役者時代の仲間の娘さんが来ているので、日曜日は一日使って本当に盛り沢山の日だった。
午後は観光という事で計画していたのに、なんと!この日曜日は地下鉄のノーザンラインが動いてなくて大変な事に・・・・やっとの事でビッグベンに辿り着いたらもう4時過ぎてたよ〜〜!
日曜日のウェストミンスターはすんごい人、人、人・・・・それも本当に観光客ばっかり!!(当たり前か)丁度学校が夏休みになったばかりの日曜日だったので、外国からのツーリストのみならずイギリス地方組の観光客もわんさか!(要するにお登りさんだ)道が塞がるくらいの人の数なのに、まっすぐにさっさと歩いてる人がいない・・・これは苦しい!
さて、この日の予定に「アフタヌーンティー」があった。なにせ彼女は18歳!初めてのイギリスでほとんど時間が無い中、とりあえず行きたい所、したい事を聞いてみたらビッグベン、ロンドン塔、アフタヌーンティーとの事,、、地下鉄のつまづきがなかったら足でロンドン半分網羅する予定だったのだけれど、2時間のロスは大きい。行きたかったティールームが閉まってしまう前に行かなくちゃ!という事でここは電車ではしょる。
アフタヌーンティーといえばやっぱりどこぞのホテルのティールームが人気で、それこそリッツやブラウンズ、フォートナム&メイスン等、高級ガイド張りの所は有名だけれど、それって本来のイギリスらしいティーじゃないのよね。
イギリスで本当に伝統的なアフタヌーンティーをしたかったら、まず田舎に行く事だ。
小さな街のティールームで手づくりのケーキやスコーンを、古くから使ってるようなティーポットで出て来るお茶と一緒に頂く。テーブルには布のクロスに刺繍があって、ちいさなお花が飾ってあるようなお店。お店の人は親切で暖かく、のんびりと午後の時間をくつろげる・・・それがイギリスのアフタヌーンティーの醍醐味だ。気取ったホテルの座り慣れないソファで、イギリス人でもないボーイのにわか仕込みの給仕で食べるのはいくら観光でもちょっとね〜〜、、、第一なに?あのお値段?!いくらなんでも法外だわよ・・・
という事で、ここはロンドンの真ん中でありながら秘密のティールームとして(それなりに)知る人の間で知られる場所。こんな場所をあえて紹介しちゃうメディアはやっぱりちょっと品がないね〜、、、と思いつつもそのおかげで知る事になるわけだからどっちもどっちか。
入り口は勝手には入って行けなくて、ティールームに行きたい旨を告げて、さらにスタッフが人数、予約の有無、お茶か食事かを確認してから階段へと通してもらえる。上がって行くと回りのウェストエンドの喧騒からはちょっと想像つかない空間だ。
各テーブルの椅子がまずバラバラなのが良い。もっと言うと、カップ、ソーサー、プレートと重ねてあるのだけれどそれさえもバラバラなものを組み合わせてる。ティーポットの色や形も違うものが棚にずらりと並んでいて、どれが自分に来るかはお楽しみ。私はお昼もどきを3時過ぎに食べたばかりなのでお茶だけにして、若い彼女はアフタムーンティーセットを頼む。
スコーンはプレーンで、もちろんクロッテッドクリーム。一緒に着いて来たジャムは始め何かわからなくて、でもさっぱりして甘過ぎないヤバい美味しさ 薄緑色をしていて、多分ライムだと思う。このジャムとスコーンはすっごく美味しい。そして下のスポンジケーキ。ビクトリアンスポンジを呼ばれるケーキにイチゴが乗っている。これも一見パサパサしてるみたいなのに食べるとしっとりしてる。この日は閉店ギリギリ駆け込みだったから、まあ残り物だったんだと思うけどそれでも乾いた感じはしなかった。私のお茶はロイヤルブレンド。やっぱり葉っぱで入れると美味しいわ〜〜。
閉店近くなのに急がせるでもなく、それでもお姉さんは他のテーブルを回っては明日用にセットしていく。テーブルクロスを替え、プレートやカップを並べて、少しも動きを止めずに仕事してる。
3段トレーはお二人様用だ。テーブルを綺麗に整えて一日の仕事を終えるっていいね。ここのケーキも日替わりでいろいろあるみたいだし、食事のメニューもあるようなので、次は違う時間に来たいな。アフタヌーンティーなんて何年ぶりだったか、、?前に日本からきた友人につき合ったのは20年近く前かも。あの時はホテルだったけど、このティールームのほうがずっと好きだ。今度友達とまた来よう。