今年もいよいよセミファイナルに入っているBGT=Britain's Got Talent。
最初のジャッジオーディションで「Yes」をもらった170以上の演目から絞り出された45組がファイナルへの出場をかけて勝ち残る。毎日9組ずつに別れたグループからその日の上位2組がファイナルに進める。毎年思うのだけれど、この時点での組み分けがホントに微妙だ。その日の組み合わせが違っていたら選ばれる2組も変わってくるからだ。でもやっぱり見ていれば上位3組は自然と解るというもの。
さて、今年はお子様パワーが凄い事になっているのだ。まずこの3日で選出された6組のファイナリストのうち4組が14歳以下,とりあえず「大人」いえるバンド(Luminites)のメンバーだって、平均年齢19という事だから、もう十代タレントのオンパレード。この後の組にも15歳以下でかなりいけそうな人もいるから、最終のファイナリストの顔ぶれがどうなる事やら楽しみだ。今年はシンガーが結構熾烈な戦いになると思ったけれど、14歳で脳性麻痺のあるコメディアンの子が素晴らしい才能を発揮している。車椅子でステージに出て来て「君の事を話してくれ」とサイモンにいわれると即座に「プロの体操選手です」と返して爆笑を誘った。障害がある自分の事を反対にネタにしてしまうあたりはイギリス人が大好きなジョークなのだ。14歳とは思えないマチュリティー。コメディーのネタもすべて自分で書いているという。
若年シンガーで驚きなのはこの子、11歳のアレキサンドラ。顔を見ないで声だけ聞いてるとどんな大人が歌っているのかと思いきや・・・・
他にもシンガーソングライターの13歳の子もファイナルに進んだ。近年はポップスターばかりでアーティスト不足のイギリスに未来をもたらしてくれる次世代の才能・・・
ダンスでは今日のセミファイナルの2位と3位になった対称的な二組がどっちも勝たせたかったなあ〜。一つは35歳のソロのダンサー。一人でクラシック/ジャジーなダンスを舞台いっぱいに繰り広げ、これぞロイヤルバラエティーショウにピッタリ!という感じだった。(もう一度確認しますが、このBGTの勝者は秋に女王/ロイヤルファミリー列席で行われるロイヤルバラエティーパフォーマンスというショウに出場できる)
僅かにお子様ダンスチームに破れて3位となり、決勝進出にはいたらなかったけれど、ソロダンサーでステージを持たせるというのはなかなか凄いよね。で、その彼を押しのけて決勝に進んだのがなんと、年齢5歳から9歳の子供達で構成されたその名もPreSkool
まだ学校にも行ってない子達よ〜・・・!靴が可愛い 初日のセミファイナルで惜しくも3位だったチームも8歳から14歳で構成されていて、彼等も人数多いのに素晴らしいシンクロダンスだった。本当に今回のBGTは15歳未満満載なのだ。
そして今日やっと大人と呼べるLuminitesというストリートバンドがファイナルに残った。それでも若いよね、一番上が21だそうだから。彼等はロンドンでバスキングをやっていた個々のメンバーをマネージャー氏が見つけて来てオーディションで結成したストリートバンドだそうだ。ちょっとユニークで、彼等はまたいかにもロンドンらしいバンドと言える。バスキングだけでなく、小さなクラブや学生ギグに参加してりもしていたらしい。
セミファイナルもまだ半分。もうちょっとバラエティーが広がっての決勝になるかな。去年は踊る犬だったし・・・今週はこれで楽しめそうだわ