見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

July 2008

ドラマ三昧と三上博史の涙


先週は彼との時間が多かった分、週末からは連日で一人。夜一人の時はやっぱり日本ものをあさる事にしている。「夏ドラマは面白くないよ〜ん」という友人の声も聞いていたけど、とりあえず観る事にしたのが竹野内豊さんと菅野美穂さんの「Tomorrow」と4女優競演の「四つの嘘」(これに出てる勝地涼君も、私はもっと出てきていいのに、、と思ってる若手だ)

竹野内さんは「家族」以来だ。今度は医者という事だけど、内容が市民病院の医療問題という事で、どちらかというとドラマチックではなく現実的な作りのよう。なんか、進みが遅くないか・・・? 4話終わってまだ始まってないような印象なんだけど・・・ 菅野さんの演技力が光ってるなあ〜。個人的には若い頃の菅野美穂さんはあまり好きじゃなかった。演技力は定評あるし、すごい集中力のある人だなとは思ったけれど、なんか元気が良すぎて「ちょっとうるさいなあ〜〜」なんて感じていたもので、、、でもやっぱり年齢と共に元気の良さにも落ち着きが出てきて、一回り大人の女性になった感じで丁度良い。

このドラマでの竹野内さんは、なんかまだ何もやってない気がするのはストーリーのせい? 確かに航平としては、医者に戻る決意をして、さらに医療ミスの被害者である愛子と向き合うところから始まるわけだから、5話以降に期待して良いのかしら・・・? 今までのところでは、アップになる度に気になるのが、竹野内さんの=航平の目が死んでる、という事。 光のない濁った目。これがこれからの展開で輝き出す為の演技なのか、それとも・・・??? 現実に閉鎖に追い込まれている市民病院もあるようだし、こういう社会的なテーマの物は、なるべく嘘くさいストーリーは抜きにして誠実な番組に作って欲しいよね。

「四つの嘘」はサイトが重くて続けて観られず途切れ途切れに追いついてる。 実はこういう人たちっているのよね〜〜。寺島さんのやってる元優等生主婦は、観てると本当にうるさくてうざいんだけど、いるのよいるのよこういうの、、、、 永作博美さんの詩文も、あそこまでじゃないにしても母親よりしてる人いるしね。このドラマはちょっと展開が読めないから面白いかも。もうちょっとサイトが重くないと一気に観られるのになあ〜・・・

そして先日三上博史さんの事を書いたら、「あなただけ見えない」の再放送をやってると教えてくださった方がいて、全話観られるサイトまで教えてくださいました。ありがとうございます! こういう情報をメールしていただけるのもブログをやってる冥利につきます。いや〜〜、 10年ぶりくらいに観ました「あなただけ見えない」久々にハマりました・・・

もう忘れてるシーンも結構あって、なんといっても、
今どきこんなドラマは絶対ありえねえ〜〜! 
って感じですが・・・・ もう突っ込みどころが満載です。3重人格の三上パワー炸裂だし。すっかり忘れていた進藤恵美さん、すごく良い。があって転落ぶりをしっかり演じてらっしゃる。こんなに良い女優さんだったんだ〜〜。なんせ皆さん若い若い小泉今日子さんの舌ったらずな独白ナレーションが紙芝居のよう。

やっぱりね、、三上さん凄い
こっちのほうが数年前だったはずだけど、私がビデオで観たのはこれより「この世の果て」のほうが先で、あの高村士郎でさえ三上さんには役不足な気がした位だから、後でこれを観た時は「やっと三上博史が観られた」と思ったっけ。3重人格の役としては穏やかで誠実な好青年淳平、冷酷な野心家で人を利用する和馬、超人的にタカビーでスーパー腕力のビッチな明美の3人だけれど、この他にも和馬に化けてる明美とか、倒れた拍子に明美の状態から一瞬淳平が顔を出したり、和馬と融合した淳平とか本当にいったい何役になる事やら・・・?

三上さんはを使って演技するのが神のように素晴らしい。
映画で活躍する役者達はみんな瞬きをしない訓練を少なからずする。 スクリーンの中で、アップになったときのまばたきは意味を持ってしまうからだ。三上博史さんもまばたきをしない役者だ。これは他の作品でもわかる。何気ないシーンを観ていて、急に「あれ?!さっきから瞬きしてない」と気づくのだ。 泣く演技っていうのは、プロの役者ならそれほど難しい事ではなく、感情注入と集中力でたいていのシーンはこなせるはず。悲しい、あるいは苦しい表情で泣くのはたいていの役者はできる。

三上さんの演技でびっくりするのは、涙をまばたきせずに溢れさせて落とす事ができる。 泣くときっていうのは、感情と共に涙がうるうるとこみ上げて、そこで下を向くかまばたきをする事でポロリとこぼれるのが普通だ。役者はみんなそうやって泣くシーンを演じる。 でも三上さんは、まばたきをしない状態から涙を溜めて、目を見開いたままで流れ落とす。 これはねえ〜、ちょっとできませんね・・・・ だって瞬きしないでいたら目はどんどん乾くんだよ。それと逆の事をやって演技にしちゃうって凄いよ・・・・ 最初にこの三上さんの涙の演技に気がついたのは何でだったか・・・以来、彼の泣く演技にはいつも注目してしまう。泣くっていうより、奇麗に涙流すんだよね。素晴らしい感性を持ってる人だ。

いや〜〜、久しぶりに半分笑い転げながら観たドラマ。最期の謎解きが実はよく解ってなかったんだけど、今回じっくり順を追って理解できた。そーかー、、双子も異母兄弟もみんなして近親相姦の話だったのね〜〜、、いやーそういう事だったんだあ〜 ったく、なんて話だよ!

ソファーでテレビを観るのと違って、ここでマックで何時間もドラマを観るのはつらいわ〜〜 背中バリバリ・・・日本行きのフライトみたいだ・・・

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Into The Wild =イントゥ・ザ・ワイルド


良い映画を観た。うん、これは良いね。Into The Wild(原作題=「荒野へ」)

これが公開されたのは去年の終わり頃。見つけたのは彼で、映画館の近日公開リストを観て「これきっと良いから観よう」と言ってきた。 監督はショーン・ペン。うちの彼は結構良いものを嗅ぎ分ける嗅覚がある。この良いものというのは必ずしも褒められてるものという意味でなく、私たち、とりわけ私がきっと気に入るだろうという種類の嗅覚だ。 彼が選んで奨めるもので期待はずれだった事はほとんどない。「旅をしながらアラスカの荒野に一人で生活・・・」という作品紹介は必ずしも私にはピンとこなかったのだけど、彼が乗り気になる事は滅多にないので「じゃあ観ようか」という事になった。

ところが直前になって上映時間が2時間半と知って彼が尻込みしてしまった。うちの彼は、2時間以上の映画と字幕付きの外国語映画を観る辛抱が無い、というちょっとした根性無しなのだ。 結局その時は観ないで終わってしまったのを、やっとDVDで観た。DVDならうちでゆっくり観られるから、一度に2時間半頑張らなくても良いしね。で、結局最期まで二人して一気に観てしまった。彼は珍しく途中で寝てしまう事もなく、トイレにだって行かなかったくらい。

実話を再現映画化したもので、クリス・マカンドレスという青年が、恵まれた家庭環境や学歴を放棄して一人旅に出ていろんな人たちと交流し、自身の夢だったアラスカの荒野での一人サバイバル生活に入っていった足跡を追っていく。原作本はこちら.

この映画は批評家から高い評価を得た反面、あまりポピュラーなヒットにならなかった。 映画館での上映も限られていたし、アカデミーでもいくつかノミネートされたけれど当たらず、、という感じだった。 でもこれはとても良い映画だと思う。 自然を撮ったスクリーンも奇麗だし、登場する人たちみんなにそれぞれクリス(アレックス)の人生に関わる意味があり、自分の目と耳と感触で生きるという事を知っていく青年の旅は、夢があり冒険であり、そして無知で残酷だ。

こういう映画を若者達に観てほしいと思う。ババ臭い意味じゃなくて
最近のイギリスでは毎日のようにナイフ殺人事件がおこって、先日も2日間で8人の若者がナイフによる喧嘩で命を落とした。 日本の秋葉原での事件にしてもそうだし、毎日バスの中で周りの迷惑を考えずに大きな音で携帯音楽をかけてる連中、ちょっとの事でつっかかって脅しをかける連中、そういった若い人たちに「この映画を2時間半観てみなよ」と言いたい。 観る辛抱もできないんじゃあ仕方ないけどね、、、救いようがないよ。

日本での公開が9月に決まったと聞いたので、一足先にお奨めします。けっして派手ではないけれど、この青年が見つけたかったものを、私たちは見つける事ができるのだろうか・・・?と考えてしまう。最期は本当に残念だ。この青年のストーリーにはもっと続きがあって欲しかった。 もっと何かを悟り、そしていつか自分から荒野を出て社会に戻り、その後の人生をどうやって生きていくのか・・・その続きこそが知りたかったのに・・・・

感動するというのとも少し違う。でも「良い映画を観たな」と思える一作 邦題はカタカナでイントゥ・ザ・ワイルドになるみたい。この秋機会があったら観に行ってみては、、?

理想の「お隣夫婦」


ここ数日暑いよ〜〜・・・・そのくせ湿気が高くてカラッとしない。なんかが繁殖しそうな感じで気持ち悪い。 気温も25度を超えると急に息苦しくなってくるから、こういうジメジメした空気はうっとうしい。まあ、日本の夏に比べればずっとマシだからあまり文句は言えませんが・・・・

うちの彼の仕事はシフトで時間が変わるので、今は月に一度の5日オフの最中。 さらに1日余分に働いた日の振替ももらったとかで6日間のオフを取ってる。これがねえ〜・・・私には結構苦痛なのだったたりして・・・・いえいえ、決して文句を言ってるんじゃないのです。苦痛っていうのは言い過ぎだけど、う〜ん、私といる時間をすご〜く楽しみにしてくれている彼には申し訳ない、只、私自身の時間を持つのが難しいっていう事。なかなかマックに向かえないしね。

6日もオフならどっかに行ってくればいいのに、毎日お昼過ぎまで寝て、ビール飲んで、夕飯作ってくれて、ワイン飲んで寝る・・・・ う〜ん、私には考えられないのよ。他に面白い事いっぱい見つかりそうなもんだけどね〜〜?? 私の為にとあれこれ料理してくれるのは嬉しいんだけど、暑い日はあっさりサラダで済ませたいのよ。 昼間は仕事でずっと人の相手をしてる私は夜は誰とも口をききたくないのに、かまって欲しがり屋の彼は後をついてきてまでしゃべりたがるし・・

今、一番したい事は?って聞かれたら即答できます、、一人暮らし!
実は私はいつも「お隣夫婦」がいいなあ〜と思ってる。 お隣さんご夫婦の事じゃなくて、夫婦でお隣に住むっていうのが理想なんだけど・・・だめかなあ〜やっぱり、、、そんなの夫婦の意味ないじゃん!」ってがんがんクレームがきそうだけど、でもね、そう思ってるのって私だけじゃないと思う。

子供のいない夫婦がずっと二人で向き合ってるのって、なんだろう、、、恋人の時期は一応通り越して、親友か姉弟、あるいは最期の味方、みたいな感じ? でもどうしたって私の100%はあげられない。一番大事なものでも全てにはできないわけで、、 お互いに別の一人の時間が無いと、逆に一緒の時間を有意義に考えられない。ましてや趣味や興味の対象が全く違う二人だったら、共有できるものを見つけるだけで大変だ。で、一人の時間をどうしても欲しいとなると、相手が寝るまで無理して待ってたりしてね。 おかげで万年睡眠不足。

まあ離婚率が50%を超えたというイギリスで、結婚前から数えて18年一緒にいるっていうのは上出来か・・・? でもやっぱり憧れる、お隣さん夫婦 あれ?でも考えてみれば、家の中でも似たような形にはできるのかなあ・・・?お互いの領域を決めておいて例えば家の1階と2階とか・・?でもそんな広い家じゃないのよ、悲しいかな・・・やれやれ。

一人暮らしがしたい、なんて面と向かって言ったらきっとすごくすごく傷ついちゃうだろうから、彼には言わないけどさ。 私の実家がそもそもずうっとみんな勝手に好きな事やってる家族だったから、そういうのがどうしても自然なんだよね。みんなが違う事やってて、で、なんとなく誰かが「お茶飲まない?」なんて言うとわらわらと集まってきて何かつまんだりして。 休みの日だって、寝坊して起きてみるとみんなは何処へ行ったやら・・・?って感じだったし。 無関心とか冷たいとかそういうんじゃなくてね。放し飼い家族。でもいざという時の羊飼いとシェパードが父と母なわけで。(どっちがかは??)

だから一緒にいる時間中かまっていられないのよ〜〜 愛が足りないって思われちゃったらそれも仕方ないけどさあー!

ちなみにうちの北側のお隣さんはバツイチ。3年ほど前に彼女ができて一緒に住むようになり、どうやら再婚するみたい=ラブラブ。 南側のカップルは上の子が6歳になって、下の赤ちゃんがやっと1歳。毎日大きな声で「ワア〜ワア〜」ってわめいてるこの赤ちゃんもきっともうすぐしゃべりだすだろうな。 年齢的には同世代の3世帯。よく観察してみると面白いのかも・・・・

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やっぱり都会がいい


先週は月曜に続いて土曜日の夜は野田秀樹さんのThe Diverを観てきた。私が週に2回も都心にでるのはめずらしいんだけど・・・・仕事終わってから1時間近くかけて出て行くのはやっぱりやっかいだし、一回行くと交通費だけで1200円かかるしねえ〜〜 でも思った。やっぱり私は都心が恋しい

4年前に今の職場に移るまでは、ずう〜っと中心地が生活基盤だった。これは生まれた時からで、それが私には普通だったから、それこそ中学生の頃から夜の1時でも2時でもひとりで平気で歩けるというのが当然だった。ここ10年ほどは家は郊外になったけど、それでも通勤していた頃は仕事が終わればいろんな事が手の届く範囲にあった。仕事終わってちょっとお店見て、のんびり一人で何かお腹に入れてから芝居を観たり、他の友達と待ち合わせてご飯食べたり、職場の同僚達と飲みに行ったり・・・

だいたい今の地元周辺はお店が5時半か6時で閉まっちゃうわけで、6時まで仕事の私は買い物するのにも一苦労。お茶を飲む事さえできない、スタバだって6時半にしまるのよ!・・・・ 芝居の開演時間に間に合うには絶対に30分に1本の電車を逃す事はできないし、それに合わせて20分ほどで早飯。 劇場に駆け込むのはぎりぎりだし、帰りも電車の時間があるから速攻でそれに合わせて地下鉄に乗る・・・・なんだかなあ〜〜、この4年間でものすごく行動範囲が小さくなったよ〜〜。 友達とはもっぱらe-mailかテキストメッセージで、ろくにちゃんとおしゃべりもしていない、、、こんなんでいいのかよ〜〜・・・!!と思ってしまう。

野田さんの芝居は楽日という事もあってか小さなアトリエサイズのSoho Theatreは満員だった。 前回の芝居とはうってかわって、West meets Eastとでも言おうか、能楽の要素を取り入れ、中心となる殺人容疑の女性の心理を源氏物語の女性達にからめている。 それにしてもやっぱり翻訳って微妙だね。源氏の世界ではなんだけど、英訳だとふつうにEmperor、、天皇って私たちの頭ではちょっとニュアンス違うじゃない・・? 源氏がEmperor's sonって言われてもピンとこなかったし、「私の名前はEvening face」っていう場面、源氏の女性達の一人の名前だというのは話でわかっていたけど、「夕顔」だと思い出すまで芝居みながら考えちゃったわよ。

お客さんの反応はかなり良かった。あちこちで目にしたレビューも結構好意的だったし。 大きな劇場とは違ってこういう小さい空間での芝居ってなんだかすごく懐かしい空気でリラックスして楽しめる。いつものように芝居は休憩なしの1時間半で、終わって外に出るとまだ明るい。土曜日のSOHOはすごい人。ゲイバーの並ぶ一角に昔の同僚(彼もゲイ)が店を出したというのを聞いていたので探してみる。もう閉まっていたけど、なかなかファンキーな店。恋人が変わる度に出世した彼はとうとう自分の店を持ったんだね。

やっぱりこういうざわついた空気が安心するなあ〜〜としみじみ思って、しばらく角にたたずんで街の様子を眺めていた。街の喧噪が、人のざわめきが、車の通る音が、安心する。そういういろんな音の中に一人でいるとほっとする・・・通勤は大変だけど、またもう少し都心に仕事変わろうかなあ〜〜・・・

Actor/Atrist/三上博史


ドラマの「パンドラ」を観て、もうずうっと前から好きなのに普段はあまり思い出さない三上博史さんが気になっていた。 実は私は彼が90年代初めのトレンディードラマなるもので人気者になったのだという事をつい最近まで知らなかった。私が日本の事をほとんど知らなかった10年近くの間に主演俳優になっていた。それにしても、トレンディードラマ三上博史ほど私の中で繋がらない組み合わせは無い・・・三上さんは私の中では役者であると同時にアーティストとして位置づけしてある人だからだ。

初めて三上さんをちゃんと観たのは彼の初ドラマ「無邪気な関係」。この時には、この人が数年前に寺山修司さんに見出されて映画デビューをした人だとは聞いていた。無邪気・・での三上博史さんはシャープだった。研ぎ澄まされた刃のようなシャープさ。鋭い光を放つ目が生きていて、滑舌の良さと台詞のメリハリが演技に力を加える。それでいて冷酷ではなくむしろ熱かった。体温、、というよりもっと、血の温度を感じるような熱さがあった。 このDV男=洋介役が、戸川純ちゃん演じる彼女=ゆりちゃんの、男の残酷性を誘発するような被虐的な純愛キャラとうまく合っていて、私の中ではこの二人のシーンがドラマの中心になっていた。うーん、もう一度観たいね・・・三上博史の名前はすぐに私の中にインプットされた。

その後、「戦場のメリークリスマス」や「Mishima」、寺山さんの最期の映画「さらば箱舟」等ちょこちょこと出ていたのは観たけれど、「この世の果て」でまた三上さんをちゃんと観るまでに10年近くもかかってしまった。その間にこっちで「草迷宮」のDVDを観て、私の中で三上博史さんは、私がアーティストと呼ぶ類いの人たちに属する事になる。 三上さんの中には、台本を読んで演じる役者としての部分と、彼独自の創造世界=三上ワールドが混沌としているアーティストの部分があるのだと思う。私が三上さんを好きなのは、その彼独自の世界を垣間見られる演技が出た時だ。

その事は「草迷宮」を観てすぐにピンときた。(ちなみにこの映画はPrivate Collectionという3部作映画のなかの1編で、3編の中でもとりわけ光っている。寺山さんの世界の前には他の2編が安物エロチカの駄作に見える)この時彼はまだ15歳でデビュー作。この中での三上少年はもちろん演技なんてできていないのだけど、そのかわり「この子は寺山さんの嗅覚が見つけた独自の世界を持っている」という事がなんとなく解る。 演技以前に、賛否両論が極端な寺山ワールドを自分の世界でちゃんと感じているように思えてならない。だから他の寺山常連の役者達との違和感が無い。青年明役の若松武さんへの移行がとてもスムーズで、顔が似ているというわけでもないけれど、この二人の明にギャップがなくて自然なのだ。

普通なら15歳の男の子には酷だなあ〜・・・と思うシーンでも、身体中で受け入れて寺山ワールドの中に存在している。 こちらのDVDではノーカットなので、全裸の狂女に素っ裸にされてのしかかられるシーンなんて、体の反応が映っちゃってるし・・・ここまで撮っちゃっていいのかあ〜とも思うけど。(これはさずがに日本版ではカット&ボカシだよね当然!)松の木に縛り付けられて母親に身体中に筆で手鞠詩を書かれるシーンでも、顔を這う筆の感触をちゃんと感じている表情だ。べた付いたいやらしさは全くない、初々しい色気。これを見つけた寺山修司さんはやっぱり天才だ。

この時にまだ少年の三上博史の中に確かにあったはずの彼自身の世界は、その後長く演技として表現される機会が無かったんじゃないだろうか。 メジャーな仕事に出始めたのは寺山さんが亡くなってからの事だから、寺山さん亡き後、三上博史をちゃんと使える人がいなかったのかもしれない。ちなみに草迷宮無邪気な関係の間に彼の役者としての演技力はびっくりするほど高くなっている。 的確な台詞のイントネーションと滑舌の良さは彼の俳優としての武器だ。声も高めでクリアなので聞き易い。野島伸司さんのドラマでは三上さんがナレーションのような形で語る、というパターンが結構多いけれどまさに正解。

でもそれ以外の、きっと三上博史の体の奥で出口を探していたはずの三上ワールドが初めて炸裂したのが「あなただけ見えない」だったんじゃないだろうか。 いったいどなたの企画だったのか・・・度肝を抜いた怪演技といわれているけれど、あれははじめの一歩だったはずだ。演技力と彼の世界とがもっと磨かれて融合された役がその後いくつか出てくる。この世の果て共犯者、そして絶賛された舞台の「青ひげ公の城」や「ヘドウィグ&アングリー インチ ヘドウィグは私は映画の大ファンなので、日本で三上さんがやると聞いて本当に本当に観たかった。でも日本に行く予定がどうしてもつかなくてあきらめた・・・ライブ版CDは持っているけど。

寺山修司さんがあんなに早く亡くならなければ、三上博史さんはどんな役者になっていたのだろう・・・?トレンディードラマなんぞで人気が出てくる事はなかったかもしれない。 寺山さんが「お前は舞台にはむかない」という呪文を解かないうちに逝ってしまうという事がなければ、もっと舞台でも活躍していたかもしれない。 蜷川さんが口説き続けてやっとこぎつけたという「あわれ彼女は娼婦」のジョバンニ役も、44の時でしょ・・・?はじめに聞いたときは、「おいおい、年取り過ぎてるよ・・・」と思ったものだけど。

三上さんのアーティストとしての演技がもっともっと観てみたい。他の誰にもできない芝居。 もちろん「ストレートニュース」みたいにきっちりと役の人物を演じている俳優・三上博史も良いんだけど・・・・恋愛物なんてやらなくっていいよ、三上ワールドの魂が見えるような役、だれか書いてよ・・・
寺山修司を超える人はいないのかあ〜〜?!

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ねむいぞ・・・


先週から寝不足続きで、さすがにこの年になると寝不足はこたえる・・・
F1行きが5時起きだった先週末から、うちの彼が夜中にホームレスの女の子を連れて帰ってきて3日ほど泊めてたり、 アドレスブックのおかげで初期化されちゃったマックを元に戻したりで、この数日は続けて睡眠4時間だった・・・ 眠いのに、「あれもやらなきゃ、これも・・・」と思うと寝ている時間がもったいなくて起きだしてしまう。

まあ、とりあえずマックはなんとか戻した。 でもiTuneのファイル分けは少しずつでないと一度には無理だあ〜〜! iPhotoのファイル分けだっていちいち2003年分からやって半日かかったし・・・・彼のCVもプリントしたものを見て全部打ち直しておいた。 取り戻せなかったのは、ここ2ヶ月で送信したメール。来たものはサーバーから取り込んだけど、送ったやつはサーバーには残らないのであきらめるしかない。でも数は少なかったから別にいいや・・・

で、昨日の朝眠いながらも仕事に行くと、ボスが今日はA嬢(レセプション嬢)が休みだという。 病気かと思ったらそうじゃなくて、彼女のボーイフレンンドがサプライズ週末を用意していて、金曜日の夜から火曜日まで彼女をびっくりさせるべく企画していたのだとか。A嬢には言わずに、ボスに直接彼女に休みをくれるように頼んでいたそうだ。 でもさあ〜、なら私に教えてくれてもいいじゃない? 3人でやってるのに彼女がいないと、自分の仕事じゃない事をカバーするのってすっごい大変なんですけど・・・?! 知ってたら検査の予約時間を詰めないようにするとか考慮したのに・・・

結局お昼は25分しかとれず、夜は芝居を観に行く予定だから時間通りに終わらないと困るっていうのに最後で延びてる・・・ 今の仕事は北ロンドンで6時に終わるから、7時半開演の芝居にはぎりぎりなのよ、、駅前のスーパー内のカフェで電車の時間までの20分でサラダとコーヒーを詰め込んで、なんとか間に合った。 夏のサウスバンクは気持ちがいい。 先月のYMOの時もそうだったけど、テムズ沿いのこの一角は他のどことも違う活気がある。ポジティヴで健康的な活気だ。なぜだか元気が出る。

でも元気が持ったのはここまでだった。ナショナルシアターでのRevenger's Tragedy(復讐者の悲劇)、もう眠くて眠くて・・・・ これはシェイクスピア時代のちょっと血みどろな復讐劇で、トーマス・ミドルトンの作品。何年か前に時代設定をアレンジして映画版も作られた。 レビューが良かったし、ジャコビアンのドロドロ劇は嫌いじゃないので楽しみだったんだけど、う〜ん、ちょっと演出がちぐはぐで途中から違和感だらけになってしまった。そうなるともう古典劇の台詞にはついていけなくなっちゃう・・・

芝居って、いつもは観始めて最初の15分でその舞台を好きかどうか、良いと思うかどうかを自分の中で決める事ができる。 その上で、面白い部分も駄目な部分も公平に観るようにしている。でも今回は、自分がこの芝居を好きかどうかが決められなかった。何度も眠りかけては観る努力をし、やっとの思いで1幕を乗り切る。 まあ一幕最後がちょっと血みどろの復讐第一幕のシーンなので、ここまではなんとか観た。迷った末に2幕はパスした。 私には本当にめずらしい。この20数年のうち、ロンドンの芝居で1幕だけで帰ったのは3回目だ。同じミドルトンの血みどろ劇なら、以前に観たチェンジリングの舞台のほうがオーソドックスで良かった。

シェイクスピア劇でも演出で現代風にアレンジされるものって多いけれど、どっちかにしてほしい。セットや舞台の雰囲気はゴシックなのに役者がスーツ着て出てきたりするとちぐはぐで目障りになっちゃう・・・それと、主役に魅力がないとやっぱり苦しい・・・特にこういう古典ものは、多少演技はオーバーでも主役にオーラがないと芝居が成り立たないのよ。悪いけれど、一幕で失礼してしまった。

古典劇を面白く演出するっていうのは実はかなりの難作業だ。だからやっぱり蜷川幸雄さんは何と言われようと素晴らしい演出家だと思う。 だからこそ世界的に評価されてきたわけだし。この秋にレイフ・ファインズの「オイディプス」が決まった。 蜷川さんのオイディプスはすごく解りやすくて面白い舞台だった。今回の演出はジョナサン・ケント氏で装置はポール・ブラウン、、という事は、今やってるミュージカルのMargueriteや野村萬斎さん+オール男優でやったハムレットの時と同じコンビ。これは楽しみかも・・・!

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うわあ〜〜!!

ああ〜〜、何でこうなるんだよ〜〜!!?
もーすごいショックで倒れそうになった・・・

アップグレード以来快適に使って、新しい環境にもなれて調子が良かったiMac。でもほんのちょっと、アドレスブックだけがちゃんと開けないのが気になってた。Mailからアドレスをセーヴして使うのはできるのに、Address Bookのアプリケーション本体が開かない・・・? どうせ、住所その他はMacじゃなくて別のアドレス帳に書いてあるし、eMailにしか使わないからそれでいいやと思っていたのに、何だか急にフッと気になっちゃったのよね、、、

絶対にワインのせいだ・・・ あの時、ワインがグラス2杯目じゃなかったらきっとそんなことは気にしないで寝る事にしたはず・・・でも一旦気になると何とかしたくなって、ファイルをリペアしてアドレスブックだけをインストールしようなんて考えてしまったのだ・・・・ 何で不用心にインストールDVDになんか触ったのか自分でもわからない。アプリケーションからアドレスブックをクリックして上書きインストールしただけなのよ・・・・それだけを入れ直したかったのに・・・

入れ終わったときはうまく入って、「やった〜、ああよかった」と思ってたら、他の部分をクリックする度に初期化されていく??! 再インストールした後の処理をちゃんとしなかったんだと思う、、けど何せワイン飲んでたし、ショックでパニクってたし、、、いろんなアプリケーションを立ち上げる度にどんどん消えていく・・!!もう、茫然自失とはこの事ですわー。アプリケーションは全部残ってるのにファイルが初期化されてるよ〜〜

メールも、アドレスも、インターネットのブックマークも、iTuneもiPhotoも・・・最近彼が作ったCVも、、!!うわあ〜、殺されるよ〜〜  もう信じらんない!いやね、、物はあるのよ。バックアップしたCDからも外付けHDDからも必要なものはいちおう取り戻せるんだけど、、、手間が、、、時間があ〜〜、、、!!まいったなあ〜〜

また全部設定し直して、メールはサーバーから取り込んで即220通を削除。 iTuneは曲はほぼ戻せたけど、ファイルが消えてるのでまたファイル毎にふりわけるのが大変ダア。困ったのがiPhotoなぜか前の写真を取り込めないよ・・・?なんで??写真はあるのにiPhotoにインポートできなくなってる??

あ〜〜、もうやだ!! アドレスブックなんてどうでも良かったのにい〜〜!Kicking myselfとはまさにこの事 なんで放っておかなかったんだろ??(ワインのせいだあ〜)やれやれ、こりゃまた数日かかるわ・・・ほんとばっかだねえ〜〜!!

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生F1観戦@Silverstone


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いや〜、行ってきたのでした、昨日のF1ブリティッシュ・グランプリ
(これはハミルトンのウィンイング・ラン。クリックすると大きくなります)

なんと結局朝6時にキャブを頼んでメイン駅のSt Pancrasへ。だって日曜日はこんなに朝早くロンドン市内に入る電車が無いんですもの!!地下鉄なんて始発が6:58って、、、ほんとに役立たず!!
St Pancras駅はユーロスターの正式な発着駅になったのですごく奇麗。姉妹駅のキングスクロスとはまさにお隣の建物だ。今まではかなりマイナーなイメージだったけど、今や国際駅だしこれから2012年のオリンピックまでに新たな路線も建設中なのでこれからもっとメジャーになっていくのでしょう。

途中から車でひろってもらう。初めて会うイアンの車はBMW。幹線道路のA43はこの日はシルバーストーンサーキットへ行く車限定に制限されている。なんといっても9万人が集まるのだから、まあ混雑の程は予想はしていたけれど、まだ8時半だというのに既に大渋滞が始まっていた。 列をさけてカントリーレーンをちょっと大回りする。同じ時間がかかるなら動いてるほうが良いし、イギリスの田舎はほんとドライヴに最高!ところがこのあたりから雨が降り始めて先行きが怪しい。
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指定された駐車場に車を入れると、ここはコーポレートVIP専用のエリアで、チケットとVIPカードを見せてクラブハウスに入る。テントとはいっても中はちょっとしたファンクションルーム並みのテーブルセッティングがされている。朝食の軽食や珈琲、紅茶、ソフトドリンクが自由に頼める。 もちろん奇麗どころのお姉さん達があちこちに気を配ってエスコートしてくれる。外はかなりの雨で足下はグジョグジョだし座れる所もないし、VIPチケットでほんとに良かった・・・


仮設のトイレも思ってたよりずっと奇麗で、内部には鏡の上に絵まで飾られてる。中だけ見たらホテルのトイレかと思うくらい。しかも女性がほとんどいないので、queue(長蛇の列)ができてるのはもっぱら男性用!こんなの初めて。 軽くチーズとハムで珈琲をいただいて初めての人達としばしおしゃべり。でも同業っていうのは狭い世界で、15年くらい前に実は会ってた・・・という人も。
club
10時半からはバーがオープン。 そして全員にシャンペンがグラスで配られる。11時からドライバー達のパレードがあるので、レース観戦の座席の確認もかねてサーキットへ。実は駐車場に入るためにのろのろと1時間近くもかかったあいだ、サーキットからマシンの音が響いていた。この日はメインのF1だけでなく、その他の小さなレースもいくつかやっているのだ。そして何故かひっきりなしにヘリコプターがあちこちから飛んでいる。晴れてたら時間までその他のレースを見たりするのも楽しいんだろうけど、この日は雨・・・ 席の場所だけ確認してオープンカーに全員で乗って手を振るF1ドライバー達をちらっと(ホントにちらっと)見てやっぱり一旦クラブハウスへ戻る事にした。もう寒いし足は泥でグチョグチョだし・・・・私は小さな傘は持っていったのだけど、うかつにも完全防備の雨具を持っていなかったので、テントに戻って透明のゴミ袋をもらう。頭に穴をあけてすっぽりかぶるとこれが何と完璧!レース観戦はゴミ袋に身をつつんでという事になった。


さて、レース! 私たちの席はスタート地点からは丁度反対側。Stoweと呼ばれるコーナーで、ここはピットストレートから最初のコーナーを回り、少しジグザグしたあとの長い直線Hangar Straightをまっすぐに下って飛び込んでくるコーナーだ。 次のコーナーから遠目に反対側へ上がって行くまでが見渡せる。スタートは目の前にある巨大スクリーンのコメンタリーで見るのだけれど、4番グリットからスタートと同時に2番手に上がったルイス・ハミルトンに大歓声が湧いて一気に盛り上がる。
次のジグザグでもプッシュをかけるハミルトンを、なんとか封じ込んだコバライネンがトップを死守する様子をスクリーンで見ていると、同時に前方から真っ白な水煙がもうもうとこちらに近づいてきた。ここからは肉眼で見えるので大歓声とラッパの音の中、すごい水しぶきの中をスタート直後の車があっという間に通り過ぎる。やっぱり早い・・・写真なんてとても無理、、第一雨だし・・・・

団体が通り過ぎて向こう側にいってしまうと、またスクリーンで見えないエリアでの様子をコメンタリーで聞きながら追いかける。やっぱりこの天気、みんな滑ってるよ〜〜! 2番手でプッシュし続けるハミルトン、1−2がマクラーレンで回ること4周、、、そして5周目!!直線からストウ・コーナーに飛び込んできたハミルトンがなんと、、、
私達の目の前でコバライネンを抜いてトップに立った!
この時の観衆の雄叫びはすごかった〜〜!だって、ホントに目の前で!!

レース開始時はかろうじて止んでいた雨が途中でまた降り出しては止み、最後には日がさしてくるというユニークなコンディションでのレースは、あちこちでスピンや接触を起した。(Massaなんて5回くらいスピンしたんじゃないかな、よくリタイヤしなかったもんだ)その中でルイス・ハミルトンだけが余裕で飛ばし続けた。 10周目を過ぎて車間がばらけてくると、ひっきりなしにマシンが通るのでスクリーンのコメンタリーが聞こえなくなってくる。さらにピットストップの後は順序を把握するのが困難になるので、ドライバーを見分けるのはマシンとヘルメットの色でという事になる。中盤以降はもうハミルトンは安定していたので、他の駆け引きも楽しめた。私たちのいたストウ・コーナーはいろんな事が起こった。ピットストレートよりもコーナーでの観戦のほうが面白いという話だったけど多いに納得。

結局ハミルトンのぶっちぎりで、なんと2位との差が1分以上! チームは「少し落とせ」とメッセージを送っていたそうだ。ルイス曰く、やっぱり水しぶきの中でのレースだと回りはほとんど見えなくて、自分のマシン以外のエンジンの音が聞こえてはじめて誰かが近くにいると解るのだそうだ。それにしても若干23歳のルイス、今年は去年程ツイてなくて、ここ2戦つづけて得点無しだったのが昨日は別人のような成熟した走りだった。 このマチュリティーはどこでどうやって培われるのだろう・・・?去年はシルバーストーンでは優勝できなかったので、すっごく嬉しそうだった。レース後もピョンピョン飛び跳ねて・・・・

F1-4F1−c

レース後はランチ。 4コースのランチョンメニューはコールドメニュー(いわゆる暖かいものではなく、サラダスタイルのもの。そりゃあここでローストビーフにグレービーソースってわけにはいかないわよね。クラブハウス全体で500人位のゲストがいるんだから・・・)スターターはサーモンをタイ風味に味付けたもの、メインはチキン&アプリコット。デザートのチョコレートババロアは私はパス。(のっかってたビスケットとベリーだけいただいた)その後チーズ&ビスケットで珈琲、紅茶とくるところなんだけど、なにせ大人数のランチなのでこの時点ですでに4時半。お腹も一杯だしそろそろ引き上げようという事で、皆とお別れの握手をしてサーキットを後にする。

いや〜〜、自分でチケットを買って行く事はないだろうけど、やっぱりこういう機会は有り難い!すごく楽しかった。やっぱりあの空気だね、そしてマシンの音、さらに報道じゃないのに何故かいつでも飛び交うヘリコプター・・・・レース自体をちゃんと観たいならむしろテレビのほうが解りやすくおっかけてくれる。実際家に帰ってから夜ダイジェスト放送で見直して「ああ、そうだったのか」って事もいくつかあった。でも一度は機会があったらやっぱり行ってみるもんだ〜!

さらに昨日はウィンブルドンの男子決勝で、こっちもすんごい事になってたね〜〜! 食事しながら「ウィンブルドンはどうなってるだろうね」なんて話していて、やっぱり雨待ちとかあったようで、私たちがシルバーストーンを出る時はナダールがフルセットで勝ちそうな感じだった。で、7時頃にロンドンに戻ったら、駅の大スクリーンでまだライブをやっている! スコアーはフェデラーが2セット逆転してる。で、さらに1時間かかって家についてやれやれと一息ついて結果をみようとしたらまだライヴになってるのであわててテレビをつけた・・・
すごいよね、4時間48分のまさに死闘っていうの・・・?勝ち負けじゃないすごいテニスの応酬。素晴らしいよね。この試合を生で観られた観客もすごく幸せな経験だったはず。

さて次は、、オリンピックかあ〜 でもイマイチ盛り上がってないのよね。みんないつ始まるかちゃんと知らないんじゃないかなあ〜・・・?かくいう私も、、、???

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枝豆&NEXTの腕時計


最近の私のマイブームは、、、枝豆!!

こっちでもタンパク質たっぷりの健康食みたいな触れ込みで、最近冷凍のSoya Beansが出てきたのだ。 日本では枝豆っていうと、やっぱりあのポコポコの産毛が付いた鞘ごと口に入れて、舌先で豆をピュっと押し出すのが快感なのだけど、残念ながらこちらのものは豆だけ茹でたものが冷凍になってる。 冷凍のスイートコーンやグリーンピースと同じ感覚。
Soy Beans
大手のスーパーなら大抵あるのが、このBirds Eye社のもの。他にスーパーのオリジナルブランドもあるけど、Birds Eye社のものが粒も大きくて表面も奇麗。

edamame
茹でたものを冷凍してるので、また茹で直すと柔らかくなりすぎちゃう.
だから、食べる時は沸騰までいかないお湯に1分程つけて中まで解凍できたらすぐ水でさまして塩をふる・・・・ やっぱりコリコリ歯ごたえがなくちゃね! 最近はもうおやつの代わりにこればっかり。珈琲を入れてる間に解凍して一緒に食べるのが癖になってしまった・・・・口に入れ始めたらもう止まらない! なんでビールじゃないんだ?って声も聞こえそうですが・・・・・はじめはお小皿に軽く盛っていたのが、だんだん山盛りになってきて、650g入りの袋が一週間で無くなる。 でもそれでもこの成分表示によると、100gでたったの120キロカロリーだものね。

日本のスーパーにいけば、鞘つきの本当の枝豆が冷凍で買えるけれど、なにもわざわざ遠出しなくたって近所のスーパーで買えるのが一番。ほんとに粒が大きくて、奇麗なのがいっぱいつまってるのよ、、、、ブログ仲間のたまねこさんがチャーシューを作った話をしていて、なんと、紅茶でゆでるのだとか・・・! でもお茶の渋みとショウガって合うよね。ウーロン茶でも良いらしい。なんだか簡単そうだったから、試しに作ってみようか。餃子は得意だから、それにチャーシューと枝豆でおもいっきり居酒屋気分になれそうだ。

あとは、ブームじゃないけど、初めて時計ブランドじゃない時計を買った。
私はむか〜しから、時計はセイコーとかシチズンとかちょっと高級なところでRaymond Weilとかの時計しかした事がない。 いわゆるファッションブランドものとか、ノンブランドの変わったデザインのものとかは何故か買った事がなかった。時計には時計としてのクオリティーしか興味なかったから。ところがなんと3つある時計がどれも動かなくなってしまった。

Raymond Wielはストラップがこわれているのでつけられない。オリジナルの18金のバックルを生かしてベルトをつけかえると3週間預ける事になるのだとか・・・ ずうっと使ってたセイコーの時計がバッテリーを換えても時々止まるようになったのが半年くらい前。最近は止まる頻度が増してきてとうとう動かなくなった・・・ 急しのぎにと、前に使ってたシチズンの時計にバッテリーを入れて使おうと持っていったら、バッテリーだけじゃなくてサービスが必要だとのこと、、、これも2−3週間がかりで£30位するかもしれないという・・・

おいおい、冗談じゃないわよ〜〜! Raymondはちょっとお金払ってでもちゃんとしてもらうつもりだけど、もう10年前のシチズンの腕時計よ〜、、、とりあえず今すぐ使う用に安い時計でも買ってしまおうと覚悟を決めて、初めて時計屋じゃない店で時計を買ったのでした・・・ なんとたったの£15!んでもって、実はこれが結構気に入ってしまったのだ・・・・
Next watch
一応2年間の保証も付いてきたのでこの値段なら全然悪くないじゃない?!ちょっと大きいから重いけど、なんか可愛くなってきて、一日に何度も見てる・・・

さ〜て、明日一日働けば、日曜日は楽しみにしていたF1のブリティッシュ・グランプリ。 どうやらお天気が降ったり晴れたりとのことなので、もしかして面白いレースになるかも・・・・ まだ会った事のない人達と電話で当日の待ち合わせの段取りをする。私ともう一人南ロンドンから来る人がいるけど、後の人は別エリアからなので、途中の駅から車で拾ってもらう事になった。日曜日の時刻表を調べてみると、運の悪い事にうちからメインライン駅のSt.Pancrasへ出る電車がヘンな時間で、キングスクロスで30分の時間ロス。 家を出るのは6時15分ってとこかなあ。 まあ、チケット買って珈琲でも飲んでればいいかな。ワクワク…ワクワク・・・!

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Forbidden coloursと「影の獄にて」


去年、カセットテープを全部しまい込んでしまったので、いわゆる古い音楽は最近全く聞いていなかった。で、ホントに久々に映画「戦場のメリークリスマス」のメインテーマソングForbidden coloursのオリジナルヴァージョンを聞いた。この曲は坂本龍一氏の代表作であり、今までにもコンサートやCDでいろんなヴァージョンで演奏されている。でも私は今でも、このForbidden Coloursは最初の映画サントラ版に入っていたデヴィッド・シルビアンのボーカルによるヴァージョンが一番好きだ。っていうか、あの歌詞無くしてForbidden Coloursというタイトルはあり得ない。

大島渚監督がDavid Bowie、坂本龍一、たけしといったメンバーを揃えて映画を撮ったという話は、なによりも出演した当事者達の口からあちこちで撮影秘話などがこぼれていた。 丁度YMOが全盛期で坂本教授個人の音楽も大ファンだったところへ、私の永遠の別格中の別格アーチスト、デヴィッド・ボウイーが大島監督の映画に出るというので、これはもう噂を小耳にはさんだ瞬間からどきどきしていた。 普通は映画化が決まったからといってわざわざ原作本を読むなんて事はしないのに、当時暇ができると寄っていた渋谷東急プラザの紀伊国屋で、「影の獄にて」という本にでくわしたのだ。戦場のメリークリスマス原作本」というポップが付いていたから、多分映画公開の数ヶ月前だったんじゃないかな。

作者のヴァン・デル・ポストという人は全く聞いた事がなかった。 題名の「影の獄にて」も、評判になっていた戦場のメリークリスマスという映画のタイトルとはかなり違った印象だった。で、やっぱり好奇心には勝てず、いったいボウイー先生が今度はどんな役をやるのか・・・と思わず買ってしまった。 文庫じゃなかったので、固い表紙で持ち歩くにはちょっとかさばる単行本だ。私が単行本を買ったなんてほんとに数少ないのに・・・そして読み始めた私はそれから読み終えるまで本を手放せなくなってしまった。

3部構成の話は、ひとつひとつの違うエピソードが語り手役のローレンスによって繋がっている。最初の短編が映画でのハラとローレンスの話。二つ目が一番長く、この本の核になっているジャック・セリエズの物語。そして私はここまでの話に心が震えて震えて、最後の3つ目の話を最後まで読む事ができなかった。 ちなみにこの2つ目のジャックの話はThe Seed and The Sower=種と蒔く者というタイトルで、実はこれが本当のオリジナルの英語題なのだ。 そして映画ではほとんどはしょられてしまているこの本の中核は、キリスト教でいうこの「種を捲くもの」にある。「涙と共に種を捲くものは喜びと共に刈り取る」という意味だ。

せむしで生まれた弟をいつも可愛がり、成績も素行も優秀で、自分の容姿が充分に人を惑わす魅力を持っている事を知っているジャック。誰よりも愛していたはずの弟を、誰にもそれとは気づかれないように心裏切った彼は、そのたった一つの罪の許しを求めて生きてきた。人からすれば罪だの裏切りだのとはとうてい言えないようなたわいもない事が、彼にとって生涯の心に傷となっているのは、自分がかぶった偽善者の仮面を誰からも責められないばかりに許してももらえないからだった。 映画では寄宿学校でのエピソードしかなかったけれど、それ以前の、片輪の鹿をせむしの弟の目の前で撃ち殺すあたりのジャックの心情の描写は心が悲鳴をあげそうになった。

自分と神だけが知っている罪の許しを求めて、ジャックは高熱の夢の中で弟に会いに行く。やっと許された罪。そして彼は今度は自分が収容所で仲間の捕虜達の代表のように処刑される事で、新たな種をヨノイ達の胸に捲いていく。 この穴埋めでジリジリと死んでいく場面はキリストが人々の罪を背負って十字架で死んで行く姿のようだ・・・・ 映画でもこのシーンは奇麗に撮られていた。バックには捕虜達の歌う「詩編23編」。大島監督が映画からキリスト教っぽい要素をはしょったのは、日本VS西洋の構図を解りやすくしたかったからだろうか・・・?

デヴィッド・シルビアンの歌詞は映画よりも、原作の本を読んで書いたのだろう事はすぐに解った。タイトルのForbidden Coloursがこの歌では「禁じられた色彩」になっていたけれど、実は他に有名なのが三島由紀夫氏の「禁色」も同じ英訳だ。そのせいか、やたらとホモセクシャルな色合いが取りざたされていたけれど、これはキリストに向かって祈っているような気がしてならない。 この歌詞の中のYouはキリストの事だと思って読むとすごくよく解る。出だしのWounds on your hands never seem to heal、この「あなたの手(複数)の傷」というのは、十字架にかけられて釘で打たれたキリストの両手の穴の事だとすぐに思った。この歌は、苦しんでもがいている中での祈りの歌だ。

デヴィッドの詞の感性は本当に素敵。JAPAN時代の歌にも、彼の心につきささるような歌詞が沢山ある。 そういえば、一般非売品の彼の歌詞集を2冊もっているけれど、これは私の宝物。映画の「戦場のメリークリスマス」はあれでうまくまとめてはあるけれど、本を読んでそれまでにないくらい心打たれた私としてはちょっと消化不良だった。でもあれはあれで一般的に高い評価で受け入れられたわけだから、まあ成功といっていいのでしょうね。なんといってもDavid(ボウイー)は一番かっこ良くノッテル時でしたしね〜〜。 あれをきっかけに、たけしさんも坂本さんも後々世界に認められるようになる訳だし・・・

でもひとつだけ、ちょっと残念だったのは、実はあのラストカットのたけしさんの笑顔の後には続きがあったのだという事。 あの最後の笑顔を見てローレンスは、ハラをしっかり抱きしめ、額にさようならのキスをして、戦争中の数々の不幸なでき事は個人のせいではないのだと言ってやりたい衝動にかられる。でもどうしてもそうしてやる事ができずにローレンスはそのまま長い道のりを帰っていく。けれど途中でどうしても、どうしても何かを言わなければならない気がして、夜明け前の道をまた刑務所まで猛スピードで取って返すのだ。でも戻った時には既にハラは処刑されてしまっていた。ローレンスはつぶやく「僕たちはいつも遅すぎなければいけないのだろうか・・・?

この最後のくだりが私はあって欲しかった気もするのだが、もしかしたらあのたけしさんアップの顔を撮った監督が、それ以後には何もいらないと決めたのかもしれない。


Forbidden colours=禁じられた色彩    David Sylvian


The wounds on your hands never seem to heal
             あなたの手のひらの傷は永遠に癒えることがない
I thought all I needed was to believe
      私は信じてさえいればいいのだと思っていた 
Here am I, a lifetime away from you
      いまここに、あなたから生涯を隔てて私はいる
The blood of christ, or the beat of my heart
      キリストの血、それとも心臓の鼓動か
My love wears forbidden colours
      私の愛は、罪の色を帯びてしまっている
My life believes
      この命が信じている
   
Senseless years thunder by
                         無意味な年月が矢のように過ぎ
Millions are willing to give their lives for you
      あなたの為に何百万もの人々が命をさしだす
Does nothing live on?
      永遠なるものは何も無いのか?

Learning to cope with feelings aroused in me
      自分の中にわき上がる感情を押さえようと
My hands in the soil, buried inside of myself
      土くれに両手をつっこんで胸の内を葬り去る 
My love wears forbidden colours
      この愛は禁じられた色を帯びる
My life believes in you once again
      この命はもう一度あなたを信じます

Ill go walking in circles
      自分のすぐ足下の地面すら確かめられずに
While doubting the very ground beneath me
      同じ場所をぐるぐると歩き回る
Trying to show unquestioning faith in everything
      すべてに偽りのない信仰を示そうとして

Here am i, a lifetime away from you
      生涯の距離を隔てて私はここにいる
The blood of christ, or a change of heart
      キリストの血なのか、改心なのか

My love wears forbidden colours
      私の愛は罪の色に染まる
My life believes
      この命が信じてる
My love wears forbidden colours
      この愛は禁じられた色を帯びる
My life believes in you once again
      私の命がもう一度あなたを信じるのです


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