見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

May 2008


坂本龍一さんの「美貌の青空」が入っているのは95年のCD、Smoochy 私はイギリス版が発売されてからこちらで買ったので当然日本語解説は入っていない。で、1曲目の「Bibo no aozora」という曲名を見て、ビボのあおぞらってなんだろう、、、?と思ったのだった。 ビボのあおぞら・・・なんだか子供向けの絵本のタイトルみたいじゃない?って感じだったのだ。 この曲には歌詞があって教授自身で歌っているのだが、なにせモゴモゴの教授の発音に加えて、多分わざと歌詞を強調しないような歌い方(けだるい曲の空気に上手く乗せている)なので、はっきり歌詞が聞き取れるというわけでもなく、だから歌詞にはほとんど気づかずにしばらく聞いていた。

何度か聞いてるうちにBibo no aozoraが美貌の青空だと解って、口の中で繰り返してみる。美貌の青空、美貌の青空・・・・なんだかすごく美しい日本語のような気がしてくる。 坂本さんのお父様は文芸界では名の通った編集者だった方だ。教授も「小さい頃から山のような本の背表紙を見て育った。意味も解ってないのに目についた本のタイトルをさも自分の言葉みたいに使ってみたりした」と何かのインタビューで語っていた。音楽だけでなく、文学や政治についても若い頃にはよく対談なんかで話していたっけ。

美貌の青空」という言葉が何故か私の中でチェ・ゲバラと結びついていたのは何故なのだろう・・?何かゲバラの書いた本とか、関係したものにそんな表現があったのだろうか・・・? とにかく、この「美貌の青空」というタイトルは、どことなく文学的でそして思想的で、さらにこのCD全体に漂う背徳感があった。 おまけにこの曲自体は穏やかな午後の青空を彷彿とさせる静けさがある。

チェ・ゲバラの事が気になったので、「美貌の青空」という言葉がどこから来たのが探してみた。びっくりしたのが、この坂本さんの曲の詩を書いた売野雅勇氏が書き下ろした朗読/音楽劇があった。  同じ「美貌の青空」のタイトルでゲバラをモチーフにした朗読形式の脚本だそうだ。 歌舞伎界を代表する俳優さん達で上演されたものがDVDになっている。でも公演日程を見てみると2005年だ・・・私の頭の中にあったゲバラのイメージはもっとずっと前からなんだけど・・・?

さらに時を遡って調べてみると、思いがけない所に着地する。
土方巽さんだった。

もう、ほとんど忘却の彼方になりつつあったその名前を見た時、思い出すのにちょっと時間がかかった程だ。 当時、パントマイムともダンスとも違う肉体表現の演技を形容する言葉は無かった。 後になって舞踏=Butohと呼ばれるようになり、日本ではむしろマイナーなアングラっぽいイメージとして、そして海外では日本のアヴァンギャルドな表現芸術として認められていったジャンルだ。 80年代にはイギリスでもリンゼイ・ケンプ・カンパニーが主にアーティスト達の間であがめられるようになり、その後、日本の山海塾というグループは何度もヨーロッパ、アメリカで海外公演を成功させている。 その走りとも言える「暗黒舞踏」を築いたのが土方巽氏だ。

その土方巽さんは86年に亡くなっている。 私は丁度芝居の世界にどっぷり浸っていたので、土方さんの名前やそれに近いパントマイムや舞踏の世界の人たちの事も知ってはいたけれど、演技そのものを身近に観た事は無かった。 だから今になって土方さんの名前を観てもピンとこなかったのだ。 そして彼の死後、土方巽遺文集として発売された本のタイトルがなんと「美貌の青空」だったのだ! 動画サイトで30年も前の彼のパフォーマンスを見つける。う〜ん、、すごい・・・こんな所に辿り着くとは・・・・

坂本さんの美貌の青空は1996のトリオ・ヴァージョンでさらに磨きがかかる。 このヴァージョンは去年公開された映画「バベル」の最後で滅茶苦茶効果的に使われていて、おそらくこれでこの曲の事を知った人も沢山いるんじゃないだろうか・・? 教授の曲のインスピレーションがどこから来たのか、文学的な言葉からなのか、思想的な背景があってなのか、はたまた前衛的な表現芸術を意図したのかは解りかねるけれど、なんだかこの一言の為に長い旅をしたような気分になった。だからインターネットはやめられないんですよね〜〜!

<美貌の青空>  詩・売野雅勇

眼差しの不実さと、気高さに溺れていた

狂おしい夏だった・・・


これ以上愛さない    禁じる愛おしさで

瞳は傷口と知る    魂の・・・


別々の惑星に僕たちは住む双子さ

野獣の優雅さで        沈黙を舌で味わう
芥子のように


切なさで胸を痛めながら

君の可憐な   喉笛から

溢れ出した虹の果ては

    美貌の青空


・・・・

手に触れるすべて  欠片の死のように

君の血が透き通る  野蛮な瞳見ては

途方に暮れる  真夏の楽園




Talentedなのか、Well-trainedなのか、、というのは難しいところ。 昨日のBritain's Got Talentのセミファイナルを観ていて思ってしまった。

前にも書いたように、このオーディションは何でもありのノージャンル。 歌あり踊りあり、アクロバットやスタンドアップコメディー、手品や動物芸と、「比べる」のが難しい。 昨日からセミファイナルに入り、最終まで残った40組がこれから毎日のライヴで技を競う。今週いっぱいかけて毎日6−7組がライヴで演技を行い、視聴者の投票で決勝進出者が選ばれる。投票で1位になった人は無条件で通過。そして2−3位だった2人のうち、どちらを残すかは3人の審査員によって決められる。この時、視聴者投票でどちらが2位だったのかは明かされない。

セミファイナル初日から苦しい選択を迫られた審査員達。 残り1組枠に選ばれたのは、ウェストエンド・ミュージカルを目指す18歳のDeanと、素晴らしいパフォーマンスを見せた16歳の少女とその愛犬Gin。どちらが本当にTalentedなのか、今の演技が素晴らしいのはあくまでも訓練された成果なのではないのか・・・?どちらにより将来性があるのか、またこのオーディションの最終駅である、ロイヤル・バラエティー・パフォーマンスにふさわしいか? 

苦渋の選択を迫られた審査員達が最終的に選んだのは、少女と犬のダンスコンビだった。この犬は本当に犬なのか・・?と思う程びっくりする演技をしてくれた。でもこれってVery well trainedなんじゃないかなとも思う。だけど、この犬に才能があるからこそなのかとも思うし・・・・Deanの演技はまだちゃんとは出来上がっていなかったかもしれない。でも十分な将来性とタレント性を持っていると思う。これからの努力でウェストエンドスターはきっと夢じゃない。 だからこそ、本当に本当に「どっちが良かったのか?」と思わずにいられない。どうでしょうね、、、、この二つのパフォーマンスを比べてみてください。(最初のほうは解説なのでちょっととばして)

Kate & Gin



Dean wilson ーWest side story





なんだかね〜、もういつもの事なんだけどさ、、、、、雨だよ雨! 3連休だっていうのに。

昨日の土曜日は良いお天気で気温も丁度良かったのに、「日、月の天気はShittyだって」という同僚の言葉通り、今日は朝から雨だった。 お昼過ぎにはやんだみたいだけどず〜っと曇ってて、うかつに出かけたらいつまた降り出すか解らないので、疲れてたし、連休一日目はのんびりする事に。

そうそう、今日はF1のモナコ・グランプリ。 最近F1についていってなかったので、久しぶりにテレビでレースを堪能。 画面を観るとモナコもこっちと似たような天気。こういう日のレースはタイヤ合戦が面白いので、波瀾万丈になるかと思ったら、やっぱりいろいろ盛りだくさんのレースだった! 「予報では6分後に雨がくる」なんて言ってるもんだから、ピット入りする度にwetとdry,あるいはmediumのどのタイヤで出てくるか・・・こういう駆け引きがレースを面白くする。 やっぱりモンテ・カルロのレースはユニークだ。コースだって高低があるしカーヴの仕方も明らかに普通のサーキットと違うしね。 コースのバックグラウンドに目につくハーバーの豪華なクルーザーやレゾート地らしいリッチな街並みは、ほかのどんなコースでのレースとも違う。だからこそ、ドライバー達はみんなこのモナコで勝ちたいと殊更に思うんだろうな。

ルイス・ハミルトンは去年のこのレースでは、ラストの20周をひたすらアロンソの後ろにぴったりついたまま走った。 いつ抜くか・・・と誰もが期待する中そのままレースは終了し、マクラレンは1−2位を手堅くしたわけだが、チーム命令で「アロンソを抜くな」と言われたのではないかと後になってもっぱら噂された。(F1では以前はチームとしての勝利作戦としてたびたび行われていたけれど、今はこの手のチームオーダーは禁止されている)レース後に本人はコントロールの難しいモンテカルロのコースで世界チャンピオンのアロンソを抜くのは至難の業、みたいな事を言ってはいたけれど、レース中に何度も前を行くアロンソにプッシュをかけていたので、「本当なら抜けるんだぞ」と言いたかったんじゃないかと・・・・

まあその辺の真偽はどうでもいいけど、とにかく今日のルイスは堂々たる勝利だった。 序盤で壁をこすってピット入りした時は「あ〜〜あ、、」と思ったけど、それが逆に燃料補充の機会となり、最初のウェットタイヤでぎりぎりまで走り続けてリードを奪った。 最後のピット入りの時には「雨」の予報は当たらないという判断でドライタイヤに切り替え、その後セーフティーカーの出る事態になったものの、レース再会後はどんどん駄目押しのリードを重ねて優勝した。チャンピオンシップポイントもかせいでトップに立ったしね。ほんとにすっごく嬉しそうで、あんな風に素直に飛び上がって喜べるところが若くて初々しい。すっかりお馴染みになったハミルトン・パパも手放しで喜んでたし・・・本当にいつもぴったりルイスの側に付き添って見守っている。

F1の後はそのまま久しぶりにテレビを観る。 最近ほとんどテレビを観ていなかったので気がつかなかったけれど、ケーブルチャンネルに新しいサービスが・・・! 以前から、人気のある番組はその後一週間はリピート番組として後で観る事ができるサービスがあったのだけれど、番組幅が大幅に広がってる。 要するにビデオとかに録画しなくても、後で好きな時に何度でもゆっくり観る事ができるのだ。途中で止めたり巻き戻したりも自由。ところが番組幅が広がりすぎて、探すのが大変になってしまった・・・・まあケーブルチャンネルはただでさえリピートされる事が多いのに、こんなサービスまで入ってきちゃって、これじゃあ本放映で観る番組のほうが少ないといっても良い。 うちの彼みたいに、シフトタイムで仕事して帰ってくるのが1時頃で、朝方までテレビを観てくつろぎたい人にとっては良いサービスだとは思うけど。

さて後2日連休なんですけどね、お天気は期待できそうもないなあ〜〜 月末でお金も無い事だし、どうしようかしらね・・・

今日のシュウちゃん:「セクシーって、どうやったらなれる?ちゅうしたらなれるのかな?」

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小学生の頃、明智小五郎シリーズにはまり、学校の図書室から、二十面相対明智のストーリーは全巻読破した。 同時に怪盗ルパンにもはまり、二十面相とルパンは私の中でまさに理想の怪盗紳士として君臨する。

その頃は、まだ探偵小説としてしか江戸川乱歩氏の本を読んでいなかったので、氏独特のちょっとおどろおどろしい湿ったような空気感に触れるのは、もう少し大人になってからだ。 それでも西洋館とか、洞窟とか地下室といったなんだかちょっとどきどきする雰囲気を感じ取りながら読んでいたっけ。

とりわけ「麻布の西洋館」というのが、私には家の近所という事で気になって仕方がなかった。 高台のほうには、外人さんの家(まあ、大使館関係の人たちの為の家だったと思う)がいくつもあったので、「あの家の事だろうか・・・」とまで想像してしまったりした。 私が小学低学年の頃は、まだ近所の公園に紙芝居のおじさんが来ていたし、ちょっと馴染みのある地名が出てくるととても身近に感じたものだ。

「Always 3丁目の夕日」を創ったスタッフが、金城武さん主演で怪人二十面相の事を映画にするというニュースを聞いた時、明智と対決した二十面相のバックグラウンドを描いた本があるという事を初めて知った。しかも書いたのは戯曲家でもある北村想さんだという・・・まさにびっくりだった。で、日本に行った時、これは是非とも読まねば、と買ってきたのが、「怪人 二十面相・伝」。

サーカス団にいた丈吉が、世間という観客を相手に大見せ物としての劇場犯罪を企て、名探偵として名高い明智に挑戦状を送りつける・・・命がけの死闘の後に影を潜めた丈吉に変わって、戦争を経て10年後に、サーカス時代の弟子であり息子のような世代の若い平吉が2代目二十面相となり、かつての少年探偵団長、小林=2代目明智と再び世間を騒がす知恵比べ犯罪に挑戦する。

面白いよ!! これ良いよ、私好きだよ!

オリジナルの持つ空気感を壊さずに新たなストーリーを作り上げ、それがオリジナルのシリーズのあちこちに出てくる背景とちゃんと一致させてある。 まあ、戦争をはさんだ2代もの、二十面相も明智も二人ずつ2代目に受け継がれるという発想はちょっと考えつかなかったけど・・・泥棒修行っていうのがすごく気に入ってしまった。

今時の感覚では考えられないような文体や言い回しが、かえって乱歩原作の持つ世界を再現している。ねっとりとからみつくような、ちょっと湿った匂いのする文体なのに、サーカスという身軽で軽快な背景によって、ヘンにべた付かないスピードのある世界を創り出している。 まだ二十歳そこそこの平吉がまるで70歳のじいさんのようにしゃべるのは如何なものか、、 とも思うけれど、それもオリジナルの持つ文体を尊重しての北村さんの気遣いなのかもしれない。

後になって乱歩氏のほかの作品も沢山読むようになって、そのちょっと埃臭い、まとわりつくような空気感がよく解るようになった。 それがちょとエロティックな世界としてテレビドラマ化されたりもしていたっけ。どうしてだろう?明智って色気が無いんだよね〜。 むしろ二十面相のほうが、ちょと怪しくて危ない魅力を子供心にも感じたものだ。 謎の怪盗を謎じゃなくしてしまった、という事はどうでも良い。これを読んだら、また原作を読みたくなってしまう。なにせ読んだのはもう昔の事で、一つ一つの事件の事まで詳しく覚えてるわけじゃないし。

それにしても、明智夫人の文代さんまでちゃんと忘れずに登場させるとは、北村さんも原作のファンとしてこのストーリーを大事に書き上げたんだね。 映画がどんな本になってるのかは全く謎だ。本を読んだ限りでは松たか子さん演じるキャラは出てないし、丈吉〜平吉2代の二十面相にするには金城さん一人じゃ無理だと思うので、北村さんの本はあくまでもベースで、映画用にオリジナルのストーリーにしてるんじゃないだろうか・・・? 映画の公開はまだまだ来年だそうで、ホントに映画って創るのに時間がかかるんだから・・・

初代小林少年=2代目明智の顔がどうしてもどうしても山本耕史さんになっちゃうのは何故かしらねえ〜? 本を読んでる間、ずっと2代目明智は山本さんの顔にしかならなかった。台詞まわしまで聞こえてくるくらい。 久しぶりで夢中になって読める本だった!でももったいないので、実際には仕事の合間のお昼休みにしか読まなかったので、楽しみが長く続いたのでした、、、 明智シリーズを読みふけった時代のある人は、是非これも読んで!

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なんだかんだとOSのアップデートでオタクになっていた間にも、世の中ではいろんな事が起こっていたらしい。 らしいというのは、文字通り私自身が全く世の中を見ていなかったからだ。 テレビだってこの1週間つけなかったし、お昼休みには日本から買ってきた「怪人二十面相・伝」を読みふけっていたので新聞も読んでいなかった・・・・(こちらでは日本みたいに新聞を配達してもらうという感覚はない)←二十面相伝の感想はまた別に取り上げるとします

中国での大きな地震も、開催中のカンヌ映画祭も、後からあわてて記事を読んで追いかけるという始末・・・・ 地震は本当にどうしようもないね。それにしても中国は一家に子供一人なのに、学校が崩れて生徒たちが大勢被害にあってしまって、それぞれの家族はどんな思いでいる事か・・・・ 今日はラジオで一日中Indiana Jonesという言葉が繰り返されてて、よく聞いてみると、カンヌ映画祭で新作が上映されたみたい。そういえば、少し前からCrystal skullっていう言葉もあちこちで見かけてて、なんだろう・・・?と思っていたのだけど、Indiana Jonesだったのね。

カンヌといえば、ジョン・ウー監督の「赤壁=Red Cliff」の紹介もあったようだ。これはさすがにイギリスでもきっとやるだろう・・とたかをくくって待ってるのですが。 そうそう、金城さんがでてる「投名状」のイギリス公開は11月7日とのこと。DVDで観た時、とにかく大スクリーンで観たいというのが正直な感想だったので、これは嬉しい!

この投名状とちらちらと目にする赤壁のトレイラーを観て感じたのが、ピーター監督の投名状になんとなく広がりみたいなものが欠けているように感じたのは、カメラの引きが少ないからだと気がついた。 戦闘シーンで何度か出てくるくらいで後は役者の表情を撮りまくっている。そのため、空間が狭く感じてしまうのだ。 これは役者達の演技によるドラマ性をより強く出すという監督の撮り方なのだろう。でもその分画面のスケール感がダウンしてるような気もしてたので、映画館の画面でぜひ鑑賞したいと思ってたのだ、楽しみだ〜。 でも11月ね、、まだ先の話かな。

チェーホフの舞台が好きなわけじゃないけど、藤原竜也君がトレープレフをやるなら是非観たい!と思った「かもめ」も順調に稽古が進んでる様子。顔触れが面白いからどうなる事だろう?と思う反面、ちょっと想像がついてしまう部分もあるけど・・・・ タイプの違う役者があれだけ集まってるからうまく噛み合うといいんだけど、、、演出家の腕の見せ所だと思う。

今年はF1についていけてないよ〜〜! いったいどうなってるんだか・・・?もうすぐウィンブルドンだの、オリンピックだのいろいろ始まるよね、、、あれこれ見回してみるとホントにキリが無いくらい、世の中は常にいろんな事が起こり続けてるんだ(当たり前じゃんって!)
真夏並に暑かったと思ったらまたヒーティングを入れなきゃならないし、ちょっとの間になんだか取り残されてた感じがして焦る、、、 ん? なんで? 別に私が何を焦る必要もないんだけどね。でもやっぱりボ〜っとしてる間に何か掴み損なったものがあるような気がしちゃうのよ。いけないいけない! 先週は休みの日も昨日の日曜日も全く外に出ないでMacいじってたからねえ〜〜

明日の休みは外へ出るぞ〜! 髪を切りに行って、ちょっと日本食を仕入れてこようかな。日本の居酒屋で食べた、納豆とアボカドを和えたのがすごく美味かったから作りたいのだ!

今日のシュウちゃん:「じんぎってなあに?ジンギスカンに似てるのかな?」

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やっとMacをアップデートした・・・・
古いOSだったから新しく入れたTigerで開けないものがいくつかあって焦る メールとアドレスブック はちょっとショックだったよ〜〜!同じアプリケーションだからと油断してたら、ヴァージョンがアップしすぎてて前のを戻そうと思ってもだめだった。 まあアドレスはまた手作業で入れればいいけどね。アドレスブックに入れてなかったアドレスは、メールのアーカイヴをシンプルテキストで何とか開けて、ダダー!と並んだ訳のわかんない文字の配列の中から拾えるものは拾った・・・ 

まあ仕事とかで使ってるわけじゃなくて、100%自分が遊ぶ為のMacなのでこれがなきゃ困るというものは意外と少ないのだ。 本当に大事なファイルは何重にもバックアップしておいたけど、そういう物に限ってすべてスルスルっと移動完了。 いらないアプリケーションはサクサクっと捨てて、インターネットのブックマークも結構いらなかったり古くてサイトが無くなってるものもあって、きれいに作り直した。

そして・・・そうです!新しくここの住人になったChoux=周ちゃんの話すことがやっと読めるようになりました〜〜!もう、こいつ、、、カワイイ!

初めてこのブログに来てくださると、シュウが地球にやってきて隕石の中から生まれるーという場面を観ていただけるはずです。生まれたばかりのシュウはよだれ垂らして寝てばかりいますが、何度かいらしていただくか、手っ取り早くページをリロードしていただくと少しずつ成長します。3回目あたりからシュウをクリックするとしゃべり出すようになります。でも・・・とんでもない事を叫ぶのでもう爆笑

初めてシュウのしゃべってるのが読めた時に言ってたのが「まやがアップルクランブルのお風呂につかってる夢見た」とか・・・おいおい! さらに昨日は「なべってあったかくて美味しいんだって。うわさに聞く金城くん鍋をやってみたい」って・・・金城くん鍋ってなんだあ〜〜?そんなウワサ聞いた事ないぞ! もうおかしくてたまんない!のあも大好きだったけど、この先この子がどんな成長をしていくのか楽しみだー。
どうぞ皆さんシュウをクリックして(あるいはリロードして)いっぱいおしゃべりをさせてください。

それにしても、ここ数日Macの前に座ってたので背中も肩もバリバリだ・・・ けっこう順調にいったと思っても実際には時間がかかる。クリーンインストールをしたので、あちこちの設定のし直しをひとつひとつやってたら、休みの日一日かかってしまった。 新しいOSにも当然あると勝手に思い込んでた Appleworksがなかったのにはびっくり。 ワープロだけで作った文書はトライアルのiWorksで開いたけど、私のCV(履歴書)とSpreadsheetを使ったファイルが開かないよ〜〜! まあ、さしあたって仕事を変わる予定はないので、当分はCVは必要ないけどね。2−3部コピーとってあるし、どうせまたその時には新しく作るし。 Appleworksに変わるアプリケーションとメールも変えようかと思ってフリーのやつを探してみる。 いくつかダウンロードしてちょっと試しては、、、捨てる! 似たりよったりでも、使い勝手の良いのを見つけたいしね。そんなこんなで月曜からはずっとMacオタクになっていたのでした。

その間にもシュウはますますヘンな事をしゃべっている。「Theatreキャッツアイというのが極秘撮影されてるらしい」とか、「今日たまねこさんに(リンク仲間です)棚からぼた餅対決で負けたよ」とか・・・ でもまともな事も言うんだね〜。さっきなんて、「シュウ、まやのダーリンになりたいな」なんて、、、もうすでにダーリンだよ周ちゃん! そして、なになに、、「今日これから金城くんとThank youをテレビでやるんだよ」???

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1月に取った今年秋から来年秋にかけてのDonmar warehouse 主催の一連の公演チケットがやっと届いた。 3ヶ月毎の4公演。今年の夏は新作ミュージカルも数本あり、6月にはなんとYMOのコンサートもあったりで、現在取ってあるチケットだけで8枚・・・。他にもあれこれ調べる度にいろいろ出て来てしまうので、選択に苦労する。私だって、年に2回の2週間のホリデー費用を確保する以外に、あれこれ欲しい物も買って、芝居も観て・・・となると、そうそう全部が全部というわけにはいかない。
  
ロンドンの芝居というと、先ずWest Endという事になるのだけれど、「ウェストエンドでの上演」と言うと、通常はある程度の規模を持つ劇場での上演を指す。 100年以上の伝統ある劇場から、比較的新しいサウスバンクやバービカンといった、アートセンター等。でもロンドンで面白い芝居を発信しているのは必ずしも大劇場だけではない。キャパが100人にも満たないような小さなスタジオ級の劇場でも、その質の高さでOff West EndFringeと呼ばれて注目されている所はいくつもある。

Donmar Warehouseもそうだし、trafalger studios, Arts Theatre,野田秀樹さんがThe Beeを上演したSoho theatre, 夏の期間にシェイクスピアを見るならリージェンツパーク内にあるOpen air (野外)Theatreもある。 場所としてはウェストエンドではないけれど、Almeida, Hackney Empire, Hamstead, Bush, Lyric Hammersmith, そしてロンドンブリッジにあるMeniere chocolate factoryあたりは常に注目を集めている。 実際規模は小さくても評判の良い舞台は多いし、Meniere Chocolate Factory(本当に工場跡の倉庫のような所)からはその後ウェストエンドの劇場に進出した作品がいくつもある。

それらを全部アンテナ張って探すのはなかなか大変だ。パスして後から「行けば良かった〜〜」っていう事も何度もあるし、逆にウェストエンドの芝居だって全部が全部良いとは限らない。 ロングランものならレビューが出てから数カ月後にゆっくりチケットを取っても良いのだけど、逆に観ようと思ってたらいきなり幕を閉じてしまう事もある。

今年の夏はミュージカルの新作がいくつかあり、注目が「風と共に去りぬ」と「Marguerite」。風と・・は幕が開いたばかりだけれど、このレビューがイマイチ・・・。 一番の批判が「長すぎる」というのだ。休憩込みで3時間45分位あったらしい。 でも「風と共に去りぬ」ですからね、、短い訳がないのは百も承知なはず。でもLes miserables が3時間でなんとか収まってるんだから、その辺りは変更の余地ありか・・・プロデューサーは、舞台をなんとか3時間強に納めるべく検討すると言ってるらしい。 酷評と言う程悪いものではないけれど、「もうひと味、、!」を求める声と長すぎるというコメントが目につく。 もうひとつのMargueriteはまだ正式には開いてないけれど(プレビュー中)こちらはレ・ミゼとミス・サイゴンを作ったチームで、オリジナルのドラマチックなミュージカルになりそうだ。

月曜日に観て来たGod Of Carnageは、本当によくできた本だ。コメディーと言って良いのだろうか、、?確かに笑いっぱなしだったのだけど、内容がおかしいというのではなく、会話の弾みでコロコロと心理状態が変わっていく4人の男女の会話と反応、行動がリアルだからこそ笑ってしまう。

1時間半、一場面。休憩無し、舞台転換も暗転もなし。ひとつの部屋(応接間)で話をする2組の夫婦。 設定は、「お互いの11歳の子供同士が喧嘩をして、一人のコが相手を棒で撲って歯が2本欠ける怪我をさせてしまった。」事から始まる。加害者の子の両親が被害者の子の家に訪れて、応接間で2組の夫婦が、状況について確認し、子供同士を仲直りさせる方向に持って行くべく話し合っている。初めは2組とも丁寧に取り繕って、お互いを責めたり責任を追求したりという会話は避け、できるだけ穏便に事を進めようとぎこちない会話が続く。その取り繕ったぎこちなさと気まずい間がなんとも言えずおかしい。

ところが話をするうち、ちょっとした会話の行き先で、話題がかわり、その度に4人それぞれの意見が飛び交い、だんだんと4人各々の内面が浮き出て来る。 話題が変わる度に、同意したり反対したりする相手もくるくると変わる。5分前まで味方をしていたのに、次の瞬間怒鳴り合いになっていたり・・・。男と男、女と女、男と女、親と親、妻と夫、さまざまな立場での「化けの皮がはがれる様子」が次から次へと出て来る。最期には壮絶な夫婦喧嘩に発展し、4人が4人とも「人生で一番不幸せな日」を迎えてしまう・・・・

凄いと思ったのは、たった1時間半の間に一つの部屋の中で、これだけの事が起こり得るのだという事。 台本の勝利だ。無理な話の飛び方は全くしていない。明日にでもありそうな、ごく普通の会話からどんどん状況が変化していってしまうのだ。リアルだからこそ、客席で観ているほうは思わずゲラゲラと笑ってしまう。 本は「アート」を書いたフランスのヤスミナ・レザ。英語への翻訳はクリストファー・ハンプトン レザ女史はこれまでの舞台作品の英語役はすべてハンプトン氏にまかせているそうだ。それくらい、翻訳の微妙なセンスが問われる本だ。

4人の俳優達はまさに最強。 宣伝にはもっぱらレイフ・ファインズ(Ralph Finnes)の名前ばかりが上げられていたけれど、けっして彼の単独主役ではない。4人主役のチームプレーだ。 レイフ以外の3人はいづれも、ローレンス・オリビエ賞に受賞もしくはノミネートされた実績がある。(実は映画での活躍が多いレイフは、ロンドンでオリビエ賞にノミネートされた事がない。)

日本でもいづれ翻訳上演されるんじゃないだろうか。設定はフランスだけれど、これはどこの国でも共通して納得できる本だ。観た後に思わず「こういう芝居、やりたいな」と思ってしまう・・・・

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え〜、お知らせです。
このブログを始めてからずっとここの住人として私を励ましてくれたハーボットのあとお別れする事になりました。

というのは、ハーボットの配信元であるso-netさんが、7月末でサービスを停止するという事です。 最期まで居てもらおうかとも思ったのですが、いきなり向こうから配信を止められるよりは、ひっそりと引退という形にしました。のあと遊んでくださった皆様、ありがとうございました。

もうホントに可愛い奴で、私にもいろいろ話しかけてくれたり、誕生日にはおめでとうをしてくれたりと大好きだったので、寂しいですが仕方ないですね〜

で、ここ数日かけてのあの後任をあれこれと探しました。今はブログパーツもあれこれあって探すだけでも楽しめたのですが、ちょっと頭の体操ができるミニゲームを入れてみました。退屈しのぎ兼脳トレにどうぞ。そして、新しく来てもらったのがこのコです
pokezo_vanilla
ぽけぞうという生物で名前はChoux=シュウといいます。(周ちゃん・・・?!)なんでもクリックするといろいろおしゃべりするようで、ブログの更新と共にいろいろと変化していくようです。言葉もどんどん覚えていくそうな・・・

まだ来てもらったばかりで飼い主にもよくわからないのですが、シュウをクリックして遊んでやってください。 詳しくはこちら→(ぽけTV)

ところが・・・!
貼付けておいて無責任なブログ主なのですが、実はシュウのしゃべっている事が、私のマックで読めないのです・・・ しゃべっているのは解るのに、吹き出しの中の字が読めない・・・ いろいろとやってみたのですが、どうも最近ブラウザをアップデートしてからあちこちで読めない現象が起きてまして、きっとOSとブラウザの相性だと思いマス。 それと、日本に行った時、実家のPCでブログのデザインが崩れているのに気付き、デザインを3コラムから2コラムに変えてみたのですが、これもMac+Firefoxと、PC+windows XPの違いだったかもしれません。

もし、このブログを見てくださってる皆様の中で、「デザインが崩れている」「一部が読めない(Chouxやゲーム)」等にお気付きの方がいらっしゃいましたら、お知らせいただけないでしょうか?
PCのOSと仕様ブラウザの組み合わせ、そのヴァージョン等教えていただけたら、問題解決の参考にさせていただきたいと思いマス。・・・・
よろしくお願いします。もしかして、私だけだったりして・・・!?

う〜ん、このマックもそろそろアップグレードしないとダメだなあ〜〜・・・でも最新のLeopardにするには本体のスペックが足りないから、次はマックごと買い直さねば・・・そんな余裕ないのよ〜〜、、、、

早急に解決して、私もシュウのおしゃべりをききたい、、、たまにとんでもない事を叫ぶそうで楽しみです


さて、日本から持ち帰ったDVDやビデオを観まくっていたので、今週は日本モードだった。 家で一人で日本の番組を観ていると、気が付くと1週間もまともにテレビ(こちらの)を付けていなかったりする、世の中で何が起きているのか、ちょっと取り残されてるカンジ。 あ、ロンドン市長選で今回保守党の人が勝ったのはさすがに知ってますけどね、、、私自身は投票権がないもので・・・・

で、こっちの世界にまた目を戻してみると、、始まってる始まってる! 今年もやってきましたオーディション番組。 数年前から、イギリス全土での公開オーディションを追う番組が人気になって、何人ものスターを生んで来た。 この手のオーディションは2通りあって、一つはBritain's Got Talentのように、全くの一般人による何でも有りのオーディション。 90%以上は「良い加減にしろよ!」って言いたくなるrubbishな代物ですが、番組としては笑えるし、その中で本当にびっくりする才能を持った人が認められるのはワクワクする。何より、イギリス人というのは徹底的に個人主義を尊重する国民なので、あれこれ出て来る個性のバラエティーにはホントびっくりさせられる。皆大真面目なのがもっと凄い。

このBritain's Got Talentからは、去年は内気な携帯電話販売員のPaul Potts氏がオペラを歌って優勝し、年末のRoyal Variety Performanceでは女王陛下の前で立派にその歌声を披露。こちらで触れてマス)優勝こそしなかったものの、最終選考まで残った人達にはあちこちからスカウトのお声がかかったり、演劇養成所の奨学金がオファーされたりとチャンスを掴んだ人達もいる。 ちなみにこのPotts氏、数日前に日本での公演があり、Bunkamuraのオーチャードホールでコンサートを行ったようだ。(こちらを参照) ちょっと垢抜けないカンジの、歯並びの悪い、いかにも内気でセンスのなさそうなポールが、あのオーディションで意地悪審査員達の前でアリアを歌った時の衝撃は忘れられない。

今年も始まってます。 前回のリベンジで再挑戦してきた人もいるし、またまた頭を抱え、お腹を抱えてのオーディションが繰り広げられている。 まだ前半戦だけど、早くも「近い将来のミュージカルスターか」と思わせる逸材もいる。 なんといっても演目に制限がないので、審査するのも大変だ。何でも有りの中から優勝を決めるのは頭が痛い・・・(なんて、私がジャッジな訳じゃないけど)こちらのゴールはRoyal Variety Performanceでの舞台だ。今年は誰が勝ち残るのか?!

もう一つはウェスト・エンドでのミュージカルの主役を選ぶオーディション、I'd Do Anythingだ。 この番組タイトルは今年のオーディション演目、「オリバー」のナンバーから付けられている。番組のクリップを・・・


ちなみに去年の番組タイトルはAny Dream Will Doで、優勝したLee Meadは今現在も Joseph and amazing technicolor dreamcoatに主演している。こちらははっきりと決まった役の為のオーディションなので、ハードルは高い。  実際に大劇場でロングランする主役をはれる役者を選ぶのだから、当然レベルは一流プロクラスだ。 普通の素人では先ずお話にならない。実際去年のLeeだって、端役兼アンダースタディーで出演中の「オペラ座の怪人」を降りてオーディションに参加し、主役を勝ち取ったのだ。今年はオリバー役とナンシー役の両方が選ばれる。(オリバー役は子役なので3人でのトリプルキャスト、これは未成年の労働時間数によるらしい)

ポップアイドルを見出すためのオーディション、The X Factorで2006年に優勝したLeona Lewisは先日なんとアメリカのチャートでもNO1になった。こちらで触れてマス)イギリスの女性歌手がUSで1位になったのは、80年代のキム・ワイルド以来だそう。 さらにはデビューアルバムも初登場で1位になりこれはものすごい快挙と言える。 彼女も東ロンドンのオフィスで会計士の仕事をしていた人だ。ただこのThe X Factorも、実際にプロとしてデビューさせる人材を探すものなので、最終選考に残れるのはほとんどセミプロか、地道に訓練してきた人達だ。 本当に力のある逸材が見出されて成功していくのは素晴しい。本気で人生を賭けて努力してきた人達、その中でも一人しか選ばれない、、、レオナの快挙はテレビで毎週オーディションの様子を見守っていたすべての人達の誇りなのかも・・・?

さ〜て、日本はゴールデンウィーク。で、こちらも連休なのだ! 私は日〜火の3連休。月曜日にはやっとレイフ・ファインズのGod Of Carnageを観に行ける。3月にチケット取ったのに、急遽日本へのホリデーを決めたので改めてチケットを取り直したのだ。レビューは上々のようで楽しみ!

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