見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

June 2010


あ〜あ、、負けた負けた・・!

お昼過ぎからずっとテレビを観っぱなし。こんなに休みの昼間にテレビを見るなんて事滅多にないのだけれど、でもF1とW杯が重なっちゃ仕方が無い。

F1のほうが1時のスタート。このヴァレンシアのコース、前に観てなかったなあ〜。空撮の映像が素敵。前回のカナダもそうだったけど、最近のF1は、コースの回りが絵になる。ポールスタートのヴィッテルが最後までトップをキープしたあたりはまあ可も無し不可もなし、、?せっかく勝ったのに話題にならないという展開だった。けれど他がなかなか・・・!

3番手からスタートで2位に付けたハミルトンが、1位にあがるかどうかと思ってたけれど、結局ピットから出る際にセーフティーカーを抜いたという事でペナルティーを受ける。これで逆転はかなわなかったけど、最後まで追い上げたあたりは流石。それにしてもウェーバーの吹っ飛びは久々に派手なクラッシュだった。無事でよかったね。

普段はほとんどコメンテイターの口にのぼらない、日本人ドライバーの名前をこんなに聞いたのはいつ以来か・・?「Kobayashi,,,Kobayashi,,,」と大連呼。なんと他の人がみんなセーフティーカーの入る直前にピットインした為に3位に付けた小林が、セーフティーカーが去った後もそのまま一度もピットインせずに54周まで走り続け、ピットから9位で出た後にもさらに2順位上げて7位で終わるという活躍。しかも最終コーナーで8位から7位に上がるというドラマチックなエンディング

途中で何故かコースにボトルが転がっていて、マーシャルの一人が決死の全力疾走で拾いに行く一コマも。ホント、F1はいろんな予想できない事が起こるから面白い。

そして、、、予想出来なかった訳じゃないけど、残念だったイングランド!! ランパードの2点目のゴールは間違いなく入ってた。前半はボールの維持が多くてよく回していたイングランドと、一瞬の隙を突いてあっという間にゴールを決めたスピードのあるドイツと、良い競り合いをしてたと思う。だからこそ、あの2点目は分かれ目だった

前半を2−2で終えていたら、後半の士気がまた違っていたかもしれない。あの時点でイングランドのツキは消えてしまったと思う。もちろん後半で1点を返せばまた振り出しに戻るわけで、結局はそれが出来なかったというのが敗因なのだけれど。1点を取り返せなかったイングランドと、さらに2点を追加したドイツとのプレーの差は明らかだった。

後半でのドイツは若さと勢いで輝いていた。あのまま2−1で勝っていたら納得出来なかったのは自分達自身だと解っていたのだろう。あの1点を足してもおつりがくるだけのゴールを決めた彼等のほうがイングランドより上だった。「今のドイツは若くて大舞台での経験の浅い選手ばかり」という声もあったけれど、若いからこそ、スピードとキレの良さとチームの結束が光っていた。

イングランドの選手達はみんなトップクラスだ。あんなに素晴らしい選手が集まっているのにどうしてチームとして勢いが無いのか、、、今回のW杯を通じてずっと言われ続けた事だ。今回もそう。選手達の顔に生気がない。第一ルーニーだってまだ24なのよ・・・ドイツの選手達と同世代なのに、どうしてあんなにおっさんなの、、、? 若いエネルギーがない。
もっと走れ!蹴って蹴ってゴールするのが君の使命なんだよ!!

スタジオ解説者が言った「フットボール選手に金を払い過ぎだ、億万長者は必死で走らないからね」、、、まさにその通り! 夢を追いかけて、必死でボールを追い続ける姿が感動的なはずなのに、なんだかみんな老成しちゃったようなカンジ。根こそぎすべての選手を一新して一から出直したほうがいいんじゃない・・・?

とはいってもやっぱり残念だけどね。強いチームだと言われていたからこそ余計に・・・・チームとして皆がキラキラしていないとダメなんだよねやっぱり。それとみんなをまとめて引っ張る良いキャプテン。これも不可欠だ。そしてまず監督、、、カッペッロ氏の進退はどうなるか、、?

ジャーマンズ・デーだったね、F1もW杯も。ドイツは2年後のヨーロピアンや4年後のW杯までにもっともっと強いチームになるだろうな。今回優勝するかどうかはまだ解らないけど、今のメンバーがあと6ー7年はやれる年代だからナショナルチームとしての結束ももっとできてくるだろうし。今回早々に敗退したフランスもイタリアもきっと考え新たに出直して来るだろうから、イングランドも総入れ替えでもしたら? プレーヤーのお給料はちょっとハングリー精神が残る程度にして・・・

いつもとはちょっと違ったパターンで、
今日は「一言(二言?)ブログ」です

わあ〜〜い!!勝った勝った〜!!
イングランドがどうにかファイナルステージに進みましたあ!

もうヒヤヒヤで胃の痛い一日だった。特に今日は昼間の試合という事で、仕事中だからちゃんと観られないし。(ラジオつけてたけど・・・)

今日はイギリスでは、会社でもテレビ観戦黙認とか、学校が3時のキックオフに間に合うように30分早く終わるとか、この国のフットボールに対する入れ込みは社会的に容認されております

次はドイツ。今のドイツは一新して若いチームになったよね。多分4年後のW杯にはもっと強くなりそうな勢いに乗ってるチームと言える
本来のイングランドなら勝てる相手だけど、この前のアルジェリア戦みたいな試合してたら無理かも・・・

明日は日本ですね。夜マッチなのでゆっくり応援できる。
頑張れ〜〜!

なんと!今日のウィンブルドンで、10時間に渡る大マッチが繰り広げられたそうな。しかもまだ終わってない、、18番コートでの試合が最終セット59−59で、打ち切り。これもすごい、、、イギリス期待のアンディー・マリーがどこまでいけるか!こっちも見逃せない。

伝説のミュージカル、「Hair=ヘアー」をやっと観た

やっとというのは、私の世代はオリジナルの舞台には間に合わなかったからだ。それでも私が芝居=舞台というものに傾いた時から「ヘアー」という反戦/ヒッピー/ロックミュージカルの事は聞いていたし、芝居としてだけでなく、ロック好きだった私にはその方面からも話題は入ってきた。80年代初めに日本でも公開された映画版で、話に聞いていた曲の数々をちゃんと聴いた時はかなりハマった

60年代のラヴ&ピースや、ドラック、セックス、ロックンロールというのはやっぱりあの時代を象徴する大きな社会現象だったのだ。世界大戦が終わってから20年、戦後に生まれたアメリカの若者達に押し付けられたベトナム戦争は、アメリカの大きなミステイクだった。この破天荒なミュージカルがヒットしたのは、自由の主張、性意識の改革、魂をゆさぶるロックミュージックという、若者意識の変わり目の時期にタイムリーだった為だろう



ものすごいパワーだ。今回のプロダクションは去年ブロードウェイでリバイバルとして制作され、2009年のトニー賞(リバイバル部門)を受賞したオリジナルキャストをそのままロンドンへ引っ張って来たものだ。このあたりが流石はキャメロン・マッキントッシュ凄腕プロデューサーだ。ロンドンでも今までに再演版が作られた事もあったけれど、いづれも今ひとつ当たらなかったという。強いカンパニーをそっくり持って来るとは

実は2日前の週末はレスター・スクエアーでWest End Liveというのがあり、いろんなショウがそのまま野外のステージでライヴで演じられた。もちろん無料。当日レスタースクエアーに行かれた人はラッキーだね!ヘアーもこのライヴに参加したそうだ。

初演時にイギリスでもブロードウェイをしのぐロングランになったのには、これまたいくつかのタイムリーな要素があったらしい。イギリスでそれまで規制されていた舞台上での表現が解禁になったばかりで、フルヌードの役者達がドラッグに溺れてフリーセックスを表現するようなこの舞台が受け入れられた。最初の人種ミックスな舞台、最初のロックミュージカル、そして今は大スターとなったエレイン・ペイジやティム・カリーのウェストエンドデビュー、何とマッキントッシュ氏もまだ駆け出しでマーケティングを受け持っていたそうだ

とにかくはじめから終わりまで、カンパニーの隅から隅までが凄まじいエネルギーを放っている。このGielgud Theatreは大きく無いけれど高さがある。役者は舞台からそのまま客席の椅子の背を渡り歩き、ボックス席によじ上り、通路を駆け回る。舞台の正面から、奥から、横からも斜めからも上からも、役者達のパワーが降って来るのだ。これは凄い

実はこの「ヘアー」というミュージカル、起承転結なストーリーがあるわけではない。あるのは、自由を求め、愛と平和を訴えて戦争への招集に反発し、ロックのリズムとドラッグの妄想の中で、それでも生きる道を探そうともがいている若者達の姿だ。長髪を反体制の象徴として振りかざしながら。

次から次へと息つく間もなく歌い踊る役者達の歌唱力と見事な振り付け。カンパニーの隅々までが輝いている。誰一人として息を外していない。これはやっぱり全員をブロードウェイから輸入してきた一番の強みだ。だれがどの役にも回れるようなレベルの高さ。実際アンダースタディーで役がずれる事もあるのだろう。客席でも手拍子が起こり、膝をならし、一緒に歌っている。

客席にはアメリカンな人々も多い。そしてあきらかに50代以上の人達も。カーテンコールでは役者達が観客を舞台へと招き上げる。拍手していた人達が列をなして舞台に上がり、Let the Sunshine Inを歌い踊る。これは盛り上がった!私はほぼ中央の席にいたので、通路に人が多過ぎて上がれなかったけれど、その場で一緒に踊って来た

あきらかにオリジナルの時代に青春を過ごしたと思われる、今や半分白髪もはげ上がったおじさんが、ベトナム戦争後に生まれた若いアメリカ人の役者達と一緒に舞台で「Le~t the sunshi~ne! 」と歌い踊っているのは不思議な光景。時代や社会背景が変わっても、生きる道を探して叫び、反発し、愛し合い、助け合い、泣いたり笑ったりする若者達のエネルギーは充分に伝わる

ドラッグやフリーセックスやフルヌードが出て来るこの舞台に、人種差別や無意味な殺人やナイフを振りかざす通り魔は出て来ない。とても純粋だ。今の時代のほうが、何かが歪められてしまっている。ベトナム戦争はもう40年前の話だけれど、昨日のニュースで、アフガン以降のイギリス人兵士の死亡者が300人になった。
伝説のミュージカルの描く世界は、決してではない

去年のトニー賞授賞式より、今ロンドンでやってるのはこのキャスト


なんだか盛りだくさんの週末

vuvuzelaとやらの、怪し気な羽音騒音がとびかう空気に魔力でもあるのか、はたまたヴヴゼラの呪いなのか、ワールドカップもあちこちでいろんな事が起こっている。イタリアもフランスもドイツもスペインもそしてイングランドも勢いのないスタートだ・・・イタリアは危ないかも(ベスト16に入らない)、、イングランドもだけど

昨日はスウェーデンのヴィクトリア王女の結婚式。地方出身のフィットネスインストラクターから8年かけてロイヤルプリンスとなったダニエルさん、いや、プリンス・ダニエル。逆Fairy taleだわね〜。それにしても彼のあの眼鏡、なんだか変身前のダサイスーパーマンみたい。そして今日はフェルセン伯の惨殺事件から200年記念。同じストックホルムの大通りで最期のホルスタインーゴットープ王家皇太子の葬儀の最中。なんだか皮肉だわ・・・

さて、「同窓会」の最終回、ここへきていきなり盛りだくさんでびっくりしてしまった。この前の2ー3話がなんだかノロかったので「引っ張っておいてこうきたか」というのが正直な感想。でも悪く無かった!っていうか、思ってたより良い決着の付け方だ。さすがは井上由美子さん

昔から私が何かを始める度によく友人達が「偉いよね〜、新しい事を始めるのって難しくって・・・」と言って来たものだけれど、私は逆だと思っている。私だからかもしれないけれど、何かを始めるのなんて、ほんのちょっと思い切ってドキドキしながらやってみれば良いだけの事。むしろ、何気なくずっと続けていた事を止めるという事のほうが余程勇気が要る

そして「離婚」というのはその代表格。自分の意志で終わらせない限り、自然には終わってくれないのだ始まりには終わりがあるものだけれど、始めた事は止めなければ終わらない。この勇気が出せなくてなんとなくズルズルと人生を引きずってしまっている人達がどれほど多い事か・・・

もちろん皆その中で、「なんとかしたい」と思いながら努力してるのだ。でも、それでも結婚生活が惰性以外の何者でもなくなってしまった事を感じながらもがいている人達は、既に人生の半分以上を過ぎてしまった年齢だ。終わらせる事はおろか、その先にまた始める事を考えるのさえ気が遠くなる、というのが現実なのだ

そんないろんな思いを抱えているだろう30代後半から40代、いやきっともっとずっと上の年齢の人にまで、このドラマは幅広く考えるものを与えてくれたという事なのだろうか。最終回の視聴率は17%を越えたというからオドロキだ。W杯の裏でこの数字は大健闘といえる。

昔の思い出には勢いはあっても底力は無い、と前回書いたけれど、「同窓会」の最終回はまさにそこを突いてくれた。廃校の教室で、皆に向かってくってかかった大久保の問いつめ、「人生を変える覚悟が本当にあるのか?」

あのシーンの三上さんの演技は素晴らしい、っていうかあのシーン、編集でのカットとかが無かったのだとしたら、井上さんの本は余程三上さんを信頼して書いたんじゃないだろうか、、一人一人に「同窓会さえなかったらあんな事もこんな事も無かったはずだ」と食らいつくように叫ぶ台詞の中に、彼自身の事が入っていない

一番悲しくて惨い大久保自身の変化。それは「あの同窓会のおかげでもっと生きたいと思うようになってしまった」事だから。医者の言った奇跡を彼自身が信じていない事は明らかだ。もっと生きたいと願うようになってしまった自分はもう時間がないのに、という苦しさが、台詞には無いのに演技に出ていてやっぱりこういう芝居をする三上博史が好きだなあ〜

皆の決意の程を聞いて安心したように笑いながら、でも泣いている大久保の心の痛み、その後机に座って空を見上げている穏やかな顔。こういう、何か浄化したような力みのない穏やかな顔、凄く良い。三上さん、良い役をやったね。また三上博史主演で人間ドラマが観たい。野島さんの本で演ってたみたいな・・・

橋の上での約束から再会までに、それぞれの家庭にどんな変化があったのか、下手に書かれていなくて良かったと思う。それは本当に千差万別、観る人の人生の数だけストーリーができる。始める為に終わらせる道を選んで再会した杉山と朋美とは対照的に、自分の意志に関わらず「終わってしまった」陽子の立場が余計に悲しい。真っ黒な涙で大泣きする姿もまた現実なのだ。

視聴率は上がらなそうだとタカをくくってたのに、最期にはいろんな環境の人達に幅広く納得してもらえるドラマになったと思う。9話はちょっと短かったかなあ〜4人主役にしては。ちなみに私は大久保君と奥さんの関係が何気に好きだ。夫婦として一緒には暮らせなくなっても、人としてお互いに本音が解る味方でいられる。この2人が一番大人な関係だよね。

さーて、明日はミュージカル「Hair」だ。ブロードウェイキャスト版。舞台は始めてだ。今頃なんで、、?っていう気がしなくもないけれど、でもこれも好きだったからね〜!あの頃。 久しぶりにトンで来ますかね。


先日観て来た「Love Never Dies」、アマゾンで良かった曲だけダウンロードしようと思ったら、なんだかんだで10曲も選ぶとマーケットプレイスに出てるCDのほうが安くなってしまう事に気付いた。で、£5−70で手を打つ。

通して聴くとやっぱり曲は良い。だたオリジナルの「オペラ座、、」の張りつめた緊張感よりも、もっと甘いかんじ、、?とりあえず10曲ほどインポートしたのだけれど、何せ盛り上がるシーンのストーリーが???だったもので、実はあんまり歌詞を聴きたく無い。歌詞を聞かないように歌を聴くというのは結構難しいものだ

そこで気が付いたけど、この舞台も丁度今日本でやってるドラマの「同窓会」とぴったりハマるテーマだわね。っていうかほとんど同じ、、昔の忘れられない愛の残り香か、人生を共にして来た夫か・・・?

舞台を観た時、2幕の後半から終盤にかけて啜り泣いてる人もいたようだけど、私としては泣ける曲は2幕前半のラウルの歌「Why Does she love me」だ。愛を得て結婚したものの、今は借金だらけで酒浸りになってしまった貴族のラウル。愛する妻を幸せにしてあげられていない事を自覚する事ほど、男にとって惨めな思いは無いだろう

才能ある女性を妻に持った男が、その彼女を輝かせてあげられないはがゆさ、、、「自分ではかなえてあげられない」という劣等感からの逃避はお酒に逃げる事。そしてどんどん落ちぶれてしまう。それでも妻に愛されているという思いが救いだったのに、それさえも打ち砕かれようとする予感に怯える姿は観ているのさえ辛い・・・これは「同窓会」だと吹越満さんが演じている朋美の夫だ。(ただ、吹越さんの演じる役はそれにさらに爬虫類的な粘っこさがあってコワイのだけれど

「同窓会」は明日が最終回だそうで、ちょっと短かかったね。いつもだと10話はあるのかと思ったら・・・最初はちょっと期待したのだけれどだんだん展開がノロノロになってきて、今は三上博史さん演じる大久保がどんどん綺麗になっていくので観てるというのが本音だけど、明日最期の一話でどう決着つけるんだろうか・・・?

ロマンティックなストーリーが受けるのは、それが現実ではないからだと言える。昔の残り香なんて、長い人生を生き抜いて行くだけの底力はない。今は激情に溺れても、気が付いたら地に足が付いていない事を、いつかきっと思い知らされる。今の生活が、既に愛が憎しみに変わってしまってるという場合は別だけれど。

家庭内暴力とか、実際に家庭が破綻しかけて助けが必要な状況では他の恋愛に関係なく別れたほうが良い場合もある。でも「同窓会」も「Love Never dies」も状況はそうではなく、ラヴラヴな時期はもう一応去って、人生良い事ばかりじゃない中で一緒にやってきたけれど、イマイチ幸せな毎日とは言えない・・・という、実はこれが一番現実的なパターンなのだ。「もしかしたらこっちのほうが良いのかも・・・?」とちょっとくすぐられるのが、人間は一番弱い。悪魔の囁きだ・・・

悪魔の囁きにつられると、そのしっぺ返しを食らう。罰を受けるというやつだ。Love Never Diesはプレビューの期間中に3種類のエンディングを試して最終的に今の結末になったのだそうだ。しっぺ返しはクリスティーンに来る。それにしても後味の悪いラストだった。身を引いてしまったラウルは何処へ、、?残された息子は、初めて逢って間もない実の父親=ファントムと本当に幸せに暮らしていけるのか、、?(いったいどんな大人に育つことやら!)親友だったクリスティーンの命を奪ってしまったメグは、、?

だから、、私はこんなストーリーのこんな終わり方は嫌だってば!

「同窓会」はなんでも最終回は涙、涙、、と宣伝されているそうだ。ほんとに〜? 大久保が死ぬのだろう事は前から解ってるからそれは置いておいて、本当に残った3人のこれからの人生の選び方で泣けるのだろうか?ここまできたら、思いっきり「そうきたか!」と思える結末を期待したい。さんざんここまで引っ張って来たんだし、、、

福島君とマリちゃんの事も、これがハズレてたら怒りますよ、、!たったこれだけのキャラに尾美さんと宮地さんという豪華脇役キャストを使ってるのだから、何も無いわけないよね、ね!!

というわけで、ファントム続編の結末には大いに不満ですが、せめて「同窓会」のほうはもう少し共感できる結末になって欲しいものです。明日の最終回に期待半分、期待しすぎないように半分・・・




あらあら・・・ホントは今日のブログのタイトルは「まず一勝!」のはずだったのに〜〜!

始まりましたね、ワールドカップ。イングランド初戦は対USAという事で、ここは手堅く一勝かと思ってたのに、キーパーのグリーンの腕をすり抜けたボール・・・・ ピッチもぬかるんでたし、ボールはすごく滑ってそうだったから責められないんだけど、でもやっぱり明日の新聞では叩かれるだろうね。

え〜、、日本の皆様には申し訳ないのですが、一応ワールドカップ開催中は私は「イングランド」を応援しております。途中で敗退という事になればもちろん2番手には日本を応援していますが、万が一イングランド対日本という事になれば、やはりイングランド側に付かせていただきますので、どうぞお許しくださいませ

今日のゲームは夜の7時半キックオフとあって、夕方仕事の帰りにスーパーに酔ったらビールやおつまみを買い込んでいるフットボール親父達が沢山いた。これから夕食、そしてテレビ観戦という事か。パブにもローカルな人達が続々と集まって、盛り上がる中にも「まあ今日のところは勝つだろうし、、」みたいな空気もある。油断は禁物だ〜〜!

早々とジェラードのゴールで先制したのはよかったけれど、1-1になってからはちょっと手に汗握った。実際後半戦のほうが両チームともよく動いてたし、ゲームとしても面白かった。ただ、得点できそうな場面がいくつもありながら入らないというのは、やっぱり今ひとつ何かが噛み合っていないという事か・・・ 普通なら、あれだけ何度もチャンスがあればせめてもう1点は入ってもよさそうだったのに。

試合終了間近に、ベンチ脇でスーツ姿のベッカムが悲痛な顔で観ているのがチラッと映った。2月にアキレス腱を切って秋まで本格的なプレー復帰は望めないベッカムだけれど、カッペロ監督のオファーでコーチ陣の助手のような形でチームに同行している。選手達と一緒に軽いウォーミングアップをしたり、話し/相談相手になってやったりという役回りをこなしているようだ。ここまできてプレーできないのがどれ程もどかしいかは本人にしか解らない。でも私は彼は良いキャプテンだったと思うので、きっとだから監督も彼を連れて来たのだろう(以前ベッカムに付いて書いたブログはこちら)。スーツのベッカムはもちろん格好良いけど、やっぱりピッチではユニフォーム姿が一番だよね、、、人生は厳しい

まさかこの組で上位2位に入らないなんて事はないだろうけれど、やっぱりそこは人生何があるか解らない。リオ(フェルディナンド)だってまさか南ア入りしてから怪我で出られなくなるなんて信じられなかっただろうし。土壇場でのキャプテン交代はちょっと痛かったはず。

4年前のW杯はホリデー中のブルガリアで観ていたんだっけ。毎夜レストランで中継していて、その日のゲームによってあちこちからのホリデーメーカー達が応援するチームに別れて盛り上がっていた。数日前から道行く車がイングランドの旗をパタパタと立てて走っているのがしょっちゅう目につき、あちこちの家の窓から大判のイングランド旗=St, George's Cross垂れ下がっている。

今日はドローという事で、試合後の街はイマイチ盛り上がりに欠けてるけれど、これが勝った試合だと、もう車のクラクションがあちこちで凄い。ちなみに試合はテレビで観ていなくても、何点入ったかは自然と解る。ゴールが決まると街のあちこちからウォ〜〜!という怒濤のような雄叫びが上がるからだ。雄叫びの数で「あ、、2点目入ったな」という具合に解ってしまう。

今回は結構有力視されているイングランドだけど、実際に優勝したのは1966年という事だからもう36年前の話しなのだ。この時はホストで優勝という事で今だに伝説になっている。そろそろ新しい伝説が生まれて欲しい所だけれど・・・




アンドリュー・ロイド-ウェバー氏の新作ミュージカル、「Love Never Dies」20年以上のロングランが今も続く大ヒット作「The Phantom of The Opera=オペラ座の怪人」の続編だ。初日後のレビューと私の観る前の期待度はこちらを←まずお読みください。

完全ネタバレのストーリーです。知りたく無い方はスルーしてください






設定はオリジナルのパリ・オペラ座から約10年後。オペラ座の怪人と呼ばれたファントムはニューヨークのはずれ、コニーアイランドの大型ファンフェア・パークのオーナーになっている。彼は表には出ずに謎のオーナーとして指示やショウの作曲を行い、実際にショウを取り仕切っているのは、かつてオペラ座でステージマネージャーをしていたマダム・ジリーだ。彼女の娘でかつてのクリスティーンの親友メグがスター女優として活躍していた。ビジネスは成功していたが、どうしてもクリスティーンの歌声を忘れる事のできないファントムは、プレジャーパークの目玉としてフランスからクリスティーンを呼び寄せて歌わせる企画を立てる。クリスティーンは夫のラウルと息子のグスタフと一緒にニューヨークへやって来る。ショウの打ち合わせにやってきたクリスティーンとラウルはそこでジリー親子と再会して喜ぶが、ラウルはショウの主催者がファントムである事を知って愕然とし、またスターとして頑張って来たメグはファントムがクリスティーンをわざわざ呼び寄せて歌わせる事にショックを受ける

ここからは、綱引きだ。クリスティーンを巡って夫のラウルとファントムが真っ正面から奪い合いになる。彼女がショウで歌うか歌わないかが男2人の賭けだ。かつてオペラ座で彼女の愛を争った2人。見た目の醜さだけでなく、歪められてしまった心で間違った愛し方しかできなかった、かつてのあわれなファントムはここにはいない。なんといってもビックリ仰天の新事実=クリスティーンとファントムはラウルとの結婚前に一度愛し合っていた! ファントムは今や借金まみれで酒浸りのラウルに、まさに敗者復活の挑戦状をたたきつけるのだ。究極の切り札=「お前の息子は実は俺の息子かもしれないぞ」をつきつけて・・・

身を裂かれそうな思いで、クリスティーンは「Love Never Dies」を歌う。初めは震えながら、戸惑いながら、そして最期には心の限りを込めて・・・

最期にはファントムはまるでヒーローだ。今までの自分を否定されたような切望感からピストルを持って叫びまくるメグをなだめるあたりは、今度は彼が2人の女から綱引きされている。そしてクリスティーンはファントムの腕の中で息を引き取り・・・・

そう、舞台も役者も音楽も素晴らしかった。でもね、、、

私はこんなストーリーは嫌だ!

なに、、密かに一夜を共にしていた? あの時確かに愛していた、、??
ちょっと待ってよ!

Love Never Diesっていうタイトルが、なんの愛の事なのかって実は期待していたのに・・・クリスティーンにとっての夫=ラウルへの愛なのか、歌うという事への愛なのか、、、彼女がどうしてもファントムを切り捨てられなかったのは、彼女の歌/音楽の導き手だったからだ。だから彼女が選ぶとしたら夫への愛歌う事への愛だと思ってたのに。それがここへきていきなり息子のグスタフが実はファントムの・・っていわれてもねえ〜〜?

曲は久々に大型ミュージカルらしい作品で、壮大でドラマティックな曲の数々は耳に残る。でも何故だろう?確かに良い曲なんだけれど、今ひとつ何かが足りないような・・・少し甘いっていうのかな、胸をさすような痛みが足りない・・?これってやっぱりサー・アンドリューの曲が丸くなってしまったって事なのだろうか?年齢と共に音楽もソフトになってしまうのか・・??!

主演キャストの歌唱力はこれ以上には望めないくらい素晴らしい。歌う中にも哀しみや迷いや、演技/台詞としての表現力があって、彼等の歌唱力で説得してしまう。ちなみファントム役のRamin Karimlooは3年前には「オペラ座の怪人」のほうでもファントムを演じている。アンドリュー氏のミュージカルも最近のいくつかはほとんど記憶にも残らないカンジだったので、ここへ来て「まだ才能は枯れていなかったか!」とこれまた復活の大御所

レーザー光線、プロジェクター、アニメーション、トリック、3Dビジュアル等を駆使した舞台美術も素晴らしい。アクロバットやダンスを受け持つアンサンブルも目を見張る。クールなマジックショウを観ているような仕掛けの数々は、2010年の今だから可能なテクノロジーによるもので、これもまた80年代半ばのオリジナルファントムとは一味違う。ちょっと雰囲気だけでも、、


ストーリー的にはべつに「オペラ座の怪人」の続きである必要はなかったと思う。実際、そのまま続いていると思ってしまうとあまりにも噛み合ない。だけど、曲調やちょっとゴシックな雰囲気や、手品仕掛け満載の舞台を考えると現代風な話で創るにはちょっと古めかしいのかな。でもストーリー的には

その昔、姿も心も醜い男が美しい歌姫に執拗に愛を寄せていました。彼女には愛する貴族の青年がいたのですが、男のあまりに執拗な愛にあわれみと同情を覚えるうち、彼女は自分の心が男に捕われているのを否めず、一度だけ結婚前に愛の一夜を持ってしまいました。それきり忘れようと彼女は貴族の青年と結婚し、男の子が生まれました。それから10年、夫は借金だらけで半分アル中になっていて、いまいち幸せとは言えません。そこへアメリカからショウでアリアを歌ってくれとのオファーがあり、行ってみるとその主催者はかつての男。夫はショウは取りやめにして今すぐパリに帰ろうと言い、男は今こそすべてを投げ打って自分の為に歌えと言います。身を裂かれそうな思いの中で、それでも彼女は歌わずにはいられません。最期には思いの丈を込めて男への愛を歌い上げ、遂にはそんな愛の罰を受ける事になります
これだけなのよね。これがファントムの続編である必要性を感じないという事なのだ

でもそんな疑問が、ステージ構成やドラマティックな曲や役者達の歌唱力で押さえ込まれてしまう舞台だった。これはこれで力のある舞台だから悪くはないんだけど、やっぱり私はこんな筋書きは嫌だったな。
最期は素直に拍手できなかったよ。役者がカーテンコールで出て来るまで・・・



うわ〜〜ビックリ!!
今日10時から発売だった芝居のチケット。仕事中は到底無理なので夕方帰宅してからチケットを取ろうと思ったら、なんと既にSOLD OUT!!

こんなのロンドンでは本当に無いよ〜〜! というのも、普通のウェストエンドの芝居はロングラン制だから、最初にチケットが発売になる時は半年くらい先の席まで選べる。でもこの芝居はわずか11日間の限定公演なのだ

Punchdrunkというちょと変わった名前のこの演劇集団の事を最初に知ったのは数年前。なんでも凄く面白い=実験的な演劇を試みている集団なのだそうだ。会場は普通の劇場ではなく、下町ロンドンの倉庫が立ち並ぶような場所になる建物。座席はいっさいなく、演じられている芝居を建物のいろんな場所から好きに動き回って観られるという事らしい

こういうのって、昔寺山修司さんが試みた市街劇みたいなカンジなのかな、と思っていた。2年程前に「ファウスト」をやっぱり東ロンドンの倉庫のような所でやっていたので観たかったんだけど、チケット取りに苦労して諦めた。今回の演目はジャコビアン悲劇(ミドルトンに続いてまたも、、?)のThe Duchess of Malfiということで、ENO(English National Opera)とのコラボだからすごく観たかったのに〜〜!

と、ここまで昨日書いてそのまま中断してしまった。

全く話変わってBGT=Britain's Got talentのグランドファイナルが行われた。今年は始めの段階でダンスチームがあまりに多くて驚いたけど、さすがにファイナルに残った人達はみんな違った個性があってレベル高かったね。今年は歌、ダンス、コメディー、ドラマー、動物、とバラエティーに富んでいて、観ていて楽しかった。皆さん本当に素敵だったけど、優勝したのはジムナスティックチームのSpelbound ダンスともちょっと違うチームプレーが素晴らしい!こちらは昨日のセミファイナルの演技。


彼等の優勝にはなんのクレームも無い。本当に素晴らしかった。ただ私なりの意見としては、このBGTでは、あくまでも隠れた才能=素人なのにびっくりという人達をRoyal Variety showに送って、ロイヤルファミリーの前で演技させてあげたい。X−Factorみたいに即プロになる歌手を育てるんじゃなくて、もっとHome Grown(家庭栽培)的な人達が勝ってくれるような番組になるといいなと・・・

セミファイナルに残った人達の中にはそういう人達も何人もいた。お母さんがキッチンでご飯を作ってる間に兄弟でリビングで踊ってた、みたいな・・・ ファイナルに残った犬のダンスも本当に素敵だった。でもやっぱり最終的にはどうしても完成度=レベルの高いものに評がいっちゃうよね。まあ仕方ないけど・・・

という事で、今回本当に微笑ましかった犬と飼い主のダンス。「Tina&Chandi」なんと犬のチャンディーは12歳。人間だったら100歳近いのよ・・・



何だか早いよね〜! 去年のBGT(Britain's Got talent)でスコットランドのスーザン・ボイルさんが社会現象になったのがもう1年前だなんて

そして今年もまたセミファイナルまでやってきたBGT。
う〜ん、さすがに去年程の強烈なインパクトはないけれど、今年はどうした事がダンスチームが多い。それもみんな各々違った個性でレベルも高い。去年、おととしと優勝はダンサーだったけど、今年もなんだろうか・・・? っていうか、本気で歌手を目指す人はこっちよりもこの後に始まるX-Factorのほうに行くのかな。

セミファイナルに入るとジャッジ達によって厳選された40に絞られているので、ライヴパフォーマンスも見ごたえがある。でもここにくるまでの、最初のなんでもありオーディションの段階では、それこそ爆笑もんのパフォーマンスが次々と飛び出して、お腹を抱えて大声で笑う気持ち良さを与えてくれた

笑う時はくすくすとじゃなくて、おもいっきりガッハッハ!!とお腹から笑いたいよね。大声で爆笑するってすごく精神的に良い事だから、おかしい時は徹底的に大声で笑う。

もしかしたら本当にBGTが面白いのはここまでかもしれない。ここから先のセミファイナリスト達は誰も真剣で、レベルも高くて、観ていても甲乙付け難いものがある。どんどん緊迫してくるので、今までのようにおバカな勘違いパフォーマンスに笑っていられないのだ。ここから先はこちらもジャッジ目線で観てしまう。

12歳の犬のダンスが素晴らしい(Tina&Chandi)。犬で12歳といえばもうおばあさんだけれど、リズムもよく足を上げたり両手で傘を抱きかかえたりと微笑ましい演技。飼い主との愛情の繋がりがそのまま演技に顕われていて可愛かった。思った通り今日の組では1位で決勝へ通過した。

セミファイナルは一日8組5日間で決勝には毎日2組が進める。とりあえず最初の4組が決まった。今週はこれに釘付けだな、また・・・

来週からはワールドカップ。日曜日の日本とのフレンドリーマッチは可笑しかったね。イングランドの2点はどちらもオウンゴールで、良い試合なんだかどうだかよくわからないカンジだった。ちなみに私はF1と同時にライヴ中継を観ていたので、4ー5分毎にチャンネルをかえていたから、実際のゴールは日本の2点目しか観られなかったけど

「イングランドは手を抜いたんだ」と思った人もいるかもしれないけれど、多分それは違う。というのは、あの時点でカッペッロ監督はワールドカップに送る最終メンバー23人を選ぶのに、30人の候補を抱えていた。だからあの試合での活躍次第で最終メンバーに入れるかどうかという選手達が7人いたわけで、イングランドに選手交代が多かったのはその為だ

2年前のヨーロピアンに行かれなかったあたりからまたちょっとフットボールも追っていないので、気が付いたら今の選手達あんまり知らない。4年前とはすっかり変わってるよね

そういえば、マイケル・オーエンは最初に出て来た時はワンダーボーイと言われてイングランドのフォワードを長く背負って立つはずだったのに、4年前のワールドカップの試合中に怪我をしてからすっかり表舞台をウェイン・ルーニーに譲ってしまった。最期のワールドカップ出場に賭けていたベッカムもアキレス腱断裂という決定的な怪我で出場はかなわなくなった。これも運命・・・?

まあこれからはワールドカップ、F1、ウィンブルドンとスポーツネタには事欠かない夏がやってくる。その前にBGTのファイナルだ

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