見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

July 2009



おっと、そうだった、、、
あんまり毎日降ったりやんだりだからと、開き直ってテンプレを変えたんだっけ。このテンプレのタイトルは「雨がやんだら

我が家のエリアは最近ゴミの回収日が変わった。前は金曜日だったのが水曜日に・・・こちらでは回収は週に一回。基本的にはどんなゴミでも一緒くたに袋に放り込めば良いのだけれど、最近カウンシルからリサイクル物専用のゴミ箱をもらったので、ビンや缶、新聞類はそっちに入れて出すようになった。実は以前は水曜と木曜にドアに差し込まれるLocal Papersはほぼ開く事も無く金曜日にゴミとして出してしまっていたのだけれど、最近は次のゴミの日まで時間があるため週末にゆっくり読んだりしてる

この地域では、エリアで出しているローカル新聞が2種類ある。ひとつは保守派といわれるIndependentで、もう一つは労働党よりとされるAdvertiserだ。ローカルエリアのニュースだから内容はほとんど被る事が多いのだけれど、この2つの新聞、読み比べると同じニュースでもアプローチの違いが解って結構楽しめる。まあ半分は不動産屋や車の広告なんだけどね。あとはローカルレストランのレビューとか・・・・

最近このローカルペーパーで問題になってる事件・・・・
北ロンドンで既に24件、その内我が家のあるエリアでだけで10件の被害が出されているのにまだ犯人が捕まっていないその犯罪とは、、、

スカートめくり!!(=Skirt Lifting)

証言と元にした犯人のモンタージュはこれ
skirt

やれやれ、、、 犯人は30前後の白人男性で、被害に遭った女の子達はすべて12〜15歳。共通しているのは登校途中の朝の時間帯で、女の子達は各々制服姿でスカートをまくられている・・・・直接乱暴な事はせず、逃げる際に「ごめん!」と謝りながら走り去ったケースもあるとか。
まあ〜ったく、、情けないねえ!!(と、おばさん思わずツッコンでしまう)
スカートめくりだよ これって小学生のゲームみたいなもんだったよね。良い大人が、しかもモンタージュを見た限りではそんなに醜い男でもないのにさ・・・スカートめくりで24件はちょっと情けなくないか??

・・・とはいえ、実はかなりアブナいのよね、女学生の制服姿って・・・
こっちでの13〜15歳くらいの女の子達はなんていうか、妙〜〜に色っぽいというか誘ってるっぽいっていうか、、、身体はもうを匂わせていて、それでいてすごく無防備なのよねたった今シャワーを浴びてきました」っていう感じの半乾きの髪をグシャッと乱したままかき上げて留めてたりして、後れ毛が白い首にこぼれてて、、、、ほのかにシャンプ/シャワージェルの香りがする初々しい身体を、ブレザーとパンチラすれすれのプリーツスカートに包んで、その下に生足がスラっとのびてたりする様子は、思わずおばさんが心配になっちゃうくらいヤバいのよ・・・

まあ、あのパンチラすれすれのプリーツスカートを捲り上げたくなっちゃう若者の心情も解らなくはないけどさ、、、うちの彼も時々言ってるし、「あれはかなりヤバいよ、、、」って でも頭の中では多少想像はしたとしても、実際には見て見ぬ振りするのが大人の男ってもんでしょうが・・!! きっとこの記事を読んだローカルの男性達は、「この野郎、、抜け駆けしやがって!」と思ってるかもしれない

でも被害にあった子達は結構ショックを受けた子もいるみたいだし、暴力的な危険は無いとしても親達だってボ〜ッとしてはいられないしね。中にはこれも「性的犯罪」なのだという事を認識してなかった子もいたみたいだけど、スカートめくりは立派は犯罪!

日本でもいたよねえ、、、ほら、スカートの中を鏡で覗いてたっていうおっさん、、、どっかの教授の・・・?

パンツが見えたから何だっていうのさ!!?? それで人生の何を得るわけ??

よっくわからないなあ〜〜〜、、、、
男ってほんと時々バッカみたい!!(時々だけどね、、、)


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え〜,私のこのブログでは、基本的に私の友人/知人の事はネタにしないようにしている 話のついでにチョコチョコと顔を出す以外には・・・回りの人の話を話題にすればネタは尽きないし、面白い事は沢山あるのだけれど、このブログは私が見つけた事、それを私がどう感じどう思ったかを書いていく、私にとってののようなものなので、人の話は極力避けている

ちなみに人の話っていうのは、その当人の事を実際に知っている人同士が集まって、愛情を持ってウワサするのが楽しいのだ。赤の他人のネタというのは、「こういう人がいて・・・」という話を当人を知らない人達が読むと、書かれた文字からはみ出した部分を勝手に想像し始める。そしてその時点で、その話は読み手次第の創作となり、解釈も感想もバラバラになる。まあそれが面白いのだけれど、それは私がやりたい事じゃない・・・ 基本的には、ね、、!!

前置きが長くなったけど、今日はちょっと書かせてもらおうじゃないの、、! 家族ネタだけど、「社会人としてそれはど〜よ?!」という事で。

丸3年も音沙汰無しだった、うちの彼の2番目の兄貴から電話があった。(彼は元々男5人兄弟) メッセージが残っていて「電話をくれ」という。たまにこんな電話があるとろくでもない/とんでもない事件だったりするのが彼のファミリーの特徴なので、思わずちょっと身構える でも声のトーンも明るいし、「全然心配する事じゃないから」とわざわざ言い残してるので、悪い事じゃなさそうだ。で、彼がかけ直してみると、その兄貴「結婚する」と言う・・・

普通ならここで、「そうか〜、おめでとう!!よかったなー とうとう○○(彼女)と一緒になるのか〜!」という喜びの会話になるのだろうけど、この兄ちゃんの場合はちょっと違う。ちなみにこの人、私にとっては法的には義兄になるのだけれど、実際には背だけで〜っかい弟みたいな奴なのだ。で、電話の内容をまとめると、
誰と、、、? → これは私達と最期に会った3年前当時に付き合い始めていた彼女だった。
いつ、、? → 8月7日にCzech Republicで、、、czech? え? チェックって、、チェコだよ! チェコ共和国。そうか、彼女はチェコの人だったっけね。しかも8月7日?・・って再来週の金曜日じゃない?! ええ〜〜〜!!?? ちょっと待て!何で今の2週間後

兄貴:何度も電話したけど繋がらなかったんだ。
 そう、確かにうちの電話は一時不通でしたよ、4〜5月にかけてね。でも復活して電話機も新しくしてからもう2ヶ月になるんですけど!

うちの彼 : セレモニーとパーティーはどこでやるの?(=会場は?って意味)
兄貴 : プラハから240キロくらい離れた村なんだけど、12時半から。
私と彼は前日の6日の夜、O2アリーナでのショウのチケットを1年前から取ってあって、彼はとても楽しみにしていたのだ。行くとしても当日のフライトで行けってこと? だいたい詳細を明記した招待状もないのかい、、、?プラハから240キロって、、、東西南北どっちへ〜??

うちの彼もさすがにあきれて、前日の予定や、今は新しい仕事に6月から就いたばかりで休みは思うようにとれない事を説明し始める。とにかくちょっと考えるから後でかけるよ、と言って電話を置くと頭を抱えてしまった。
まず第一のショックは、この兄貴が結婚するという事だ。もう40を過ぎているのだけれど、どう考えても結婚して落ち着く男じゃない。私だってもう20年知ってるわけよ。今までもそれなりに長く一緒にいた彼女というのは3人程いた。一応彼女という事で何年も一緒に住んではいたのだけれど、その間にもワンサカつまみ食いを繰り返すので、結局生活に根をおろせずに彼女達は離れていった。浮気癖のある男性は一生やめないからね。今の彼女とも前に会った時は「きっと彼女のほうから見切りをつけるだろうな」と思ったのでこの3年間続いていたのがオドロキだ・・・

少ししてまた兄貴のほうから電話があり、ここからの内容はもうあきれるやらおかしいやら、笑わずにはいられない常識破りだ。私達が前日に行かれないと聞いて、当日のフライトをチェックしたという。
朝6:25にスタンステッド空港からのフライトがある」→ まあヨーロッパ便だから1時間前にチェックインするとしても、私達は朝4時半にはここを出なくちゃならないんだけど・・・
プラハには9:15に着くから彼女(花嫁)のお父さんに迎えに行ってもらおうか」→ 着陸してから荷物を取ってパスポートコントロールを出るのに早くても40分くらいかかるわよね、出て来るのが10時として、、、いったいどこの花嫁の父が、式の2時間半前に240キロも離れた空港に誰を迎えに行くって・・・???
じゃあ、キャブで来てくれれば100ポンド出すよ」→チェコのタクシー運転手がどれだけ優秀か知りませんけどね、240キロも離れた村に100ポンドでちゃんと行ってくれるわけ??

どんな会場かも解らないし、泊まる所は?荷物は?帰りは?・・・とプランとして考えなくちゃ行けない事が次々と頭に浮かぶ。ところが兄貴の返答はもう常識を完全に越えていて、「チェコの人はよく飲むから、パーティーで飲んでそのまま寝袋で寝ちゃうみたいだ 当日の早朝フライトで駆けつけて、間に合うかどうかもわからないギリギリに車で数時間かけて、それで夜は会場で寝袋??? 真面目に言ってるならちょっとおかしいよ・・・そして最期になんと、一番上の兄貴の電話番号を教えてくれ、と言う・・・なに? これからそっちにも電話するわけ??

このひと40過ぎてるんだよ・・・? あまりの事に私も彼も身内ながら宇宙の外にいるような気がしてくるのだった。あ〜あ、、彼女が可哀想だよ。とは言っても結婚式のプランっていうのは2人で考えて企画する最初の大仕事だからね。彼女も似たり寄ったりなのか・・・? 結婚式ってストレスも多いし、これすら二人でちゃんとできなかったらその後の結婚生活に未来は無いでしょう・・・ やらないならそれでも良いのよ、それが二人の希望でそう決めたのなら。でも一生の大事な日を祝ってもらいたいというのなら、これじゃああまりにも自分勝手と言えないか、、?「ちょっと変わってる」とかエキセントリックの領域じゃないよね。非常識、自分勝手、迷惑・・・

いや、、おめでたいのは嬉しいのよ。でもあまりにも非現実的な上に非常識で素直にお祝いしてあげられない気持ちになっちゃうのよね。ホントに二人で一緒に、何が会っても乗り越えて行こうっていう覚悟はあるのかい・・・?あるならこんな形で強引に結婚式に弟を呼びつけるだろうか・・・?金曜日は平日だ。汗水流して働いてる人にとっては「再来週の金曜日に兄が急に外国で結婚する事になりまして、、、」なんてボスに言ったらてっきり嘘だと思われるよね。それなのに「行くのは難しいかも、、」と言うとあれこれ強引にこっちを説得しようとする・・・

すったもんだの長電話の後、一気に疲れちゃって彼と二人でソファーに座り込んでしまった。 しばらく頭を抱えてた彼がボソっと吐き出した。

F○ck It••!!


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相変わらず雨が降ったりやんだり降ったりやんだり降ったりやんだりしてる・・・ これでもう何日目〜〜? サングラスをかけて歩いていたと思ったらいきなり大雨が降り出す。で、15分か20分くらいでまたやんで・・・帰り道にバスを乗り換えようとしていると目の前に大きな虹が!!
rainbow

こんな虹は久しぶりで見たなあ〜〜!

なんだかそんなこんなで、イマイチ夏っぽくならない。一時30度級の日が続いた時期があったけど、もうあれで今年は終わりかしらん?? 朝の空気が私の身体時計では9月後半というカンジ。これから8月になるとはとても思えない・・・

イギリスはしょっちゅう雨が降るので、どうしても会話は天気の話しになってしまう。これは世界的に有名な、そして本当の話。特に今年の会話に多いのが「蒸し蒸しするわね〜〜!」という一言だ。
今まではイギリスは気温は上がってもカラっとしていて、日本の夏のようにベタベタと肌にくっつくような湿気はあまりなかった。それが今年の夏は水分の多いモコモコの入道雲がしょっちゅう出て、かなりドラマチックな雷雨がくる。雨と雨との合間には青空にモコモコの雲が広がってる

入道雲

以前はこんな雲はロンドンは出なかったのに、何時の間にこんな空を見るようになったんだろう・・・?

イギリスで「」を表現する英語は沢山ある。けれど、実際に現地の人が使うのは多分日本で先生に教わった単語とは違うんじゃないだろうか。霧雨から土砂降りまで表現はいろいろあるけれど、実際によく使われるのはいくつかだ。

Drizzlingー 粒の小さい軽い雨、霧雨
Shower ー ザ〜!と比較的短期間に集中して降る雨 (夕立のような)
Pouring downー ビチャビチャと降り続く、梅雨時のような雨
Bucketing ー 文字通りバケツをひっくり返したような大雨

以前は雨といえば大抵がDrizzleで、これは傘がなくても歩ける事が多かった。実際イギリスに来てから最初の2年間、私は傘というものを持っていなかったのだ。ここ数日ずっと続いているのがShower。これは降ったり止んだりして、雨自体も結構強く降るので道行く人はあわてて走る事になる。傘が無ければ立ち往生で軒下にたたずむ人が並ぶのがpouring、そしてBucketingになると外には出ませんわ・・・

Cloudburst(集中豪雨/雷雨)なんて言葉も存在はするけど実際にはあまり使わないし、外国人なら皆が知ってるCats and dogsなんて言葉はイギリスに来て以来一度も聞いた事がないし、イギリス人がみんな笑う単語だ。不思議な英語の第一位かもしれない。

イマイチ気温が上がらないせいか、先週から新型インフルエンザがすごい勢いで広がり始めた イギリス政府が始めたビックリの対策はなんと、インターネットや電話で設問に回答する事で症状が新型フルーかどうかをチェックし、該当者はネットで「タミフル」を購入する事ができるというもの。ドクターに問い合わせる電話が殺到して繋がらなくなるのを避け、自分の症状が当てはまるのか不安な人達が手軽にネットや電話でアドバイスを受けられるようにという事らしい。でも電話に対応する人達はあくまでもドクターからもらった説明書を提供するだけで、彼等はメディカルアドバイザーではないというのがちょっとひっかかる

だいいちそんなに簡単に「タミフル」をみんなに振る舞っちゃって良いのか!?という疑問が出て来るのだけれど、政府としては「全国民の半数のタミフルは確保してあるし、これからもっと入手するのでタミフルが不足になる心配はない」と言っている・・・安心っていやあ安心だけど、これって下手にパニックになった人達の暴走買いを招くんじゃないのかなあ〜? バイアグラじゃないんだからさ、、インターネットでって・・・ まあ国によて対処の仕方は様々ですわ・・・


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久しぶりでダンスを観てきた。マシュー・ボーンの去年の作品「ドリアン・グレイ 去年エジンバラ・フェスティバルの後にロンドン公演があったのだけれど期間が短くて見逃していた。ダンスパフォーマンスの公演はアダム・クーパーの「危険な関係」以来だなあ〜・・・

思いっきりホモセクシャルバイセクシャルで、ナルシスト成り上がりセレブですな・・・ マシュー・ボーン氏がゲイなのは良く知られているし、今までの作品でもそれはすぐに解るのだけれど、それでもどこかダンス芸術のオブラートにしっかり包まれていて、それが彼の振り付けを特殊なものにしていた。でも今回の作品はとてもそれがアカラサマに展開する。主役のドリアンは全幕の半分を下着のパンツ一枚で踊っている。(身体は素晴らしいですよ、、彼だけでなく出演ダンサーみんな

オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」は、快楽主義思想のサー・ヘンリーの言葉をはじめ、数々の名言が登場するが、ダンスには言葉はいっさい無いので、純粋に無垢な美貌の青年が名声に浮かれて快楽に溺れて破滅していく様子を追っている。タイトルも「Dorian Gray」だけ。マシュー版では、ドリアンの美貌に魅せられて彼の肖像画を描くバジルは、ファッション界のカメラマンに、そしてドリアンを数々の悪の快楽に引き込むサー・ヘンリーはモデル/広告エージェントの女ボス(レディー・H)に変わっている。原作の影の主役=肖像画はファッション界の広告ポスターに、そして時折ドリアンの裏の心を象徴するかのように瓜二つのドッペルゲンガーが登場する。最期はこのドッペルゲンガーとの対決になるのだけれど、これは前に書いた「世にも怪奇な物語」の2作目=アラン・ドロンの「ウィリアム・ウィルソン」と同じ手法だ。(2008年11月9日のブログ)

マシュー版でのドリアンは、ファッション界のモデルとしてインスタント・セレブになる。セレブの仲間入りをしてからの彼は男とも女とも奔放に交わり、お酒や薬に溺れていく。ポスター用の撮影シーンの男性同士のパ・ド・ドウ(ドリアンとバジル)が思いっきりホモエロティック! セクシーな絡みのダンスにシャッターの音が響いて、その度に正面にドリアンの妖しい表情の写真が次々と映る・・・いや〜〜、これって三島由紀夫の世界だわよ、絶対。ゲイのお客さん達はおそらく悶絶した事でしょう。それにしても本当に見事なまでの身体のコントロール。呼吸さえも・・・普通はダンサー達は踊っている時はどんなに息切れがしていてもそれを出さないものだけど、このシーンでは二人のダンサーの吐く荒い呼吸音が聞こえて来る(多分わざとそういう演出なんだろうね)

1幕はかなりホモセクシャル色が強かったけど、オリジナルのワイルドの小説があまり露骨に表現できなかった分の元を取ってたかも。2幕の方がテンポもよくて、ポップでいてさらに感情的な変化もあって面白かった

振り付けとしては「Play without words」で登場したスタイルと同じ路線かな。そこへ「Swan Lake」の情熱的な感情表現が加わったカンジ。ダンスという肉体表現はもちろんの事、表情による感情表現もとても強くて、元々シャイな青年が成金的にファッション界のスターになって自分を見失って行く様がリアルに表現されている。身体の隅々まで神経の届かない部分が全くない。一瞬の気を抜くヒマもない振りの連続だ。スローモーションの軽やかさ、一瞬のストップモーション、マシュー・ボーンの振り付けは、人間の身体をどう組み合わせたらこんな形=絵になるのか・・・というほとんど幾何学的なアートと言っていいかも。鬼才とはよく言った、、、、

ドリアン役のリチャード・ウィンザー(Richard Winsor)は、出てきた時から「どっかで観た、、、」とず〜っと思っていたら、、、数年前に藤原竜也君の「ロンドン紀行」の番組の中で、「Play without words」の出演者と話す機会をつくってもらった時の、あのダンサーの一人だった。あの頃は竜也君と「同じ年だ〜」なんて言っててまだ若かったけれど、とても逞しくなってすっかり主役ダンサーの貫禄だ。シャイではにかんだような表情と、相手を惑わすの力をもった悪の表情がどっちも良い

幕間にプログラムを見ていてふと顔をあげると、ストール席すぐ横のギャラリー席にマシュー・ボーン氏が座っている。皆知っててスルーしてたけど、2−3人が静かに近寄って声をかけて、マシューさん「Thank you, Thank you very much,,,」とにこやかに答えていた。2幕もずっと厳しい(?)顔で舞台を見つめていて、あんな近い所にいられたらステージ上のダンサー達は手を抜くわけにいかないね・・・ 舞台上で視界に演出家や振付家の姿が入るのってすごくヤなんだよねえ・・・・でもカーテンコールでは全員にしっかりと拍手を送っていました。

そういえば同じ「ドリアン・グレイの肖像」の新しい映画が9月に封切られる。こちらもタイトルは「Dorian Gray」だ。ドリアンを演じるのはナルニアのカスピアン王子=ベン・バーンズ(Ben Barnes)。舞台のHistory boysから3年でインターナショナルに知られるようになった彼がこの役を演じるのは面白い。若くてハンサムで今旬の俳優、とくればドリアン役にはタイムリーなキャスティング。実はこのベン・バーンズ君も、の魅力を表現できる役者だと思う。悪い奴になった時の表情が、きっと良い顔をするんだよね・・・こちらも楽しみだ


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この1ヶ月内の死亡者数 16人
この5日内の死亡者数 15人,トータル29人

前者はアフガニスタンで亡くなった英軍兵士の数で、後者は新型インフルエンザの英国内での死亡者だ。このところ連日のトップニュースにこの2件の事が続く

インフルエンザがここへきていきなり爆発してきたかも・・・ 先週、それまでの死亡者15人のうち、元々身体に他の病気がなくて健康だった3人が、インフルエンザだけの診断で亡くなったという事で急に話題が上昇。そうしたら何と、この4−5日でいきなり死者数がにハネ上がっている・・!!

他の国ではタミフルが効かないケースも出てきているらしいし、専門家の予想通り、秋口には大きな感染の波が来そうな気配だ。当初はそれほど脅威ではなかったヴィールスがもっと強力になって広がっていくのだろうか・・・

人と病気との戦いはホントにいつもいつも限りが無い。不治の病と言われた病気が治せる/あるいは予防ができるというメドが立ってくると、必ず次の新しい病気が現れる。去年放送された「パンドラ」はすべての癌が完治する夢の新薬を創ってしまった話だったけれど、どんな病気も全滅はしない・・・

この世界では死んでいく命と生まれて来る命のバランスが自然にとられているのだ。皆が長生きしてしまっては困る、、自然がそう操作しているのだろう。それは「神の力」という呼び方をする人もいるのだろうけれど、病原菌だって生き物なのだ。ヴィールスも寄生虫も自分達が生きるためには人や動物の細胞にとりつかなくちゃならない。奴らだって必死なのだ

病との戦いが無限に続くように、この地球上の歴史の中で戦争が無かった時はない。戦争のない、世界中が平和な時なんて(もちろんそうなれば素敵だけれど)残念ながら絶対に来ないこれからも・・・・これは断言できる。ユートピアは現実に存在しないからユートピアなのだ。

日本では決して聞かないニュース=兵士の死。18歳の若者からチャールズ皇太子と親交のあったベテランまで、でも殆どの亡くなった兵士達は20代だ。今、アフガンからの英軍の撤退をうながす世論が上がっている。状況に対応した駐屯軍の設備が不充分だと・・・2001年の9:11テロに端を発したアフガン紛争以来、これまでに亡くなった英軍兵士は185人。

イギリスは兵役は義務ではない。けれど、「平和は戦って勝ち取る」ものだ。これがなんだか大いに矛盾しているように感じた事もあるけれど、ボー〜っとしていれば平和なのではない。それは人類がずっと繰り返してきた事なのだ。永世中立国のスイスでさえ立派な軍隊があって、男子には兵役の義務がある。イスラエルでは女の子でさえ2年間近い兵役義務がある。でもそうして戦ったところで、結局平和にはならないのだ

戦う/争うという事は自分の存在を誇示する事のぶつかり合いだ。相手がいれば必ず起こる。人間同士だとそれが兄弟喧嘩であったり夫婦喧嘩であったり、そして戦争になったりする。病原菌ウィルス達だって、自分たちの存在を保持するために無い脳みそで人間や動物にはむかってくるのだ。薬でたたかれれば、それに対抗する強い菌力となって再度アタックしてくる。鳥や豚から人間に乗り換えてくるなんて大したもんだ・・・(なんて感心してる場合じゃないけど)

争わなくて良いというのは、自分の存在価値がなくても良いと認めてしまうようなもの、、、つまり、戦わないというのは死んでいるのと同じだ。平和な世の中というのはつまり、皆が死んでしまっているのだ。人が生きて行くかぎり戦いは決して無くならない。それがどんな規模や状況であれ・・・ただそれが、無意味な価値観の押しつけだったり、明らかにフェアじゃなかったり、インテリジェンスを通り越して狂気的発想だったりするから困る。

ロンドンでは外国人が多過ぎてあまり実感しないけれど、アフガニスタンで亡くなった兵士達の遺体がRAF(英空軍)のステーションがあるLynehamの街に着く度に、地元の人達が敬意と追悼の意を表す姿をニュースで観て考えるものがあった。基地から教会までの道すがら、仕事中の人や通りすがりの人達が沿道にたたずみ、遺体運搬の渋滞に巻き込まれたドライバー達が、車から降りて外に立って頭を下げる。Died for  Queen and  countryなんて映画の中の事みたいに感じていたけれど、このLynehamの街の人達は、一人また一人と遠い戦地から無言の帰国をした見ず知らずの若者達を、その都度見送っては敬意を表しているのだ。この8年間に185回も・・・

健康で、戦火の下にいるわけでもない自分がやるべき事はなんだろう? 自分は何と戦えばもっと生きていられるのだろう、、? 戦うというのは争うという事だけじゃない。何を自分が生きるエネルギーにすればいいのか・・・

・・・・・
・・・・・

とりあえずは、、うがいと手荒いが無難かなあ〜


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何年ぶりかでマニキュアに時間をかけてしまった・・・
日本行きの間にやっていたアクリルネイルですっかり痛んでしまった爪達が、何度か欠けたり割れたりした後でやっと落ち着いてきた。見た目が汚いので今まではジェシカのべースコートとヌード色のマニキュアでカバーしていたのだけれど、やっと少しだけ伸ばせるようになってきたので、爪先にホワイトを入れて自分でフレンチにしてみた
フレンチネイル


それにしてもフレンチマニキュアを自分でやるのって時間かかるのね〜〜・・・

足もやったから半日仕事だったわよ 自分でフレンチなんて初めてだから最初は汚くなっちゃって、結局テープを使って全部やり直したし・・・。しばらくもってくれなくちゃ割に合わないわ〜。まあ、仕事があるから爪で遊べるのはここまでかな。フレンチじゃなくても今まで使ってたベースの色だけでもいいんだけど(ジェシカのカラー:Blush)ちょっと遊びたくなったのですよ

以前はメイクとか髪とかマニキュアとか、ほんとによく遊んだ。舞台でメイクをする時はドーランに付けまつげでいろいろやったけど、遊びに行く時はアイシャドウも右と左の色を変えたり、髪も左半分は刈り上げで右からの前髪は鼻より長いテクノカットとか・・・ いやあ、今になって写真をみると面白いやら恥ずかしいやら。若いって可愛いわ・・・

お化粧メイクって,私の辞書では違う語になっている。お化粧は普段の、仕事に行ったり人と会ったりする社会の中でのたしなみとしてするもの。メイクは自分の好きなように遊んでするもの。いつしかだんだんメイクをする時が少なくなって、どんどん無くなってしまった・・・・今だとさすがに「おいおい、、!」とつまはじき者にされてしまうのがオチだ

そもそもメイクにハマりはじめたのは、芝居の公演で最初にプロのメイクさんにいろいろと教えてもらってから。役作りの為=自分とは違う人間を表現する為のメイクは面白かった。本来の顔の造作は変えられないのだけれど、それでも違う人格になった気がして、外見というのは内面にも影響するのだと言う事を一種の快感をもって知った。髪を逆毛立ててボリュームを出したり(これはかなり髪が痛む)マニキュアやメイクにラメを使って、家中のあちこちにラメが落ちて親と喧嘩になったりした。だってほら、当時は髪を染めてるなんていうのは、不良だった時代ですから・・・ 10代の女の子が黒のマニキュアに銀ラメなんて、親にしてみれば嘆かわしい限りだったのだ。でも、私には文句を言う割に、テレビにギンギラのジュリー(沢田研二さん)出てると喜んで飛んできたのにねえ〜〜

自分に色を付けて見た目を変えるっていうのは、本来はオスを魅了するという本能的なものだったのだろうけど、私の辞書ではそれがお化粧で、メイクはもっと自分の為のものだ鏡を見た時の自分が自分の好きな姿でありたいという気持ち。ナルシストというものとも違うはずだ。自分が元気になる材料を自分にくっ付けていく作業、とでも言えばいいのかな、、? 逆にいうと、若い時はそれがあってこそ自分が元気でいられた。まだ素の自分に自信がなかった裏返しだったのかもしれない

最近はもうメイクして遊びに行く事もすっかりないけど、素の自分を磨く事に集中してる。素顔がきれいでいたい。人にはみえない足の踵をツルツルにしておきたい。奇麗な姿勢で歩きたい。生きた目をしていたい。だからこの爪も、もっとアートして遊びたいという気持ちもあるけど、それよりも健康的に見える色がいい。あ、足(ペディキュア)はやっぱり夏なので、もうちょっと太陽に近い色にぬりましたけど・・・

でもなあ、一度やり出すと止まんなくなっちゃう危険性があるから気をつけなくっちゃ。まあ実際にこんな手間のかかる事をしょっちゅうしている暇はないので、大丈夫だと思うけど。でもたまには休みの日の半分をマニキュアとペディキュアに費やして家でブラブラしてるのも悪く無い。しばらく忘れていたからね,こんな時間は。どうかすぐに剥げたりしませんように〜〜〜!

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Hamlet

ハムレット」を観てきた。そういえば芝居を観るのは久しぶりだったよね。日本で観た「三文オペラ」以来だから2ヶ月ぶりだあ〜〜、、こんなの何年ぶりだろう??

元々はケネス・ブラナー氏が演出するはずだったのでそれも楽しみだったのだけれど、この前に手がけていた映画の仕上げが間に合わないとかで降りてしまったのが残念。でもDonmarのMichael Grandage氏もいろんな賞を取ってる人だし、Donmar Warehouseプロダクションの4作品を1年間ウェストエンドで上演するというこのシリーズを、彼はこれですべて演出した事になる。

面白かったよ!! けっこう評判も良かったのでそこそこ期待してはいたのだけれど、すごく良かったです。演出はシンプルだけれど各場面の解釈が明瞭でよく解る。
おそらくハムレットほど何度も上演されている作品はないだろうし、私にとっても、まだ学生だった頃から観た「ハムレット」の数は舞台、映像合わせて10作品は越える。同じ筋書き、同じ台詞、同じ登場人物、もう始めから終わりまで次にくる台詞もわかっているのだけれど何度でも観られる作品、というのはやっぱり「ハムレット」と「三文オペラ」じゃないかしらね。演出家にとっても「今度はあの場面をこうしよう」「あの役をこの解釈でやってみよう」とアイデアが尽きないのだろう

ジュードのハムレットはとてもemotionalでpassionate。特に独白の部分はどれも素晴らしい! 一枚皮を被ったようなハムレットから素のハムレット自身に切り替わる。胸の内を吐き出し激情がほとばしる。独白シーンになると場内が一気にハムレットの心情に巻き込まれるようだった。ハンサムな映画スターがどこまでハムレットを演じられるのか・・・と意地悪に待ち構えていた批評家達も多かったけど、ハンサムでカッコ良いじゃハムレットはできないよね。ほとんどのレビューで、彼はそんな批評家達を唸らせている。

「サド公爵夫人」の時も書いたけど、このWyndham Theatreは本当に良いサイズの小屋だ。舞台と客席に距離感が無いので、全体が一つの空気を呼吸できる。今回は舞台から2列目だったけど、もう少し後ろのほうがよかったかな。首が疲れるのよ,,,舞台が高いから。この劇場で観るならロイヤルサークルが一番良い。ロイヤルサークルの最前列がStallの10列目位だし、席に段差があるから前の人の頭が遮らないし。役者と観客が同じリズムで呼吸できる劇場って少ないんだよね

セットはシンプルで、劇場の高さを使った石の壁と木のドアだけ、ちょっと牢獄みたいなカンジ。でもそれがハムレットの言う「デンマークは牢獄だ」の台詞に合ってる。衣装も薄汚れたカンジのTシャツにスボン、時代を表してもいないし殆ど黒かグレーで、目に飛び込んで来る色彩はいっさい無い。ハムレットって日本語で観るとすごい台詞の量だなあ、、と今更のように思うのだけれど、英語で観ると台詞量が多いという事に気付かない。それだけリズムで流れているからだ。これがシェイクスピアの凄いところで、世界中の翻訳家達が苦労しているところでもある。

今回目についたのが、ホレイショーとローゼンクランツ&ギルデンスターンの「友の在り方」の明確な違い。このホレイショーはクールです!! ちょっと影のある渋いキャラで、「男は黙って、、、」みたいな雰囲気でハムレットの側にしっかりと立っている。出しゃばらないからこそ真に信頼できる存在というカンジ。それに比べてローゼンクランツ&ギルデーンスターンは「友達です」といわんばかりに出てくるあたりがうざい。それでいて「正しい友」であろうという余計な意識の為に王達に使われている。ハムレットの彼等に対する態度は明らかにその差を見分けている。2人組は「うざったい親友気取り」としてしか接していないの対して、ホレイショーとのシーンでは飾らない姿で接している。この演技の違いは明確だった。

私はハムレットではいつもホレイショーに注目している。自身をわざと孤立させて復讐心に燃えるハムレットの唯一の真の味方だ。この二人の間に暖かいケミストリーが欲しいなといつも思うのだ。今回のホレイショー=Matt Ryanは影があってクールと書いたけど、実は彼はハムレットのアンダースタディーにキャスティングされている。う〜ん、彼のハムレットも観てみたい気がするなあ・・・

あとは、狂ったオフィーリアがずっと泣いている。フラフラと訳が分からない様子で歌いながら涙を流しているのだ。狂うというよりは、「悲しみで心が壊れてしまった」という表現が納得できる。前半でのポローニアスとの親子関係、レアティーズとの兄妹関係でオフィーリアの「狂い方」も違って来るから、演出次第で毎回違う解釈で演じられるのがこのシーンじゃないだろうか。爆発したような狂い方もあったし、自己の世界に閉じこもったカンジや、夢遊病者みたいなオフィーリアもあった。今回のは狂気というより崩壊している。

カジュアルに仕上がってる舞台だ。ともすると重厚になりすぎる「ハムレット」もあるけど、これくらいがサラリと3時間半観られて良い。ジュードの感情豊かなハムレットは場面にメリハリをつけていて飽きない。レアティーズがちょっとなキャスティングだけれど、墓場以降の二人のつかみ合いから剣の試合までの喧騒は、ラストに向けてスピード感を出していた。ハムレットの年齢というのもいろんな意見がある。藤原竜也君は21の時にとてもスピーディーで生き生きしたハムレットと言われて賞を取りまくった。でもやっぱり私は30前後が一番説得力のあるハムレットになるんじゃないかと思う。今回その鍵を発見した。墓場で髑髏がヨリックだと知った時のリアクションだった。この時のジュードの演技が、若いとできない表情だったように思う。

この舞台は秋にニューヨークに行く事が決まったそうだ。このドンマーのメンバーでブローウェイでやるらしい今回はあっという間にチケットは売り切れで12週間限定だったから、アメリカのファンにもサービスか、、、なんて無粋な事は言わない方が良い。少なくとも、ジュード・ロウのハムレットはそんな事を言わせないだけのハムレットになっていると思う。ミーハー根性で見に来た人は逆に黙ってしまうかもしれない。
かっこ良いままじゃハムレットは演れないのだ


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ホントは今日はRED CLIFFを映画館で観て来ようかな、と思っていたのだ、、、 ところが朝からほぼ2時間毎に猛烈な雷雨がやってきては去り、また来ては去り、の繰り返し。休みの日にウェストエンドまで出ると一日潰れてしまう、おまけに今日は他に都心でなきゃ出来ない用事もないから、時間と電車代を考えるともったいない。

で、代わりというか、6月にDVDが発売になったはずの「K−20怪人二十面相・伝」がネットに上がっていたので今日はこれにしよ!っと決めた。北村想さんの原作は去年読んだけれど、映画は別物のオリジナルに近いというのは予想していた。金城武、松たか子、仲村トオルというお三方の組み合わせはとても楽しみだった。

痛快だねえ〜〜! 私は基本的に娯楽映画ってあまり観ない。007だって映画館で観たのは1本だけだ。でもこれは映画館で観たかったなあ〜。使い過ぎじゃないCG加減が丁度良い。全体がすごく昭和っぽい匂いがしてるあたりは、さすがに「Always,,,」のスタッフチームか・・・ この画面の色のトーンが絶妙。原作が持っていた時代の空気を壊さずにそれでいて映画独自のストーリー展開。脚本も単純な中に伏線もあって面白い。

私は途中で小林少年がなんだか変だなと思ったのだけれど、まさか明智の二役だったとは! 仲村さ〜ん、また犯人だったのね・・・ それにしても鹿賀丈史さんの二十面相は全くのミスリード、、?まあ「鹿賀さんじゃ走れないでしょ〜,,アクション無理でしょ〜、、」とは思ったのですけどね。大人の遊び心が随所にあって単純に楽しめる映画だ。金城さんのアクション映画も久しぶりだけど、ほんとに違和感なく決まってる。ヘリからの縄梯子にぶら下がって高笑い(無理矢理)してカッコ良く決まる人って他にいないよね。やっぱり金城武さんには独特のスケールがあるなあ〜。

原作を読んで面白かったのが「泥棒修行」だったのだけれど、このシーンもワクワクした。どんな障害物があろうとも一直線に走るっていうのは映像にすると実は結構スケールが大きい。実は私は子供の頃に「忍者修行」というのをやろうとした事がある。多分小学生の4年生位の時だ。何かは忘れたけど、忍者ごっこが流行ってたんだと思う。雑誌の夏休み特集で「忍者修行」というのがあって、毎日のノルマが載っていた。塀の上を歩くとか、足音を立てずに畳を走るとか、まあ子供向けのそんな修行プランが載っていたのだ。成長の早い葦の草地を毎日飛び越えると4週間程で軽々と塀まで飛べるという事らしい、、、??確か3−4日で挫折した

松たか子さんの葉子はなんとなく想像してたとおりのキャラだ。こういう、世間知らずなのだけれどしっかり者のお嬢さんというのは松さんのハマり役じゃないだろうか。ちょうど「金城さんと松さんのコンビも観てみたいかも」と思っていた所にK−20の話を聞いてびっくりしたっけ。衣装もウェディングドレスや黒のドレス他コスプレみたいにくるくる変わって可愛い。明らかにズレてる明智との関係もよく観ていれば種明かしのヒントだったかもね。仲村さんの明智がちょっとニヒルで嫌みっぽいのは原作のイメージ通り。そこが盲点だったんだけど、ラストを判らせない用に上手く生かされてる。

衣装やセットの色や明るさがすごく効果的に使われている。音楽もいつの間にか耳について覚えてしまってるカンジ。娯楽映画の楽しさってこういうものだよね。観ていて爽快感が味わえる。そういえば原作でもラストは明智、怪人共に二代目になる。そこに上手く結びつけたあたりも上手い。金城さんのポニーテール(というよりちょんちょこりん)良いわ〜〜 好きだなあ〜,男の人が髪を結んでるのって。あれ?前にそんな話しブログに書いたっけ・・?(そうだ、ここです)

これはやっぱりDVD買っちゃおうかな。日本版で3000円ちょっと。香港版だとこっちでは英字字幕入りで安いけど、あるサイトでチェックしたら香港版のDVDは本編107分ってなってたよ、、?日本版は137分なんだけど・・・

Red Cliffは来週までやってるだろうか? アジア諸国と違ってこっちでは言われていたとおり、1本2時間半に圧縮しての公開だ。どんなもんかと思ってレビューをチェックしてみるとこれがかなり良い。どこもほとんどが星4つ。ややこしい歴史的筋書きよりも、少数が大軍に立ち向かう頭脳戦、そしてジョン・ウー監督得意のスペクタクルな戦闘シーンをメインにしてうまくまとめてあるようだ。金城さんとトニーさんの演技も高く評価されてる。来週までやってたら行ってこよう。

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暑いよ、、、 あ、つ、い・・・  今週はずっと30度級の気温が続いておまけにじめじめと湿度が高い、、、

私はイギリスに来てからというものただの一度も夏には日本に行ってない。ずうっと6月後半から9月までは避けてきた。何年も経てば経つほど、ますますあのジメジメ〜〜っとした日本(というか、東京のシティーヒート)の夏には耐えられなそうになってきて、考えるだけで無条件に夏はパス!だった。そのせいで観たかったけど諦めた芝居だって何本もあるくらい

ところが!イギリスに居ながらにしてだんだん夏が日本の夏と似てきたじゃありませんか! そもそも私は学校で「イギリスの夏は最高気温が22−3度」と習ったはすだ・・・? 実際私が来た頃は、オックスフォードサーカスの大手デパートでも冷房設備は無かった。要らない国だったのだ。

グローバルウォーミング」という言葉が出始めたのは80年代の後半だったか、、、初めは「専門家達の予測」というカンジだったのが、現実味を帯びてきたのは90年代に入ってから。夏の度に30度近くになる日数が増え、そのうち年に何日かは30度を記録するようになり、それでもそんな気温の日はせいぜい一夏に1−2週間だから、冷房が無くてもなんとかなった その後、さすがにビジネスに影響するのでデパートやレストランが次々とエアコンを入れ始め、今ではしかるべき所にはほとんどエアコンが完備されている。そうそう、暑い日には町を走る車を見るとエアコン付きかどうかが顕著に判る。窓全開がまだ主流の中で、窓をぴっちりと閉めている車が少しずつ増えてきている

特にひどいのが地下鉄だ。150年近く前から走っているロンドンの地下鉄には当然エアコンなんて付いていない。これはもう大変で、夏の昼間の車内温度は軽く40度以上になってしまったりする。家畜運搬車両でさえ38度という制限があるのだから、私達は家畜以下という事になるのだ。2012年にはオリンピックがあるっていうのにこれじゃまずいだろう・・・と思っていたら、なんと2010年からの実施をメドに、新型冷房車両の試運転がはじまったそうだ

とはいってもエアコンを搭載できる路線はほんの一部。というのも、ロンドンの地下鉄の車体は2通りあり、外を走る区間が多くて地下路線も浅い位置を走る線の車両は天井も高く大きい 今回エアコン搭載の新車両が試されるのはこの路線数本で、それ以外の地下深いトンネルを走る路線ではまだエアコン搭載のメドがたっていないのだ。というのも、ロンドン地下鉄の愛称でもあるTube=チューブと呼ばれるズングリ型の丸い車両が走るトンネルは電車と壁の間にほとんど空間がない。その為、トンネル内で電車から避難する際には電車の先頭か最後方の車両まで車内を通り抜けていかなくちゃならない。エアコンを付けるには、車体の外に室外機が必要になるのに、それを付けるスペースが無いのだ

150年前にはイギリスの気候がこんな風になるなんて予想できなかっただろうから、創った人に罪は無いけど、今からこれを克服するのはなかなか困難なよう。それでも最近の車両は換気を良くする設備は付いていて、電車が走っている間は心持ち「空気が動く」程度の風を感じる事が出来るけど・・・・ Tubeにエアコンが付くという夢のような時代が来るのだろうか・・・!とりあえずは試運転を始める分が上手くいくといいけどね。この手の「新しいもの開始」に際して大成功だった事ってイギリスでは滅多にないから・・・こちら←(の07年6月8日を参照)


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