見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

June 2012

パンは生き物


やり始めてみたら結構良い気分転換になるパン作り。そもそも事の初めはカステラで、カステラを作りたくて買った小型のハンドミキサーが今やパン作りに大活躍。とはいっても使うのは最初に混ぜ込む段階に4ー5分で後は手で捏ねるのだけれど。本当に凝り出したら小麦粉のクオリティーとか言い出すのだろうけれど、私の場合は家で美味しいパンが作れればそれで充分だ。普段食べないものは作る必要ないから、もっぱら焼くのは食パンとロールパン。

ヨーロッパでは昔からパンを家で作るのは当たり前のことだった。大昔から、パンを膨張させる方法としてサワードウという天然の酵母を作ってパンを焼いていた。今はドライイーストがあるから簡単だけれど、この菌自体を作る所からパン作りが始まったのだ。このサワードウ、焼いた時に気泡が大きくてちょっと酸味のある田舎風のパンにはよく使われている。フランスのバゲットもこのサワードウで作ったもののほうが美味しい

という事で挑戦してみることにしたサワードウ=sourdough
作り方は簡単で、同量の小麦粉と水を混ぜて放置しておくだけ。放置とはいっても半日毎に発酵の過程をチェックしてまた粉と水を足していく。菌が繁殖してくるとだんだん気泡が出来て来て量も膨らんで来るらしい。説明では数日から1週間かけてできていくようだ。今は夏とはいっても気温が涼しいので4ー5日かなあ?
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日曜日に作り始めたサワードウが今は結構ブクブクしている。匂いも酸味がある。本来は良質のサワードウを作るのは結構難しいとか、小麦粉の質にかかっているとか、水にもよるとかいろいろ読んだけれど、私にはよく解らないので普通の強力粉とフィルターを通した水道水だけで試してみる。ドライイーストを少し混ぜて作るというレシピも多いけれど、本来は水と小麦粉だけで作られたものなのでそこからやってみた。

今日で3日目。上のほうは少し茶色にブクブクしているけれど、下のほうはなんだか水と白い部分に分離している。地層みたい。これで良いのかどうかイマイチわからないので、明日またチェックしてみるか・・・菌が元気に生きてくるとどんどん量も増えるってあったけれど、そこまではいってないなあ〜〜。これで本当にできるのか

うちで焼くパンは今までは白い強力粉だけで作ったけれど、サワードウを用いるパンはホールミールやライ麦粉を使ったほうがそれらしくなりそうなので、ちょっと小麦粉の種類も増やしてみようかな。本当はパリ風のバゲットやクロワッサンも作ってみたいけれど、手間と時間がかかりそうでいて実はあまり食べない種類のパンなのでやめておく。食べなきゃ意味が無いものね。

それにしてもサイトによって説明がまちまちなのが良く解らない。サワードウの「これで出来上がり!」っていう写真がイマイチ見つからないのだ。この分離している水と白い沈殿は正解なのか?まだ3日目だからもっと時間が経てば変わるのか?菌は生き物。水と粉を与えて活性を保たなくちゃいけないというので、一日に何度もチェックしてかき混ぜたりしていると、そうだよ、、なんかこれって90年代に一世を風靡した「たまごっち」っていうやつにちょっと似てないか・・・?

覚えていますか、たまごっち・・・?日本だけじゃない、こちらイギリスでも一世を風靡しましたね。子供達の間で取り合いになったりして、学校が「たまごっち禁止」にしたなんてニュースもあったくらい。ペットとまではいかないけれど、ブクブク生きてるのをチェックしているとだんだん可愛くなってくる。そのうち名前でもつけてあげようか・・??

まあ、よくみるとネチョネチョしてムッとする匂いで気持ち悪い代物なんだけどね・・・

舞台の映像・・・


日曜日に芝居を観に映画館へ行って来た

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これって、通常の観劇とは違う行為なのだ。ロンドンの劇場はまだまだ日曜日は休演日が普通。最近でこそツーリストに人気のミュージカルとか、期間限定タイプの公演なんかが日曜日の午後に上演するケースが出て来ているけれど。そして映画館ではもちろん芝居は上演していない

これは去年からNT=ナショナルシアターが始めたNT Liveというもので、公演期間中の限定された日に、劇場からライヴ中継される公演を映画館で同時に観るというもの。本来はロンドンに住んでいない人、ウェストエンドまで芝居を観に来られない人達にも舞台の興奮を一緒に楽しんでもらう、という目的で実験的に始められた

日本と違って、こちらでは舞台公演がDVDになるという事は無い(何かの記念公演のような形を除いて)。あくまでも舞台は生のものという伝統精神が根強いのか・・・ 舞台と映像はきっちりと隔てられている。だから今回のNTのライヴ中継というのは全く新しい形なのだ。あくまでも、DVDのように家で観るのではなく、遠くにいても映画館の客席で一緒に舞台を観ましょうという事なのだ

これが実は大当たりだった。去年のNTLiveはどの公演も大成功で、今年になってからはNTの作品はそのほとんどがLiveの日を設けている。しかも最初にこの企画が成功してからはどんどん上映映画館は増え、イギリスのみならずヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカと世界中の映画館で観る事ができるようになった。連続上映というわけではなく、一公演に限定された日のみなので、普通の映画をみるのともまた違う。

今回私が観たのはさらにそれの再上映版だ。去年観た「フランケンシュタイン=Frankenstein」のライヴとして上映されたものが大好評だった為、またしても日にち限定で再上映されている。このフランケンシュタインは2人の主演俳優が怪物=クリーチャーとフランケンシュタイン博士を交互に演じ、二人揃ってEvening Standard,さらにLawrence Olivierの2大演劇賞の最優秀演技賞をダブル受賞した。私の感想ブログはこちらをどうぞ。 ダブルキャストのうちどちらを観るかでかなり迷った末にジョニー・リー・ミラー氏のクリーチャーで観たのだけれど、やっぱり二人とも大評判だったのと主演男優賞を二人でシェア受賞という事もあって、今回の再上映が決まったと聞いてすぐにカンバーバッチ氏のクリーチャーを観ようと決めた

休憩無しの2時間芝居なので流れはかなり詳細に覚えている。それでも映像だと役者の表情や特に身体の動きが細やかにアップで観られるので嬉しい。日本でよくある舞台のDVDもそうだけれど、本来は舞台で演じられている物をどう映像として撮るかというのは、やはり映像としての新たな演出力が問われると思う。どこでアップにするか、どの角度からのカットを採用するか・・・?

例えば藤原竜也君が主演した「ハムレット」のWOWOWの映像は私はかなり良かったと思う。全体の絵、アップにするタイミング、芝居の流れに沿った躍動感があって、生の舞台ではないのに生き生きとした呼吸が伝わってきた。実はWOWOWが撮った舞台の映像ヴァージョンはどれもかなり質が良いと思っている。日本での舞台がどうしてこんなに映像=DVDになるのかは、商業的な意味と同時にやっぱりロングランが成立しないという日本の演劇事情にもよるのかもしれない。でもだからなのかな、録画された舞台中継の作品は結構良いものが多い。NT Liveもどうやら定着しつつあるので、その辺のセンスが向上するといいな。決して悪くはないけれど、映像としての舞台中継という意味での演出力がアップする事を期待してます。

こんなロンドン郊外での映画館だし、映画館での舞台中継上映なんてもしかして私しか行かないかも・・・なんて思っていたけれど、結構観に来ている人達がいてちょっと嬉しい驚きだった。もちろん映画館満員という訳じゃないけどね。本来は劇場の舞台で芝居を観るというのが基本だけれど、今回みたいにもう一度違うキャストで、、、という場合にはライヴ再上映£10-00なら大歓迎です

ちなみにこの芝居を演出したDanny Boyle氏、「スラムドッグ・ミリオネア」での演出で世界的にも有名だけれど、彼は今年のロンドンオリンピックで開会式の演出を担当する。実は彼の映画作品は、メジャーになった「スラムドッグ・・」や「The Beach」も良いけど、最初の「Shallow Grave」や「Trainspotting」みたいな骨太で心理的にちょっとダークな作品がピカイチなんだよね。さてさてどんなオリンピック開会式になるんでしょうか・・・

この芝居でダブル受賞をしたお二人、カンバーバッチ氏は去年は他にもBBCの新しいシャーロック・ホームズや映画の「Tinker Taylor soldier Spy」 で活躍してまさに当たり年だったし、一方のミラー氏はもうすぐ封切られる映画版のシャーロック・ホームズでシャーロック役をやっているそうで、何となく因縁ある関係になりつつある・・・ミラー氏はもう16年も前にアンジェリーナ・ジョリーと結婚していたというもの最近知って驚いた

もちろん舞台は生のもので映像とは違う。これが最善とは言わないけれど、ロンドンに来られない人達がライヴ中継で舞台の空気を感じながら芝居を観られるというのはとても良い事だと思う。だからこそNTはますますこのLiveを広げているのだろう。地方に住んでる人、あるいは金欠で舞台のチケットはちょっと手が出ないという人にも丁度良いセカンドチョイスだと思うな

あ〜あ、、金欠状態から何時になったら抜け出せるのやら・・・???



夏は来るのか、、、??


今年は7月末からオリンピックがあるのは世界中が理解しているのだけれど、現地在住者としては今ひとつ実感がまだ沸いて来ないのが現実。大体6月も半ばだっていうのにこんな気候じゃあ7月8月って言われてもまるで実感わかないですよ。ホントに夏が来るのかい・・・ って言う感じ。

というのも、今年はエリザベス女王の戴冠60周年という事で、先週まではそちらのほうがおめでたい雰囲気で盛り上がっていた。そして今週からはフットボールの欧州選手権=Euro 2012。今の所のイングランドは強敵フランスとの初戦をなんとか引き分けで乗り切り、昨日のスウェーデン戦はかろうじて3−2で勝利。これで火曜日のウクライナ戦は引き分け以上で決勝リーグ進出が決まる。

昨日のスウェーデン戦はちょっとハラハラもしたけど、「選手交代とはこういう状況をもたらす為に行うものなのだ」という見本のようなMF=ウォルコットの投入だった。疲れの見え始めたチームに23歳の若手が登場すると、それまでゴール前まで攻め込んでいるのに決め手を欠いて決定打を放てなかったイングランドに新風を巻き込んだ。スウェーデンのコーナーキックからのこぼれ球を拾うと、怖い物知らずにゴールをめがけて蹴り上げる。そのままボールはネットに突き刺さった。

これが試合の流れを変えたと言って良い。選手交代による風向きの変化というのはまさにこの事なのだ。かれはその後決勝点となったゴールのアシストにも貢献して、きっちりと役割をこなした。次のウクライナ戦からはイエローカードで出場停止をくらっていたFWのウェイン・ルーニーが復帰する。エースストライカーの復帰は大いに嬉しいところ。

ユーロが来週まで続くとその後にはウィンブルドンが始まる。サッカー程じゃないけれど、イギリス期待のアンディー・マリーが順調に勝ち進んでくれればまた盛り上がるだろう。そして来月末からオリンピック。順番があるもんで、オリンピックはまだ近づいてる感じがしないけれど、ちなみにふと気が付くと街にはこんな感じでオリンピックの飾り付けが始まってる。まだまだ夏を感じる事が出来ない毎日で、今日も突風吹き荒れる中パタパタと音をたてて翻っていた
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今まではユニオンジャックで埋まっていたのが少しずつ色鮮やかなオリンピック色になっていくらしい。現在は聖火リレーがイギリス全土を回っているので、これがロンドンに近づいてくる頃にはそれなりになるのかなあ〜〜
でも実際には、オリンピックの間はどうやって都心に行くのを避けようかと考えを巡らすのが現地の人間にとっての現実。車で毎日あちこち回ってる営業職の人達は大変だ。今はまだ涼しいけれど、例年通りの気温になってきたら地下鉄に乗るのも一苦労だしね。ただでさえ、週末に地下鉄になんか乗りたくないのに、オリンピック期間中はどれほどの混雑になるかと思うと君子危うきに近寄らず・・・だわ。

冷房は駅にも電車にもありませんよ〜〜〜!

カステラも4回目にしてそれらしくなってからは、ちょっとお休みで最近はパン作りに集中していた。ロールパンがこんなに簡単に作れるのだとは!!今までやらなかったのが不思議なくらい。バターロール、ハム&スイートコーンロール、ベーコンロール、チーズロール・・・といろいろ作って朝食やお弁当に。発酵に時間がかかるけど、焼き時間は短いからうちの温度調節オンチなオーヴンでもコントロールし易い。今日は食パンに再度挑戦の予定。初めて作ったやつはコネが足りなくて、味はパンなんだけどクランペットみたいな食感だったから、今回はちゃんとトーストにもサンドイッチにもできるふわふわ食パンを目指す!!明日の朝食になるか・・・

また発展途上のカステラつくりなのに、ちょっと背伸びして抹茶カステラにしてみた。
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味やキメはかなり良くなったけど、やっぱりちょっとドライなのよね〜〜、、、そのままかじると喉につかえる感じ。お茶無しだと食べ難い。有名カステラ屋さんのはどうやってあのしっとり感を出してるんだ??企業秘密なのは解るけど、ノウハウくらい教えて欲しいわ〜〜!!




カステラはあまくない!


実はもう大分前から考えていた電動ハンドミキサーをとうとう買ってしまった
今まで無くても困らずに生きてきたのだから、何でいまさら・・・?っとも思うけれど、以前のブログに書いたとおり(こちらです)「カステラを作りたいな〜」と思ってしまったのだ。あの時ほぼ買うと決めてから、色々なメーカーをチェックして使った人達のレビューを比較したりして決めたのがこちら

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Andrew Jamesという無名のブランド。どうやらアンドリューとジェイムスという二人のスコッツが始めた会社らしい。決め手になったのは、小型ハンドミキサーなのに300Wというパワー(他は殆どが200~250W)、ビーターの他にバルーンウィスカーとパン捏ね用のフックがついてくる。(このパン用のフックって日本じゃほとんど無いらしい)3点揃ってるのは他には殆ど無かった。何より、レビューがこぞって4.5~5星でダントツだ。KenwoodとかRussell Hobbsは有名だけれど、むしろこういう小さな会社のほうがカスタマーサービスが良いものだと思ったらそれも大当たり

金曜日にオーダーしたら月曜日には届いた。ところが本体のデザインに不具合があってビーターを取り付けられない。たまたま不良品だったようだ。電話するとすぐに対応してくれて、「それはケース本体の不具合で直せないので、もう一つ送りますから手元の商品は返品しなくて結構です」との事。すぐまた速攻で新しいのが送られて来た

さて、カステラのレシピをかなり前からいろんなサイトでチェックしていたのだけれど、簡単そうでやってみるとこれがなかなか手強いのだった・・・ 私が目指したのは「甘く無いカステラ。それでいてしっとり濡れたように重いかカステラ」だ。レシピの砂糖の量をさっくり半分にしてまずは人生初のハンドミキサー/カステラに挑戦する

最初のはもう全然駄目!!ハンドミキサーを買ったのは泡立ての為と言って良いのに、その泡立てにイマイチ我慢が足りなかった。あんまり量かさが増えていないうちに焼いてしまった。2度目は途中で蜂蜜の瓶をひっくり返してしまって入れ過ぎたのか、口当たりはしっとりして味は美味しかったけど、これも高さが3センチくらいのオチビさん。作り主に似なくて良いからもうちょっと背が高くなって欲しいのよ
とにかくオニのように泡立てろ、という事らしい。高速で7ー8分とある。そして調べてみると、やっぱりある程度の砂糖量は泡立ちを維持するのに重要との事。仕方ない、ここは譲って砂糖をレシピの7ー8割くらいに増やしてみる。今度はオーヴンの火加減が強過ぎてコゲコゲ/カサカサに・・・ うちのオーヴン、温度調節がほとんどきかないという厄介な代物なのだ。普段の料理には慣れてるけれど、こういうデリケートなお菓子作りには致命的?

4回目の挑戦で、やっとカステラらしくなった

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味はカステラなんだけど、どうもしっとり感が出ない。カステラはバター類は材料に入ってないのが洋菓子と違う所だけど、文明堂さんとか福砂屋さんとか実際は企業秘密でバターとかガンガン入れてるんじゃないか・・・??と思う位ドライなのよ。蜂蜜を増やすと重くてまた高さが出ないと困るから次はメープルシロップで大量に入れてみようか・・? 半熟卵仕上げの半熟カステラなんてもの話題になってるらしいけど、私の目指す食感とは明らかに違う。

カステラはあまくない・・・! もっと修行を積まないと駄目みたいだわ

で、ここでいきなり方向転換してミキサーに付いてきたパン捏ね用のフックを試す事にした。パン生地はかなり重くなるので普通は小型のハンドミキサーだとパワーが足りずに壊れ易くなるそうなので、酷使はできないけれど、このミキサーは本当にパワフル。手にベチャベチャくっつく段階が過ぎてスムーズになるまでミキサーでやってみた。

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ここから艶が出てグルテン膜なるものができるまでは手で捏ねる。本来は15分くらい頑張って捏ねなくちゃいけないところ、半分以上できてるので全身運動でストレス発散もかねて捏ねる事5分ほどで半透明のグルテン膜ができてきた。ここからは待ち時間。一次発酵と二次発酵合わせてやっぱり2時間はかかるね。グリルを1分程つけて暑くなった所に入れておいたらうまくいった!カステラよりはシンプルで簡単にできたロールパン。これなら毎日でもできるから、もうスーパーでパンを買わなくて済むかも、、?

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初めてにしちゃあ上出来で、ふっくらもっちりの美味しいロール!これはバリエーションでどんどん開拓できそうだわ。ハンドミキサー、せっかく買ったんだから使わなくちゃね。やっぱりお菓子作りは私の領域じゃないのかなあ、どっちかっていうとパンとかピザとかに凝りそうだわ

ちなみに、本体の穴と外側ケースの穴がずれててフックが差し込めなかった最初に届いた不良品のミキサー、うちの彼が本体を開けて中を見たら、組み立ての一部がちょっとずれていただけだった。指でちょっと押したらきちっと合わさって、こちらのミキサーも問題なく使えるようになってしまった。返さなくていいって言ってたし、スペアーという事でいただいてしまいます・・・・

エリザベス女王戴冠60周年記念ーテムズ川下り


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最近は日本の友人達からも「今年のロンドンはオリンピックがあるからそろそろ盛り上がってるでしょう?」と言われるのだけれど、実は現地の声としては、オリンピックの事なんて誰も言わないなあ〜〜というのが本音。私の回りでもオリンピックの開会式がいつなのかちゃんと知ってる人はいないかも、、、「7月の最終週じゃなかった?」ってな感じです
それよりも英国民にとっては今年で戴冠60周年を祝うエリザベス女王のDiamond Jubileeのほうが活気のある話題なのだ。イギリスの長い歴史のなかで、戴冠60周年を祝った元首は今までにヴィクトリア女王一人しかいない。エリザベス女王は86歳になった今も英王室の人気を支えている

この週末は4日間の記念行事が続く。昨日の競馬を皮切りに、今日はテムズ川で大掛かりな船のパレードが行われた。馬車での行列は今までにもあったけれど、テムズでの女王はじめ王室メンバーによるプロセッションは初めてだ。イギリス全土から、そして世界中のコモンウェルス(イギリス連邦)各国からの船が集まり、手漕ぎのボート集団にはじまって、スティームエンジン船、モーターボート、カヌーやカヤックのような小ボートから客船(遊覧船)まで総勢1000艘以上の船のパレードだ。女王はまずチェルシーハーバーから小舟で出発点のバターシーブリッジに向かう。
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今日のクイーンは白いコートドレスに白い帽子、帽子はちょっと水平さんお帽子を思わせる形。正確にはシルバーと白のトリミングだそうで、テレビ画面だと光沢が出ていろが浮き立つ。91歳になったフィリップ殿下の姿勢の良い事といったら、クリスマスに心臓の手術をしたとは思えない!!相変わらずハンサムでユーモアのある人だ
バターシーブリッジからいよいよ壮大なパレードの始まり!先導するのはこの日の為に作られた手漕ぎのはしけ船、オリンピックで3度の金メダルを取ったレッドグレイヴ選手初め18人が漕ぐGloriana

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テムズは水流が渦を巻くように強いのが特徴で、常時川底の砂が渦を巻いている為に水が茶色く見える。テムズの色が茶色なのは水が汚いのではなくてこの為だ。これだけの数の船が一度に川を下るとなるとかなりコントロールが難しい。船同士の間隔を正確にとらなくてはならないし、スピードは4ノットを維持、バターシーからタワーブリッジまでの12キロ程を1時間半かけて下る。当然今日の為に数カ月あるいは一年前から訓練してきた人達による壮大なプロセッションだ
王室メンバーを載せた船はThe spirit of Chatwellという船で、この日のために特別に作られた。女王初めロイヤルファミリーが集う中央は金張りの覆いで雨よけの屋根を作り、女王夫妻、皇太子夫妻、そしてウィリアム王子夫妻の為の赤いベルベットの椅子が設けられている。

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女王は乗船するとベルベットの椅子の後ろ側に立って四方を見渡し、すぐに家族達と談笑しながらこの壮大なパレードを楽しんでいる様子。この時にはまだ雨は霧雨でそれほど強くはなかったものの、風は結構強くて川縁は寒かった筈だ。ケンブリッジ公夫人になったケイトのドレスはクリムゾン。帽子もバッグもおそろいで、なんだか結婚してからいっそう痩せた感じの細身の身体がますますシャープに見える。ここでも長身のフィリップ殿下は姿勢を崩さず時折女王と談笑している。決して堅苦しくない、リラックスしたファミリーの集いといった雰囲気だ。

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途中から雨足が強くなってきて、ボートの人達はずぶぬれの筈なのに、この日の為にと準備してきたその心意気は雨にもそがれることはなかったようだ。それは沿道の人々も同様で、テムズ沿いの道や橋、立ち並ぶ億ションのバルコニーにも窓際にも人々が溢れて、その歓声が止む事は無かった。そして何よりも女王自身ボートにあつらえられた椅子に座る事が無かった。チェルシーハーバーから実に3時間近くの間、座る事なく雨風にもめげず、目の前を行く船の一つ一つ、沿道からのメッセージの一つ一つ、どれも見逃すまいとするように目を凝らしていた。86歳のおばあさんだよ、、60年のキャリアで慣れているとはいえ、決して楽では無かった筈だ。それでも人々の前に立ち続けて答える姿に「ああ、だから彼女は今でも国民に愛されているんだ」と思わずにはいられない。女王が座らないので他の王室メンバーも結局最期まで立ち続けだった。きっと椅子の陰のほうが寒い風を凌げて良かったのかもね。

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パレードの最期はタワーブリッジ。ここで後から来た大勢の船からの祝福を受け、最期はロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラを載せた楽団船の演奏でフィナーレ。タワーブリッジから花火が上がり、雨にも負けず今日の壮大なパレードは終了した。

生憎のお天気だったけれど、この光景はもう一生に一度のものに違いない。明日も明後日も祝賀は続く。おかげで4連休ですわ!
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