なんと、、、!ホリデーから仕事に戻ってみたら、同僚のA嬢がswine flu(=新型インフルエンザ)で休んでしまっていた!! 先週の月曜日にくしゃみや咳をしていて、夕方には気分が悪そうだったとの事で、火曜日には熱がロケットのように上がってしまったらしい。
とうとうここまできたか、、Swine Flu! イギリスでは感染を避けるため、疑わしい場合は医者には行かずに、電話あるいはネットで問診/診断できるようになっている。だから100%これが新型のインフルエンザかどうかははっきりしないのだけれど、とにかくどんなインフルエンザも症状は似ているという事らしい。彼女もタミフルを処方してもらってどうやら熱も下がってきた様子。明日から出てきてくれるといいんだけど・・・もう少しかなあ〜〜
さて、やっと読み終わったフェルセン伯爵のジャーナルと手紙、実はその中でびっくりする発見があった!! 今さら知るとは思ってもみなかった遠い昔のこれまた旅先での事。知らないっていうのはホントにどうしようもないね!
ロンドンに来てまだ語学学校に通っていた頃、一緒に検定試験を受けた友達とはかなり親しくなった。ヨーロッパからの人達は皆この検定試験を受けた後帰国する人が多くて、試験の終わった夏には友達の総入れ替えみたいな時期が来るのだった。せっかく仲良くなった人達と次々に別れるのは淋しかったけれど、彼等をつてにヨーロッパ中に友達ができたようなものでもあった。
秋の始めにはミュンヘンの友達とスイスの友達を訪ねて2週間のホリデーをとった。ドイツからは電車でスイスのバーゼルまで出て、バーゼルの友達と一緒に、週末はルツェルン郊外の友達も訪ねて3人で周辺を車で回った。その時に訪れたのがライオンのモニュメント。
岸壁を削って彫り込んだこの記念碑は、とても印象的で今でもはっきりと覚えてる、でもこれが何を意味するモニュメントなのかは知らずに眺めていたのだった。友達がスイス人兵士の記念碑だという事だけは言ってくれたのだけれど、彼女も詳しい事まで説明してくれなかったし。
だから勝手に「休戦中の戦士達」だと思っていた。このライオンの姿を戦の合間に休んで=眠っているのだと・・・
ああ、なんて事!!無知は罪なり!!
この瀕死の姿を、寝ていると20年も思っていたなんて、、、、
これは、フランス革命時にルイ16世一家がベルサイユから移されたチュイルリー宮殿を守っていたスイス人衛兵隊の為のモニュメントだったのだ。1792年8月10日に群衆が宮殿を攻撃し、国王一家はすんでのところで宮殿から脱出。すでに国王が宮殿内にいないと伝わると各部署の衛兵達は持ち場を離れて逃げ出した。にもかかわらず、スイス人衛兵隊は国王からの「民衆には発砲するな」との命令を守りながら最期まで持ち場を離れず、700名以上の兵士達が民衆の手によって殺されたのだ。
この8月10日の事件の事は知っていたけれど、この事件とルツェルンのライオンとは全く私の中では繋がっていなかった。それがなんと、フェルセンの日記の中で、この部分に編集者の注釈が小さくついていた。本文でさえないその小さな文字の注釈文を見て、そりゃあもうびっくりしましたわ、、、「有名なルツェルンにあるライオンの浮き彫りモニュメントは・・・」とあって、とっさに頭に蘇った白いライオンの姿。カフェで思わず叫びそうになってしまった。
そうだったの、、そうだったのね・・・!! 今の今まで知らずにいたというのもナンだけれど、今になって読んだ本の注釈でその意味を知るという事のタイミングにビックリ仰天している、、、 人生って不思議だわ・・・でもまあ、Better late than Neverという事で今ここで理解できたのも何かの縁かしらねやっぱり、、、
ところで先週パリに行っていた週末のX-Factorで、やっと歌えないボクたちがいなくなってくれた、、、 ここからがserious business。今週は私の見た通りの結果。あと2週で今年の勝者が決まる。今の時期に出る新曲はどれもクリスマスNo1をねらってるからね。今年前半の話題をさらったスーザン・ボイルさんのデビューCDは、先週発売になった途端にデビューアルバム最短/最多売り上げを記録した。他と比べて倍近いぶっちぎりのセールスで、AmzonではUKもUSAもプレオーダーだけでかなり前からNO1だった。
最近のクリスマスNO1は直前に決まるX-Factorの勝者が制しているけれど、ここからのチャート合戦がどうなるか・・・?