見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

February 2007

梅は〜咲いたーか〜  と、サイコドクター

桜は〜まだかいな・・・・

久しぶりで39度を超える熱でダウンしていた間にも、日々は移り変わるのね、、、、、
仕事に復帰して、フラフラしながら駅まで行き、バスの窓からぼ〜っと外を観ていて、思わす「あっ!」と叫びそうになった。なんと、梅が咲き始めてるじゃありませんか〜!半分くらい。こういうのを見つけた時って、幸せなんですよね!

実は今の職場に移った当初は、電車を使っていた。この駅までは15分程歩くのだけれど、静かな住宅街を抜けて、後半の7ー8分はひたすらゆるやかな登り坂。呼吸のリズムが良い感じにエクササイズになって丁度目が醒め、身体が起きる。 駅は静かな高台にあるので、朝の電車を待つ時間は本当にさわやかな気分だ。電車に乗ってしまえば8分で着く。最初の半年はずっとこのルートを使っていたのだけれど、だんだん朝の街の喧騒が恋しくなってきて、ルートを変えた。

都会育ちの悲しさというのだろうか。私は街の音、人や車の行き交う喧騒を感じていないと不安になってしまうのだ、タウンセンターの大通りに出て、人々が急がしそうに歩いている中に混ざっていると、「さあ、今日も仕事だ!」という気になれるのだ。 で、歩いて10分弱のタウンセンター側の駅前からバスで15分というルートに変えた。

このバスルートには、いろんな街路樹がある。ちいさな桜並木もあちこちにあるし、住宅街の歩道にはいろんな樹が植えられている。今回は半分程咲きかけた梅の木があちこちで目に付く。 椿も咲いてたなあ。私は木の花が好きなので、この15-20分のバス路線が結構お気に入りだ。丸っこくて白い梅の花は可愛い。

なんだかんだと、来週はもう3月。3月終わりには夏時間が始まるので、一気に陽が長くなる。 秋になった時は、こんな季節が来るまで、長いなあ〜〜と思って気分も沈みがちだったけれど、なんだかあっという間に過ぎたような気もする。そうか、冬の夜長はブログをやってればいいのね。もっと前からやればよかった・・・ 

まだ病み上がりで、咳きが出る。どうやら流行ってるらしく、仕事のお昼休みにカフェや近くのスーパーの人と話してると、「あなたもなの〜?」(発熱ダウン)とあっちこっちで盛り上がる。

先週からずっとテレビはニュースか、フードチャンネルしか見ていなかった。一日中料理ばっかりやってるチャンネルは、彼の一番の(というより唯一の)お気に入りだ。 今日は仕事から戻ると彼がいない。久しぶりに日本語のドラマが観たいな、とは思うものの、病み上がりなのでドラマチックで臭いのはちょっと避けたい。何が良いかしら、、、と選んだのが、「サイコドクター」うん、このボソボソ加減は病み上がりに丁度良い感じ。耳に心地よいわ〜

櫂先生、ほとんど「男」捨ててるような感じもするけど、 低音のボソボソしゃべりはすごく合ってるね〜 でも、気が付いた事があるのです。台詞のテンポ。実は決してゆっくりじゃないんだよね。確かにおだやかなんだけど、一緒に台詞を言ってみると、けっして特にゆっくりしゃべってる訳じゃないんです。(一緒に台詞言ってみたりとか、普通するか〜!?)その辺の加減が、なんていうか、すごく計算されてるっていうか・・・・

今回は最初の痴漢の部分から順番に観たんだけど、やっぱり毎回のゲストは多彩です。実はこのドラマでの私のイチ押しは西村雅彦さんです。今までのどの作品よりも、西村さんが「良いな〜」と私は思っているのですが・・・
いつの間にか、三谷幸喜さんとは一緒にやらなくなってしまったみたいですね。古畑のファイナルには出てらっしゃいましたけど・・・・いつもはちょっと浮いてしまいがちな西村さんの演技だけれど、八尾警部は人間味があって好きです。 そういえば、さりげなく冷遇されていた、ちょっとハンサムな八尾さんの相棒刑事さんの事、どなたかご存じじゃないでしょうか・・・・?

最後の2話は、やっぱり渡辺美佐子さんといかりや長介さん。渡辺さんは本当に良いな〜。森一家の3人,本当に素敵な親子です。最終回での櫂先生の演技は、やっぱりすごく計算されてて、ちょっと唸りました。 あくまでも精神科医として、それまではどっちかっていうとつまんないタイプの人間だった櫂先生が、最終回で自分を崩さずに、それでいてわき上がる気持ちに素直に、とても人間的になっていく姿が緻密に計算された演技のようで、その加減が微妙だ。 「おとうさん」の一言をどう言うか、、、絶妙なトーンとタイミング。う〜ん、成る程ね!


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久々の高熱、、!

参った〜・・・・久しぶりで39.5度まで上がりました、、、ちょっと死んでました、、、

月曜日の朝,間が覚めた瞬間に、片方の鼻が完全に詰まっているのを自覚して、「ヤバいかも・・」とは思ったんだけどね〜 仕事中はもう2ー3分毎に鼻をかみっぱなしで、顔はヒリヒリするし頭はぼ〜っとするしで、どんどん気分が悪くなっていく・・・・ 夜は芝居を観に行く予定で楽しみにしていたので、「どうしようかなあ〜」と不安になる。夕方にはゾクゾクし始めたから、「熱が出るかな?」と思ったけれど、とりあえず劇場へ向かう。この時には「もし芝居がつまらなかったら、幕間に帰ろう」と決めていた。

ジェシカ・ラング「ガラスの動物園」。テネシー・ウィリアムスは特に好き、という作家ではないけれど、かれの芝居は演出や役者によってすごく面白くもなれば、つまらない事もある。ジェシカ・ラングのガラスの動物園はニューヨークでかなり絶賛されたそうで、だから一応期待していたのです。

で、すごく良かった!
 もうかなり前に観た「ガラスの動物園」は、こんなに面白くなかった。足のちょっと不自由な、極端に内気な娘の為に、なんとか男性を引き合わせようと愚かな計画を立てる母親。娘の兄はずっと彼女の面倒を見て来たけれど、そろそろ家を出て違う仕事をしたがっている。家族にも言えずに学校をドロップアウトしてしまった娘は、自分に負い目を感じ続けて、ガラス細工の動物をコレクションにしている。そのガラスの動物園が、彼女の世界なのだ。そこから彼女を引きずり出そうとしてしまった為の悲劇、、、娘を愛しているからこそ愚かな策を立てて、逆に娘の世界を壊してしまう母親。妹を母を大切に思いながらも、自分の世界を持ちたいと思っている兄。

特に2幕での娘のローラ役のAmanda Haleは本当にガラスのような透明感で、存在そのものがすごく繊細だ。で、プログラムを観たら、、、RADAの卒業生だった、、、流石です。ジェシカ・ラングは、「愚かな母親」をすごく可愛らしく演じてる。一幕での「もう解ったよ〜 ちょっと黙っててよお母さん!」と言いたくなるような口うるさい母親と、2幕で娘よりも娘らしく浮き浮きしてしまう可愛らしさ(愚かさ?) 登場人物が1幕3人、2幕4人というチームワークがとてもうまくかみ合ってる。

ちなみに役者の台詞はすべてアメリカアクセント。最初はジェシカ以外の役者も向こうから連れて来たのかしら、と思ったけれど、彼女以外の役者はすべてイギリス人。 このアメリカン英語は実は劇場中がそうだった。プログラムを売る人、チケットを切ってくれた人、席へ案内してくれた人、休憩の時、女性トイレが長蛇の列になったのを見兼ねて「反対側にもありますよ、そっちのほうが空いてます」と言いに来てくれた人、アイスクリームを売ってる人、みーんなアメリカのアクセントでしゃべっていた。 芝居の為の雰囲気作りが、劇場に1歩入った時から始まってる。これにはちょっと唸りました。やっぱりね、テネシー・ウィリアムスですからね〜

実は終る事にはやっぱり熱が出始めた感じで、ちょっと帰りがつらかったけど、頑張った価値ありました。
で、其の後はもうダウン!です・・・・

実はイギリスに来て、最初にGP(ファミリードクター)に行った時、「少し熱があるんです、37.5度くらい」と言ったら、「ああ、普通だね」と言われてびっくりした。「ええ〜!私の平熱は36度ちょっとなんですけど」と心で叫びつつ、「そうか、イギリス人は平熱が高いのかあ〜」と妙に感心したりして・・・

これは実は熱の計り方によるものらしい。日本では体温計を脇の下にはさんで計るけれど、こちらでは口の中で舌の裏にはさんで計る。こうやって計ると、脇の下よりも7-8分高くなる。一般に平熱が37度位というのが普通だ。昨日はずーっと39度を超えていたから、かなりつらかったけど、3時間位前からやっと元に戻ってきたので、こうして久しぶりに更新してるわけですが、ちなみに今の体温は、舌の裏で37.2度、脇の下でも計ってみると36.4度。よかったよかった、、、、(・∀・)

明日はどうしても仕事に行かなくちゃならないので、午後のうちに熱が下がってくれなくちゃ困ると思ってたのです。二日間寝込んでると、仕事に復帰する前に準備が必要だし。 何しろ髪はベタベタ、顔はガサガサ、何度も汗をかいてるからゆっくりシャワーで身繕いしないといけないしね。 夜の間は少し身体を起こして動いてないと、フラフラしちゃうし・・・ 背中も腰も異常に痛い!! 以前は考えなかったけど、お年寄りが高熱で亡くなっちゃうって、、なんだか、ちょっと解る気がするわ〜〜〜

明日は仕事に行きます、応援してください
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ピアノの魔法

素敵なものをみつけた、、、

情報不足で知らなかったのだけれど、去年の12月に日本で一日だけ行われたという、矢野顕子さんと上原ひろみさんのピアノセッション・イベント。 2台のピアノから叩き出される音は、魔法のように気持ちが良い!
心が躍る、ちいさなクリップなのに画面を観るうちに私も笑っている。こちらで期間限定という事で観られます。 素晴しいです!!

矢野さんは私もむかーしから大好きな「ピアノで語る天才」、上原さんは名前はちょこちょこと聞いていたけれど、ちゃんと曲を聞いた事はなかった。バークレー音楽院を首席で卒業ですか、、、素晴しい!(・∀・)
他になんの楽器もなくて、ピアノが二台。丁度親子ほどの年齢差のお二人が、それぞれにとっても美しい。 矢野さんは本当に50を前にどんどん奇麗になっていく・・・40を過ぎてからの若返り方は目を見張ったし、自分も見習いたいと、思ってる。外見じゃなくて、心からきれいになっていく方法をさがしながら・・・上原さんは若さと才能がキラキラとほとばしっていて、ピアノに向かいながらみせる笑顔が「音楽を愛してる」と伝えてる。

実は私もピアノを習っていたのです。 3つの時から。辞めたのはたしか中学生になってからだったかなあ〜 つまり3才から10年間習っていたのだ・・・ひえ〜〜、恥かしくてとても言えない! 10年もやってあんなに下手な子が他にいたのかなあ〜〜??

つまり私にとってピアノは、子供の頃から親が習わせてくれたものであって、自分がピアノを弾きたくて弾いていたわけではなかったのだ。あの頃は・・・。 
毎週同じ日に先生の所に行かなくちゃいけないから、それまでに楽譜を弾けるように練習する、それ以上でも以下でもなかった。 まあ、今でも中級のソナタくらいならなんとか弾く事は可能かもしれない。もちろん指なんてまともには動かないから、楽譜をなぞるだけの事だけど。自分で「この曲をこんな風に弾きたい」とか、自分の気持ちを音に込めてピアノを弾くなんて事は、あの頃にはなかった。

ずっと後になって、自分で暇な時にピアノを時々弾くようになったのは、芝居を始めてからだ。やっぱり自分の中に表現する手段を探すようになったのがきっかけなんだろうか、、、もちろんそんな事まで分析していた訳ではないけれど、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」のピアノ譜を練習したりしてた。 まあでもそれも、ちょっと興味あって練習してみました、という程度にすぎなかったけれど。

イギリスにも、ジャズ/ポップなピアノにパワフルなステージパフォーマンスで人気になったジェイミー・カラム(Jamie Cullum)という人がいる。 ピアノを身体中で使って楽しんでいるのが解る。彼の場合はアイドル要素たっぷりなルックスも手伝って、(レオナルド・デカプリオにも負けない?)ステージ中を走り回り、ピアノを弾き、叩き、歌う。ピアノという楽器を大切にするように学んだ人からは「ピアノになんて事を!」と非難されるかも知らない暴れっぷりだ。でも楽しい!

何年か前、Billy JoelElton Johnが組んでFace to Faceというワールドツアーをやった。ピアノ/シンガーの二人の共演は世界各地で大好評だったので、ロンドン公演のチケットを取って楽しみにしていた。ところが、ツアーの最後だったロンドンに来てすぐに、ビリー・ジョエルがビールス性の喉頭炎で、倒れてしまった。 ロンドン公演は結局エルトン・ジョンが、お金を払った人に独りで3時間半頑張るという形でなんとかコンサートとして成立させはしたものの、やっぱりBilly&Eltonという二つのピアノ、二人の歌で構成されたコンサートが観たかった! エルトンよりもビリーのファンであるうちの彼は、今だに其の話を時折持ち出してはくやしがってる。

ピアノは誰がやっても音が出る。それがサキソフォンやバイオリンと違うところ。素人でもキイを叩けば同じ音がいつも必ずでる。ピアノの魔法はそこから先だ。出た音が、どんな音に響くかで全然ちがってくる。
矢野さんと上原さんのダブルピアノは、女性らしさを保ちながら、底力があって、胸がざわざわと震えた。  
数ある音楽楽器のなかではやっぱりピアノが一番好きだ。クラシックでもモダンでもジャズでもソロでもいい。ピアノの音が心地よければ。


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Happy Valentine's Day

バレンタインですね〜!

と書いて、そうだ、、日本はこちらよりも9時間先だから、もう終ってるじゃん・・・・
昨日やっとネットが回複してアップしたブログの日付けが既に14日になっちゃってたのね、、、、そういえば、いつもブログの日付けが一日ずれてるなあとは思ってたんですけどね。

イギリスでのバレンタインに、特別「チョコレート」という感覚はない。まあ、もちろん「バレンタインデーにまつわるもの」というアンケートを取れば、(「クイズ100人に聞きました」みたいな)チョコレートも上位5位には入るかもしれないけど、1ー2位はまず間違いなく「カード」「花」だ。

カードを送る。これは男からも、女からも同等に送る。 お花はやっぱり男性から女性に送るほうが圧倒的に多い。花屋さんは一日中デリバリーに追われる。仕事場のオフィスに、昼間何度も花屋のデリバリーが来ては、いろんな人に花束、あるいは一輪の薔薇が届けられる。

夕方の電車やバスには、花束を持った人が必ず何人かいる。女性は昼間オフィスに送られたもの、男性は、帰宅してから渡す為に買ったもの。みんな、混雑した電車やバスの中で、花が痛まないように気にかけながら、大事にかかえてる。

カードや花を送るのは、若い恋人達だけじゃない。夫婦もだ。むしろ夫婦の間柄のほうが、バレンタインを大事にしているかもしれない。年に一度の「愛」を確認しあう日。それは誕生日やクリスマスとはちょと違ったロマンチックな2人の日だ。

うちの彼も、バレンタインのカードはいつもとても慎重に選んでくれる。 このカード選びというのは、結構な骨折りなのだ。私も「ぴったりのカード」を見つけるために、1月後半からいろんなカード屋さんをのぞく。彼の誕生日が2月の始めなので、誕生日カードを探すのと同時にバレンタインのカードも探し始める。 カード自体のイラストが気に入っても、中に変な詩みたいなのが書かれていたりすると、使えない。「あなたは世界一素敵なハズバンド」なんてメッセージは入れないで欲しいのよね、、、、

お互いにもらったカードは並べて棚に立てておく。1ー2週間して頃合いを見てさりげなくしまうのだけど、たまに忘れていると、バレンタインカードや結婚記念祝いのカードが誕生日のカードも一緒になって棚に飾ったままになってたりする。(クリスマスカードは十二夜の前に片づける)

以前まだ都心まで通勤してた頃、私が仕事場にお花は送らないで欲しいと言った事があって、彼は私の職場には決して花を送ってこない。私が「昼間に届けられても、仕事が終るまで保存しとくのが難かしいし、1時間以上もラッシュアワーの電車を乗り換えて帰宅するのに、花束なんて持ってたくない」と言ってしまったのだ。花屋さんのデリバリーに嬉しそうにサインをする同僚達を横目で見ながら、言ってしまった事をちょっと後悔する事もあるけど、まあいいか・・・

今日は、朝起きたらテーブルにカードが置いてあった。(今日は彼はオフなので、夜ふかししたみたいでまだ寝ていた)夕方帰ると、ディナーの用意を始めてる。 彼はここ2ー3年ですっかり料理に凝ってしまい、休みの日や私より先に帰宅した時は必ず夕食を作ってくれるようになった。というより、いろいろあって、今はディナーを作るという事が彼にとって大きな楽しみであり、唯一の趣味のようなものなのだ。
4色のカーネーションの花束をくれた。色で長さの段差をつけながら花瓶に生ける。可愛い・・・(・∀・)

ディナーはチキンのタラゴンソースがメインで、どうやらアップルパイもあるみたいだ、、、 食事ができる間にこうやってMacに向かってる私は、やっぱりちょっとスポイルされてるかなあ〜〜〜 まあ、私だっていつも働いてるんだから、バレンタインデーくらい甘やかされてもいいわよね!


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冷静と情熱のあいだ -- Books

この所、ほとんど毎週末はネットができない・・・!

確かにサーバーが今までの会社からVirginに変るっていう知らせはきたけど、多分その移行途中にありがちな不具合かとは思うけど、でもね〜金曜日の夜から月曜までよ〜・・・・ 書きかけても、Blogをアップできなくて、この週末は何も更新できなかった。

他の事を書きかけていたのに今日になっちゃって、「冷静と情熱のあいだ」も読み終えてしまったので、こっちの話題にしよう・・・・

成る程ね・・・・解った、よーく解りました。・・・・


・・・で終るなよ!って言われますよね、やっぱり。
初めにRossoを読んだ。確かに「その感じ、その気持ち、良く解る」と思えたのだけれど、ストーリーにドラマがないのが歯がゆくて、早くBluが読みたかった。 感覚的なものに共感できたのは、やっぱり私が一応女だからで、あおいの、クールに現実を受け止めて幸せだと思おうとする今の生活はとても現実味を感じた。多分、もしかしたら沢山の女性達があおいの今の暮らしを「これでいい」と思い込んで生きてるんじゃないだろうか。

本としてはやっぱりBluのほうに心惹かれた。いろんなストーリーが書かれているのはこちらのほうだから、映画版がこっちを軸に創られているのは当然なのだろう。 女性としても、私はあおいより芽美のほうが好きだ。「うわ〜、女!」っていう感じがするのは本当はちょっと引くのだけれど、この芽美ちゃんは動物的な女であると同時に、決して女特有の馬鹿じゃない。

あおいという女性はクールなぶん、正直だ。マーヴと幸せに仲良く暮らしていても、どこか心を心底許していないという事を、マーヴに気付かせながら生活している。これはマーヴにはとても残酷な事で、彼の様な温和で寛大な人でなければ数年もの関係は到底続かなかっただろう。幸せな生活を受け入れながらも、心の隅っこに思い出のかけらを閉じ込めている。普段は思い出す事も滅多にない生活。
女は完全に仮面をかぶったままで生きていける。 でもあおいは、仮面をかぶっている事をちょっとだけ正直に教えてしまうのだ。

反対に順正は、あおいの思い出から抜け出せない自分をたっぷり引きずって生きている。 芽美に対する順正はちょっとずるい。男が女を「可愛い」と思うには、決して愛している必要はなく、ちょっと良い女が心も身体もさらけだして自分に飛び込んできてくれるだけで充分なのだから。

順正自身は気付いていないのだろうけれど、芽美を見る目線がちょっと下に向いてる気がする。 見上げていない=見下している。「そんなつもりで付合った事はないよ」とずるい事を誠実に言ってのけるところが男なんだね。

アンジェロがゲイだったのは、映画にはなかったね〜。まあ、映画が4時間くらいだったら、もっといろいろ描けたんだろうけど,あの2冊をまとめたものとしては、良い映画に仕上がったと思う。原作は順正がユーロスターに乗る所で終っているけれど、映画の最後に2人がミラノ駅で笑顔で見つめ合うラストはぴったりだった。「これからの100年」に賭けた順正の勝ちだったのかな・・・

竹野内さんの順正は、穏やかで無口な順正だったけど、原作ではもっと喜怒哀楽の激しいちょっと変わり者らしい。 崇とあおい、順正の3人とも帰国子女の設定というのが、普通とちょっと違う孤独感を出している。映画を観てから本を読んだのは正解だったかな。

Rossoのほうは解らないけど,Bluのほうはまたきっと読み返すだろう。やっぱり「本」を読む時は、あまり感覚的なものよりも、文章できちんと表現された感情を読み取りたい。 私にとって女性作家の本がしっくりこないのは、感覚的な文章が多いからだろうか・・・「その感じ」を見事に文章にして表現するのでびっくりしたのが、山田詠美さんだった。彼女の本は、女の「感覚」を見事に文章で表しているのでとても好きだ。

私が先日のブログタイトルにした事を、辻仁成さんが「あとがき」で全く同じ事を書いていたのでびっくりした。「冷静と情熱のあいだに、何があるのだろう?」


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冷静と情熱のあいだ ーーって何がある?

雪だ〜〜!
SNOW

先週まで暖冬で、「日も延びてきたし、もうすぐ春の気配・・・」なんて思っていたら、今週から急に寒くなって、とうとう昨夜降った雪で、今朝は真っ白〜〜!

こんな雪は10年振りくらいじゃないだろうか?何年か前にも降ったことはあるけど、こんなには積もらなかったなあ、、、昨日から「明日は雪」と言われていたから覚悟はしていた。
都心のほうはどうか解らないけど、郊外の我家近辺は12-3センチといった所。うちの回りは学校が沢山あるのだけれど、どうやら休みになってしまったらしい。 いつもなら家の前の通りをぎゃあぎゃあとわめきながら登校していくガキども、、じゃなくて生徒達の声が全く聞こえない。
家を出ると、ほとんど人が通っていない為、歩道は新雪が積もったまま。

雪がちょっとでも降ると都市生活が麻痺してしまうのは世界共通。車はのろのろで大渋滞、電車のダイヤも乱れてキャンセル続出。 まあ、お昼には雪もやんでしまったので、後はもう真っ黒でグチャグチャになった雪が半分溶けかけてすごい事になってしまった。
これが最悪なのよね〜〜 で、真っ黒でグチャグチャなままで夜になると、今度はそれが夜の間に凍っちゃって、明日の朝が大変な事になる・・・・ 雪の上を歩くのはなんとかなるけど、氷の上を歩くのは勘弁してほしい・・・


さて、引っ越す事になったという人から文庫本を何冊か分けて頂く事になって、「冷静と情熱のあいだ」RossoBlueもあるというので、久しぶりにDVDを引っ張り出した。 私は本は読んでいない。2冊の違う視点からの話をまとめて映画にした、というのは知っていたけれど、ちゃんと観たのは結構前だ。で、はじめて気が付いたのは、、、コメンタリー入りのバージョンが入っていた事!! なんで今まで気付かなかったんだ〜〜?

コメンタリーがついたDVDは、アメリカから買った映画版の「Jesus Christ Superstar」を持っているけれど、「冷静と・・」にも付いてたとは気付いてなかった!! 間抜けだね〜〜 (*^o^*) この映画は最初に観た時は、「うわあ、奇麗だなあ〜、胸痛くなるなあ〜」という感じで、特にものすごく良いと思ったわけでもなく、前にも書いたように、竹野内さんの演技も素通りして観ていた。 ただ、みんなきっとどこかで覚えがあるような、若い時の恋する気持ちのドキドキ感と、どんな形であれ忘れられないでいる、という事の胸の痛みに共感して、イタリアの美しい映像が印象的だった。

監督、ユースケさん、篠原涼子さんの楽しいおしゃべりで舞台裏話を聞きながらの映画鑑賞は楽しい。マルチナショナルなスタッフでの撮影は本当に大変だったようだ。それにしても奇麗な絵に撮ってるなあ〜〜

今回ちゃんと見返してみて、本を読むのが楽しみになった。(・∀・) やっぱり「ああ、本だともっと細かく描かれているんだろうな」と思う部分が結構ある。解説によると、あおいと順正がミラノで会うというのは、原作にはなかったそうで、ラストも違っているようだけど、本をちゃんと読んだ後で、どうして映画がああなったのかを、あれこれと勝手に解釈してみるのが楽しみになってきた。 あおいの今の彼の事も、自殺した先生も、芽美ちゃんと順正の関係も、もっといっぱい書かれてるのかな。

映画での芽美ちゃんは、ちょっと可哀想すぎた気がする。何年も一応付きあっていたのだから、もっと楽しい関係もあったはずなのに、映画では全く順正は彼女に無関心な感じで、あれはちょっとないでしょう〜〜!と突っ込みたくなった。もうちょっと、あおいを忘れられない順正が、それでも芽美ちゃんと楽しい関係を創ろうとしていく様子が出てきてもよかったんじゃないのかなあ〜〜 

そもそも順正って、男としてはむしろつまんないタイプだと思う。真面目で真摯なのは素敵な事だけど、男としては魅力に欠ける・・・
篠原さんが言ってたよね、「芽美ちゃんは、どうしてあんなに順正が好きなのかなあ〜〜??」って。 そうだよね、私もパスかなあ〜〜  絵の修複なんてオタクっぽいし、頭の回転遅そうだし,ユーモアのセンス無さそうだし,あんまり色気もないし(ベッドで違う女の名前言っちゃうくらいボケてるし・・・・)竹野内さんじゃなかったら、思いきりダサイ男になってしまいそうなキャラじゃない? よくまああれだけナチュラルに、等身大に演じられたこと!

レビューとかを読むと、RossoBlue、どちらを先に読むかは意見が分かれてる。私は実は女性作家との相性がすこぶる良くない。 女性作家の作品ですきな本は稀だ。特に日本人作家では・・・・映画とか本とかは、男の人が「良いよ」というものに共感する事がほとんどだ。
 本が手元にきたら、まずRossoから読もうかな。女性の側からの話をまず読んで、すっきりしないところを男目線のBlueで納得、っていうパターンにしてみようか・・・・。女の目線と男の目線って、理解できる部分が違うんだよね。ちょっと楽しみ。

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ユーモアのセンスとサービス

私事ですが、5月の里帰りのフライトを取った〜〜!

ゴールデンウィークは避けたかったのだけれど、家族での祝い事があるので、せっかくの記念日は外せない。
今回は彼も一緒だ・・・・う〜ん、ちょっと残念かも・・・いつもは一人なので、思いきり羽延ばして友達とおしゃべりしたり、日本のDVDを観まくったりしているのに、彼が一緒となるとそうもいかない。 日本語は話せないし、一人であっちこっち行くのが苦手だし・・・でも彼にとっても私の家族にとっても4年振りだから、まあいいか・・・ 今回は16日間。
5月は良いよね〜〜 フライトは毎度お決まりのVirgin Atlantic航空

日本でもヴァージンレコード、航空会社のヴァージンアトランティックは皆知ってると思う
Virgin
の会長、リチャード・ブランソン(Richard Branson)氏は、中古レコードを売る事から始めて70年代にレコード会社、Virgin Recordを創り、セックスピストルズやカルチャークラブを世に出した。ヴァージンメガストアは、それまでにない大型レコード店として、その後のCD , DVD, コンピューターゲーム等の浸透により、進化している。

80年代にはロンドンーニューヨーク間から始めた航空会社VirginAtlanticが規模を増し、東京へも就航。始めてエコノミー座席の全てにパーソナルスクリーンを付け、オリジナルの機内エンターテイメントの充実で人気を得る。 その後もヴァージングループはどんどん大きくなり、金融、鉄道、格安航空、携帯電話、ケーブルテレビ、保険、シネマ等今や本当に幅広く営業している。

私はかなり前からヴァージンという会社が好きで、よく利用している。ヴァージンメガストアに行くと1時間位は時間を潰せたし、以前は中にカフェがあってお気に入りだった。今は、日本行きのフライトは必ずヴァージンだし、クレジットカードも持ってる。 私の携帯もVirgin、家のケーブルテレビとインターネットのパッケージの会社もどうやら最近Virginが買いとったらしく、「もうすぐ変ります」という案内の手紙が先週来ていた。

ヴァージングループのリチャード・ブランソン会長は、「上司にしたい人」というアンケートでは何度も1位になっている。彼はスーツを着ない。髪は今どき長めでボサボサ、顔は髭面で、子供のような目が覗いてる。いつもGパンにセーターという格好で、いかにも「ワーキングクラス ヒーロー」だ。趣味は熱気球。何度も無着陸での世界一周や、太平洋横断に挑戦している。
80年代に30そこそこで成功し、若者にとって「兄貴」のような会長は、当然人気者になった。2000年には、「Sir」の称号も受けている。

以前Virginで働いていた私の友人が言っていた。毎年社員全員にリチャードからクリスマスカードが届くのだそうだ そして、カードのメッセージは印刷されているのだけれど、「Dear _____」(___さんへ)の宛名の部分と最後の自分のサインはすべて直筆で書かれているそうだ。
今や全部で何人いるかわからない系列会社すべての社員に直筆でサインしたカードを送るというのは「会長」としてすごい事だと思う。上の人からのつもありがとう」というメッセージは仕事をする人間にとってすごく嬉しい。「上司にしたいNO1」なのもうなづける。

そんな彼の考え方の反映だろうか、ヴァージンのサービスはいつも本当に心地よく丁度良い。 電話の問い合わせでも、いつも過剰でなく、同じ目線でのサービスなのだ。フレンドリーで、しかも無礼でなく、ユーモアのセンスがある。そして適格な対応。いつ、誰が対応しても同じレベルのサービスなのだ。それが私がVirginを贔屓にしてしまう一番の理由。

携帯電話で話している時、プリペイドの金額が切れそうになると、すかさず「こちらからかけ直しますよ」と言ってくれる。こちらが決めるのに迷うと、「じゃあ、こういうのはどうですか?」と提案してくれたりする。対応の仕方にこちらと上下の差がなく、同じレベルで話してくれるのが気持ち良い。

お客さまは神様である必要はない、という事だ。

日本に行くと、ちょっと過剰なサービスが逆に気持ち悪くて、しらけてしまう事がよくある。「ありがとうございました」と何度もぺこぺこ頭を下げられても、マニュアル通りと言う感じで、個性がまるでない。マニュアルに無い事が起きるととたんに機転がきかなくなってしまったりする。

イギリスでは「ユーモアのセンス」というのが人柄としてとても重要視される。ユーモアというのはギャグや駄ジャレとは全く違う。うまく説明ができないのだけれど、日本人にはなかなか無いものだ。
でもこれがうまくコミュニケーションで発揮されると、本当になごやかで明るいやりとりができる。ただし、ユーモアというのは受けたほうのセンスで決まる。受けたほうが、「まあ失礼な、、!」等と思ってしまったらお話にならない。

日本の「サービスの良さ」は世界的に有名だ。丁寧な対応、処理が早い、お客さまが最優先。イギリスではなかなかそうはいかないので、日本に行くとその素晴らしさは身に滲みる。 ただ、やっぱり個性とユーモアが感じられないのが残念だ。毎年楽しみな里帰りだけど、日本でももう少しマニュアルを超えた個性的なサービスに出会いたい。


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映画 バベル Babelを観て

映画、バベルを観て来た

Babel
というタイトルは、聖書に出て来る話に由来してる事はもう言われているので省きますが、この映画は本当にいろんなミスコミュニケーションが絡み合って出来ている。

「バベル」は大きく分けると、映画は3つのストーリーから出来ていて、それぞれのストーリーの内容そのものは一見関係がない。モロッコでは、旅行中に銃で怪我をした妻と、彼女をなんとか治療しようと必死になる夫、そしてその銃を撃ってしまった少年兄弟とその家族の話。
一方日本では、聾唖の高校生が自分を受け入れてもらえない事に苛立ちと孤独を感じていて、自分を見てもらいたいとばかりに男に誘いかける。
サンディエゴに住むメキシコ人の家政婦は、旅行に行った主人夫妻が帰って来られないため、仕方なく息子の結婚式に留守番で世話をしている子供2人を連れてメキシコに行くが、帰って来る時に国境で疑われてしまう

この3つのストーリーはあくまでもおおきな流れであって、実際には映画はmiscommunicationの連続だ。言葉だけでなく、生活習慣、宗教、肌の色、親子関係、いろんなミスコミュニケーションが絡んでいる。そして話が進むにつれて、少しずつ伝わっていく部分もあれば、伝わらずに大切な物を失ってしまう結果もある。

演技陣は強力だ。菊地凛子さんは、アカデミーにノミネートされているけれど、確かにすごい存在感を出している。聾唖の役なのできちっとしゃべる台詞は無いけれど、表情だけで気持ちが伝わってくる。技巧的な演技力ではないのだけれど、画面に映し出された表情にパワーがある。
他の役者もパワフルだ。主演クラスはもちろん、脇役、子役もしっかりしている。

私はこの映画とても好きだけれど、もしかしたら日本の人の中には面白くない、よく解らないと感じる人もいるかもしれない。

私は、言葉が違うという事は、コミュニケーションの妨げになる理由としては比確的低いと思っている。 日常で何か国語の言語が実際に道で飛び交っているのが普通の生活だから、映画の場面が英語やアラブ語、スペイン語、日本語と飛んでも違和感は感じない。 でも日本にいる日本人にとっては、それだけで観ていて気疲れしてしまう人もいるかもしれない。

登場人物みんなを同じ目線で観ていないと、コミュニケーションできないという事がいやに重く感じてしまう。
国や宗教、文化が違うという事は相手が異星人であるという事ではなくて、自分を理解してもらえる努力をしなくては解り合うのが難かしいという事。 相手を否定してしまったら、自己中心的になってしまったら、だとえ言語が同じでも食い違ってしまう。

世代、人種、宗教、言語、男と女、同じ目線で相手を見る努力をしたいよね。



ここからは完全ネタバレです。日本での公開はまだみたいですので、ネタバレOKの方のみ続きのページへどうぞ


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