見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

October 2009

な、な、なんと、、、思いもよらなかったプレゼントを頂いてしまった!!
なんで今このタイミングで!?? としか思えない・・・

ずっと以前、姉一家もイギリスに6年程住んでいた。義兄の仕事で。あの頃は日本の企業戦士は羽振りが良かったから、貧乏学生として暮らしていた私にもいつもなにかと良くしてくれた。姉達がいたのはロンドンじゃなかったけれど、帰国の時にはマルチのテレビやビデオやいろいろ貰ったし、姪達の子守りをしたり。義兄はこっちにいた間、Air Mileというのを集めていて、つまり飛行機に乗ったりその他提携しているショップで買い物したりするとポイント(マイレッジ)が貯まる、というやつだ。

帰国して以来ずっと使っていなかったそのエアーマイルのアカウントが、長い子間凍結しているため今月末でクローズされる事になったそうだ。チェックしてみるとかなりのポイントになっているので、私にそれを使わないかと打診してくれたのだ。日本にいる義兄達にはポイントの使い道がなく、無駄にするのはもったいないから、私名義で何かに使ってくれという・・・

うそでしょう〜〜お義兄様!!
ホリデーに行くにも先立つ物がなくて困っていたばかりなのよ、、、まさかまさか、私のブログを読んだのかしら??いや、、知ってるはずないし、、、 なんというタイミング! なんという運の良さ! 信じられない、、、しかもこのポイント数がかなりあって、日本行きの往復便が2度取れるくらいある!!

私一人じゃやっぱり気が引けるので、まずはうちの彼にも相談2人で使えるものにしないか・・・でも来月の休みは私一人だし、彼はクリスマス〜新年にもし取れたら続きで休みを取りたい、とは言ってるものの確定じゃない。第一今は、以前のように2人で2週間のホリデーに行かれる身分じゃないしね。うう〜〜、、毎年地中海/南ヨーロッパに2週間のホリデーに行ってたあの生活はまた戻ってくるのかしら・・・??

で、結局クリスマスから新年まで12日間車を借りる事にした。我が家の車は廃車になってから買ってない。あれば便利だけど、無くても生活困らないのでなんとなくそのままになっている。でもとりあえず家の前に車があればクリスマス休暇中にフラッといろんな所へ足を伸ばせる。お義母さんのお墓にもずっと行ってないし、結婚式をすっぽかした兄ちゃんの所にも行ってあげたいし、そのついでにコーンウォールやコッツウォルズのほうを回ってもいいし・・

そして彼からのお言葉、、、「まず来月のまやの休みに使えるだけ使って、残った分で車をかりてもいいよ

うふふ、、、うふふ、、、決めちゃいましたよ!
やっぱり花のおパリ第2段!!
2日かけてリストされたホテルを徹底的にチェックして、小さめながらも利用した人達のレビューがすこぶる良いホテルとユーロスター。今回は4泊5日で、ポイントで無料で使えるユーロスターの時間帯がちょっと不便だけど、(早朝出の夜帰り)その分パリで時間を充分に使える。

パリ行きとレンタカーで本来なら合計で£1000位するはず、、、信じられない!ホントに良いのかしら・・・ でももう全部手続きできちゃったしね。

お義兄さま! あなたは神様です!!  いや、、私の経験から言うと、神様だってこんなに実用的なプレゼントをしてくださった事なんて無いわ!

さ〜て、今回のパリは何をしようか、、、?去年は行かなかったけど、今回はベルサイユに行って来よう。20年前に行った時はほとんど中途半端だったし、、、、また5日間のパスをフルに使って、もう地下鉄もバスも大丈夫だから気の向くままに・・・ 大好きなパリのカフェ!! の〜んびりカフェ・クレームを頼んで本でも読んで・・・

あまりにも楽しみで身体が震えてしまう!! パリの本を地図を出してまたあれこれと計画立てなくちゃ・・・

なんと、更新しない間に1週間近く経ってしまった、、、、
実はホリデーが残っている。今年は日本行きと9月に2日間の有休を取っただけなので、あと丸11日あるのだ、、、、
年末年始に4日残すとして、後7日。決まらないままにしておくと休み自体が取れなくなるので、とりあえず11月半ばに10日間の休みを入れてしまった
さて、、、どうしよう、、、??という事で、この3ー4日はひたすらネットであれこれあれこれいろんなパターンを探っていたのでした。

まず、、お金が無い!! これは悲しいね〜!時間はあるのにお金がないって情けないパターンだわ、、、まあでも今はリセッションの波を思いっきり被ってる私達なのだし、生活に要る分は困らないだけマシというもの

ホントは今回の一番候補はNew Yorkだ。11半ばなら凍り付くほど寒いという事もなさそうだし、Thanks Givingの後にはセールがあると聞いてるし・・・でもやっぱり海を越えて飛ぶとなるとどうしても金額は跳ね上がる。ヨーロッパ内とは格段の差だわ〜〜 でも今はドルのほうがユーロより安いから、現地に入れば経費はヨーロッパより安く済むかも、、、

という事で、いろいろ時間をかけてみてみたのだけれど、う〜ん、、やっぱりどうしたものか・・・っていうか、私にとってはNYは芝居を観なくちゃ意味が無い。つまりはお昼のサンドイッチより芝居のチケット代が一番重要だのだ。今の懐状態ではさすがに無理だよなあ〜〜・・・

去年みたいにパリにもまた行きたい!! 何と行ってもあの隣町感覚が安心できるっていうのかしらね。普段と変わらない感じで行けるっていうのはとてもお手軽。前回はほとんどそれらしい所にも行かなかったし、ベルサイユもまたちゃんと行きたいなあ〜〜 初めてベルサイユに行った時はほとんど時間がなくて、グラントリアノンにたどり着いた時はもう閉まってて夕闇の中だったのだ。行くなら午前中から計画して、宮殿/庭園/グラン・トリアノン/プチ・トリアノンとひと通り回りたいしね

でもユーロは高くなってるからなあ〜〜、、去年だってカフェのランチが10〜12ユーロってかなりの痛手だったわ、、、、どうしたものか、、、でも現実的に考えたら、やっぱりまたパリかしら? きままに一人でパリ散策って考えただけでも幸せ〜〜。結局考えたあげくどうやらまたパリ行きに落ち着きそうな私

今夜で夏時間が終わってグリニッチ時間に戻る。1時間多い一日。その分あしたからは日が暮れるのがぐっと早くなってしまう。いつもの事だけど、これから数カ月が暗くて陰気な冬・・・ 何年いても慣れる事ができないイギリスの冬

そうだよね、楽しい事を考えよう。小さな楽しみはいつだってその辺に転がっているもの。見落とさないようにしなくっちゃ

夏が終わったかと思ったらあっという間の数週間!

まずもう仕事が終わって家に着く頃には暗くなってる。そして来週末に夏時間が終わると一気に日が短くなり、翌週はハロウィーンでガイ・フォークス、11月に10日の休みを取ったら一気に12月で結婚記念日でクリスマス、そして新年、、、!!もうこれで今年も終わったなあ〜〜なんて。

あれもこれもと手を掛けている時っていうのはやっぱり集中力に欠ける。何かにハマっている時ほどじっくり考える思考回路が働くのだ。これは私だけだろうか・・?あれこれとちょこちょこやっているうちに何日も過ぎてしまった感じ。

動画サイトから見つけるままにダウンロードしたクリップから、音だけを抜き出してファイルし直したものをipodに入れてみたり、20年以上振りで読み返した「ベルサイユのばら」で、忘れてしまっていた台詞/吹き出しの無い絵の中に膨大な行間があった事に気付いて驚き、週末は「X Factor」を審査員気分で吟味し(私の意見はほぼ99%サイモンと一致する)、今日のF1レースでJensonがチャンピオンになったので胸をなでおろし、ランチタイムの読書はルイ16世一家の唯一の生き残り、マリー・テレーズの本を・・・

そうそう、スケートもシーズンが始まってる。今年はオリンピクがあるからどの選手も必死のはず。復帰した高橋大輔選手もまずまずの出だしのようだけど、ちょっと今年のフリープログラムはソフトにまとめ過ぎてないかなあ?、、、高橋選手の表現力はドラマチックなほうが映えると思ってたんだけど。ショートがタンゴだから、、かな?

ベルばら」はねえ、、、今さらながら台詞無しのコマにこんなに心情を表す絵があった事にびっくりした。子供の頃には気付かなかった事が読み取れて面白い。やっぱりアニメは別物だね。あれはあれで面白かったけど、根本的な部分でオスカルもアンドレ違う人物だ。それにしても最初に小学生で読んだ時にはオスカルは憧れみたいなものだったけど、今読んであまりにも私に似た人間なので驚く。それとも、これを読んで育ったから私がこういう人間になってしまったという事なのだろうか、、、? 

物事の受け止め方や結論の出し方、、、?「君は考え方が本質的に男なんだね」って今までに何人もの人が私に言ったっけ。それは「男だ」という事では全然ない。女なのだけれど、男の思考回路を持っているらしくて、それでいて完全に男と同じ結論というわけでもなく、、、

アニメ版オスカルはもっと男からも女からも好感を持たれるキャラに変換されていて、だからこそ海外でも何カ国語もに吹き替えられて放映されたわけだけど、この原作のオスカルは男の目からみたら「イタイ」女かもしれないね。オスカルみたいな女は実は男性にはモテないのだ。オスカルは見事なブロンドで美しいという魅力と大貴族というおまけがついてはいるけれど、女としてみると、こういう女は尊敬され、信頼され、認められはしても、男は恋愛には敬遠する。だからこそアンドレっていう男はすごいな〜と思う

多分、アンドレのような男は、、、きっといない。少なくともこの21世紀には。身分の差というものが歴然と立ちはだかって、どんな努力も願望もその壁を破る事はできないという絶対条件無くして、アンドレは成立しないのだ。彼がオスカルに注ぎ続ける無償の愛は、彼が見返りを望まないのではなく、見返りはあり得ないとはじめから決まっているから無償なのだ。彼自身は無償どころか求めて求めて苦しみ続ける

作者は始めからオスカルとアンドレを恋人同士にするとは決めていなかったそうだけど、アンドレのような男に愛されるっていう事が大きいんだよね。こういう男に愛されている女はかくありき、、、っていうのがオスカルの魅力でもあるわけだから

今読むと、この作品も決して完成度が高いわけではないことに気付く。絵のタッチは始めと終わりでまったく違っていて、後半の絵の表情はとても細かくて好きだけど、この後に描かれた「オルフェウスの窓」なんかのほうが大河作品としての完成度は高い。(まあ、長さが倍あるからね)でも何故こんなに愛される作品として今でも残っているのか、、、初めに連載されてから37年も経っているのだ。作者は25歳でこれを描いている・・・!!?

_SL500_AA240_あの当時はほとんど気にもしなかったのに、今回とても興味を持ったのがルイ16世とアントワネットの王女マリー・テレーズ。ハプスブルグ家とブルボン家の両方の血を引くフランスの第一王女としてベルサイユ宮殿で生まれ育ち、11歳までに妹と弟(ルイ・ジョセフ)を亡くし、11歳の年に三部会から革命へと事態が急変、10月にはベルサイユを追われてパリに移され、13歳でバレンヌ逃亡事件(失敗して民衆に取り巻かれながらパリに戻される)、14歳から17歳まではタンプルの塔に幽閉され、この間に父国王は処刑、母、弟、叔母とも離され、17歳の誕生日に釈放されるまで母達の処刑を知らされていなかった・・・たった一人生き残ったこの少女のその後がどんなものだったのか、がとても気になった。
今読んでる本はSusan Nagelという人のものだけれど、実はマリー・テレーズについての本は非常に少ない。ある意味、お母さんのアントワネットより凄まじい人生じゃないかと思うんだけど・・・・

この表紙の肖像画は革命前のベルサイユ時代のもので、のびのびと愛らしくも王女としてのプライドと気品をもった少女の姿だ。大きな目ときゅっと結ばれた口元はアントワネット王妃にそっくり。途中で替え玉と入れ替わったなんて説もあるようで、これからじっくり読みますかね

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昨日検査に来たお客さんがとても話し好きの人で、こういう時に限って他に待ってる人が誰もいない・・・私はそれなりに忙しいんだけど話の腰を折る事もできずになんとなく笑顔でつきあうハメになった。

スマートな黒人の彼は、ひととおり話が終わった所で、「君はどこから来たの?」と聞いてきた。これはもう何百回も聞かれた事で今更驚く事じゃない。いきなり中国語で話しかけられないだけマシだ。大抵の人は、香港、中国、シンガポール、マレーシア、、あたりを期待している事が多い。十中八九、いや9.5くらいは、私が「日本人だ」と答えるとびっくりした顔をする。ついでに態度も変わったりする。まあ、この辺りは日本人がいないエリアなのでそのせいもあるけど。

イギリスに来てもう20年、最初に来たのはサッチャー政権のまっただ中で、ヨーロッパ外からの外国人には厳しいものがあった。でもそれでも「日本人だ」という事で結構優遇されてきた部分もあったのを思い出す。あの頃、(今でもそうだと信じたい)日本人といえば、「礼儀正しい、大声を出さない、綺麗に部屋を使う、支払いを滞らせない、文句を言わない、でかい顔をしない、、、、」といったイメージが定着していて、部屋を借りていた大家さんも、近所のお店でも何故かすぐに気に入ってもらえた

特に大家さん達からは歓迎されて、「是非日本人に入って欲しい」という大家は沢山いた。バブル期だったから、羽振りの良い大手会社の駐在員が沢山いた頃で、皆さんお金もある人達だったろうから、アジア人を見下しているイギリス人も、日本人だとちょっと格上げ扱いをしてくれたものだ。それも実は決して気持ちの良いものではないのだけれど、まあこっちにしてみれば得なのだから・・・と目をつぶったものだ。

昨日の彼が面白い事を言っていた。「ボクはトラファルガー・スクエアー(ウエストエンドにあるネルソン提督の像があるトラファルガー広場、年末に国会議事堂のビッグベンを正面にみてカウントダウンするので有名)で日本人と中国人の違いがはっきり解った」というのだ。

「カメラを取り出すだろう(この時点で私はこれが日本人だというのかと思ったら)、そしてあれこれとにかくバシャバシャ撮りまくるのが中国人なんだ。日本人はカメラを構えてからその構図や距離をきっちりとあれこれ吟味して気に入った絵を撮る。」 ははあ〜〜、、なるほどね、、、そしてまた続けて言った。「セール会場でも解るよ。半額になってるものをなんでもかんでも買いまくるのが中国人で、日本人は目をつけていた欲しいものを買う。半額でもいらないものは買わないのが日本人だね」と・・・・

彼の自信ありげな表情は、かなりの確信があるとみた。成る程、、、そういう見方もされているっていう事か。

ステレオタイプというのはやはり時代と共に変わっていくのだろう。もちろんそれには時間がかかる。すべての日本人がそうじゃないのはあきらかだけど、とりあえずは海外での日本人の評判として定着した良いイメージっていうのは崩壊してほしくないものだ。日本人だというだけで拒絶されてしまうような時代は来て欲しく無い。でも最近はその神話も崩れ始めてるんじゃないかと気になる事もある

とりあえず、Queueは割り込まず、電車のシートに足は乗せず、ぶつかっても悪態つかずにスマートにあやまり、抗議する時は筋道を通して、借りたお金はすぐ返し、笑顔でにこやかに話しかけてみますわ・・・・

今週は当たりだ、、、!テレビと舞台と一週間楽しめた。
まず舞台版のPrick Up Your Ears、これは60年代にイギリス演劇界にショッキングな作品を送り出した劇作家ジョー・オートンの話。前に彼の事はブログにも書きまして、よろしかったらまずこちらを読んでくださいませ

観る前の期待度は五分五分だった。というのも、この前観たショウシャンクレインマンも、映画が先行しての舞台版で、もちろんそれなりにドラマとして良いんだけど、映画に沿い過ぎていてもったいなかった。だからこれも映画以上のものになるかどうかが疑問だった。でもそれとは別に、楽しみだったのが、ジョーの恋人のケネス・ホリウェル役がコメディーシリーズ「Litttle Britainーリトル・ブリテン」で人気のMatt Lucas(マット・ルーカス)だからだ。 本来はコメディーは特に好きなわけじゃない私だけれど、もうLittleBritainは大好き! 日本では一部での放送のようで、よろしかったらこちらからいろんなクリップが観られます。(Youtubeへ) この2人の芸達者な事といったら、、!2人が創ったいろんなキャラクターは男も女もまさに的を得ていてもうMr Beanも遠く及ばない。

特にマット・ルーカスは一度舞台でちゃんと観てみたいと思っていた。もっぱらコメディーの領域で人気者になった彼だけれど、男、女、ゲイ、ティーンエイジャー、中年女、初老の男、ビッチ、阿呆、と声色から表情、仕草に至るまでの細かい演じ分けは観ていていつも驚く。そしてリンとして響く声をしていて、滑舌も拍手したくなる程良い。「この人が舞台でちゃんと演じるを観てみたいな」とかねがね思っていたのだ。その彼がジョーの恋人役という事で、この舞台の前宣伝は大々的に彼がフィーチャーされた。幕を開けてからの評もまずまずで、舞台デビューとしはかなり良い評価ももらっていた。

ところが、、、先週まで順調に演じていたこの役を、今週になってマットは降りてしまった。理由は、、、彼の元伴侶(2004~2006の間、ゲイのパートナーと公式に結婚していた)が週末に自殺してしまった為・・・・突然の事でいささかショック!楽しみにしていたのに、、、 でも舞台は観たかったので行ってきた。芝居は面白かった! 映画どころかとても演劇らしい本に仕上がっていて、久しぶりに「演劇」を観た気がする。本としてはジョー・オートンとケン・ハリウェルの話で、ジョーが書いた芝居ではないのだけれど、すごくジョー・オートンの芝居っぽい本になっている。もちろんこれは書いた人も制作側も充分に意図しているところなのだろうけれど、本がとにかくうまく出来ている

役者は3人、ジョーとケン、そしてフラットの隣人ミセス・コードン。アンダースタディーから本役に急に引っ張り出されたハリウェル役のMichael Chadwick氏も悪く無い。ただ、マットの為に書かれたであろう台詞や見せ場がかなりあって、どうしてもマット・ルーカスだったらこうだろうな、、と想像せずにはいられない場面も多い。変わったばかりなので必死な感じもしたけれど、その分引っ張っている感じのするジョー役のChris Newがすごく良い。ミセス・コードンもすごく良い味を出していて、これは本が巧いというのが大きい。セットは実際に2人が暮らしていたフラットの部屋を再現したワンルーム。転換は一度もないけれどこの空間だけで2人の関係がどんどん息苦しくなって緊迫していく。この台本とジョー役のクリス・ニュウには賞をあげてもいいかも・・・

もうひとつ今週ハマったのが、BBCの5夜連続ドラマCriminal Justice。これは去年に最初のシリーズが放映されて高く評価され、いろんな賞を取った。実際の元法廷弁護士(Barrister)が脚本を担当した犯罪ー裁判ドラマだ。かなりヘビーなシーンも多い。でもすごくパワフルでキャストが皆素晴らしい。BBCは時々突然語り草になるような質の高いドラマを創る。(何年に1本だけど)去年の1作目では、2004年に23歳でハムレットを演じて一躍話題になったBen whishaw(映画『パフューム」でも主演)が主役を演じ、犯罪/裁判の過程を5夜で描いて話題をさらった。今回の2作目も主役の演技が素晴らしい。芝居を観に行って観られなかった分はBBCのネットサイトで観て追いついた。今週はこれにハマったよ・・・

さて、20年以上振りでちゃんと読み返したくなって送ってもらったマンガ原作の「ベルサイユのばら」がイギリスに着いてるらしい。あいにく不在だったのでカードが入っていた。いつもの駅の横のデポではなくて、バスで20分程行ったところの郵便局で預かられてるらしい。こんな事無かったぞ、、、??取りに行こうか、再配達してもらうか、、全巻でもそんなには重くないよなあ〜〜?今読んでみてどうなんだろう・・・?ちょっと楽しみ。


さむい、、、寒いよ〜〜!!

いきなりどうしたんだ、、、?ここのところ、しばらくは雨も降らずに「秋っぽくなってきたな」と清々しく感じていたのに、、いきなりこの寒さ!!
夜、とうとうヒーターを入れてしまった。う〜〜、この時がイギリス暮らしで一番嫌い。っていうか、ホントにになるんだよね。気分がズドー〜〜ンと切れたエレベーターみたいに奈落の底に落ち込むような・・・・

まあいい、、ここで落ち込んでも何の得にもならないのだ。何か前向きな事を見つけなくては。・・・とは思ったものの、見つけたのはもっと落ち込む材料だ。 少し前から気付いていたのだけれど、フロントドア(家の入り口)がだんだん閉まり難くなっている・・・鍵を開けた後、スッと開かずに絨毯に引きずるような感じ。これはまちがいなくまた家の正面側が沈下している。

数年前の乾燥した夏が原因で、家の前にある桜の木にありったけの水分を取られ、家が沈み始めたので保険会社にクレームして家を直してもらったのは2年前。(2007年11月のブログ)でもそれ以降もいつもひっかかっていた。少しずつ少しずつ、家が沈んでいく、、、ヤバいぞ!!

おまけに、、先日の明け方、いきなり壁の中から妙な音が聞こえてきて目が覚めた。壁が「ガリガリガリ・・・」って、、、、

え、、、ガリガリガリ・・・? 何これ?何の音?!!

大きくはないけど確かに壁を引っ掻くような音だ。彼も目が覚めたみたいで2人でぎょっとして壁を見つめる。「ガリガリガリ、、、カリカリ、、、」とまた音がしてそれきりパタッと止んだ。後はもう聞こえない。

今のは何だったんだ・・・?

まさか、、、、


まさか、、、、


House mouse・・・?


180px-House_mouse

いやあ〜〜〜〜〜!!!かんべんして〜〜〜!!



きっと、、、きっとだ、、、そう2人して明け方に同じ夢を見たに違いない。でもね、、、


実はこの音、


、、、、


、、、、

私、前にも2ー3度聞いたような気がする・・・・・???


一週間経っちゃったよ、、、この間に日が短くなったこと!どんどん加速度が付いて、もう7時で暗くなってきた。きらいだ、、、この季節。「くら〜い冬がやってくるぞ」っていうこの感じ、、、やっぱり嫌いだ

この1週間でテレビをつけたのは、土曜日の「X−Factor」と日曜日のF1だけだった。そうそう、シンガポールの夜のF1レースはなんだかちょっと違った感じだった。PS(Play station)ゲームを観てるような感じで・・・今週末が鈴鹿であと3戦。F1が終わると本格的に冬になる、、、、

日本では元清純派アイドル女優の覚せい剤使用が明るみに出て何やら騒動になってたようだけど、こちらでは最近10年ぶりにBBCのソープオペラ「EastEnderts」に復帰した女優がいる。Soap Operaというのは、人々の毎日の日常をそのままドラマ仕立てにして延々と何十年も続いているドラマのこと。このEastEndetsは1985年の4月に始まり、東ロンドンの一角という設定のAlbert Squareに住む人達の毎日を描いている。コックニーと呼ばれる独特のアクセントで話す英語は今でも東ロンドンに行かないとなかなか聞かれない。ちなみにアメリカで放映された際には字幕がついたそうだ

このテのソープは延々と何十年も続くのだが,中心になる人物が入れ替わり立ち代わり、あの家族、このカップル、あっちの兄弟、こっちのヤクザ達,,,というように話しの焦点が移りながら延々とストーリーが続いていくのだ。出演者は10年以上同じ役をやり続けている人もいれば、1ー2年登場した後なんらかのストーリー設定で去って行き、名前を顔を売ったところで他の仕事に出て行く人もいる。ただ、辞めてから他の仕事で大成した役者はほんの数人で、何年か経ってからまたストーリーの都合でアルバート・スクエアーに戻ってくる役者も多い。

このドラマで16歳から出演していた可愛い子がいた。ヤクザな2人の兄貴を持つ末娘で、モデルになりたがっている行動派の女の子という役どころで、ドラマの中では16歳で結婚までしてしまう。彼女は数年間出演した後、やはり「他の土地へ行く」という設定でEastEndersから離れた。その後、数年後にまた戻り、しばらくしてまた離れ、、をくりえかえし、約10年間に渡ってその役を演じた。でもその出入りの数年間の間に密かにささやかれていたコカイン中毒の噂があったのだ。16歳当時の彼女はこちら

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番組を去ってから、時々パーティーやクラブでハメをはずす彼女の姿がタブロイド紙に暴露されたりしていたけれど、なんといってもショッキングだったのは、コカインのやり過ぎで鼻の穴がなくなってしまった彼女の写真が撮られてしまった時だ。コカインは白い粉を1本の線のように銀紙に並べて、それをストローで鼻から吸い込むという摂取法がよく取られる。鼻からコカインを吸い込み過ぎた為に、鼻の穴を造っている軟骨がある日崩れてしまったというのだ

鼻がむず痒いと思って触っているうちに、グシュっていう音がして鼻の穴が崩れてしまったの」と後で彼女はインタビューに答えていた。鼻の穴が繋がって大穴になってしまった彼女の写真はタブロイド紙を駆け巡った。
Picture7写真をクリックすると大きな写真が見られます。左右の鼻の穴が繋がってしまって大穴になっているのがわかる、ショッキングな写真。肌はボロボロ、一気に10年以上も年を取ってしまったような容貌、、、、若くして人気者になった彼女のその後、というにはあまりにも悲惨なものがあった。そしてそれからさらに10年、その間、番組にカムバックした彼女の役は他の女優によって演じらていた 一つの役を違う俳優が演じたのはこの番組では他に一人いるだけだ。(こちらはオリジナルの俳優が自殺してしまった為、ストーリー上何年も経ってから故郷に戻ってきたという設定で、別の俳優が取って代わりその役が死ぬまで続いた)


このテのソープでは、役者の出入りに関してはいろんなパターンがある。まず役がその土地を離れるという設定の場合、その役がまた後になって戻ってくる可能性があるということだ。これは他の土地に行く、刑務所に入る、長期入院する、等の設定。一方で、二度とこの番組には戻らないという俳優の固い意志があるか、、あるいはほとんど解雇同様という状況の場合には、その役には「」という状況が与えられる。だからアルバート・スクエアーではよく人々が引っ越しをしたり死んだりする。一見、どこにせもある普通の日常が延々と続くだけに見えて、実は実際にはあり得ないことが次々と起こっているのがソープ・オペラなのだ

一度他の役者に変わった役をまたオリジナルの役者に変わる、というのも前代未聞かも、、、でもとにかく、彼女、Danielle Westbrookは今月EastEndetsに返り咲いた。始めにこの番組に登場した時は16歳という役で初々しい印象だったけれど、今や36歳。コカイン中毒だった頃よりは女優として立ち直ったようだし、鼻も整形手術で元にもどっている。でも実際にアップで観るとテレビカメラを通しても,肌のあれ具合は隠せない

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彼女が演じる役は、タフで多少のヤバい橋でも度胸で渡ってしまうギャングスターファミリーの末っ子娘だ。実は殺人の疑いもかかっているという設定なのだけれど、初登場から20年経っての同番組復帰が、彼女の女優としてのキャリアにどう作用するのか、、、一度は堕ちてしまったティーンスター、そこから何をつかんで何を武器にどう復帰できるのか、、、、久しぶりでまたストーリーを追ってみようか

そう、ソープの面白いところは、ハマっている間は数カ月や数年間ずっと観てしまい、一度観無くなると数年間離れ、またしばらく経ってから観るという事ができるのだ。久しぶりに観ると新しいキャラクターとかが増えていてまるで解らないのだけれど、それでも1週間程観ているとまた難なくストーリーについていける。あってもなくてもいい、他人のホントのような嘘が延々と続いていくドラマ
役者としては面白いのかどうか疑問だけどね、この仕事をしている間は他の仕事はできないという契約があるそうだし、もう20年以上もこの役しか演じた事がない人の事をプロの俳優と呼べるのか・・・??

一度はスキャンダルに落ち込んだ女優が果たして本当に復帰を果たせるのか、話題と実のバランスが問われてる・・・

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