見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

February 2013

春待ちのつれづれ


やっと少しづつ日が伸びて来て、2月も半ばになるとようやく春への入り口が見えて来た感じ。とはいっても今年は寒い、雪も何度も降ったしね。なんでも今年はメキシコ湾流の流れに影響がでてるらしく、これが無いとイギリスはあっという間に平均気温が5ー6度下がってしまうのだ。同時に北欧からの寒気をまともに受けるので、スコットランド辺りは大雪で零下20度なんて事にもなってしまう・・・実はこのメキシコ湾流の流れが長年の気候の変化によって少しずつ変わってしまうという懸念も前から言われて来た。今冬だけの事ならいいけど、これからどんどん冬が寒くなっていくんじゃ困るよ・・・

クリスマス、新年、バレンタイン、、、ときて冬の行事も一区切り、後は春を待つだけ。次の行事はイースターだからね。今日は久々の見つけものブログにしてみるか。街で見つけたウィンドウ

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最近、いつのまにかできてた小さなコーナーショップ。どうやらオーナーはポーリッシュの人らしく、置いてある物もその系統みたいでちょっと変わってる。お菓子なんかもよく見るとポーランド語のパッケージだったり。ちょっとお洒落なウィンドウで、バス停の目の前なので余計に目についた。ちなみに今日みたら、この自転車の前駕篭と、後ろにもバスケットを置いて商品を入れてあった。いろんな色のパッケージで可愛くなってたよ

こちらは先日いきなりテレビの画面に現れたよくわからない一コマ。ニュースの後の天気予報になる時に、いきなり日本語が聞こえたので見たらこんな画面が・・・

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なんで・・・?!!って思ったけれど、この翌日にはなにやらタイ語にそれらしい一コマが出て来たりしたので、ユーモアで毎日世界のお天気番組からちょっとだけ場面を見せてるのかも。よくわからないけど可愛かったので巻き戻して写真撮ってしまった。ちなみにこのテレビを巻き戻し、ストップができるというのは本当に重宝している。スケートの4大陸選手権も観られたし、見たい番組が食事時でもレコーディングするか、ストップしておいて後で観られるし。

ちなみに我が家で一番よく観るのは自然もののドキュメンタリーや料理番組だ。ドキュメンタリーはなんといってもBBCのサー・デヴィッド・アッテンボロー氏のシリーズPlanet シリーズやLifeシリーズはどれも最高技術で作られているし、今やっているアフリカ「Africa」も素晴らしい。サー・デヴィッドの声を聞いていると、うとうととしてしまう事も・・・それくらいナチュラルで心地よく耳に響くナレーションだ。もうお年だけれど全然感じさせない。ずっとずっと素敵な番組を続けて欲しい。彼のLife/Planetシリーズはケーブルチャンネルで毎日何かしら放映されているので、飽きる事が無い。3種のペンギンの冬を追った番組を観たのだけれど、ホントに生きるために生きてるんだよね。私のfavouriteはエンペラー=皇帝ペンギン。

実は先週うちのケトルが壊れてしまって、仕方なく新しいのを買って来た。我が家では電気製品に関しては値段に関わらず必要範囲でなるべく信頼度の高いものを探すようにしている。今回も£30以下で買える中から消費者団体イチオシのものを選んだ。買うために写真を見た時はあまり思わなかったのだけれど、家にきたケトルを見て思わず「ペンギンだ〜〜!」と大笑い

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これ、可愛くて気に入ってしまった。カップ1杯分から沸かせるのも節約になるし、沸騰したらいつまでもブクブクいってないで数秒でオフになるのも良い。音も前のやつより静かだ。このズングリ胴体とペンギン顔が朝一のお茶を沸かしてくれるのは嬉しいわ、、!!






出たよ〜〜!リチャード3世


出たよ出たよ、、、やっぱりだったよ〜〜!

って、昨日正式に確認が発表されたリチャード3世の遺骨。死後500年以上も経って本当に見つかってしまった

img_panel_1359651618去年の9月にレスターの中心地に近い駐車場で発掘作業が行われて、見つかった骨が伝説の悪名高きイギリス王、リチャード3世ではないかと言われていた。でもそれ以来ニュースになる事は無かったのですっかり忘れていたけれど、その間関係者は歴史的資料と科学的分析の両方から発掘された骨を分析/研究していたのだ。それにしてもリチャード3世の姉から数えて17代目の子孫が存在していたというのも驚きだ。DNA鑑定はこの女系子孫のサンプルと一致で結論付けられた。

リチャード3世は15世紀のバラ戦争最期の王。ランカスター家とヨーク家が王位を争っていた英国版戦国時代で、1458年にレスター州のボズワースでの戦いで戦死した。彼の遺体はグレイフライヤーズという教会に埋葬されたという記録はあるものの、グレイフライヤーズは16世紀に取り壊されて、レスターのどこにあったのか正確な場所は今では解らなくなっていた

この15世紀の王は、イングランドの歴代王のなかでも、シェイクスピアの書いた「リチャード3世」をはじめとして何度も映画やドラマになっている。長兄の国王=エドワード4世に謀反を企んだとぬれぎぬを広めて次男の兄を処刑させ、兄王の死後は次の国王となる幼い甥の後見人になったものの、エドワードの二人の幼い王子をロンドン塔内で密かに殺させて自分が王座についてしまう

彼はせむしで険悪な顔つきをした人殺しの王として描かれている。それでも今だにリチャード3世にまつわる話がドラマになるのは、戦国時代の織田信長が大河ドラマに何度も登場するのと似ている。戦国武将はその人の善し悪しにかかわらず人気があるのだ

9月にレスター市内の駐車場下から発掘された人骨は、はじめからリチャードではないかという可能性が高かったそうだ。そのせいだろう、昨日の発表と同時にチャンネル4が、リチャード探しから発掘作業、骨の鑑定、DNA、、とこの数カ月の研究過程を追ったドキュメンタリー番組を放映した。かなりの確信がなければ発表と同時に番組放送にはならなかったはずで、逆にDNA鑑定が否定された場合は番組制作はおじゃんだった事になる

リチャードが埋葬された教会がどこにあったのかを探すところから始まったという一連の企画は、Richard III societyというグループとレスター大学の研究部で進められたそうだ。リチャード好きの世界中からのメンバーで構成される「リチャード3世の会」はリチャード3世の知られざる真の姿を研究している人達の集まりらしい。悪名高いリチャードのイメージは彼の死後チューダー王朝の時代にプロパガンダとして造り上げられたもので、実際の王としてのリチャードは勇気ある武将で、思慮深く信仰の厚い王だったと信じてイメージ払拭の為に研究しているのだそう。単なるファンクラブではなく、実際に世界中のメンバーから集めた募金でグレイフライヤー教会の跡地を探し出して発掘に持ち込んだのだからその意欲は素晴らしい。そして本当に500年以上前に死んだリチャードの遺骨が出て来るとは思っていなかったという・・・

チャンネル4のドキュメンタリー番組では最初に骨が発見された時から、まず背骨が極端に湾曲しているという大きな特徴に皆息を飲む。リチャード3世といえばせむしというのが定説だ。ちなみにせむしというと背中に大きなコブでビッコ、というイメージだけれど、脊柱側弯症(scoliosis)というのは必ずしもそうではなく、左右の肩が多少上下していたり、姿勢が悪く見えたりする程度で日常生活には支障がないケースが殆どなのだそうだ。(陸上のウセイン・ボルト選手もそうだ)そして頭蓋骨に顕著にみられる刀傷や槍の刺され後は激しい戦で負傷して死んだという事が裏付けられた。シェイクスピアの芝居ではリチャードの最期は馬を失い、「馬だ、馬だ、馬と引き換えに王国をやる!」と叫び死んで行く。今回発見された頭蓋骨は、最期は頭を覆う兜がはがされて剣や槍で下頭部を叩き切られるようにして死んだという検証がされた。馬上ならこんな怪我にはならない。泥のぬかるみの中で背骨の曲がった身体では勝ち目はまず無かったのだ。

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頭蓋骨から復元されたリチャード3世の顔は、ポートレートによくあるちょっと剣のある目つきの陰気な感じのする顔とは少し違って、もうちょっと若くて知的な感じ。奇形に生まれて世の中のすべてをうとみ、王冠だけに野心を燃やして兄や幼い甥達をも殺して王座についたもののわずか2年で自身も血の海で死んで行く、、、という悪名高いリチャードが名誉回復される時が来るのかもしれない。

ちなみにリチャード3世の骨は新ためて丁重に埋葬される事になるみたいだけれど、ここへ来て骨の見つかったレスター市と、元々リチャードが住んだ城のあるヨーク市が埋葬場所をめぐって争いになりそうだとか・・・観光客での収入を見込んでこのドル箱の取り合いが血で血を洗う中世に散ったリチャードの最期のバトルになる様子



日英貿易400周年ーAnjin(按針)


家康と按針」のロンドン公演に行って来た。

Anjin

初演は数年前だったけれど、今年はジェームス1世と徳川幕府による日英貿易の開通から400周年目という事で、タイムリーなロンドン公演。この舞台以外にも今年中にアングロ/ジャパニーズの催しがいくつかあるらしい。

日本では去年再演されているけれど、初演の時から本がどう変わったのかは解らない。でもとてもイギリスに馴染み易い舞台になっていたRSC(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)とあって、台本自体がちょっとシェイクスピア色が入っている。というのも、三浦按針(ウィリアム・アダムス)と家康の時代はそのままシェイクスピアの時代と重なるのだ。イギリスではエリザベス1世からジェイムス1世になり、カソリックとプロテスタントの争いはガイ・フォークスの議事堂爆破計画を引き起こす。家康は天下を取り、やがて最期の豊臣勢をも倒して徳川時代を確立する。アダムスとシェイクスピアは同い年だ。さらにシェイクスピアと家康は同じ1616年に死んでいる。

ウィリアム・アダムスに関しては、丁度日本での「按針」初演の頃に偶然見つけた古本で詳細を読んだ。ドキュメンタリー本なので、この舞台の背景になっているエピソードはすべて書かれていた。(本の紹介/感想はこちらこちらに詳しく書きました)この舞台の本はRSCのマイク・ポールトン氏とシェイクスピアの翻訳を多数手がける河合祥一郎氏の共作だ。ヨーロッパでの歴史的な王達や戦争をモチーフに作品を書いたシェイクスピアが、地球の反対に存在するの小さな島の事を知っていたら・・・?戦国時代から抜け出そうとする時代の将軍と、ほとんど難破状態でやってきた初めてのイギリス人航海士との交流を芝居にして書いたかもしれない、、、、そんな発想から生まれた作品だそうだ

セットに使われる屏風を思わせるような背景が美しい。あくまでも舞台は広く取れるように細々したセットは置かずに効果的に色を出している。見知らぬ国にやってきてしまったアダムスの戸惑いや不安、後には2つの国の間で悩む様子も重苦しく無く、むしろユーモラスな台詞でこのあたりがシェイクスピアっぽい。いや、シェイクスピアならもっと独白が長いか・・・

武家の出でありながら宣教師となったドメニコ役の古川さんはカナダ育ちという事でネイティヴなイングリッシュスピーカーだ。彼の台詞は8割以上英語だったけれど、これは初演の藤原さんの時から変えたのだろうか、、、??流暢な英語(ちょっとアクセントが北米流ですが)なので他のイギリス人キャストとの違和感も殆ど無い。淀君のキャラクターはなんとなくマクベス夫人を彷彿とさせる。戦争、王/君主、跡継ぎという図式は洋の東西に関わらず共通しているのだ。
異なる文化、言語、しきたりの中で確実に見出す事のできる共通点。この芝居はその共通点を観客にうまく伝えている。どの世界にも嘘つきや正直者がいて、時代を担う良き君主は、未来を見つめる目と世界を広げようとする向上心と、正しいものを見極める才覚を持っていなくてはいけない

自分にとって、未来の日本にとって何が必要かを見極めてアダムスを手元に置き、旗本として取り立てながら西洋の技術を学ぼうとした家康。そして異国文化の礼儀を尊重し、見知らぬ国の魅力を素直に認めて溶け込んでいった異邦人のアダムス。ドメニコも「神と侍」の間で揺れる重要な役どころだ。信頼していたイエズス会の司祭達が、プロテスタントであるオランダ人達を「彼等は海賊です」と嘘の通訳をして抹殺しようとする事に失望し、アダムスと家康の通訳として真実の言葉を伝えようとする。神に仕えようと決めたものの心は侍を捨てられず、武士として死ぬべく侍に戻ったものの、最期にはキリシタンとみなされて死んで行く・・・

休憩込みで3時間10分は結構長い。でもちっとも長さを感じなかった。本当はもっともっと盛り込みたかったエピソードが沢山ある筈だ。本の感想にも書いた通り、アダムス達のイギリス商会時代はかなり記録が残っているそうだから。(館長のコックスが詳しい日記を書いていた)戦国時代の武将達の関係が、こちらの観客にはちょっと解りづらかったかもしれない。私達日本人には、「そうだ、真田幸村だ」とか「大阪夏の陣と冬の陣ね」と、昔懐かしい学生時代の歴史の授業を思い出しながら観るかんじ

William Adams=三浦按針の事はもっとイギリスの人に知ってもらいたいな〜と思う。幕末のトーマス・グロバーは開国から産業革命時代の日本に貢献した事で旭日章 をもらったけれど、按針の事はその後の鎖国で閉ざされてしまった感じがするよね。この舞台の最期も、その後の闇を象徴していた。家康の死後、領地と家系の存続は約束された按針だったが、消息を案じたドメニコがキリシタンとされて張り付けにされているのを前に肩を震わせるラストシーン。これからは時代が代わり、築いて来た商会も閉館され、日本は鎖国の時代に入るのだ

むか〜〜し、「Shogun」っていう本がベストセラーになって、日米合作のドラマ/映画にもなったっけ。あれもウィリアム・アダムスをモデルにした小説だったけれど、当時の海外での日本の描かれ方というのはちょっとヘンな感じで、あのドラマも史実ではない創作だった。あれがもっとちゃんとWilliam Adams=三浦按針として、そして将軍も徳川家康として史実を元に作られていたら、按針の名前はあの時点でもっと知られたかもしれないのにね。まあそれでもあれ以来Shogunという英語が定着したのだけれど・・・

実はこの舞台を観る前は、ちょっとどんなものか半信半疑だった。日本の友人からは「観なくてもいいよ、あんなの・・」と聞いていたので。でもRSCのドーラン氏がどんな演出で見せてくれるのか興味があったので、ダメもとの覚悟で行ったのだけれど、私は凄く良かったと思う。これはイギリス向けの舞台だ。実際各紙の劇評は星4つと結構良い。いっそのこと、すべての役をイギリス人俳優で全編英語にしてはどうだろう?シェイクスピアの芝居だって、登場人物は外国人が多いんだし。(ハムレットはデンマーク人、ロミオとジュリエットはイタリア人、、、)日本の将軍がメインキャストの歴史劇があったって良いよね

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