見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

April 2007

観る芝居ー「コリオレイナス」


昨日観た「コリオレイナス」は、舞台中継で観た「ひばり」とはうって変わって蜷川さんらしい「観る芝居」だった。最初に正面の鏡に客席が映ると、皆さん居住まいを正したり、髪に手をやって整える人がいっぱいで、思わず人間の心理に笑ってしまった。
階段舞台とは、合理的!
舞台全体が立体的になるし、空間に無駄がなくて、絵としてとてもバランスが良い。 16段の階段を平地のごとく動き回る(上がり下りする)役者達にはかなり身体的にきついと思うけど、観る舞台として最適。最上段の奥に襖絵のような背景を何枚も使っての場面転換は、スピードもあるし見事に生きてる。  ロンドン入りしてからのスタッフさん達の苦労が見えるようです。

「コリオレイナス」を観たのは初めてだったけど、こんなに面白いストーリーだったんだ〜。 やっぱりシェイクスピアは長いけど退屈しなかった。最後まで、コリオレイナスがどうなるのかと思いながら観ていられた。
残念だったのが、唐沢さんの声が半分無くなっていた事。 潰れるとまではいってないけど、かなり掠れている。出だしの民衆のシーンの最中に登場だったので、声量の無さは明白だ。 唐沢さんは滑舌と台詞回しは上手いので、かすれがちな声を上手くコントロールして騙しながら使っている。そうすると声が細くなる・・・・ 吉田鋼太郎さんの声もちょっと怪しくなりかけで、1幕の序盤からはらはらしてしまった。それに対して、勝村さんの声がビンビン響いていた! 

実は「天保12年のシェイクスピア」で私は勝村さんを初めて舞台で観て、テレビで見るより数倍も魅力的だったので驚いた。 密かに「発見!!」と思っていたので、今回のコリオレイナスで来ると聞いて楽しみにしていた。 あの役は、御本人もプログラムの中で仰っていたけど、敵になったり味方になったり理解しにくい。でもそのあたりを自分の中でちゃんと埋めていたのが解ったし、かすれがちな声があちこちから出てる中で、凛とした声を響かせてくれたのは、救いだった。

とはいっても、芝居自体はどの役者さんも良かった。 最後にはいつの間にが唐沢さんのコリオレイナスを好きになっていて、オーフィディアスにまで裏切られた時には、「ああ〜、なんでまた・・・!」と悲しくなった。 白石さんの母は、説得力があると共にその個性的な声も相まって、こちらでの評価はかなり良い。小峰さんの衣装、装置の色、色彩的に「観ずにはいられない」舞台になっていた。

金曜日だったせいかほぼ満員。 蜷川さんの芝居にしても、日本人がこんなに大勢来ている公演も初めてだった。私はいつもは平日の夜にひっそりと芝居を観るので、こんなに劇場で日本人に遭遇した事は無い・・・・ちょっといたたまれない様な気分で緊張してしまった・・・・

さて、明日の朝には日本行きだ〜〜! もう荷造りもして、オンラインでチェックインも済ませたし、日本円も空港で受け取る手配ができてる。両替えレートはこの20年で一番良い! 1ポンドで232円ももらえるなんて!! 去年初めてオンラインでチェックインした時は緊張したけど、今ではボーディングパスも自分でプリントアウトできる。全くなんて時代だろう・・・!

次のブログ更新は初めて日本から、という事になります。お天気が良いといいなあ〜〜!!

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聞く芝居ー「ひばり」


送ってもらったビデオの中に、観たいと思っていた「ひばり」の舞台中継があった。NHKで放映されたらしい。久しぶりのアヌイの「ひばり」。見始めたら止まらなくなってしまって、一気に観てしまった。

膨大な量の台詞劇だ。アヌイ、ジロドウ、ラシーヌといったフランス劇作家の古典的戯曲は、まさに台詞でできている。 今回の蜷川さんのシンプルな演出と、聞かせるキャスティングは大当たりだ。 台詞を語れる役者が集まった舞台は、まさに「聞く芝居」という感じだ。それがとても心地よく、面白い。

アヌイの作品は、内容は古典的なのだけれど、戯曲としてはちょっとソフトで聞き易い。「ひばり」に限らず、「アンチゴーヌ」や「ユリディス」もそうだ。台詞が膨大なのに、硬くない所が親しみ易い。もちろん翻訳された物しか解らないけれど・・・壌晴彦さん、磯部勉さん、品川徹さん、声と台詞のコントロールの上手さ! 松たか子さんのジャンヌは「いいだろうな」と思ってはいたけれど、やっぱりよかったね。彼女は声が良い。 舞台での声が鈴のように耳に届いて、崩れない。崩れないっていうのは、実はとても凄い事なんだよね。「オイル」を観た時にも思ったんだ。「良い声だな」って・・・・ 台詞で聞かせる芝居を堪能できました。そうだねえ〜、、、若手の役者達が、こういう芝居にキャスティングされる役者になって欲しいな〜と思うのです。声と台詞は役者の技術。磨いてください!

それにしてもこの公演は、蜷川さん、シンプルなセット以外は演出してないんじゃない?・・・・って思う位、役者の力量で出来上がってますね。 普段は「観る芝居」を創るのが蜷川さんなんだけど・・・・先週だったか、イギリスのFinancial Times(いわゆる経済新聞)に蜷川さんの記事が載っていて、(Barbicanでのコリオレイナスを前にインタビューしたらしい)欧州での芝居は、「聞くもの」だけれど、日本での芝居は「観るもの」だという大きな違いがあるという事を言っていたそうだ。 確かに、シェイクスピアにしても、アヌイ、ジロドウといったフランス劇にしても、台詞の量が桁違いだ。日本では、見た目にスピード感があって、衣装や舞台装置の色彩が豊かな物が人気がある。 そもそも蜷川幸雄さんが、日本を代表する演出家として、イギリスでも認められるようになったのは、その舞台の美しさだ。舞台芸術としての演出のセンスが、それまでの古典劇を一新するものだったからに他ならない。

そういえば、今日メールが届いていた。Amazon Japanからで、「ご注文の発送が完了しました」という。一瞬忘れていて、「何の事〜〜?」と思ったら、「オレステス」のDVDだった。 半年前に日本に行った時に、2度観てきたのだけれど、あの芝居の演出もかなり面白かった。「エ〜〜?」という人もいらっしゃるかもしれませんが、本当です。

ギリシャ劇は、はっきり言って面白くないのが普通だ。

現代風にしゃべれば10秒で済む事を延々とまわりくどい台詞で語る。 コロスとよばれるいわゆるコーラス達はなんだか無気味に場面を盛り上げるんだけど、キャラクターとしてはっきりしているわけではない。「オレステス」でも、ラストにゼウスが出て来てチャンチャン!っていう終わり方に、「何だあれは〜〜!」 という意見も多かったようだけど、あれは台本がそうなっているのであって、蜷川さんのせいじゃない。 ギリシャ劇はいくつも観たけど、「オイディプス王」にしても、「オレステス」にしても、蜷川さん演出の舞台は面白かった。大抵の舞台はお経を聞いているような感じで、退屈してしまう。

明日は「コリオレイナス」を観に行く。昨日が初日で、今日の新聞にはまだ評は出てなかったようだけど、明日あたり出るかなあ〜〜 藤原竜也君も初日を観たそうだ。そういえば、彼はセルマさんプロデュースの「Kean」を、わざわざ田舎町のMalvernまで観にいったそうだ。
Malvernといえば、ウェールズとの境近くで、いくつもの丘陵の続くMalvern Hillsがある。山歩きはしたのかな・・・・?

この芝居は5月下旬からロンドンに来る事になっているのに、わざわざ初日に観に行ったという事なのかな? イギリス人でも知らない人がいるような小さな田舎街なのにね。 そういえば、「エレファントマン」も小さなスタジオで再演してるけど、観にいったんだろうか・・・?ロンドンはやってる芝居を全部観ようと思ったら、それだけで数カ月経っちゃうからね〜

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拝啓 父上様


遅くなってしまいましたが、いつの間にかのあのカウンターが20000ヒットを超えていました。
いつも寄ってくださる皆様、ありがとうございます。
キリ番を踏んだ方にはのあからメッセージがあったのでしょうか・・?

せっかく送ってもらったビデオがなかなか観る時間がない。やっと観たのが「拝啓・父上様」。
大きなインパクトという訳ではないけれど、倉本聡さんの脚本と出演している人達の相性がとても良く、観ていて気分が良い。二宮和也君は、「青の炎」でも「優しい時間」でもとても無理の無い自然な感じだったけど、この役も辺に主役として出しゃばっていず、ナチュラルでよかった。

何といっても今回は、八千草薫さんだ! 今までに無いキャラクターで毎回笑える。登場人物に嫌な人が一人もいない。うまくできてる。それにしても八千草さんの、純粋な子供のようでいて、ちょっとずれてて、それでいて老舗料亭をしっかり取り仕切っているおかみさんが、とても可愛い。 若女将役の岸本加代子さんも、難かしい役を丁度良く演じてる。ドラマの中で唯一泣けたのが、おかみさんが運ばれた病院で、「私のせいなの?」と言って泣き崩れた律子さんのシーンだ。岸本さんの演じる律子は「嫌な奴」ではなく、初めからずっとと苦悩している姿が見えていた。

地元がどんどん無くなっていくというのは、時代の流れと共に仕方のない事だとあきらめていくしかない。
私の実家も東京の中心にある。子供の頃には街中が一軒家だったのが今では全部6ー8階立てのマンションに変わってしまい、その分外からの人が増えた。 土地を売って引っ越してしまった人達もいて、今では生まれ育った場所に里帰りしても、あいさつする人すらいない。 地元の学校に行ってなかったので、友達もいない。不思議なもので、里帰りの度に、私は誰にも道で挨拶する必要のない2週間を過ごすのだ。

我家も私が高校3年の時に取り壊して6階立てのマンションに立て替えた。 生まれ育った家がなくなるというのはやはり寂しく、工事の間の仮住まいに引っ越した後も、取り壊しまで2週間位あったので、学校の帰りに何度が空になった家に寄ってみた。
家具いっさいなくなったがらんどうの家はやけに広くて、電気も切ってしまった家の元私の部屋に、しばらく座っていたりしたっけ。おかしなもので、あれからもう20年以上経つというのに、今でも夢に出て来る家は昔の家だ。日本の夢を見る時に、今のマンションになった家が出て来た事は本当に一度もない。私の中に「実家」としてインプットされているのは、17才まで住んでいたあの家なのだ。

帰る度に街が変わって、新しい人たちが増えていくというのは、だんだん自分の帰る場所が無くなる様な気がする。 今はまだ家族が健在だけど、あと10年後はどうなってることやら・・・・・父が地元町会の副会長をしているため、去年秋祭りの時期に帰った時は社務所で町会のおじさん達と話ができた。
子供の頃に引いた山車は記憶していたより小さく、第一、山車を引く子供がいない・・・もっと賑やかだったのに、と思わずにいられなかった。全ての町会揃ってのお神輿の行列も、昔よりルートが短くなっていて、「え〜、あっちの神社まで行かないの?」と思った。大人の神輿も殆どはかつぎ屋さんがやってきて担いでくれてるらしい。(日本全国のお祭りを廻ってる担ぎ屋さんがいるそうだ)

なんだかドラマを観ていたら神楽坂周辺にも行きたくなってきた。随分行ってないなあ〜〜 昔、歌のトレーナーに紹介された咽喉科の先生がいて、神楽坂といえば「喉が痛くなると行く所」という感じがする。今回は彼も一緒な事だし、下町散歩という事で飯田橋から新宿まで神楽坂周辺をぐる〜っと歩いてみますかね・・・・

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初めて会う親戚

従兄の次男坊と初めて会った。

父方,母方合わせて従兄弟の数は20人と多いのだけど、子供の頃から年に1-2度は会ってた人と、ほどんど数える程しか会った事の無い人がいる。 この従兄は後者に入る。今年の始めに伯父さんが亡くなり、久しぶりで母と会った時に、彼の息子さんがイギリスのバーミンガムにいるという話になったそうだ。 突然この従兄から「万が一の時の為に連絡先を息子に教えておいていいですか?」とメールが来たので、「いつでもどうぞ」と返信しておいた。

よく友達からも、「知り合いがロンドンに行くんだけど連絡先を教えていい?」なんて話をされる。観光案内代わりに利用されるのはお断りだけど、 何か困った事があって、現地にいる人間として助けてあげられるなら喜んで・・・というのが私の信条。私も来た当初は「知り合いの知り合い」のような人達に助けてもらった。 とはいえ、実際には連絡がないのが普通だ。どうやら知らない人のツテを借りずにイギリス旅行を楽しめた、という事なのだろう。

ところが、従兄からのメールの翌日に今度はバーミンガムにいる本人からメールが来た。「はじめまして!」で始まるメールは、節度あるとても丁寧な文章で、その中にも「自分の親戚が海外にいた!」という若者らしい驚きと興奮が伝わってくる。(・∀・)とっても好感が持てたので、「いつでも来てくださいね」と返信した。 暫く経ってからまたメールが来て、本当にロンドンに来ると言う。お友達が日本から来るので一緒にロンドンと近郊を回り、その後バーミンガムに帰る前に寄って行きたい、という。もちろんうちは全然かまわないのだけど、ふと彼と一緒に家の中を見渡して、愕然とする。

あのドアの取ってがゆるんでる。 椅子の一つはぐらぐらしてて、バスルームのタオルハンガーも1本壊れてる。トイレットペーパーのホルダーも半分壊れたまま放ってある・・・・・
げっ!まずいじゃん!!
 
毎日住んでいる分には気にならなくて「そのうち・・・」と放ってある事が、人の家だとやっぱり気になるはずだ。あわてて彼と一緒に家中を点検。まず第一にこの家は今ひびだらけだ。3年前の乾燥夏の時に家の前の桜の樹に水分を取られて隣の家が沈下し、 それに引きずられて我家もあちこちに亀裂が入ってるのだ。 すぐに直さなかったのは、沈下が完全に止まったかどうか確認するまで修理は待った方が良いというアドバイスをもらったからで、この夏にいよいよ保険会社を通して工事してもらう矢先なのだ。

まあ沈下による亀裂はどうしようもないけど、他人が見て不愉快になる部分をとりあえず何とかしよう、という事で、やっぱりバスルームでしょう・・・・。 タオルハンガーとペーパーホルダーを直し、便座のネジを締め直す。お風呂を奇麗に磨いて、カビキラーをタイルに吹きかける。それくらい何時もやっとけよ!という声が聞こえそうですが、まあ何といいますか、住んでると気にならなくなっちゃうってこわいよね〜〜

そして、洗面台のクロームのタップがひび割れていたのを思い出す。蛇口自体を変えなくちゃいけないなと思いつつ数カ月が経っていたのだ。 彼がHotColdの2つのタップを調達してきて、付け替える。これが難作業だった! 10年振りに変えるタップのネジは異常に硬く、彼が床に這いつくばって腹筋をしぼりながらスパナでネジを回そうとするのだけど、なかなか動かない、、、彼は「F○cking Hell!!」を連発しながら汗だくになって頑張ってる。夜の9時頃に初めて2つのタップを変え終わったのは11時半だった・・・

というわけで、まあこんな事でもない限り放りっぱなしだった事がなんとか片付いて一件落着。 初めて会った従兄の次男坊は、ホントに気さくで飾らない若者だった。23かあ〜〜 まあこの従兄は私より10才くらい上だから長男が26といっても不思議じゃないんだけど、やっぱりちょっと複雑な心境・・・!近所のレストランでおしゃべりし、家に帰って家族写真なんかも見せてもらって楽しい時間を過ごせた。

初めて会う親戚なんていうとちょっと緊張というか、煩わしさなんかもあるものだけど、そんな事は全くなくて、私も彼と似た歳にイギリスに来た当時の学生生活を思い出して、楽しかった! なんだか気持ちが明るくなった。遠い親戚、近くの他人、本名も知らないネット友達・・・・人との出会いって人生の宝物です。

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アイスコーヒーが飲みたい!



里帰りの時はいつも、成田に着いてすぐ都心行きのリムジンバスのチケットを買い、すぐ隣のスタンドバーでアイスコーヒーを飲む。 このリムジンを待つ間のアイスコーヒーを私は本当に楽しみにしている。日本独特のアイスコーヒーの味だ。「ああ、日本に来たんだなあ〜」と実感する瞬間・・・・。

ロンドンに来た頃は、まず美味しいコーヒーというもの自体、この国には存在しなかった。 とにかくTeaといえば、真っ赤に濃く出した紅茶にあらかじめミルクが入って出て来るEnglish Teaだ。日本にいた頃は毎朝手でコーヒーミルで豆を挽いていた私にとって、コーヒーが無い(一応はあるけど全然美味しくない!)というのは大いに不満だった。 まあ、いつの間にか紅茶の生活に慣れ、今では朝起きたらまずA cup of teaがないと一日が始まらなくなってしまったけれど・・・

ここ10年くらいの間で、イタリアンのカフェがちらほらと出来始めた頃から、時々わりと美味しいコーヒーにお目にかかれるようになった。 コーヒー文化があっという間に広まったのは、スターバックスの進出と、それに対抗するイタリア系カフェとの競争が激してからだ。 今やどの街角にもStarbucks, Cafe Nero, Cafe Costaのどれか(あるいは全部)が必ずと言って良いくらいあり、昼間に満足のいくコーヒーが飲める様になった。ただひとつ、今だにコーヒーをホワイトにするのはミルクで、日本で必ず付いてくるクレマトップのようなクリームが出て来る所はほとんど無い。レストランでは「クリームください」と言えば出してくれるけど、カフェでは無理だ。

さらにアイスコーヒーとなるとちょっと勝手が違う。

イギリスではそもそもTeaやCoffeeをアイスで飲むという感覚がない。 元々夏でも23度前後の気温だった国なので、(確かに学校ではそう習ったし、80年代に来た時は、デパートにもお店にも冷房はなかった)本来暖かい飲み物であるはずのお茶を冷たくして飲むという発想がないのだ。 冷たい飲み物は、ジュースやシェイク、カクテルといった類いになる。 EUのおかげで大陸からの人達が増えてきて、初めて無い事に気付いたんじゃないだろうか・・・?スターバックスのIced Coffeeに出会うまでは、気に入ったアイスコーヒーは皆無だった。

昼間は20度を超える気温が続く今週、やっぱりアイスコーヒーが飲みたくて、いつもお昼を食べるカフェで「いつものアメリカン、アイスにしてくれる?」と言ってみた。お兄ちゃんは「Frappe? Iced Mocha?」と聞いてくる。どう違うのかと聞くと、Frappeはキプロスから持ってきた特別な機械でトップにクリーミーな泡を創り、コーヒーとミルクを混ぜたドリンクだと言う。 う〜ん、、スタバのフラッペはかき氷みたいにコーヒーシロップと氷をガーガー混ぜた物だけど、、、違うのかなあ〜? で、Iced Mochaのほうは、バニラとコーヒーにチョコシロップを氷で混ぜたものだそう。???? 

いや、私はいつも飲んでる普通のアメリカンコーヒーの単に冷たいバージョンが飲みたいだけなんだけど・・・・・

お兄ちゃんちょっと考えて、「わかった 2バージョン作るから、飲んでみて気に入ったほうを次の時から頼みなよ」と言う。 そして、文字どおりいつものアメリカンをもう1ショット分濃くいれて氷たっぷりに入れてくれた。(これは、日本でむか〜〜し喫茶店でバイトしてた時に教わった、アイスコーヒーの入れ方だ)そしてお兄ちゃん自慢のフラッペ

パニーニサンドイッチにアイスドリンクを2つ目の前に並べてのランチになった。 結果は、、、やっぱりノーマルな濃いコーヒーのアイスバージョンのほうが、コーヒーの味がしてましだった。(お兄ちゃん、このやり方は慣れてないらしく、コーヒーが少し濁ってる) よくホリデーで地中海のほうにいくと、コーヒーがやたらとネスカフェの味なのだ。薄いネスカフェにミルクが多すぎて、コーヒーの味がしない。 コーヒーが美味しいと思ったのはやっぱりイタリア

実はいつもお昼を食べるカフェは、ここの他にももう一つイタリアンカフェがある。あっちの店でのIced Americanoのほうが美味しい。 今度からアイスで飲む時はあっちに行こう、、、、 ここのお兄ちゃん、仲良くなってるしサービス良いから好きなんだけど、、、ごめんね〜!やっぱり暑い日は、美味しいアイスコーヒーが飲みたいの

里帰りの最後もいつも成田でのアイスコーヒーで終る。 搭乗までの時間に必ず最後のアイスコーヒーを飲んで、次に来る時を思って、後ろ髪ひかれながらゲートに向かう。
その日本行きも来週末だ〜〜! 毎日飲むぞ、、日本のアイスコーヒー!

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Equus = エクウス

エクウスが上演された70年代半ばから後半というのは、「人間の価値、尊厳とはなにか?」を問いかける社会的な芝居が相次いだ時期だ。ニューヨークで、ロンドンで上演されたそれらの芝居が70年代終わりから80年代に入って次々と映画化され、舞台を観ない層の人達にもその問いかけは広がった。

エクウスの他に、カッコーの巣を超えてロボトミー)、この命誰のもの尊厳死)、エレファントマン奇形児)、小さき神の創りし子ら聾唖)、ベント同性愛

数年の間にいつくもの上演・再演が相次いだというのは、そういう時代だったのかもしれない。 そして、その直後と言って良い80年代半ばには、AIDSが世界的に騒がれる事になる 始めの頃は多少のパニック状態があったけれど、AIDSに関しては、比格的早い時期から偏見や差別よりも、正しい理解と注意を呼びかける動きが広まったのは、「命の価値」を見つめ直す事に気付いた人達が多かったからかもしれない。

さて、久しぶりに観たEquusだった。
17 才の少年、アラン。17才というのは本当に微妙だ。少年と呼ばれるけれど、身体はもう大人になって自分の考えや信仰も持っている。でもまだ自信はなくて、 不安のぶつけ場所を探してる。エクウスは、馬を愛し、というよりも魅了され、心奪われ、崇め、神のように崇拝し、神と一つになる事を切望している少年の話 だ。 そしてそのピュアな情熱と信仰は、厩舎で6頭の馬の目をアイスピックで突き刺して潰す、という猟奇的犯罪を引き起こす。

舞台はアランと彼を担当する精神科医とのやりとりで話が進む。
アランの馬との最初の出会い、厳格でストイックな父親と元教師の母親も絡めて、アランがどんな背景で馬を崇拝するようになり、次第に狂信的エクスタシーと性的なエクスタシーを切り離せなくなってしまうようになるか、その過程をパワフルに描く。 
最後には少年のピュアな情熱に精神科医自身が自分の役目、精神を病んだ人間を普通に戻すという事に疑問を抱き始める。普通とは何か、、、少年の純粋な心と情熱を奪って、他の人と同じにする事が、普通で正しいことなのか。

アランを演じたDaniel Radcliff君はとても自然で良かった!目が大きくて奇麗なので、舞台でも目力が出ている。 それが変に強い力じゃなくて、キラキラとしてるのだ。 後ろ向きに横たわった時の肩と背中の線の細さは、まぎれもなく17才の身体だけれど、腹筋6つ、いや、、8つあったかな、、奇麗に絞ってある。 言われている通り後半では全裸で演じてるのだけれど、相手のジル役の女の子ともども、べたついた感じが全くなくて普通に観ていられる。

ちなみにこちらの舞台では、極力隠すといった感じの工作はせず、脱いだら当然見えますが、普通に裸で動きまわってる。 追いつめられて馬の目を突き刺すクライマックスのシーンは、本当にパワフルで美しかった! あのシーンを全裸で演じるというのは、17才の俳優にとってものすごく勇気が要っただろう。藤原竜也君が「身毒丸」で脱いだのとはちょっと違う。演じる役を本当に感じていたら、実際に身体が反応)してしまうかもしれないシーンだ。 実際そういう事もあるのかもしれないね。本当に裸の自分を曝す覚悟でないとできないよ・・・・ダニエル君、カーテンコールではニコニコしていたけど、ちょっと魂が抜けたような疲れきった顔をしていた・・・

相手役の精神科医を演じたリチャード・グリフィス氏とダニエルの相性も良い。始めはあまりにも大きなお腹で張りボテを着てるのかと思った。(本当にあんなに太ってるのか、、と今でも疑問) 見た目がちょっとダイサード役のイメージと違ったので、(歳を取り過ぎてると思ったし)はじめは違和感があった。、体型のせいか衣装が合ってないようにも思って、一幕の前半はそのチグハグ感があったけれど、「役者は演技で納得させる」という事を再認識しました。2幕では、ダニエル・ラッドクリフのアランには、このダイサードがぴったりだと納得

脚本には、笑える所が沢山ある事も今回よく解った。以前に日本で観た時は(市村正親さん)いやに重い芝居だったように思うのはやはり翻訳のせいか、それともグリフィス氏が演じるダイサード医師のユーモアのセンスか・・・随所で笑いが炸裂していた。

面白いと思ったのは、観客層だ。ちょっといつもの劇場の客層と違う・・・・
まず若い。20代前半そこそこ(10代後半?)といった女の子やカップルが多い。親子で来ている人たちも大勢いた。ハリー・ポッターファン、、という事か。 でも彼等が舞台で観たのは、ハリー・ポッターではなく、俳優ダニエル演じる繊細で情熱的な思春期の少年だという事を皆納得したはずだ。ラストの15分はみんな身動きする気配すらなく圧倒されて観ていた。 親子連れのお父さんは、初演のエクウスを観ているかもしれない年代だ。

あと、やたらと目についたのが、カッコ良くてスマートでキャンプな人たち(=ゲイやダンサーに圧倒的に多いタイプ。これは舞台を観て解った。6頭の馬を演じるのは皆ダンサーで、身体の動きのしなやかさ、馬として立っている線の美しさは本当にセクシーで奇麗だ。どうやらそちらのお目当てさん達も多いという事なのだろう。(あるいはお友達)ナゲットという馬を演じたWill Kempはマシュー・ボーンの「白鳥の湖」でオリジナルの白鳥を踊った人でファンは多い。

良い舞台だった。 ラッドクリフ君、今回はちょっと屈折した少年だったけれど、それをとてもピュアに演じていたのでキャラクターに暗さはあまりない。ちょっと軽い感じの芝居もいいんじゃないかな〜、二ール・サイモンの「ブライトンビーチ回顧録」みたいな・・・・・

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Wilfしましょ!

いや〜、、いきなりのようです!

とはいってもね、気温が24度くらいまで上がったのは、あくまで午後の数時間で、朝晩はやっぱりジャケットがないと肌寒い・・・・と私は思っているのだけど、道を歩いてる人たちはみ〜んな一斉に真夏の格好。
いくらなんでもタンクトップだけじゃ、、、寒くないですかあ〜・・・??  ないみたいですね、、、ホントに不思議な人達です・・・・

WILF =Wilfingという新語があるそうです。これは「What was I Looking For?」の略で、何かを探すためにインターネットを始めたものの、あちこちと関連のサイトに飛んでしまい、当初の目的をはずれて当てもなくあれこれとネットして時間を潰してしまう事だそうです。Wilfingする人たちはWilfer。英国全体では、特にスコットランドが、全体の63%がWilfersという事だ。

統計では、オフィスで働く人達が本来の勤務時間中にwilfingで無駄にする時間は、一ヶ月に約丸2日 男性のWilferの方が女性よりも多くの時間を無駄にしているといい、ショッピングサイトが一番Wilfingに陥り易いそうだ。次いでニュースサイトや、旅行関係。アダルトサイトにwilfしていて職場で他の同僚とうまくいかなくなったり、wilfingに時間を費やし過ぎて夫婦/恋人関係がぎくしゃくしてくるケースもある・・・・

あまりにも多い情報量に、感激のあまりついあちこちに飛んじゃうというのは私もよくある。休みの日なんて、ちょっと調べものをするつもりでマックを立ち上げて、そのまま3時間位あっという間に過ぎていたり・・・・ いやに肩と背中が凝ってきて、いつの間にか長時間wilfしていた事に気付く。でもね〜、思うのですよ私、、、

だってWilfingって楽しい!

本当にいろんな情報があるもんだから、なんだか毎日自分が少しずつ賢こくなっていくような気がしません?(*^o^*) するだけかな、、、
wikipediaとか読んでると、そこから関連した所にどんどん飛んじゃう、、! 世間的にすごく知られてる程ではなくても、今でも芝居絡みであちこちで仕事してる昔の仲間達が、何人もwikipedaに載ってたのには感激した!! 読んだ本の背景とか、歴史に関する事とか、いろんなサイトを読み始めたらキリがない。

でも仕事中に、、というのはやっぱり国の経済に関わってくるわけで、ネットも程々に、という事なんでしょう。 テレビとインターネットの決定的な違いは、ネットは自分から探していけるという点だ。テレビのように受け身じゃなくて、参加する事ができる。 ニュースのサイトで毎日いろんな記事にあれこれコメントしていく常連もいるらしい。

楽しいよねえ〜やっぱり!

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名作の再放送


クリスマスもそうだけど、イースターホリデーのテレビ番組も、「毎年お決まり」といった感じの再放送ものが多い。あと特番として、「あなたが選ぶ永遠のXXXTOP100」といった類い。永遠のコメディー、永遠のミュージカル、永遠のロック/ポップス 永遠のラブシーン etc・・・・映画のリピート常連は、「チキチキ・バンバン」や「メアリー・ポピンズ」 今回やってたのはやっぱりこれも常連のひとつ、「The Great Escape=大脱走

もう何回観た事だろう、、?スティーヴ・マックイーンの大脱走。次にくる場面や台詞が解っていながら観てしまう、というのがやはり永遠の名作と呼ばれる由か、、、 やっているのがわかっていても見ない事もあるので、実際に最後にちゃんと観たのは4ー5年前だったかな。でも久しぶりで観てもやっぱりよく出来てる!

今年のイースターお馴染みのキリスト物はメル・ギブソン監督の「The Passion of Christ」だった。これは私は封切られた時に映画館で観た。おそらくキリストの最後を描いた数ある映画の中でも、もっともBloodyな映画だ。いえ、よく使うけなす意味のbloodyじゃなくて、本当に「血だらけ」の意味です。 鞭打ちのシーンなんて、本当なら絶対死んでるんじゃないか、、と思うくらい。あそこまでキリストを血だらけのボロボロにして、あの映画でメルは何を言いたかったのだろう、、と考える。

役者達はヨーロッパ各地から集まってきていて、台詞は全てアラム語、ラテン語、ヘブライ語で構成され、あの時代に実際に話されていた(に一番近いと思われる)言葉で語られる。 英語の字幕がついていないシーンも結構あり、でもそれがちゃんと解るようになってる。 最もこの映画は、観る側がキリストの生涯の話をあらかじめ知っていると想定した上で創られてる。ストーリーのあらましは、他の往年の名作映画で知っておいてくれ、と言う事なのだろう。 最後の3日間の話なので、聖書に書かれたキリストの生涯の話を把握していないと全くわからない。

これはキリストが主役の映画と少し違う。 かれの台詞は極端に少なく、後半は血だらけの顔で白目をむいているだけだ。これは、彼に関わった回りの人間達を描いている。カヤパ、ピラト、母マリア、マグダラのマリア、ローマ兵、十字架を背負って歩くのを手伝わされた男、イエスに触れた人たちを各々に少ないショットで見せている。 役者達はみんな強力だ。特に母のマリアを演じたルーマニアの女優さん、画面の中でのパワーが凄い。 終わりのクレジットを観ていたら、役者達の名前がどれもユダヤ系かイタリア系な事に気付いた。そういえば顔立ちも皆ローマ組とユダヤ組にはっきり分かれてたなあ。

さてもう一つ、懐かしいドラマを観た〜〜 もう10年以上前にBBCが制作したドラマでKen Russell監督の「Lady Chatterley=チャタレイ夫人の恋人」だ。 これが放映された時は、BBC始まって以来のSteamyなSexシーンという事で、新聞やテレビ雑誌が放送前からあれこれと書き立てていた。 前後編もので、前編が放送された翌日は、シーンの写真入りで新聞に意見が載り、バスの中でおばさん達が「昨日観た?」「観たわ観たわ、あははは、、、」と話しているのも聞いた。

この主演の2人にビシバシ飛び交うケミストリーは、凄い物がある。演じているのは、ジョエリー・リチャードソンショーン・ビーン。このドラマでのショーンは、もう思わずクッション抱えて身悶えしながら観てしまう程SEXYだ。 粗野な森番、でも教養があって紳士的という、メラーズを色気全開で演じてる。またチャタレイ夫人ことコニーを演じるジョエリーの可愛い事といったら、、! 彼女はお母さんがアカデミー賞女優のVanessa Redgrave、父親は映画監督のTony Richardsonという、演劇サラブレッドファミリーの一員だ。お姉さんのナターシャは、真田広之さんも出ていた「上海の伯爵夫人」(やっと邦題が解りました)でレイフ・ファインズと共演している。

とにかくこの2人の演技が、まぶしくて目が離せない。 役者同士の相性という話を前にブログにも書いたけれど、この2人の間に行き来している電流のようなものがあって、説得力のある演技になっている。確かにsteamyなシーンもあるけど、それ以上に雨の森の中を全裸で駆け回る2人の姿が美しくてまぶしい。2人共、身体がすっごく奇麗だし、、、!映画やドラマで「どきどきしながら観る」ってよく言うけど、本当に心臓がどきどき波打つの感じながら観る事ってあんまりないよね。このドラマはまさにそうでした。恋する2人が輝いてます

も〜〜、Seanが本当に、、サイコーに、、男性フェロモン全開です、、、、

でも、この作品が本当に言いたいのはそういう事ではなくて、あの時代の女性の立場とかしがらみ、階級意識の決定的な違い、恋愛対象のタブーといった事から羽ばたこうとするチャタレイ夫人の生き方なんだよね。 D H ローレンスの他の作品でも見られるけれど、あの頃の女性が生き方を選ぶという事が、どれほどの社会的犠牲を伴うかという事。

検索してみたら、どうやら劇場版に縮小したバージョンが日本でもDVDになってるみたいですね。(こちらで)
本来は前後編4時間の作品なので、どの位カットされてるのかは定かでありませんが、お薦めします 監督の撮り方もすごく良いし、他のキャストも粒ぞろいです。さすがBBCが力入れて創った作品です。

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ここは何処・・・?=国のアイデンティティー

Total Eclipse=太陽と月に背いて」を観に日曜日だけど、出かけた。
West Endの劇場はみんな日曜日は休演だけど、この芝居はいわゆるOff-West Endもの。小劇場/スタジオ公演なので、場所もちょっとはずれてる。チェックするとLondon Bridge駅から3ー4分とある。

日曜日はうちのほうは1時間に1本しか電車が無い。 ロンドンブリッジに出るには、どうやら電車よりバスで地下鉄駅へ出て、地下鉄を乗り継いだほうが良さそうだ。イースターなので街は静かで車はめっきり少ない。思いっきり春の日差し。連休の間中ずっとこんなお天気が続くなんて本当に運が良い!今日はさすがにみんな夏服を着てる・・・・

バスの2階席で良い気持ちで揺られていると、途中で男の子の2人組が乗ってきた。2階に上がってくるとまっすぐに一番後ろの席へ行く・・・・ 2階の最後部へ直行する若い子達は要注意なのだ、、! 案の定、彼等はすぐに携帯で音楽を聞き始めた。 最近の携帯はMP3プレーヤーになってるのはいいんだけど、iPodみたいにイヤホーンでしか聞けないようにしてくれないかしら、、! 第一に音が良くない上にガキ共は音量を上げて聞くので、まともな音楽にも聞こえない雑音だ。 おまけにその音楽がギリシャだかトルコだかのあっちの方の歌で、まるで曲付きのお経みたいにしか聞こえない。

流石にちょっと不愉快で、「ボリュームさげてくれない?」と喉まででかかったんだけど、二階席には私と彼等の他は誰も乗ってない。 黒人の男の子2人組で、丁度朝のニュースでティーンエージャーが14才の子に刺し殺された事件を見たので、言えなくなってしまった。 
私は用件を伝え合う為に電車やバスで携帯電話を使うのは良いとおもってる。でも大きな音で音楽をかけてるのと、バス中に響く声でず〜っと電話でしゃべり続けてる人種には本当に腹が立つ。

毎日の事なので結構ストレスになってくる。北ロンドンには大きなギリシャ系、トルコ系のコミュニティーがあるけれど、最近目だって増えているのが、元ソビエト系、東欧系の人達だ。去年EU加盟国がさらに広がって、今までとはちょっと違うジプシーみたいな人達もかなり目につくようになった。

イライラしながらも、とりあえずは我慢してしまって地下鉄駅に着く。ロンドン市内は旅行者ばかりに見える。地下鉄に乗ると、向こうにLondra(スペイン語?)と書かれたガイドブックを持った4人家族。向かいの3人とわたしの隣に座った2人は同じグループのようで、ドイツ語で話してる。ふと斜め前に座ってる女の子に目がいった。 日本人のように見える、、、けど、すぐに私の頭はそれを否定した。

日本人じゃない、、、きっと中国の人が韓国人だ!香港からの子かもしれない・・・

なんと彼女は右隣の席にマクドナルドの袋を置き、左隣の席にマックシェイクを置いている。 手にはフライドポテトを持ってゆっくりゆっくりとポテトを1本ずつ口に入れている。 そりゃあこの辺ではまだ地下鉄も空いているけど、席を3つ占領して食卓にしてるってど〜ゆ〜神経よ・・・・!? バーガーは既に食べ終わったようで、右の席の袋に箱が捨ててある。ドイツ人グループが一斉に彼女を見、目を見交わしあった。彼女は全く意に介さないようで、のろのろとポテトを口に入れてる。時々シェイクをすすっては、また左の席に置く。

なんだかいたたまれなくなってきて、「同じ日本人だと思われたらどうしよう」とさえ思ってしまった。 さっきのバスでの事もあって、本当に腹がたってきたので、彼女がもしそのゴミを座席に置いたまま降りようとしたら、首根っこをつかまえてでもゴミを持ち去らせようと決めた。
都心に近づくにつれて駅毎に電車は混んでくる。 他の人も彼女を見て明らかに笑っているのに、当人はまるで知らん顔だ。やがて降りるために彼女が立ち上がった。「どうするか・・・?」と見ていると、彼女はとりあえず食べ残したポテトをゴミの袋に入れてその袋を席の後ろ、窓枠のスペースに置いた。そしてシェイクは手に持って立ち上がる。 3座席に広がっていたのがとりあえず一つの袋になって窓際に収まったので、またしても私は「ちょっとまった〜」と立ち上がるきっかけを失ってしまった。

電車でもバスでも大きなしゃべり声が耳障りなのは、英語じゃないからだ。イギリス人は大声でしゃべらない。観光客でいっぱいの週末の地下鉄に乗ると、ドリンクのカン、サンドイッチの空き箱、お菓子の袋やスーパーの袋等が座席や床に散乱している。 日本の地下鉄では絶対に見られない光景だ。イギリス人は以外とそういう事はしない。(まあ、若い子達は多少あるけど)だから平日と週末で特に差がある。
外国人に寛容な、個人主義な国が落ちた大きな落とし穴,と言う事か。

郷に入って郷を無視する人間達が増えると同時に個人主義でそれを見ない振りをしてしまった結果。

ロンドンに来た時、とても居心地が良いと感じた。外国人が引け目や負い目をあまり感じる事なく、溶け込む事ができる。そしてそれは、ロンドンをどんどんイギリスじゃなくしてしまった。 サッチャー政権以後のイギリスは、あまりにも外国人を受け入れすぎたのだ。EUができてから、どうやっても金融レベルのつり合わない国から大量に人が押し寄せ、英語も話せず仕事につけない人達が、生活保護手当やカウンシルハウス(公共住宅)を優先的にもらい、医療費は無料で生活している。自称Asylum seekerがハッキリ言って多すぎるのだ。あまりにも多すぎる。

その国に敬意を持たない外国人が増えるというのは、確実に国のアイデンティティーを亡くしていく。

30数か国で行った、生活に満足しているかという質問で、一番満足度の高かったのはスイスだそうだ。 スイスはEUに加盟せず、戦争にも加担せず、高い物価で旅行者を牽制しつつも、その美しい街と自然を愛でる訪問者は後をたたない。 ドイツ語、フランス語、イタリア語と地域によって言語も違うのに、内乱のような話は聞かない。独立独歩で高い生活水準を保っているのだ。

毎年の里帰りの度に、東京も外国人が増えている。日本はまだまだ外国人には住みにくい国だろうけれど、それでも日本に住みたいと思う人たちが、日本の良さをちゃんと理解してリスペクトしてくれる事を願ってやまない。 文化も宗教も、相手をリスペクトする事からはじめないと理解につながらない。「こっちが良い」というのではなくて、同じレベルで受け入れていくという事。広がっていくのはそのまた先の話だ。

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Happy Easter!

今週末はイースターでございます。
クリスマスは宗教的な意味合いがなくても、プレゼントだ、ロマンチックディナーだと大騒ぎする日本なのに、イースターは何故か無視・・・・ まあ、イースターなんか祝わなくても、日本は桜の季節だし、お花見だ新学期だという事で充分楽しいからいいのかな。

私はキリスト教の学校に通ってまして、このイースターはあまり好きではなかったのでした。イースター礼拝というのが早朝からあって、いつもより早く学校に行かなくちゃならなかったから。 普段でもうちの学校は朝の8時10分に始まって、あの頃はそれが普通だと思っていたけれど、ちょっと大きくなってから、他の学校の始まる時間は9時だという事を知った時は、「何でえ〜!?」と思ったものだ。 礼拝の時間が30-40分取られているからだ、なんて小学生の子供は考えなかったので・・・・・

確かイースターの時は早朝礼拝という事で、7時半頃に学校に行った覚えがある。さらに礼拝の後で朝食にレーズン入りのいわゆる「ぶどうパン」と卵が出る。 朝を学校で食べるのなんてもちろんこの日だけで、いつもと違う事というのは子供にとっては楽しい事なのだけど、なにしろ私はレーズンが嫌い・・・!(今でも嫌い!)

何だって朝早くから学校に行って嫌いなレーズン入りパンを食べなくちゃいけないの???

Hot Cros Bun学校で出たのは、普通にただレーズンが混ざったパンだったけど、こちらでは丸いロールのてっぺんに十字が施されたHot Cross Bunを食べる。伝統的にはGood Fridayの金曜日の朝食に食べるものだそう。菓子パンの一種なので少し甘い。イースターだけでなく、Hot cross bunは一年中いつでも普通にパン屋でもスーパーでも売っている。


Easter eggもうひとつ、イースターに付きものなのが卵、Easter eggだ。色付きが主だったのは昔の話で、最近はほとんどデコレーションと言っても良い、芸術的な卵にお目にかかる。子供の頃はゆで卵に色をつけた。 日本では白色レグホンの白い卵が一般的なので、これをタマネギの外皮を入れてゆでると茶色になった。いろんな色に塗った卵の殻を手で潰して、小さな破片を使ってモザイクのような作品を創ったりしたっけ。

以前はクリスマス同様、このイースターの週末もしーんと静まりかえっっていた。電車も動かず、お店もみ〜んなお休みで・・・・ でもこの10年くらいで変わってきている。Good FridayもEaster Mondayも開いてる店が半分位かな〜。そして、この時期はお決まりのキリスト物映画(偉大な生涯の物語やナザレのイエス)や往年の名作ミュージカル、イースター・パレードなんかがテレビで放映されるのだ。まあ、ずっとキリスト教の学校だったから、私はキリスト映画は殆ど観ている。キング・オブ・キングス、偉大な生涯の物語、ジーザス・クライスト・スーパースター、ナザレのイエス、The last temptation of Christ、The passion of Christ、ベン・ハー、十戒・・・・ どれも名作!

イースターは3月下旬の事が多いけれど、実は暦の関係で毎年少しずつずれる。正確には、春分の日(3月21日)を過ぎた最初の満月の日の後に来る最初の日曜日がイースター。 その直前の金曜日がGood Fridayと呼ばれる、キリストが十字架に架かった日、そして次の月曜日が復活の日となる。 最初は何となくいつも3月下旬と思っていて、イースターとサマータイムの始まりが同じ週末と思っていた。でも実際は3月23日から4月25日までのいつになってもおかしくないんだよね・・・・ 皆が楽しみにしている連休だから、やっぱり春っぽくなってからのほうが嬉しい。

新年以来の連休だ〜〜! いつもは日曜と火曜が休みで連休がめったにないから、イースターやバンクホリデーは楽しみなのです。あれ、そういえば、4月8日で灌仏会だ。釈迦の誕生とキリストの復活、今年は強力です! 明日は寝坊して、「太陽と月に背いて」を観に行きますかね。

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