見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

August 2009


道で、、、ころんだ・・!

いや〜、何年ぶり、、?自分でもびっくり! 道で転ぶっていうのはなんかすごいインパクトだよね、精神的に。痛みとか恥ずかしさより先にショックだったワ、、、

実は何が起きたのかよく解らない。車が来ないように右を見ながら道を渡っていて、急に身体がフワっとしたと思ったら次の瞬間舗道に転んでしまっていた・・ 地面って固い、あれ、?膝が痛い、ついた手も・・・即立ち上がったけど別に何処も痛めたり挫いたりはしてないようだ。手もヒリヒリするけど皮膚は擦り剥けてない。

前から来たご婦人2人連れが「大丈夫?」と声をかけてくれた。こういう時はニッコリ笑ってお礼を言う。ーーーなんだか自分でも可笑しくなってしまった。膝はさすがに擦りむいてるだろうと思ったけど、丁度スカートの裾が被ってギリギリ見えるか見えないかっていうところ。職場についてちゃんと見ると膝の上下2カ所が丸く擦り剥けてる 消毒液が滲みる〜〜〜!このジリジリする快感(?)を火傷以来わずか2週間でまた味わう事になるとは・・・

それにしても最近の私は何なんだ・・?火傷はするし、アザだらけになるし、今度は膝小僧まで擦りむいて、あたしゃ幼稚園児かー? 赤チンでも丸く塗っとこうかしらねエ〜

やっぱりね、道っていうのは立って歩く為のもので、倒れたり座ったりするもんじゃないんだね。ヘンな事を納得してしまった。一瞬だったけど、舗道から見上げる回りの景色も違って見えたし・・・いつもと違う目線で見る違和感っていうのかな。
う〜ん、、転んだだけでも発見ってあるもんだ

さて、今日から3連休。世の人は土曜〜月曜だけど、私は日曜〜火曜。久しぶりでマニキュアをやり直して動画サイトをみてたら、、、なんと懐かしのオリジナルアニメ版の「ベルサイユのばら」を見つけてしまった!私の世代はもろにベルばら世代だけど、アニメ版はあまり見られなくて数話しか見た記憶がないんだよね。主題歌がインパクトあって・・・ちゃんと通して観た事がない。

やばいかも・・・ハマりそう・・・

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ナショナル・シアター(NT)へ行った帰り、いつもはEmbankmentに戻るのだけれどちょっとルートを変えてみようと思ってすぐ横のWaterloo Bridgeに上ってみた。いつもと違う角度から見る景色
Eye+Ben
ロンドンアイの中にビッグベンが入ってるなんて・・・

NTで見たのは、考えてるうちにSold Outになっちゃって一度は諦めかけたのに、先週にもう一度チェックしたらサークル最前列のセンターが取れてしまったヘレン・ミラン(Helen Mirren)主演の「フェードル=Phedre

考えてみたらジャン・ラシーヌの舞台なんてイギリスに来て初めて・・・っていうか、日本でも上演されてるのは観た事あったかな〜??劇団時代にラシーヌを課題にされて戯曲を読み込んだりしたけど、舞台はやった事も観た事もなかったと思う。アヌイやジロドウはやったけど・・・・

このラシーヌの「フェードル」はギリシャ悲劇の「ヒッポリュトス」が題材になっている。テゼー(=シーシアス)の後妻である女王フェードルが、夫と前妻との間に生まれた義理の息子ヒポリトス(イポリート)に恋こがれしまった事から起こる悲劇。本来ギリシャ劇というのはやっぱりかなり古い時代のものだし、ちょっと泥臭いというか、悲劇ものは得に辛気くさいというか・・・なにぶんにも戦争また戦争の時代の話なので華やかさには欠ける。それがうまくリメイクされているのはやはり作者がフランス人だからか・・・

フランス人は情念のようなものを描くのが上手いといつも思っている。文学や映画でもとてもエモーショナルでドラマチックな人間の心情を扱ったものは多い。ラシーヌの作品にはギリシャ劇に付き物のコロス(群集)もいっさいないが、古代ギリシャ劇を情念渦巻く心情劇として書いていて、これが当時のフランス宮廷で大当たりしたのだろう。「アンドロマック」に出て来るアンドロマックとエルミオーヌの対照的な女の描き方もそうだし、このフェードルでも「恋をしている女」のいろんな心情が描かれている。どれだけ女を演じられるかーが鍵だ。 

まず幕が開いて、舞台セットが目の前に広がった時には「おお〜〜」と声が出そうになった ギリシャだ。ギリシャの輝く太陽の色と真っ青な海の色をちょっとクリームがかった石造りのセットに反映させていて、幕が上がった途端にここはギリシャと感じる。眩しいくらいの色合い。この太陽が舞台に当たる強さ加減や角度が場面毎に変わる照明もすごく良い。このセットとライティングには賞をあげたい!

主 役二人にはシャドウのように対になったキャラクターがいる。ヒポリトスには養育係のテレメーヌ、フェードルには乳母のエノーヌ。この二人がヒポリトスと フェードルに与える力は大きい。どちらもベテランの俳優だ。この二人で、本来ギリシャ劇にいるはずのコロスの分も影としての存在感を充分に出している。

ヘレン・ミランのフェードルは美しい。実はプレスナイトの翌日の評は分かれていた。絶賛したものもあれば、「情念を表す何かが足りない」というものも・・・でも私が観た彼女のフェードルは女優として素晴らしいものがあった。最初に登場した瞬間からだった。恋をする女が持つあらゆる顔を巧みに見せる。思いを隠し続ける苦悩、恐れ、弱さ、そして押さえきれない告白、戸惑い、希望、嫉妬、絶望・・・どれもの姿

まず見た目の身体の線が美しい。体型が中年化していないのだ。64歳になったというのに、身体がどう見てもせいぜい40過ぎ・・?まだ若さを残した女の体型をしている。動きも優雅で女王役の気品もあるし。あの体型はどんな努力で維持しているんだろうか・・?テレビや映画でアップの顔を見るとやっぱり60代の女性の顔なのに、肩や腕のラインに年が出ないなんて!彼女の年であんなを演じられるなんて素敵だ

ヒポリトス(イポリート)役の役者は本人も地中海系の顔立ちで(ジョージ・マイケルみたいな)何故かこの系統の人ってモデルに多いんだよね。ハンサムっていうよりも、やっぱり男の熱い血を感じさせるものがあるっていう事なんだろうか。いや、私のタイプじゃないんだけどさ、情熱を感じさせる魅力はあるよね

英語訳はイギリスで詩人として有名なテッド・ヒューズ(Ted Hughes)のもの。ラシーヌがアレクサンドラン(1行が12音節)で書いた長台詞の詩的なリズムを生かしていて、飽きがこない。休憩無しの2時間だったし。
それにしても、あんなに毎日を演じてるとイヤになってくるんじゃないかなあ〜〜・・・?でもこれも男の目から見た女なんだよね。う〜ん、すごい洞察力だわラシーヌ・・・


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夏のホリデーラッシュ?

sora

最近の空はフライトパスがよく見える。昨日は忙しそうだったね、、、

さて、、スコットランドが責められている温情的酌量として情けをかけたつもりが逆手に取られてしまったという事か。

1988年の冬、スコットランドのロッカビー村上空でロンドン発ニューヨーク行きのパンナム(Pan American)航空機が爆発/墜落した。30分遅れで飛行していた同機は本来なら爆発時には大西洋上空を飛行中のはずだったのが、海に抜ける前に爆発してしまったため、乗客/乗員全員の他、地上でも11人の人が犠牲になり、21国籍/270人の命が奪われた。後にリビア政府の情報工作員によるテロとわかり、その後容疑者の引き渡しや裁判の方法等さんざんもめた挙げ句、やっと2001年に容疑者のアル・メグラヒの終身刑が確定した。Lockerbie Bombingと呼ばれるテロ事件だ。

そのメグラヒ受刑者が余命3ヶ月の末期癌である事が解り,先週スコットランド議会は温情酌量をはかってメグラヒ受刑者のリビアへの帰国を許してしまった。「死ぬために祖国に返される受刑者を大騒ぎする事なくひっそりと迎えて欲しい」との、スコットランド側の誠にキリスト教らしい願いもむなしく、リビアに帰国したメグラヒ受刑者は英雄のごとき大歓迎を受け、空港ではリビアの旗とスコットランドの旗までが振られる有様・・・ 帰国を許したスコットランド議会は、この光景を目にしたロッカビー被害者の家族達やアメリカ政府からも散々避難される事になった。

赦し/慈悲はキリスト教の大きな柱だ。愛と赦しの教えは確かに素晴らしいものなのだけれど、実際のところ、本当に人間の心に赦しは存在するのだろうか・・・?
第三者がかける慈悲というのは、結局のところ偽善的優越感を伴ってしまう事のほうが多い。さらにその情けを、理解しない相手にかけてしまうというのは全く意味が無い。今回が良い例だ。リビアにとって、メグラヒ受刑者の釈放は「勝利」であり、祖国に帰ってきた彼は英雄なのだ。何の為の温情・・・??

パンナム機の被害者は半数以上がアメリカ人だった為アメリカ政府の関与も避けられない。オバマ大統領はすぐさまスコットランド議会の決定に遺憾の意を表明し、遺族達からの怒りの声が爆発している。彼等にとってテロ事件の犯人を赦す事などできないのだ。

赦す事なんてできない・・・どんな事件でも、不当に大切な命を奪われた立場の人間にとって赦しなんていう気持ちはきっと永久に持てない。ただ、憎むというのはとてもエネルギーを消耗する。しかも相手が刑務所に入ってしまっている以上こちらの憎しみはどこにも届かない。結局は何年も見返りのない憎しみにエネルギーを費やす事に疲れてしまって、やがて「無駄に人生を消耗するのはやめて、ひとまずこの憎しみは横に置いておいて先へ進もう」と思わざるを得なくなるのだ。「時が解決」のトリックはここにある。これからも生きて行くためにはそうしなければならない、というだけの事。決して心から赦したわけではない・・・

数年前までは私も「いや、そんな事はない。罪を憎んで人を憎まずだ。どんな罪人も赦されるべきだ」という意見も持っていたけれど、こればかりは今の私には納得できない。ましてやそんな思いで必死に前向きに生きてきた遺族達にとって、第三者の無神経な慈悲はまさに神経を逆撫でれられる以外の何物でもなかっただろう・・・

ちなみにスコットランドは英国ですが、イングランド/ウェールズとは別の独自の議会を持っている。今回の件はスコットランド議会が決定した事で、リビアではガダフィ大佐がメグラヒと共にテレビ出演して、スコットランドの勇気ある決断を讃えてみせた。おまけに英王室や首相に感謝するなんて言ったものだから、まるで英国ーリビアが友好関係になったとでも言いたげな宣伝振り。すっかり逆手に取られてしまってる。おかしな事に、騒ぎになるや英国首相(すっかり影の薄いゴードン・ブラウン氏)は雲隠れして口をつぐんでしまっている・・・やれやれ、、、

死ぬという事が解っている人が、その死に方や死に場所をどう選ぶかというのはさまざまな意見がある。けれど罪と罰を考えた場合、そこに情けをどう、どれくらい混ぜても良いのだろうか、、、、死刑囚が実際には死刑にならなかったり、終身刑が実質20年で出てきてしまったり、罪の重さと償いのバランスは誰が決めれば正しいという事がない。でもねえ、、270人の命は、全く予期せず、突然に、恐怖と苦痛を伴って火に焼かれた上に空に撒かれてしまったのに、そのテロ犯人が祖国の土で英雄扱いで家族に見守られて最期を迎えるというのはどう考えてもバランスがとれないでしょう・・・!

まあ、見返りを求めないのが慈愛だというならそれもありなのか・・?でもそれが相手に理解されなきゃ何の意味もないでしょう、、?愛も憎しみも相手に伝わらなきゃ意味がないのよ・・・


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やっと読み終えたSamurai William.
後半は、アダムスが来日してから12年後に、国王ジェイムス1世の貿易要請書を携えてやってきたイギリスの東インド会社が、アダムスの力添えで平戸にイギリス商館を設立してからの10年間の話。この間イギリス商館の館長だったリチャード・コックスが詳細な日記を残しており、また商館設立者の7人+アダムスが各々手紙を何通も残しているので、当時の様子がかなり詳細に渡って記録されている

面白いのは、日本に残って商会を始める事になった7人のイギリス人達とアダムスの8人の、異国に暮らす外国人としての10年間だ。同胞だからという事だけでは真の友達とは呼べない反面、少数だからこそ同胞同士が団結して助け合わなくてならなかった実情。プロテスタント同士として結束していたオランダ勢と最期は醜い争いになってしまったり・・・・

アダムスはじめ皆個性的な連中ばかりなのも読んでいて面白い。 酒癖が悪くてしょっちゅう地元民といざこざになってしまう奴、会社に内緒でプライベートに商売をして、会社が倒産の危機にある中、自分は大金持ちで貴族並 みの暮らしを堪能する者、恋した日本女性にお金をつぎ込み、お姫様のような生活をさせて大事にしていたのにあっさり何人もの男達と浮気されてしまう人の良 い館長

アダムスは日本で最初の同胞に逢えるまで12年間を過ごしていたので、最初はいきなりビジネスにやってきたイギリス人たちよりも、地元日本人や一緒にやってきたオランダ人達との輪のほうが大切だったのだろう。きっとものすごい戸惑いもあったと思う。イギリスからやってきた船長のセイリスはアダムスの事を打ち解け難い人物で、同胞よりも日本人やオランダ人を好んでいると受け取ってしまったようだ。アダムスの祖国と日本の間での揺れ動きは随所に垣間みられる。

何度も家康に帰国を懇願していてきいてもらえず、南アジアにイギリスが貿易を始めたと聞いて同胞者に手紙をしたためたアダムス。ところがセイリス達と一緒にイギリスに戻る許しを家康からもらったにもかかわらず、結局彼は帰国の船には乗らなかった・・・ キャプテン・セイリスとウマが合わず、彼と一緒の1年近くかけての帰国の航海がいやだったのだろうという事と、今の自分は日本での生活を確立していて、富も地位も日本にいてこそのものであり、祖国イギリスには何も無いという12年後の現実を見つめての苦渋の決断だったのだろう

オランダびいき、とコックスからも思われていたアダムスだけれど、行方不明になったイギリス商館の2人の消息を探しに行ったり、イギリスとオランダが険悪になってしまった時も、わざわざオランダ船に忍び込んで捕虜になっていた同胞を救い出したりしている。出した手紙の返事が来るまでに1年近くかかってしまった時代でありながら、読んでいると時代を感じさせない共通点が見える。

個性に富んだイギリス商館の設立メンバー7人+アダムスのうち、10年後の会社閉鎖で日本を離れたのが3人、さらに最終的に祖国イギリスの土を踏めたのはたった一人だった・・・

あまり考えずに手に取って読み始めた本だったけど、ハマってしまった。日本語訳が出ているという事も調べてみて解った。→こちらです
12月の舞台「按針・イングリッシュサムライ」はまたしても観られないけれど、なんだかこの舞台、日本よりイギリスで早くやって欲しい気がする。イギリス人はもっとアダムス達の事を知っていていいんじゃないの?大いに知らせるべきだよこれは!! 

う〜ん、、私はどうなるんだろうね、、ある日突然思いがけずに事故で死ぬのか、この国で生き抜くのか、はたまた祖国日本で生涯を終える事ができるのか・・・??? 私の骨はどこに埋められる事になるのだろうか・・・?? 読んでて思わず考えてしまったよ。今のうちにWill=遺言状を作っておいたほうが良いかも・・・

なんだかあっちこっちにアザができている、、、

15年振りくらいでちょっと醜い火傷をした。一瞬の不注意ってやつは本当に時計を1秒前に戻したくなる・・・電気ケトルの上から手を伸ばして後ろあった紅茶の入ったタッパーをとろうとしたら、沸騰した蒸気が腕の内側に当たってしまった、ここは皮膚が一番柔らかい所だよ〜〜! 即流水につけて2ー3分冷やしたけど、時間もなかった事だしそのままでかけた。翌日はうっすらとしか盛り上がってなかったのに、2日目に起きてみると見事な水ぶくれが・・・!!プヨンプヨンで気持ち悪い〜〜 でもちょっとこの感じが可愛くて触りたくなってしまう。

さらに、前日にちょっとぶつけたかな〜?という記憶があった肘がすんごい青あざになってしまってる!!これにはちょっと驚いた。ひじの関節廻りから6−7cmにわたって真っ青・・・見た目がみっともないんですけど・・・?? そしてちょと彼につかまれただけの腕と肩もしっかりアザと化して、何も記憶に無い足にまで青あざが・・・??!
これじゃまるで私ってDV(ドメスティック・ヴァイオレンス)の被害者みたいじゃない・・?

そういえば昔に比べて最近は小さな事でアザになり易いような気がする。一昔前の「赤いシリーズ」の時代なら白血病か・・!?と怯えるところだけどね〜。 実は私の父は20年程前に血友病と診断された。よくドラマにあるような、ちょっとの怪我で出血が止まらなくなって意識が混濁してきて・・・というようなのは余程の重症で、血友病といってもかなり軽いものからそのパターンもいろいろあるらしい。

父のは血友病のBタイプだそうで、Aタイプとは問題のある血液凝固因子が違うらしい。Bタイプのほうが稀なのだそうだ。そもそも解ったのが、スキーに行って、レストランの階段で滑って骨折した時だった。(スキーじゃなくて階段でっていうのが父らしいよ・・・)外傷よりも、内出血の時に固まり難いタイプで、手術後の検査でわかったそうだ。普段はあまり問題なく過ごしているけれど、たまに突然原因不明で下血があったりするようだ(内臓出血)

血友病というのは男性にしか出ない(僅かな例を除いて)というのは良く知られた事だし、私も父の事を聞いた時には「ふ〜ん、今頃解る事もあるんだ、、」くらいに思っていた。ただ調べてみると、父親が血友病の場合、娘には父親のX染色体が遺伝するので、娘はキャリア(保因者)になるのだそうだ。・・・へ?! じゃあ私って血友病キャリアなの? それって娘は必ずそうなるの? 最近のこのアザだらけの実態は何か関係があるんだろうか・・・??

この火傷はきっと何年もアザになるなあ〜〜・・・
火傷のアザっていうのは青あざとはちがって、なんていうか、皮膚にそのまま刻印されるみたいなインパクトがある。プルンプルンに張った水ぶくれを潰さないように注意してはいたのだけれど、結局3日目に仕事中にひっかけてしまった・・・職場には消毒液がいつも手元にあるので何度も拭く。このジリジリする痛みがだんだん、、なんていうか、、欲しくなってくるんだよね、このヒリヒリ感が・・・?? 破れてからは皮が乾くまで消毒して軟膏を塗って、、を繰り返していた。

やっと触ってもヒリヒリする感じがなくなって表面が乾いた、、そうなると今度は突っ張った感じ・・・?外輪はもう茶色になって水ぶくれだった部分は少し赤みが引いてピンクになってきた。これからこのアザの色も変わっていく・・・ちょっと醜いなあ〜〜でも仕方ないね。前に足に結構な火傷をした時は茶色のアザが完全に薄くなって見えなくなるまで何年もかかったっけ。ましてやもう若くないわけだから、皮膚の代謝も遅くなってるし

ちょっと水滴みたいな梨型のこの痣と何年おつきあいする事になるのか?あるいは一生消えないとか・・?(柔らかい部分だからなあ〜〜)この赤みがもっと引いたら皮膚に馴染んだ色になるのかもしれないけど、突然刻み付けられた感じがするのが痛々しくて醜い・・・

ちょっとの不注意にはくれぐれもご注意を・・・!!




だんだんマニアックな品揃えになってきた大手スーパーのWaitrose
最近になって、今まで置いてあった日本食材のメーカーを一新して、日本ものだけでなく、タイやチャイニーズ、インドカレーの類いもいろいろと新しく入荷している。生の椎茸やエノキ、しめじがあるのは以前からだけど、乾燥椎茸の瓶詰とか、みりんだけでなく米酢にすし酢、お醤油も数種類あるし寿司用のお米もブランドを変えた。乾燥干瓢もあったよ〜・・・・

で、かなりお高いのしばらく敬遠していたのだけれど思いきって買ったのがこれ、梅肉
umeboshi

よく外国人の日本通度を計る目安にされるのが、「納豆が食べられるかどうか」だ。これをクリアできる欧米人はかなりと思って良い。実はうちの彼も納豆はダメだった・・・

じゃあ、次にくるのは?というと、梅干しあたりじゃないだろうか・・・? この酸っぱさはダメな人も多い事だろう。 私達日本人にとってはこれさえあればご飯が進む・・・というまさに日本人の心の故郷ですよね!

いわゆる梅干しはロンドンでは簡単に買える。都心に出て日本のスーパーに行けばどこでも売っているし、今までも何度も手が出かけた。でも普段ご飯を炊いておくという習慣の無い生活の中で梅干しを食べる機会なんてホントにホントに無いのだ。だから今までは梅干しを買うという事はしなかった。

でもこのwaitroseで見かけた梅肉の瓶詰めは妙に心引かれてしまった。梅干しだとなんだかあまり使い道が無いように思っても、梅肉と言われると、ソースにして使う事ができる。Plum Pureeなんていかにも便利そうじゃありませんこと??! ・・・というわけで思い切って買ってしまいました。お高いんですけどねえ・・・・!!

どうやって使おうかとネットで梅肉の使い道を検索すると、やっぱりソースにして夏向きのさっぱり味というパターンが良いみたい。丁度豚肉あったので、これと合わせてみる事にした。この梅肉のピューレはかなりしょっぱくて、普通の梅干しよりキツい感じがしたので、少し薄めてソースにしたほうが良さそうだ。まあ私一人ならこれでご飯だけで充分イケルけどね・・・

さて、日本食はお寿司に始まって大抵の物は好きだと言う彼ですが、さすがに納豆がダメだったので、この梅肉もちょっと一抹の不安があった。あまりしょっぱ過ぎると怒るかもしれないので、梅肉をみりんと台湾産のクッキングワインでのばしてお醤油と混ぜた。豚肉はたっぷりの生姜とネギ、しめじをいれて炒めて香りをつける。塩/胡椒はしないで梅肉ソースで和えるだけ。簡単だあ〜!

なんと大好きとの感想。 やったね!! 「美味しい,美味しい」と言いながらたいらげてしまったよ・・・そうかあこれはちょっとまた活用の範囲を広げてみようかな。もうちょっと安ければいいのになあ〜 夏向けでさっぱりとした感じで確かに美味しかった。今度はパスタに使おうかな、あ、チキンでも合うかな? それにしても梅干しって、こうやって考えてるだけで唾が出て来るから不思議だよねえ〜・・・


うわ〜、、、なんて言えばいいんだろ?
この、、、突っ走ったかんじ、、? 激しさと躍動感と疾走感、、? まさにむきだしだ。なんだかざわざわと揺さぶられる

愛のむきだし」というタイトルだけですごく気になっていた映画。それでなんと4時間の大作でベルリン映画祭で賞をとったという事を聞いて是非観たいと思ってた。実はイギリスでは配給が決まってて10月末だかに上映されると聞いていたので、日本ではもうDVDになってるのは知ってたけど待つつもりだった。でも一足早く観る事ができた

母亡き後、カソリックの神父になった父=テツと静かに暮らしていたユウだが、その父に一方的に恋心をぶつけてくる女、カオリの出現で歯車が狂い始める。父は教会に隠れてカオリと過ごすが3ヶ月で捨てられる。傷心のあまり心を閉ざしたテツはそれから毎日ユウに懺悔を強要する。「何か必ず罪があるはずだ」と毎日責められる事に困ったユウはわざと悪事をして懺悔のネタを作る。そしてデジカメを使って密かに女の子のスカート下からパンチラ写真を盗撮する日々を送るようになる。そして出会ったのが男を全く信じていないヨーコ。ユウは一目で恋をする。ところが彼女は父と復縁したカオリの連れ子だった・・・親子4人として暮らし始めたユウ達の前に謎の新興宗教団体が現れ、幹部のコイケは巧みにユウに近づいて一家を教団に洗脳入信させようとしていた・・・妹になったヨーコを自分の只一人のマリアと信じて愛を貫ぬくユウは、彼女を教団から無理矢理連れ戻そうと戦い始める。

映画って予告編だけで大抵予想がつく。ストーリーや結末の予想じゃなくて、私がこの映画を好きかどうかという予想。予告編を観て私の映画(タイプ)だと確信があった。ただ主演の若い俳優達は私は全く知らなかったので,どこまで説得力のある演技になっているかが未知だった。でも、ユウ役の西島隆弘君もヨーコ役の満島ひかりさんも凄く良い。特に満島さんのクールで可愛くてそれでいて激しくてむきだしの演技にはびっくりした。揺さぶるものがある

タイトルがむきだしの愛じゃなくて、愛のむきだしっていうのがほんと、そうじゃなくちゃいけないタイトルだと納得。4時間が全然長く無い。無駄もないし。カソリック=信仰、罪の認識、パンチラ盗撮、たった一人のマリアとの出会い、レズビアン、新興宗教、洗脳、奪回、心の崩壊、、、 盛り沢山のようでいて実は一つの糸にちゃんと繋がってる=純愛だ。どんなパンチラ写真にも性欲が沸かない主人公が、唯一ヨーコを観ると身体が反応してしまう、というところに監督の純愛へのこだわりが感じられる。そのたった一つの愛を手に入れるまでのストーリーだ

こんなに胸にざわめきを感じる映画は久しぶりだ。深作監督の「バトル・ロワイヤル」以来かも・・・前半はわりとポップな感じですいすいと進んで行く。始まってからかなり経って(1時間近く)ヨーコ登場の後にいきなりタイトルの愛のむきだしという字が画面に踊り、そういえばまだ出てなかった事に初めて気付く。アクションがなかなかカッコ良い!そして後半はどんどんいろんな物がはがれて文字通りむきだしになっていく。 ユウ、ヨーコ、コイケ、そしてテツとカオリ、各々のキャラクターをちゃんと時間をかけて見せていたので、各々がむきだしになっていく様だけで5通りのストーリーになっている。

海辺で「愛」についてヨーコがまくしたてる、聖書から引用の長ゼリフのシーンは圧巻だ。ユウに馬乗りになって、本当の愛は何か、愛がなければどんな慈善も無意味だと延々と叫ぶように語る。このシーンでは新興宗教に洗脳されているという設定なので、そのちょっとズレた勢いがよけいに迫力がある。バックに流てるのがベートーベンの7番っていうのがまたすごい選択。私も新訳聖書のコリント人への手紙の章にあるこの愛のくだりは学校時代に何度も何度も読んだ。(私の通っていた学校はキリスト教校)

愛は寛容であり、愛は情け深い、またねたむ事をしない・・・で始まり、愛はいつまでも絶える事が無い までのこの一説は、中/高生の頃にはまるで不可能な事としか思えなかったり、どうにかしてその真意を理解しようと躍起になってみたり、完全な理想論のように読み過ごしてみたりしていた。この映画での愛は理想論ではなく、たとえ失っても戦って力ずくで奪い返すもの、すべてをむき出しにして手に入れるもの

途中で、最期はどうにもならない、という結末になるんじゃないかと不安になったけれど、監督はちゃんと最期は赦しを与えていたのでホッとした。それにしても新興宗教とカソリック、罪を作るためにわざと変態になろうとするユウと、自分の罪はむき出しに出来ない代わりに息子に毎日懺悔をさせて赦しを与える父親、という対照的な宗教観がの価値観を変えているのが巧妙だ。パンチラ写真に全く興奮できないユウと、自分はレズビアンだと錯覚してコイケと絡み合うヨーコの純愛/変態ぶりがあるがままの正直さで描かれてる。う〜ん、むきだしとはホント良く付けたタイトルだ

映画の中でも何度か出て来る空洞というキーワードを使った主題歌「空洞です」とラベルのボレロが繰り返し使われているけどこれもすごく効果的。盗撮王子のシーンでのポップな感じと話がヘビーになるにつれての重厚な音のリズムがバランス良くて長さを感じない。海辺でのシーンと最期でも使われたベートーベンといい、ホント監督のセンス良いわ!!

なんだかうまくスラスラっと言葉が出て来ない感じ。でも久しぶりに揺さぶられる映画だった。満島ひかりさん、良いね! 実際に10代なのかと思ったらもう23なんだ・・・ああいう演技を一度しちゃうとこれからがきついだろうな〜と思うくらい持ち札を全部さらけ出してる感じだ。2度目はできなかったかもしれない一瞬の演技を撮れるところが映画の凄い所だよね。海外受けする映画だと思う。私の予感通り、すごいものを観た感じ

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私にしてはちょっと毛色の変わったものを観てきた、これ



そう、O2アリーナ(マイケル・ジャクソン氏のコンサートが行われるはずだった会場)で始まったWalking With Dinosaurs。これは10年程前にBBCが制作したドキュメンタリーテレビシリーズを元にして、実物大の恐竜を使って歴史を再現するというもの。
なんで私が恐竜なんて、、、というのも、このショウの事を聞いたうちの彼が、去年の11月にチケット発売と同時に2枚確保して私に事後報告したからだ。

私はBBCの番組の事は知らなくて、彼が「恐竜のスペクタクルショウがあるんだけど行かない?」と聞いてきた時、普通に「何時?」と聞いた。彼はとっても言い難そうに「来年の8月なんだけど・・・・」と私の顔色を伺っていたけれど、私は全然OKだったので「いいよ〜、行こうか」という事になった。私にしてみれば、先月のジュード・ロウのハムレットだってチケットを取ったのは去年の1月初めだったし、数ヶ月先の芝居のチケットが常時数枚あるのは普通なので、別に恐竜が来年でも全然驚くには値しない

O2には初めて行った。ここは元々ミレニアム・ドームという名称で文字通り2000年になる時に作られた。ミレニアムの喧騒が去ってからは、使い道が様々取りざたされていたけれど、O2として主にコンサート/イベント会場として使われるようになった。テムズの南側に行く事は本当に滅多にないので、延長されたジュビリーライン(地下鉄)に乗るのも2ー3回目かな、、、 新しい(といっても10年前だよ)側の駅は、天井も高いし広々していておまけに涼しい!! ロンドンの地下鉄駅じゃないみたい・・・モダンで普通です。やっぱりね、古いっていうのは良さもあるんだろけどには適さないのよね。で、改良できないのが苦しい所。プラットフォームの広さとかも全然違う。ピカデリーなんて人が多いと誰か落ちるんじゃないかって思っちゃうからね〜・・・

ここがウェンブリーと違うのは、何と行っても駅の隣。駅からほとんど歩く時間を考えなくて良い。連絡路には屋根もあって、雨でも会場まで歩けるのが良い。外観はこんな感じ
O2

屋根は巨大なテントのようで、工事中かと思う変な鉄骨が突き出している。でも中に入るとそんな感じは全くなくて、普通に屋根付きの建物だと感じる。私は知らなかったのだけれど、内部はアリーナを中心にいくつかの小ベニューや映画館があり、廻りはバーやレストランが沢山入っていて小さな街のようになってる
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Walking with Dinosaursという事で、やっぱり夏休みのファミリー向け。会場内は親子連れでいっぱいだ。2万人以上を収容できるとあって、なかなか壮観! 私達の席はレベル4だったので高い位置から見下ろす形になった。それでも恐竜が普通に見えるのだから実物大の再現は凄い。進行役の俳優が舞台にいるのだけれどちっちゃいちっちゃい・・・・ 恐竜達のリアルな事! なんといっても動きがスムーズ。舞台裏にいた人間の悲しさはすぐに「どうやって動かしてるんだろう・・・?」っと考えてしまう事。赤ちゃんサイズは、恐竜の足の横にマッチ棒のような人間の足がちらっとみえたから人が入ってるのは間違いない。でも大型のものは操作して動かしてるようだ。それにしてもシッポの揺れ具合とか振り向き方とか、すごく自然でびっくり

たまにはこんなファミリーショウも悪く無いね〜。
全く関係ない事で感心したことがある。親子連れで来ている子供達がみんな普通にお行儀よくしている事だ。普段見慣れているガキ共は将来が心配になるような事も多々あるけれど、ここに来ているお子様達はみんなちゃんと順番を待ち、席にきちんと座り、足をあげたりわめいたりする事なく大人しく舞台を観ているではないの、、、 当たり前の子供達がこんなにいるじゃないのってちょっと安心する。

やっぱりね、親が子供にこういう機会を与えてあげて、一緒に公共の場に連れて行ってあげていると子供も自然に学ぶんだよね。何でも良い、子供向けの映画でも舞台でも展覧会でも・・・そういう余裕が全くなくて片親でキツキツな環境で育っちゃう子供達はやっぱり大切な何かを知らないで大人になっちゃうんだろうな。私も子供の頃からよくお芝居に連れて行ってもらった。子供向けのシンデレラや孫悟空、、、でも今でもよく覚えてる。やっぱり子供にいろんなものを観させてあげるって大事な事だ。

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まだ途中だけれど、、、今ハマっているのがこれ

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2週間程前、本を読む時間がないよ〜、、、と思いつつお昼に職場近くのチャリティーブックショップ(寄付された本の古本屋)を覗いていて、見つけた本。古本屋とはいっても、要らないプレゼントだったり一度読んだだけだったりといった本も多く、写真集やハリー・ポッターのボックスセットとか奇麗なものも多い。ほとんど素通りしかけた時にフとSAMURAIの赤い文字と下のサブタイトルの中にJapanとあるのが目に入った。タイトルはSamurai William 著者はGiles Milton

サムライ、ウィリアム、日本とくれば連想ゲームでまず思いつくのがウィリアム・アダムス(三浦按針)。手に取って裏表紙の解説を読むとやっぱりそうだ。小説ではなく、残された資料を集めてナレーション形式に書かれたドキュメンタリーのようだ。私は歴史的ノンフィクションものに目がない。特に英語で読む本はほとんどがこの類いで、小説はHarry Potterシリーズくらいか・・・

それにしても、応援している藤原竜也君の次の舞台がこの按針の話だという事を聞いていたので,この時期にいきなりチャリティーショップでこの本が私の目の前に現れた事に驚いた。実は私にはこういうタイムリーな巡り合わせが良くある。何の縁で!?と思うような・・・でもそういう縁に出会った時はきっと何か意味があるような気がするので、興味があれば手を伸ばすことにしている。考えてみたら三浦按針自身の事って全く知らない。家康に引き立てられて外国人で初めて旗本にまでなった商船船乗りって事しか、、、新作舞台の骨組みになってるかもしれないし面白そうなので読んでみる事にした。古本なのでたったの£1-75! スタバのコーヒーよりお安い!! コンディションも悪く無いしね。

最初に書いた通りまだ途中なのだけれど、いや〜〜!壮絶だ! まずアダムス達が日本に辿り着く(ほとんど流れ着く)までの2年近い航海が凄まじい・・・アダムス自身はイギリス人だが、オランダの貿易船に加わって東洋をめざす。オランダ船団5隻でロッテルダムを出航してから20ヶ月、各々の船には100~120人の船員がいたのに、日本まで行き着いたのはたった1隻に24人。しかも、かろうじて立ち上がる力があったのはアダムスを含むわずか7〜8人だったという。さらに日本に着いて間もなく6人が息を引き取り、地球の反対側で新しい暮らしを始める事ができたのはわずか18人だったというのだから、あの時代の航海がどれほど過酷なものだったかが伺える。

正確な世界地図も無い時代、先駆者達の残した海図や資料をたよりに異国との貿易で富を得る事を求めて未知の海に出て行った男達の運命は尋常じゃない。立ち寄った先々で原住民の襲撃を受け、一度に数十名が殺された事も、、、飢えと病で死んでいく者、嵐で船員もろとも沈んでしまった船、過酷な航海を捨てて、立ち寄った島に脱出してしまった者、皆二度と祖国の土を踏めない覚悟で出て行った時代だ
すごいよ〜〜 たった一艘になったFielde号が日本に辿り/流れ着いた時には泣きそうになってしまった。小説ではなくノンフィクションの形をとっているのだけれど、淡々としたナレーションのような文章がとても現実的でね、、

日本に着いてからももっと数奇な運命と曹禺する。まず既に日本でカソリックの布教を行っていたポルトガルの宣教師会=イエズス会にとって、この瀕死のオランダ船の到着は邪魔以外の何でもなかった。イエズス会は「日本以外の国では皆カソリックを信仰しているのだから、あなた方も改宗して一つの神を讃えましょう」と唱えていたのに、プロテスタントであるオランダ人達にやって来られては困る。カソリック以外の宗教があり、しかも同じキリスト教でありながらプロテスタントとカソリックは壮絶な戦争をしている事を日本側に知られる事は都合が悪い。ポルトガル人達はアダムス一行を海賊だと報告して処刑させようとする

イエズス会の言う事を鵜呑みにしないで直接アダムスと会い、彼等の航海や造船の技術、天文学、数学の知識に目を止めた家康の才覚はさすがだ。もしこれが徳川家康じゃなかったら、彼等はただちに処刑されて歴史の闇に葬られ、その後の徳川幕府時代にアジア諸国と貿易を交えて行く事はなかったかもしれない。やっぱり家康という人はタダモノじゃなかったんだなあ〜〜

このスペイン/ポルトガルのカソリックと、オランダ/アダムス達のプロテスタントとの、家康説得の戦いは面白い。結局プロテスタントを日本から閉め出そうとするあまり傲慢な態度と発言を繰り返すイエズス会に腹を立てた家康は、日本人がなによりも重視する礼儀をわきまえた対応をするアダムスを引き立てて行く。密かな戦いはこれだけじゃない。商人としての市場確保もそうだ

実はアダムスは日本に落ち着いてからイギリスの妻や友人に手紙を書き、オランダの商船に託したのだ。ところがイギリスにこの黄金の国=日本の情報を与えたくないオランダはわざと彼の手紙を保留してしまったのだ。おまけに1603年には同じアジアのジャワにイギリスの商会ができてイギリスとアジアとの貿易が始まっていた事もオランダの商人達は10年近くもアダムスには知らせなかった・・・・ 違う宗教である以上、違う国の人間である以上、誰も味方とは言えなかった時代だ。このオランダの裏切りを知って激怒したというアダムスは、それまでの10数年のいきさつを詳しく綴った手紙をジャワのイギリス商会に送り、これが現存する1611年のアダムスからの初めての手紙だ

一緒に出航した5隻の船のうち、途中で引き返したGeloof号からその道中の過酷さを聞いて、おそらくは誰もFielde号が日本まで辿り着いたとは思わなかったはず。イギリスにいる彼の妻は、ロッテルダムを出航した夫が地球の反対側で今も生きているという事を13年かかって初めて知ったのだ。今みたいに直行便の飛行機もインターネットも電話すら無かった時代。う〜ん、すごい事だよね

アダムスはサムライと言うよりも、やっぱり「海の男」だったのだと思う。幼少から航海術や造船技術を学び、海軍に従事した後にはイギリスの商船に乗ってあちこちを航海していたのだ。命からがらの目に何度も遭いながら、日本にいた間もアジア諸国との貿易を盛んにして何度も海を渡っている。海の向こうにある未知の富を求めて生涯航海しつづけた海の男。 異国の地から祖国に戻るという事がまさに命がけだった時代に、船を造っては海に出て行った男達、コロンブスもマルコ・ポーロも彼等がいなかったら歴史はつくられなかった・・・

沢山の残された資料を元にまとめたこの本は、必要な時代背景や補足をスムーズに文章の間にはさんでいて読み易いし解り易い。アダムス側から調べると必ず出て来る文献をほぼ網羅しているので、ホリプロの「按針・イングリッシュサムライ」の舞台にも骨組みの一つになってるだろう。ホリプロの公演サイトにあるあらすじを見てもそんな感じ。藤原君が演じるのは、信じて教えを受けていたカソリックの宣教師達がアダムス達を怨敵のように扱うのを見て、アダムス達に手をさしのべようとする青年宣教師という事らしい。的を得た設定で安心した。昔みたドラマの「Shogun」はイマイチ好きじゃなくて途中からよく覚えてないけど、日英共同のオリジナル舞台だから良い本になる事を祈ります!


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うろこ雲

今日はうろこ雲が出てた。こんなのイギリスではあんまりないよね。結構豪華だったので思わず撮ってしまった

さて、最近はすっかり私の「チャチャッと手早い晩ご飯」が定着してしまったけれど、今日は帰ると彼が何やら用意してくれていた。とはいっても以前のように手間をかけて作ってくれたわけではなく、私よりもっと手抜きの「出来合いもの」ベジタブル・キッシュとサラダだ。

豆サラダ

すみません、ちょっとぼけてしまってますが、この左のサラダ、何だと思います?!

こんなものがイギリスのスーパーにも出来合いサラダとして置かれるようになるとは嬉しくってたまりません!これですよ〜
edamame salad

そうです、アズキと枝豆のサラダです!
実は枝豆=Soy Beansはここ1−2年でちょっとポッシュなスーパーにはお目見えしていて、冷凍のSoy Beansは私の常用のおやつでもある。でもアズキはねえ・・・しかもこんなに沢山ごろごろ入ってるのは初めてかも

ちなみに私はコロコロした食感がだ〜い好きな人間だ。牡蠣やウニなんて大嫌いだけど、ホタテやぷりぷりの海老やイカ/タコは好き。マッシュポテトよりも新ジャガの茹でバター、パスタは絶対アルデンテ、カップラーメンは2分で食べる。 だから大豆のコロコロした食感はもう快感に近いものがあって、やめられない・・・・チリ・コンコーネに入ってるキドニー・ビーンスはできればよけたいくらいだけど・・・・

このサラダ、枝豆&アズキと一緒にきゅうりと赤ピーマン、ネギが入っていて味付けもさっぱりで夏向けサラダという感じ。ついつい食べちゃって、彼が残した分までちびちびとつまんでしまった。 隣にならんでる青いサラダは彼のお手製で、これはウォータークレスとロケットにマッシュルームを混ぜて胡麻油とお醤油を数滴たらして和えたもの。これは美味しい!! ウォータークレスとお醤油味は良く合うし、ロケットの香りがパンチになって、我が家のさっぱりサラダの定番です。

やれやれ,,今週は地獄のように忙しくて、今日もお昼は3時だった・・・ 遅めの時間に軽い夕食は有り難い。明日一日頑張れば来週は検眼士のボスが木曜日までいないからちょっと静かになる・・・今の時期はホリデー直前の駆け込み検査が多いから息つくヒマも無かった今週だけど、来週は行きたい時にトイレに行かれそう。ありがたや・・

夜のBBCニュースに地球に帰還したシャトルのメンバー達が映り、とりわけ日本人の若田さんの事がとりあげられている・・・ 何かと思ったら、ハイテクの下着を宇宙で試すため、同じパンツを1ヶ月履いていたと発言したニュースだった。日本で開発している「バクテリアの繁殖を防ぐ臭わない下着」を科学的に試験、検査するためで、いたって大真面目な実験であった事が解説されている。若田さんは、他のメンバーにはこの実験の事は話していなかった事を明らかにし、「でも誰も臭いって言った人はいなかった」と実験が上手く言った事を笑いながら語っている。若田さんが1ヶ月履いていたこのハイテクパンツは分析のためにラボに送られたそうな・・・ これで若田さん、タブロイド紙でも人気になる事間違いない


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