やっとイギリスのロックダウン解除もあと一歩のところまで来た。本当は来週から最終段階を解除するところまできていたのだけれど、ここへ来てデルタ型(インド型変異種)の感染が広がっているので、政府は解除するのを延期した。これは私は賛成で、やっぱり仕方ないと思う。ナイトクラブやコンサート・スポーツ観戦、劇場関係は今しばらくの辛抱になってしまったけれど、伸ばした期間中にワクチンをもっと若い年齢層にも行き渡らせて様子を見るべきだ。
最近のデルタ型の感染者は圧倒的に20~30代の若い層が多い。この年齢層はまだワクチンが広く行き渡っていない。打ち明けでは感染者のうちワクチン未接種の人が7割、1回目の接種を受けて2度目がまだという人たちが1.5割ということなので、少なくともワクチン接種に効果があることは判る。
そうこうするうちにヨーロッパではサッカーのユーロ杯真っ只中だ。今はまだグループステージの段階なので、ヨーロッパのあちらこちらで各組の試合が行われている。見ていると、観客がビッシリ入っているところもあれば、半数あるいはそれ以下の観客数で行なっているところもあり、国によってCovidの影響にばらつきがあるのがわかる。準決勝と決勝は今年はイングランド(ウェンブリースタジアム)で行われる。いつもならウェンブリーのキャパは90000人なのだが、今回は4分の一の22500人に縮小されている。それでもゲーム中の観客の声というのはやっぱり違う。今まで無観客での試合の時は、スピーカーで観客のどよめき音を流していたりしたけれど、なんだか虚しかったよね。
本来はユーロの盛り上がりから一気に夏のオリンピックという流れなのだけれど、東京オリンピックはどうなるのだろう、、、ここまできたからには無理やりやるのだろうけれど、それにしても海外からの観客無しはちょっと難しいね。選手たちの心境は本当に穏やかでないことだろう。フェアな大会になるんだろうか、、、
劇場もそろそろ開き始めている。少し様子を見て、9月頃からの芝居をチェックしてみようかな。いや、その前に8月にイアン•マッケラン氏のハムレットをどうするか、、、だ。来週から予定通り幕は開くみたいだ。ボスが7月末に身内の結婚式でマヨルカに行くので、帰ってきたときに隔離期間がどうなるかで私がいつ休みを取れるかを決められる。スペインはアンバー(赤、黄、緑に分けられた国によって帰国後の隔離が必要かあるいは期間が決まっている)なので、今の規定だと10日間の隔離が必要だ。
2回目のワクチンを受けた人は海外への行き来も規制が緩和されるような話も出ているので、これから秋にかけてもっと自由になるといい。イギリスは既に30以上の大人は70%がワクチンを受けた。デルタ型の感染数が増えてはいるけれど、その割に死者数は増えていない。入院率が下がるだけでも違う。
もう少しだ、もう少しでまた劇場で芝居観る楽しみがもどってくるよ。