見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

February 2012

下敷きの謎


見つからない、、、!

そういえば今まで気にした事もなかったっけ。学生時代はともかく大人になってからは使ってなかったし、それで困った事もないしね。でも思い立って探してみると存在すら確認できない。

下敷き

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そう、学校では必需品。日本全国どこだって小学生の3大文房具といえば、鉛筆、消しゴム、下敷きだ
だけどそういえばこっちで見かけた事無い。使ってる人もいない。オフィスカタログにも載ってない

なんで急に下敷きの事なんて考えたかというと、懐かしい学校時代からの旧友から手紙をもらった。今や便箋に手書きの手紙を受け取るなんて事はもう何年もなかったので本当に懐かしくて嬉しかった。彼女とは小学生時代から交換日記のような感じで毎日のように手紙であれこれいろんなやりとりとしたものだ。彼女の字も懐かしくて、これは私も頑張って手書きで返事を出そうと思ったのだった

と・こ・ろ・が・・・

今の私ときたらもう日本語を書くなんてトンとしていない。ただでさえ恥ずかしいくらいの乱筆で、子供時代から字が汚いと母に嘆かれていたというのに。英語を書く生活になってから気付いたのは、日本語というのは横書きに向いていない。縦書き用の文字なのだ。上から下へ、右から左、左から右、あげくにくるりと回したり、、という筆の運びは基本的に左から右へ手を運ぶ横書きには適していない。実際久しぶりで文章を書こうとすると、わずか数行で手がつりそうになってしまう

それでもなんとか少しでも字が綺麗に見える方法はないものかと考える、、、
まずは筆記具だ。一番使うのはボールペンだけれど、実はボールペンは早く書くには便利だけれど、滑る分だけ字が流され易い。字体としてはもっとも綺麗に書き難い代物なんじゃないか、、
先は硬い方がいいんじゃないかと、なるべく硬めで細いペンを探す。万年筆のインクはもう10年位前に無くなってるよ〜〜?

そしてしっかりコントロールして書くには下が硬い方が良いと気付く。我が家にはいわゆるデスクはない。普段はダイニングテーブルを使うのだけれど、これにはビニールのテーブルクロスを敷いてある。今までは気にもしなかったけど、硬い表面の上で書きたいと思ったらこのテーブルクロスは厄介だ。でもクロスをどけちゃうと下はパインのテーブルなので傷付き易い。ちょっと力入れてかいたら、テーブルに跡がついたら嫌だしね。

そんなわけで思い当たったのがプラスチックの下敷きなのだ。さ〜て、最期に使ったのはいつだったか・・・?と考えても思い出せない。イギリスに来てから使ったか、、カレッジに行ってた時は使ってなかったか?だとしたら日本から持って来てたのか?全く忘却の彼方だ

「イギリスでは学校で下敷きは使わないの?」と同僚のL嬢に聞こうとしてまた困ってしまった。
下敷きってなんていうんだ

Writing Pad いや、padじゃむしろ小冊紙のように思われるから違うな。
Plastic writing mat  これもヘンだ、マットだとむしろ柔らかいものを想像する。
Plastic sheet for writing  確かに物はそうだけれど、シートの上に何か書くのかと思われる。

無い、、無いよ、当てはまる単語が!!

ちょっと回りくどく「ノートのページの間に挟む薄いプラスチックのシートって学校で使わないの?」と聞いてみる。するとL嬢「何の為に?

そうか、、何の為だ?? う〜ん、下敷きって何の為だろう?

次のページに書いたものの跡が付かないようにーーギュウギュウ書かなければいいんでしょ
書く時に表面がでこぼこしないようにーー凸凹の机では書かないでしょ
紙の裏側が汚れないようにーー書く前にテーブル拭くでしょ
裏がしっかりしてるほうが良い字が書けるーーわけないでしょ

確かに、無くても良いものではあるかもしれない。でもやっぱり書いてる時にペン先がコツコツって微かな音を立てるあの感じがとても懐かしくなってしまった。
字を書く音、あの感触を思い出すと、錯覚じゃなくて下敷きをしたほうが良い字が書けるんじゃないかって思えてくる。日本では200円もしないで買える下敷き、最初はそれなりの理由があったんだろうな。元々は日本は筆書きだったのだから、わざわざ硬い表面の上で字を書くというのは新しい発想だったはずだ。

下敷きはいろんなイラストが入ってたり、人気アイドルの写真だったり、日本ではお土産の類いにもなるよね。美術館や博物館のショップなんかには必ずあった。夏には団扇にもなったし、端を定規として線を引いたりもできるし、気に入らない奴の頭をはたいたり、結構使い道あるのにね

イギリスの小学校に下敷きを広める運動なんてどうかしらね〜〜


ちょっと英語の話


ロンドンは多国籍な街。それも年々外国人が増えていって、それゆえにいろんな事が変わってきてしまって不愉快になったりする事もあるのだけれど、これはヨーロッパの1国としてEUのすべての人を受け入れてしまっている以上仕方が無い。私だって外国人なわけだし。

私の職場はもともとギリシャ/キプロス/トルコ系の人達の多いエリアで、それでも彼等はもう2〜3世の世代だからもちろん英語はネイティヴ、考え方もイギリス人に近い人が多い。だけどここ数年の間に東ヨーロッパから来た人達はまだイギリス化していなくて、英語も全然話せないなんて人もいる。英語が話せないお母さんの為に、現地校に通ってる10歳の子供が通訳してあげたりしているのだ。それにしても子供の語学吸収力っていうのは凄いよねえ〜〜・・・

先日ちょっとおかしな事があった。その男性は、英語でコミュニケーションは何とかなるけれど、でもちょっと集中して何を言いたいのかを聞かないと・・・という感じだった。この くらいのレベル(一生懸命コミュニケーションすればちゃんと伝わる)での会話は日常茶飯事なのだけれど、今回はちょっと単語を間違えたり発音が正確 じゃないと別の話になってしまうという典型だった。

私の職場はオプティシャン、いわゆる眼鏡店なのだけれど、こちらのシステムは日本と違う。眼鏡店で検査をするのはOptometrist=検眼士の資格を持った人にしか許されていない。これは視力の検査だけでなく、同時に眼底、視野,眼圧等の検査も行い、まぶたや涙の状態やマイナーな炎症等、目に関する病気や異常を見つける所までが義務付けられているからだ。眼鏡やコンタクトレンズの処方箋はこの検眼士のサイン無しには無効で、それ無しに眼鏡をつくるのは違法だ。そして出された処方箋を元にレンズの種類やフレームを選ぶ相談をするのがDispensing Opticianで、これが私の仕事。丁度病院でいうと薬剤師のような役割というのが一番近いかもしれない。まあフレーム選びや販売は資格の無いスタッフがやっているケースが多いのだけれど、それでも一応資格者がスーパーバイザーとして店内に居る事が義務づけられている。特に16歳以下の子供の眼鏡の販売/調整は資格者の責任になる。ちなみに検眼士や眼科外科医というのはDr(ドクター)ではなく、Mrなのだ。ドクターというとGP(General Practitioner)と呼ばれる一般の登録ファミリードクターの事になる。

さてこの男性、もう既に眼鏡は作って先週受け取りに来たはずなので、何か問題があってまた来たのかと思ったら、どうやら何か手紙が欲しいような事を言う。
私と同僚が聞いてみると、眼鏡が必要だと区役所から予算(バジェット)をもらえるのでドクターの手紙が欲しいのだと言う。はて、、、???と状況を把握するために考える
この人の眼鏡は役所が支払ってくれるものなのか、でも彼はこの前自分で支払ったはず。じゃあ領収書が欲しいのか、、? 何か検査でひっかかる事があると、検眼士からドクターに紹介書を送って病院での精密検査のアポを手配してもらうのが通常なので、この人もリファレンスを送ったかしら、、?

彼はひたすら、バジェット、ドクター、レターを強調して繰り返す。私とL嬢が何度「レシートのコピーが必要ですか?」「ドクターに送る、病院で検査をしてもらうためのリファレンスの書類にサインをしましたか?」と聞いてみてもなんだかちょっと違うっぽい・・・そのうち私達が理解しないので、彼はだんだん怒りはじめている様子。私達は理解しようと努力してるんですけど、、、、?!

かなり時間をかけて別の手、別の言い方で彼と向き合っているうちに、彼が繰り返している予算=バジェットはBudgetではなくて、言いたかったのはBadge(バッジ)だという事が判明した
Badgeの発音は頭のBaにストレスを置き、最期のgeは歯の間から空気を抜くだけの無声音だ。ところが彼はgeの音にもストレスを付けて、しかもジよりもジェに近い音で繰り替えしていたのでBadgeがバジェ=Budgetに聞こえていたのだ。さらに彼は自分の目の検査をしてくれた検眼士の事をドクターと呼んだ為に、私達はドクターから病院への紹介書のコピーを役所に見せたいのかと思ってしまったのだ

眼鏡を仕様しても完全な視力が出ない人や半盲、視野の限られた人等は、区が支給するバッジを付けているといろいろな面で優遇を受けられる。彼はそのバッジを申請するために、処方箋と検査結果の詳細を書いたものが欲しかったのだ。

区役所からバッジの支給を受けたいから、検眼士に検査結果の詳細を書いて欲しい。
これがちょっと単語の発音と呼称の間違いの為にこうなってしまった

区役所から予算をもらいたいから、ドクターからの手紙が欲しい。

最期にはなんとか理解できたものの、まあ、ちょっとした言葉の間違いで意味が違って伝わってしまうという笑い話はよくある事。検査の最中に you've almost finished. と言ったところが、終ったものと勘違いして途中で立ち上がろうとしてしまったり・・・ 英語に慣れていない人の耳には、almostが聞き取りにくくて、finishedだけが耳に入ってきてしまうのだろう。

私にだって時々ある。突然なんの脈絡もなく思いがけない事を話しかけられた時に、とんちんかんな返事をして彼に変な顔をされたりする。イギリスに来て最初の数年はもう必死で英語を勉強していたけれど、今はちょっと正しく無い事を言ったとしても誰も指摘してくれないしね。第一、携帯でのテキスト会話がされるようになってからは、時勢や助詞なんかはイギリス人だって無視状態だし。see you laterの代わりにcul8erの世界ですもの・・・

たまにはちゃんとまた英語を見直してみようかなあ〜〜、あんなに頑張って何年も勉強して取った検定試験、今じゃあ落ちるかも・・・

それにしてもヨーロッパの人達の態度が日本人と大きく違うのは、自分の英語が滅茶苦茶だったとしても、私達が解らないと、「何で解らないんだよ?!お前は英語が解らないのか?!」という超デカイ態度でいる、という事。このおじさんも途中からは結構怒ってる感じだった。私とL嬢は一生懸命聞いてたのに・・・・(L嬢は生粋のイギリス人)

度胸が第一って事ですかね〜〜、、、、

もうすぐ春かも・・・??


久しぶりに彼と日曜散歩。風が結構あって思ったより寒かったけど、陽の光がだんだん春めいて来て、今日はイギリスらしい一日だった

前にも書いたとおり、我が家はロンドンの端っこ。家から南に行けばロンドンの街の空気で北に行けば、ものの10分で田舎の景色に早変わりする。今日は歩いて回れる範囲にとどめることにして、ぶらぶらとでかけた。

最近は雲一つない青空なんてものもちょくちょく観られるようになったロンドンだけれど、今日は綿雲が沢山出ていて、長年経った今でも、その雲の位置が低い事を再認識する

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坂を登ってブラブラと20分程行ったあたり。この辺はもうず〜っとこんな感じで、回りには乗馬クラブやクレー射撃場があり、今日はお天気がよかったので、空にはセスナ機やハンググライダーも飛んでいた。

が違う世界なのだ。いつもの車や飛行機、どこかで鳴っているアラームやパトカー/救急車の音からはかけ離れて、日曜日の午後にちょっとの散歩で全く違う音の世界に入り込める

鳥の声、乗馬する人達の馬の蹄の音、セスナ機、ハンググライダーの唸る音、そして射撃の音。風の音だって、建物続きの街を吹く風と何も無い丘を吹く風とでは音がまるで違う。銃の音なんて普段はテレビでしか聞かないからねえ〜

とりわけ目を引いたのがこの木

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なんだか物語を沢山持っていそうな木で、枝は死にかけていて他の木みたいに伸びていかないのに、それでも必死でそこに立ってる様子に心引かれた。なにかを言いた気なんだよね・・・
同じ木を別の方向から逆光で撮ってみた。なんだか執念を感じる。

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この1ー2週間で日が長くなったし、もう少しで春の気配だ。芝の間から水仙の葉が出始めている。これが見え始めるともうすぐだ。明日からまた気温は下がるそうだけど、もうこの前みたいな零下の雪なんて事はないだろうしね。

やっと抜け出せるのかな、、、もうすぐ、もうすぐだ!!

GrammyとBAFTA


12~13日は英米での2つの賞がニュースになった
一つはロサンゼルスで行われた音楽のグラミー賞、そしてロンドンで発表になった英国アカデミー賞

なんとも残念な事にグラミー賞前日にWhitney Houstonがホテルで亡くなっているのが発見された。グラミーがらみのパーティーや授賞式に出席するために滞在していたのだから、亡くなる理由なんてどこにもなかったはずなのに、本当に残念。どうして希有の才能に恵まれた人達がその道半ばでいなくなってしまうのか・・・?!

グラミー賞は、嬉しい事に私も大好きなAdeleが六冠。彼女の声はとてもソウルフルで、デビューして話題になり出した頃からうちの彼がイチオシしていた。おデブちゃんな人だけど、深い声と彼女の書く曲には説得力がある。最初は30過ぎかと思ってたら、なんと88年生まれの現在23歳という事でこれまた驚き。あのマチュリティーはどこから出てくるんだ・・??

英国のシンガーソングライターでグラミー賞をいくつも穫ったアーティストといえば、去年亡くなったエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)を思い出さずにはいられない。彼女も他にいないアーティストだった。女性でR&Bを歌える声を持った若いアーティストというのは今ほとんどいない。自作の曲はどれもユニークで、まだまだその才能を発揮していくものと思われたのに、自身の中に才能を咲かせる畑を耕せなかったという事か。酔っぱらい、薬でフラフラになってステージに上がる姿は痛痛しかったし、旦那の逮捕や奇行等ばかりが話題になってしまって、本当に悲しい最期だった。

そしてウィットニーも・・・歌唱力では他の追随を許さないとまで言われた歌姫が、まだ50にもならないで突然で発見されるなんて 彼女も結婚してからはあまり幸せではなかったようで、ドラッグ/アルコールと戦いながらの晩年だったそうだ。薬物/アルコール依存は本当にやっかいだ。「や〜めた!」と言ってやめてしまう事ができいない病気だからだ依存症になってしまったら、完全に断つまでは決して幸せにはなれない。これはどんな人でも同じだ。お金がある人は尚更。なぜならいつでも欲しいだけ(必要なだけ)あるいはそれ以上を手に入れる事が可能だからだ

Adele嬢は今のところその心配はなさそうで、いつまでも健康的な歌手であって欲しい。それにしてもさすがにハリウッドのメイクは凄いわあ〜〜・・・だってメイクアップだけで5キロは痩せて見えたよね。さすがにダイエットもしてるんだろうけど、身体はそれほど変わらないのに、顔がとにかくメリハリばっちりで、一瞬見違えたわよ。よく知ってる彼女の顔じゃなかったもので・・・

BAFTA(British Academy of Film and television Arts)のほうは映画賞の発表。英国アカデミー賞は映画だけでなく、テレビ部門も別の機会に授賞式がある。
最近は映画館で映画を観る事はめっきりなくなった。公開された時のレビューをチェックして、後でDVDで観るというのがパターンになってしまった。前から目をつけていたのが、Tinker Tailor soldier spyThe Artistの2本で、思ったとおりこの2本はいくつものノミネートに入っていた。受賞の手応えはThe Artistの勝ち。白黒のサイレント映画という異色なスタイルで監督賞、映画賞、主演男優賞、さらに脚本賞も含む7冠という快挙だった。「(サイレント映画なので)脚本は無いと思った人もいるかもしれません」とあいさつして笑いをさそった

Tinker Tailor•••のほうは、007とは全く対称的な70年代のスパイもの。英国情報部にソ連のスパイが紛れ込んでいるとの情報から、その正体を割り出そうと容疑者達にコードネームをつけて裏切り者をあぶり出す使命に奔走する。一筋縄ではいかない2重スパイ探しの話で、イギリスではテレビドラマになったのを知っている人が多いようだ。うちの彼もテレビシリーズを覚えてると言っていた

こちらはやっぱりキャスティングが面白いので是非観たい。主演にGary Oldman, 他にもJohn Hurt, Colin Firth, Tom Hardy, Benedict Cumberbachと、面白い実力派が並ぶ。アメリカスパイ映画とは一味違うイギリスらしい映画になってるようだ。受賞数ではThe Artistに負けたけれど、興業ではトップだった映画だ。DVD待ちのトップリストに入れておこう

メリル・ストリープがその演技力で賞を穫ったのはもう何度目なのだろう? 今更、、ていう感じもするけれど、彼女のマギー・サッチャーはクリップを観ただけでもそっくりだ。何と言ってもイギリス人の背筋をゾワっとさせる(ある人は吐きそうだとまで言う)あのアッパークラスもどきなアクセントを見事に再現している所が凄い。彼女は昔から役の度に英語のアクセントを忠実に変えて演じて来た。デンマーク訛りやスランス訛り、アメリカ国内でも地域の設定でその州の訛りを見事にこなして演じるので定評がある。これも一種のマルチリンガルに近いかもね。言語のセンスが素晴らし良い人なのだと思う

主演女優賞を受けたメリル・ストリープがなんと壇上に上がる際に階段で靴が片方脱げてしまった。さすがは大女優、一瞬困って振り向いたものの、かがんで拾うなんて事はせずにそのまま胸をはって壇上へ。合図を受けた女優賞プレゼンターのコリン・ファースがスマートに靴を拾い、彼女のロングドレスの足元で履かせてあげた。「プリンス・チャーミングがシンデレラの落とした靴を履かせてあげたようです」という司会のスティーヴン・フライのユーモラスなしきりでなごやかな笑いになった。恥ずかしそうに笑いながらスピーチをするメリル・ストリープがチャーミングだった。もう60を過ぎているのにね。少女のようで、それでいて貫禄たっぷりのベテランだ。確かな演技にはハズレがない、これって凄い事だと思う

日本のドラマもちょっと追いついて観ている。大河は正直面白く無いなあ〜〜。言葉に魅力が無い脚本は聞いていて違和感を感じてしまう。台詞自体がなんかヘンな感じがするだけでなく、清盛の物言いもおかしい・・・台詞をこなしているのは中井貴一さん、上川隆也さん、あと阿部サダヲさんかな。鳥羽上皇(三上博史さん)がお隠れになったらその先は観ないかも、、、、



The Madness of Geroge III

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実際に歴史にあったエピソードを元に脚色されたコメディー。なんと、大英国国王が狂ってしまったというお話。

このThe madness of Geroge IIIがオリジナル主演のナイジェル・ホーソーンで大人気になった時は見逃してしまった。その後、脚本、演出、主演とオリジナルのメンバーで映画化された時は真っ先に観に行った。映画のタイトルは確かThe madness of King Gerogeになってたはず。ジョージ3世の「III」とつく事で、アメリカ他外国での公開の際に、映画のパート3と勘違いされて、1と2を知らないから、、、と客足が遠のくのを避けたとか

18世紀半ばから19世紀になる一番面白いヨーロッパの歴史の中で、在位60年の長きに渡ってイギリスの国王だったジョージ3世。この記録は最近になって現エリザベス女王が抜くまで、歴代2位の在位期間だった。歴代最長は今もってヴィクトリア女王。イギリスは当時から政治は内閣が行っていたが、それでも国王の意向は政治にも大きく関わりがあり、もちろん議会の採決は国王の署名なくしては決定できない

ジョージ3世は質素な王室を心がけ、王妃シャーロットとも円満で愛妾も持たずに、王妃との間に15人の王子/王女をもうけた。とはいえ、若くして即位してからはアメリカの独立紛争/戦争に長期間を費やし、また皇太子をはじめとする息子達の借金と女遊びに頭を抱えていた。政治面では保守党で、わすか24歳で首相になったウィリアム・ピットを支持している。一方ウィッグ党のチャールズ・フォックスは、派手な遊び好きで父とは対称的な皇太子(後のジョージ4世)に取り入ろうとしている。

フランスで革命が起こる前年の1788年、突然国王の様子がおかしくなる。意味不明の事を数時間もしゃべり続け、記憶はとびとび、わめいたり泣いたり、まさに乱心状態に陥ってしまったのだ。原因/病名はなかなか解らず、集められた医師達にもプレッシャーがかかる。判断能力無しとして、皇太子を摂政につけるべきだという案が出始めると、国王の周辺も皇太子や閣僚達の周辺もにわかに各々の思惑で動き始める。

国王、側近達、王妃、医師団(王室付きの医師に加えて精神科専門という事で田舎から呼ばれた医師=ウィリス)、政治家達(ウィリアム・ピットを中心とする与党/チャールズ・フォックスの野党)皇太子一派、と立場と力関係を変えようとする駆け引きがおもしろい。乱心してしまった国王を前に、正直な心と狡い心が交錯する

回りのドタバタをもりあげるのは、なんといっても国王の狂いっぷりだ。映画でのナイジェル・ホーソーンが素晴らしかったので、再演の役者は不利か、、、とおもいきや、どうしてDavid Haig氏のジョージ3世は素晴らしかった。国王ともあろうものが、惨めにもボロボロに取り乱し、正気を無くしてつぶやき続けたり、次の瞬間にはわめき続けたり、子供のように小さくなったり威張り散らしたり、、、と狂い方のメリハリが凄い。声のトーンや間が絶妙だ!!

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コメディーなので、ウィットに富んだ台詞はアラン・ベネット氏の脚本のすばらしさだ。無駄が無い。それでいてそれぞれの立場がはっきり解る。セットは空間をしきる回廊に見立てた絵画のフレームの羅列のみ。木枠のフレームだけで中に絵がないところが巧い。縦横に並んだ絵が実際にあると、色がごちゃごちゃしてしまう。大きさや形の違うフレームだけを並べる事で、部屋の壁、廊下の空間を作っている。フレームの中がふさがれていないので、向こう側の様子も観客の目に入る。

David Haigの国王はとても愛嬌があって、狂ってしまった様子をみるにつけ、哀れに思えてならない。王妃付の侍女に突然言いよったり、引き離された王妃を子供のように恋しがったりする部分と、元気で茶目っ気のある国王として官僚達や側近達をさばいていくテンポの良さが対称的で巧い。後でチェックしてみたら、大手紙のレビューはどれも4〜5つ星だ

ちなみに映画版は舞台と同じ脚本=アラン・ベネット、主演=ナイジェル・ホーソーンで、王妃役はヘレン・ミラン。彼女の王妃も良かったなあ〜〜!ケバケバの皇太子にルパート・エヴェレット、国王を慕って看病する側近のグリーヴェルにルバート・グレイヴス。実はこのグリーヴェルという人が発病した国王の様子を細かく日記に書いていたそうで、彼の記述のおかげで今では国王の病気は急性間欠性ポルフィリン症にほぼ間違いないとみなされている。ちなみに調べてみたら映画の日本タイトルは「英国万歳!」だとか・・・、、なんで、、、?

結局皇太子を摂政に任命するという段階の最期の直前になって、(下院を通過し、上院での決定に持って行く寸前)国王の病状は回復し、元の鞘に収まる事になる。国王は国家元首に、ピットは首相のまま、皇太子も皇太子のままイングランドは続いていくのだ。実際には国王の病気はその後も再発症し、1800年代に入ってからは悪化の一途で、最期の10年間は皇太子が摂政となる。1820年に亡くなると当時の最長在位記録を作った

ジョージ3世は私が最近読んだ2人の18世紀の人が会っている。(しつこいね、私も)スウェーデンのフェルセン伯は18歳の時、カサノヴァは35歳の時にジョージ3世と謁見し、面白い事に2人とも共通した事を書き残している。それは「国王はとても小さな声で話す」のだそう・・・・



カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは・・・


私は基本的に甘いものが好きではないので、お菓子類はあまり食べない。でもそれは「甘い」という味覚が好きではないのであって、甘味をおさえた軽い風味の ケーキやアイスクリームなんかは結構好きなのだ。イギリスに来てからは、こっちのいわゆるデザートに俗するものは私には滅茶苦茶甘いので、ケーキなんて食 べる事は何年に1度?の事だし、つまめるビスケットなんかも1ー2口頂く程度。日本では甘味を抑えた美味しいケーキやお菓子が沢山あるのに・・・

珍しくうちの彼がケーキが食べたいなあ〜と言い出した

ケーキ、、?ってどんなケーキ?(私の頭には昔よく行ったイタリアントマト=通称イタトマの巨大にして甘さを抑えたフルーツとクリームたっぷりのケーキが浮かんで来る)彼が言ってるのは、いわゆるスポンジケーキでちょっとcup of Teaと一緒に食べたいという。スポンジにジャムやクリームをサンドイッチにしたVictoria spongeとかジャムとクリームを塗ってスポンジをくるりと巻いたSwiss Rollsの事らしい。

スポンジケーキ、パウンドケーキ、カップケーキ、どれも似たような物だけれど、本来洋菓子であるこれらの仲間のうち、いつの間にか日本のお菓子のような顔になってしまったのがカステラ。カステラというと、どうしても洋菓子というよりは和菓子に近い感覚なのだ。長崎カステラなんて呼ばれる中でも、やっぱりその代名詞になっているのが文明堂さんのカステラ
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カステラといえば文明堂、、、カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂、、、って解るような解らないような歌詞にピョンピョンと操り人形の、今思うとこれも猫だか熊だかよくわからないラインダンスのCMが記憶に残るっていうか、あのCMは絶対忘れないだろう〜〜・・・

で、こちらイギリスでこれに近いスポンジケーキがMadeira Cakeと呼ばれるもの。四角、丸形、カップ型、プレーンなものからフルーツを入れた物まで様々。要するに、スポンジケーキ、パウンドケーキ、カップケーキ、どれもMadeiraの仲間なのだ。

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でもどうしてもカステラとスポンジケーキが違うのはあの重量感としっとり感だ。どうせなら、あの懐かしい日本の味のするカステラを作ってあげようか、、、(丁度もうすぐ彼の誕生日だし)とレシピを調べてみると・・・

成る程、洋風スポンジケーキとの違いは、強力粉を使う点と、しっとり感には蜂蜜や水飴を仕様している。そのかわりバターは使わないのね、、、、水飴は無くても蜂蜜だけでも充分作れるみたいだから、これならやってみる価値あるかもしれない。ただ、難点はミキシングだ。我が家にはハンドミキサーやブレンダーの類いは無い

う〜〜ん、最近はカレーの度に私がチャパティ(インド風パン)を捏ねてつくるし、餃子の皮やピザ生地なんかも作りたいからこの際ハンドミキサーを買ってみようか。無知な私はミキサーとブレンダーの違いも知らなかった。在れば便利とはいっても宝の持ち腐れになるのは避けたいので、200~300Wのハンドミキサーで充分いけそう。安いやつでいいかな、どうせそんなには使わないだろうしね。

それにしても作り方はかなり簡単みたいだけれど、本当にあの懐かしいカステラの味になるんだろうか?上が焦げ茶色にテカテカしてて、手に吸い付くようなしっとりしたカステラを作りたくなってきた!!
それにしてもねえ〜、、超金欠の状態でミキサーなんて買うくらいなら、死ぬ気で手でかき混ぜるか・・・?
でもかなりの重労働になりそうだし、これがきめ細かさのポイントになるんだからやっぱりミキサーのほうがうまく行くに決まってる。買おうか買うまいか悩む所・・・

在れば便利と解っていてもなかなか踏ん切りが着かなくて買わずにいるものって結構ある。ただでさえ狭い家に無駄な物があるのはちょっとね。ましてやキッチンのどこに置いておけばいいのやら・・・?でも時間と労力を考えたらハンドミキサーなら絶対便利だよね、最近はコネコネをよくやるようになったしね。

ええ〜い、、思い切って買っちゃえ〜〜!!
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