やっと読み終わった・・・本当にこれが最後のHarry Potter and The Deathly Hallowsーハリーポッターと死の秘宝。



この本がこんなにも世界的なベストセラーになったのは、国や世代を超えて、人が生きていく為に必要なもの、どうしても通らなければならない事、誰にでも必ず起こる事が凝縮されているからなんだろうな。

子供にも判るように、若者なら共感できるように、そして大人はもう一度「そうそう」と確かめながら読み進んでいけるから。

ハリー・ポッターになんか興味はないって言う人に、最終巻のストーリーを言っても何の事がさっぱりだろうし、一応まだ日本版は出てないのでネタバレをするつもりもないけど、でもやっぱりこの本がこんなにも巨大化したのには、それなりの要素があったからだと思う。

魔法界という非現実的な世界が舞台なのに、その世界はとても現実社会とすんなり重なってしまう。



作者のローリングさんがこの話の構想を思い付いてから17年だそうだ。


やっぱり泣いたよ〜・・・


悲しいからじゃない、可哀想だからでもない、怖いからでも、身につまされるからでもない、、、だけど、胸の底で何かがぎゅうっと締め付けられる。心の何かを叩かれてる感じがする。

最初の3冊程は、よく子供向けの本にある知恵と勇気と友情みたいな感じで,冒険小説のようなワクワク,ドキドキ感が強かった。それが4巻目くらいから、どんどんダークになっていく、、、


後半になると、知恵と勇気と友情のフェアリーテイル3大柱に加えて、規律や差別、偏見に虐待といった、ちょっとポリティカルな部分もでてくる。さまざまな立場からの意見という形で、現実社会にありがちな問題を問いかけるあたり、うまくできてるな〜と唸ってしまう。

主人公達が14-5才になるにつれ、人として生きるうちに通るいろんな事が増えていく。


最期のほうは、子供にはちょっと重過ぎるくらいかも。 最終巻で一番泣かされたのは、たった一つの片想いに生涯を費やした男の孤独な人生が初めて明らかになった部分。これはねえ〜、、泣いたよ!

ローリングさんは、今や世界的な大金持ちになってしまったわけだけど、これを書き上げる為に費やした彼女の17年間は、「一発千金」


いえね、、要するに「私はHarry Potterなんて子供の本には興味ありません」「魔法使いの世界なんて非現実的過ぎてついていけね〜よ」「ちょっと誰かがあおればこんな騒ぎだもんね〜 過大評価されずぎ!」等思っていらっしゃる方々に、是非お薦めします!


実は私は日本語版を読んだ事がなくって、いったい様々なハリーポッター語がどんな風に訳されてるのか知らないんですよね。もしかしたら、訳し方によっては、思いっきり子供向けシリーズになっちゃてるのかも・・・・

Iを訳すのに、、私、僕、オレ、あたし、自分、拙者、我が輩、、、、、思いっきりキャラクター変わっちゃうもんね〜〜!

それでなくても、Demontorだの、Apparationだの、魔法界語が沢山出て来て、それらを日本語訳にするのって、ものすごいセンスが問われる作業だろうなあ〜〜

ローリングさんは、「ハリー・ポッター辞典」みたいな形で、本文には書ききれなかった事を追記した番外編を出すような事を話しているそうだから、せめてそれでも楽しみにしますかね。

本当にこれでハリー達との何年もの旅は終わりなのかと思うと、寂しいけど・・・・
それにしても、最終巻で再登場した数々の伏線事項を確認する為にも、また少ししたら初めの1巻から読み返してみようかな・・・

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