見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。


やっとイギリスのロックダウン解除もあと一歩のところまで来た。本当は来週から最終段階を解除するところまできていたのだけれど、ここへ来てデルタ型(インド型変異種)の感染が広がっているので、政府は解除するのを延期した。これは私は賛成で、やっぱり仕方ないと思う。ナイトクラブやコンサート・スポーツ観戦、劇場関係は今しばらくの辛抱になってしまったけれど、伸ばした期間中にワクチンをもっと若い年齢層にも行き渡らせて様子を見るべきだ。

最近のデルタ型の感染者は圧倒的に20~30代の若い層が多い。この年齢層はまだワクチンが広く行き渡っていない。打ち明けでは感染者のうちワクチン未接種の人が7割、1回目の接種を受けて2度目がまだという人たちが1.5割ということなので、少なくともワクチン接種に効果があることは判る。

そうこうするうちにヨーロッパではサッカーのユーロ杯真っ只中だ。今はまだグループステージの段階なので、ヨーロッパのあちらこちらで各組の試合が行われている。見ていると、観客がビッシリ入っているところもあれば、半数あるいはそれ以下の観客数で行なっているところもあり、国によってCovidの影響にばらつきがあるのがわかる。準決勝と決勝は今年はイングランド(ウェンブリースタジアム)で行われる。いつもならウェンブリーのキャパは90000人なのだが、今回は4分の一の22500人に縮小されている。それでもゲーム中の観客の声というのはやっぱり違う。今まで無観客での試合の時は、スピーカーで観客のどよめき音を流していたりしたけれど、なんだか虚しかったよね。

本来はユーロの盛り上がりから一気に夏のオリンピックという流れなのだけれど、東京オリンピックはどうなるのだろう、、、ここまできたからには無理やりやるのだろうけれど、それにしても海外からの観客無しはちょっと難しいね。選手たちの心境は本当に穏やかでないことだろう。フェアな大会になるんだろうか、、、

劇場もそろそろ開き始めている。少し様子を見て、9月頃からの芝居をチェックしてみようかな。いや、その前に8月にイアン•マッケラン氏のハムレットをどうするか、、、だ。来週から予定通り幕は開くみたいだ。ボスが7月末に身内の結婚式でマヨルカに行くので、帰ってきたときに隔離期間がどうなるかで私がいつ休みを取れるかを決められる。スペインはアンバー(赤、黄、緑に分けられた国によって帰国後の隔離が必要かあるいは期間が決まっている)なので、今の規定だと10日間の隔離が必要だ。

2回目のワクチンを受けた人は海外への行き来も規制が緩和されるような話も出ているので、これから秋にかけてもっと自由になるといい。イギリスは既に30以上の大人は70%がワクチンを受けた。デルタ型の感染数が増えてはいるけれど、その割に死者数は増えていない。入院率が下がるだけでも違う。
もう少しだ、もう少しでまた劇場で芝居観る楽しみがもどってくるよ。


 


考えてみたら去年の今頃は丸3ヶ月の休職期間で、3日に1度くらいの食料品買い出し兼散歩くらいでどこへも出かけず、政府が保証してくれた8割分のお給料で暮らしていた。 

実は楽しかったあの3ヶ月。2割の減給は痛いけれど、その代わり出掛けないしお金も使わないからなんとかなった。お店も開いてなかったし。毎日適当な時間に起きて、「さて今日は何をしよう?」とマックかテレビの前に座る。筋トレをちゃんと再開したのも今となってはよかった。あれから1年経ったけれどまだ続けている、とりあえず体型改善には成功した。

そんな毎日だからもっぱらYoutubeを観ることが多くなって、ファンになった動画の一つが日本育ちのロシア人デュオの「ピロシキーズ」外人顔の二人が思い切り関西弁で下ネタありギャグありの動画を出していて、結構笑いながら見ていた。実は最近は仕事も忙しくてしばらくチェックしていなかったのだけれど、久しぶりに見てみたらすごく上手くなっていた。そしてなんと、びっくりしたのが、ゲストにココさん達、いや、小松原美里・尊のアイスダンスのお二人が!!

「どういうつながり〜〜!??」とびっくりしたのだが、最近小松原ご夫妻もYoutubeをはじめたらしい。そしてココさんがピロシキーズの大ファンなのだとか、、、、いや〜、すごい繋がりだわ。しかも話題は「知りたいのにあまり知られていないドーピング検査」話には聞いたことがあるけれど、ここまで赤裸々に解説してくれたのは初めてかしら、、、

そういえば、最近フィギュアスケート関係のYoutubeチャンネルが本当に増えたなあ〜と思う。「TFS」 や「すけとーく」「スケラボ」はよく見るけれど、他にも高橋成美さんや本田3姉妹(はスケート話題ではないらしい)、もちろん宇野昌磨さんの公式、そして「小松原家の滑る話」、、、、時代の変化を感じるなあ〜。

スケートがオフシーズンになって、アイスショーの季節。 まだまだ観客数も少なかったり公演数も少なかったりのようだけれど、去年に比べると少しでも開催されている。実際に観に行くことはできないけれど、これも時代の流れ、今や有料テレビチャンネルで殆どのものが放送されるようになった。見応えたっぷりだったのが、「Luxe」と浅田真央さんの「サンクスツアー」。

「Luxe」は2年前の「氷艶 」のメンバーが再結集して、作り上げた本当に高レベルで豪華なショーだ。高橋大輔さんを中心に始まった演劇とのコラボで、2年前の光源氏も素晴らしいショーになっていたけれど、今回は「演劇」要素は少なく、本当に「氷上での豪華エンターテイメント」。世界中のいろいろな地域をモチーフにしたスケートのプログラムは本当に幅広く、衣装や照明も豪華絢爛。これは本当にお金がかかっただろうから、本来なら満席にお客さんを入れてあげたかったよね。 平原綾香さんの歌は今まで以上に声量も迫力も増していて驚いた。そして元宝塚の柚希礼音さんは何とエアリアルに挑戦していてこれもびっくり!

実は私は柚希さんの素顔を見たことがなくて、いわゆる「宝塚顔」しか知らなかった。だからオープニングのエアリアルはだれかゲストパフォーマーの人がやっているのだと思って見ていたら、実は柚希礼音さんだったのだ!そして男装でのパートはさすが元宝塚。

荒川静香さんの美しさに魅了されて心を奪われていく吉野晃平さんがすごくよかった。そして高橋大輔・田中刑事のミラーのようなダブルナルシスは幻想的なギリシャの彫刻のようで美しかった。妖しく、美しく幻想的でこの二人だからこそ醸し出せる世界。刑事さんはPIWでは町田樹さんの「Je te veux」を継承して滑っていたけれど、クールな大人の色気たっぷりだった。このナルシスでも違った男の色気を見せていて、競技を引退してももっともっと艶のあるスケートができると思う。

スケートだけでなく場面場面をつないでいくシーンで役者たちが深みを添える。2年前の「氷艶」からさらに進化した、もっとアイスショーらしいショーになっていて、これからこんな形で、競技は引退したけれどまだまだ滑れるスケーターたちで豪華なアイスショーを創っていけたら、フィギュアスケート文化の第一歩になるんじゃないだろうか。

そして同様に、素晴らしい構成でスケートレベルの高さをみせてくれたのが、「浅田真央サンクスツアー」だ。コロナの影響で足掛け3年に渡ったこのツアーもとうとう終わってしまった。実は去年日本に行くつもりだった時点で、もしサンクスツアーが東京近郊でやっていたら日程を合わせて見に行きたいと思っていた。でも去年は里帰りも叶わず、ツアーも中止になってしまって、とうとう見る機会がなかったのが本当に残念だ。それにしてもなんというプロ根性!そしてチームの結束の強さ。お互いの信頼感が揺るぎない中でのレベルの高いスケートは本当に素晴らしい。

今までは世界で活躍した肩書を持つ人が一人、また一人、、、という形だったから、真央さん主体の以前の「The Ice」 や荒川さんの「フレンズオンアイス」等、国内外からスケーターを呼んで構成するタイプのショーだった。プロのチームとして存在していたのは「PIW」だけだったからゲストスケーターもかぶる人が多かった。でも今の日本には、世界レベルで活躍して引退した選手達が沢山いる。まだまだ滑れる年齢の「プロスケーター」になれる人たちだ。

オフシーズンにあるアイスショーは、主宰や趣旨に多少の違いはあっても、なんとなく「いろんなスケーターがゲストで滑って、コラボがいくつかあってオープニングとフィナーレは楽しい」という作りは似たり寄ったりだったけれど、「Luxe」と「サンクス」は全く別の次元でのアイスショーの可能性を見せてくれた。さらには今年の「PIW」の皆さんも素晴らしい。ゲストスケーターにばかり目が行きがちだけれど、元々はプロのチームスケーティングが売りの「PIW」だ。去年が無かった分、今年の群舞は気合の入れようが違って見えて、「ああ、日本にもこれからプロのアイスショー文化が根付いていくといいな」と心から思った。

さらに言うならば、ゲストの現役選手スケーターはいらないくらいに、プロだけの競技とは全く別のスケートショーが定着できるとうれしいね。そうすれば現役を引退したスケーター達のその後のスケート人生が広がるはず。大学卒業と同時にスケートに別れを告げてきた選手たちが、そこでスケートをやめていったのは「その先の道」がなかったからだ。「アイスショーに呼ばれるのは世界大会でメダルをもらえた人だけ」という現状。町田樹さんが言っていた「フィギュアスケートをブームではなく文化に」という願い、少しずつ時間をかけて、可能性が見えてきたんじゃないだろうか。

今活躍している選手たちもやがては競技を引退する。男子も女子も、カップルだって今や世界レベルで活躍している選手たちがこんなにいるのだから、彼らに道を作って欲しい。高橋大輔さんも浅田真央さんも、今だからこそ「自分のスケート」を見つけ始めてるんじゃないだろうか。

もうず〜〜っと長く フィギュアスケートが好きで、たくさんの選手を応援しては見送り、また次の選手を応援しては見送ってきた。見送った選手たちが競技ではなく自分のスケートを見つけて活躍できるようになる、、、そう遠い事じゃないような気がしてきた。


前回ウェストエンドに行ったのは去年のロックダウン直前の 3月半ばだった。14ヶ月振りで久々に友人とランチ。本当に今までどこにも行かなかった。髪を切ったのもつい先月で、電車にすら乗らなかったしロンドン中心地へはロックダウンが少しずつ解除されても様子を見ていた。

連休の日曜日で、しかもずっと寒かったのに昨日は20度を超える初夏日和。 電車にも地下鉄にも家族連れが、それでもマスクをしてなるべくギュウギュウに詰めないように乗っている。こうしていると全く以前と変わらない。駅構内はホームから地上までは元々一方通行だったから混乱はなく、でも電車(オーバーグラウンド)から地下鉄への乗り換えが、いつもの狭い階段は使えず、一度建物の外に出てグルッと反対側から入り直さなくてはならなかったのが、ちょっと面倒になっていた。

ピカデリー周辺のレストランやパブはみんな歩道にテーブルを出して、気持ちよさそうな賑わいだ。 イギリスは肌寒いのとお天気が変わりやすいのとで今までアルフレスコは定着してこなかったけれど、これを機にヨーロッパの国のように外でのテーブルが定着していくかも。

久しぶりのお喋りは本当に楽しい。3人であったうち、一人は去年の11月からこの4月まで日本に帰っていた。日本に行ったはいいけれど、その直後にイギリスが2度目のロックダウンになって帰ってくるのが難しくなり、3週間のつもりが今まで伸ばしてしまったのだとか。 こちらに帰ってみたら、お隣のご夫婦が二人とも相次いでコロナで亡くなってしまっていて、お別れもできずにびっくりしたそうだ、、、、

私の身近ではコロナに感染した人も亡くなった人もいなかったけれど、検査に来るお客さんの中には知り合いや家族が感染した話もいくつか聞いた。本当に紙一重の中で生活しているのだなあと実感する。
ワクチン摂取は既に完了しているので少しは安心とはいえ、これですべてOKという事ではない。

日本での状況を友人に聞くと、「本当にあまあま!!」とのこと。時短営業なんて意味ないも同じで、閉店後は外でたむろして飲んでいる人もたくさんいるとか、マスク無しで電車で大声でしゃべっている人たちや、あちこち週末旅行に行っている人も多くて、こちらでのロックダウンとは全く状況が違っているという。もちろん気をつけている人達も沢山いるのだろうけれど、「割合がまるで違うのよ!」と友人は怒りの強調。

日本の状況が悪くなるにつれ、出入国の規制で日本はアンバー(黄色)になってしまった。以前より行き来が規制されている。こちらから行くにはまず出国前にPCR検査をし、この費用だけで90ポンドくらいする。さらに日本で同様の検査、3日間のホテル缶詰でまた検査、その後10日間の自主隔離、と時間と費用がかかり過ぎる。そしてまた帰ってくる時に同様に検査、こちらについてまた検査、そして隔離、、、と飛行機代だけでも大変なのに、検査が5回も6回もあるのはさらに日本円で10~12万円くらいするなんて!これは当分日本には行かれそうもない。

91歳の父は昨秋から何度か病院を出たり入ったりしている。7年前に突然歩けなくなって車椅子になってからも頭はしっかりしていて、リハビリも頑張っていたのだが、入院してしまうとそれまでリハビリで頑張った筋肉はすべて落ちてしまう。持病の血友病もあり、今年になってからは常に酸素マスクも付けていたので、いよいよ帰宅は難しくなってしまった。今回病院から出たら、家には戻らず、都内の24時間ケアのナーシングホームに入居することになってしまった。

海外にいると、家族としての協力もできない。姉と妹がいくつもホームを見て回って、実家からもかかりつけの病院からも車で行きやすい場所に見つけてくれた。こちらで結婚して、「親の死目には会えないかもしれないなあ〜」という覚悟はしていたつもりだけれど、それがいよいよ現実を帯びてくるとどうにもやるせない気持ちになる。多分、もう父にはこのまま会えないんじゃないかなと思っている。この状況では日本に行かれないし、この1年で「秋まで持つか」「歳が越せるか」「桜が見られるか」、、、という状態だったので、、、でもその度に頑張ってまだ生きている父に本当はもう一度会いたい。

レストランやパブが開き、劇場や映画館も人数を減らして再開し、ヨーロッパではロックダウンから緩和されていってる国が増えてきた。もちろんこれはワクチン普及の賜物なのだが、そのワクチンも世界中に行き渡っているわけではない。

「ワクチンは打ちたくない」と言っている人たちも多いと聞くけれど、私はそれは愚かな選択だと思っている。打ったメリットと打たなかったリスクを比べれば一目瞭然だ。SNSとかで流れてくる全くの出鱈目な情報に踊らされている人たちは、どこで、どんな情報を入手すべきかを学んでほしい。これはインターネットを使い始めてからずっと心掛けてきた事だ。ネット利用は「正しい情報をより多くより早く得るため」に使う。何が正しい情報かを見極めることができなければ意味がない、と。

日本でのワクチン摂取が早く進みますように。でないとオリンピックだって逆にボイコットされる可能性もあるよね。私が選手だったら考えるよ、、、、
 


去年11月末からの2度目のロックダウンでじっと我慢の数ヶ月が過ぎ、その数ヶ月の間に猛スピードでワクチンを打ちまくった成果がようやく現れて、今週からはカフェやレストランの室内席もオープンになった。日本ももっと徹底したロックダウンにしないと、これからがこわいような気がする、、、

4月半ばから飲食店は野外席のみ、そのほか美容院やデパート等の一般の店もオープンになり、みんな多少は遠慮がちに、それでも人の行き来が増えた。今週からの新段階のロックダウン解除はかなり慎重に様子を見るということだったが、感染状況が安定していてワクチン摂取も国民の70%近くに行き渡ったので、予定通り進んだ。飲食店での室内では一つのグループが最大6人まで、2つのバブル(同居している家族)がOKということになった。昨日の夜は職場近くのパブにも人が入って活気が戻った感じだけれど、ここへきてインドからの変異種が怖い、、、、

私はまだ今年は国外に出ようとは思えないけれど、そろそろ夏のホリデー合戦がはじまりそうだ。17日から、イギリス帰国時の「隔離なし」で行かれることになっている国がいくつかあるのだが、フォークランドやニュージーランドは遠すぎる。夏のホリデーで人気なところではポルトガルだ。あと、イスラエルも入っているのだが、なんと戦争状態に入ってしまった、、、、、イスラエルはどこよりもワクチンの投入が早く、この夏は各ヨーロッパからのホリデー客を見込んでいたと思うのに、なんて事でしょう、、!!

映画館や劇場もようやく開く。イアン・マッケラン氏のハムレットはどうしようかなあ~〜?観たい、観たいよ〜〜、でも上演はウィンザーだから一泊しなくちゃならない。ウィンザーに行くまで、ここからロンドンまで出て、大きな駅で乗り換えて行く行程での人出がきになるのよね。私がいる北ロンドンの街と違って都心に出れば人の数が違う。ニュースで見ても、ウェストエンドは凄い人で、歩道に出されたカフェ・レストランの野外席で人がびっしりだ、、、あそこに行くのはちょっと、、、芝居を劇場で見るのももう少し様子見てからにするかなあ〜。

せっかくお金を払って整えた日本のテレビ環境だけれど、なかなか見る時間も無い。それでもスケートシーズンは本当に重宝したし、昨日放映された「Luxe」も見なくちゃ。2週間まで遡って見られるので、焦らなくても良いのが本当に助かる。

春ドラマは久しぶりの竹野内さんで「イチケイのカラス」と「ネメシス」を観ている。イチケイのほうは、黒木華さんも小日向さんも好きだし。正直に言うとネメシスはドラマとして面白いとは思わないのだけれど、裏で進んでいる謎解きがどうなるのかが気になっているので見ている。広瀬すずさんには役不足な感じがするなあ。彼女にはもっとちゃんとした演技する役をあげて欲しいと思ってしまう。

なんだか最近の日本のドラマはどれも漫画みたいな作品ばかりになっている。昔のトレンディードラマとも違う、なんていうんだろう、、役者にはちゃんと芝居をさせてあげたい。まあ、頭使わないで見るのも疲れた日にはいいけれど、、、昔に比べてドラマとしてのクオリティーが下がってるよね、、といいつつ、マンガ気分で見るのも悪いわけじゃないから、それなりに楽しんでいるのですが、、、。

安藤美姫さんがゲスト出演したという「警視庁ゼロ係」、初めて見たけれど、やっぱり安達祐実さんは上手いなあ〜〜。この役面白いからまた見てみようかな。小泉孝太郎さんも結構好きだし、松下由樹さんも昔のドレンディー時代よりも、可愛いおばさんキャラの今のほうがずっと良い。年齢と共にキャラを変えて成功したのが松下由樹さんと夏川結衣さんかなあ。
91429703_10220236299730795_2708808712214020096_n

実は去年の4月(ロックダウン早々)に買い替えたばかりのテレビが急に死んでしまった、、、、彼が言うのは、トイレに行っている間に画面が黒くなってしまって、それ以降どうやっても映らないのだそうだ。彼はエンジニアなのだが、スイッチ入れても何も起こらないのはお手上げのようで、5年間補償付きだから、電話して金曜日にピックアップにくるそうな。それまではまたむか〜〜しのテレビを接続中。虫眼鏡が欲しいくらい小さいけれど、とりあえずは観られるということで、、、
 


さあて、フィギュアスケートのシーズンも終わりだからそろそろ先月から始まってるF1の話題でも、、、と思ったのだが、、実はまだまだ続くフィギュアの話題!! 最近は芝居も観られないしスケートのことばっかり書いてる気がする。

国別が終わってすぐに翌週はStars On Iceで日本のスケーター達が集まった。今年は羽生選手も加わって、トップ選手が勢揃い。グループナンバーは少し控えめではあったものの、個人のプログラムはみんなすごく良くて、CSで放映された二日間は演目も変えている人も多く、2倍楽しめたし、最終日のダイジェストで地上波放送もあったから、このお得感がすごい。全日本上位がほぼ勢揃いという事で、みんなすごく良かったよ!

やっぱり今回のSOIの話題は宇野昌磨選手の来季のフリー「Bolero IV」だ。通常のラヴェルのボレロとは違うという事をちゃんと把握しないで、我先にとメディアが「宇野のオリンピックシーズンはボレロ!」って書き立てているのが笑っちゃうよね。
全日本の前に何かの番組でスイスで練習中の昌磨さんとステファンの映像が映った時に、二人で振り付けてるっぽく滑っていたバックの曲がボレロだったことから、密かに「来年はステファンのボレロか、、?」とは囁かれていた。私はあの時点でまず間違い無いなと思ったので、この発表は驚かなかったのだけれど、実は「ボーカル入りじゃないといいな」と思っていたので、大正解だった!

きたよ、、、きたよ〜、ステファンの鬼プログラム!これはかなり詰め込まれている!しかも宇野昌磨というスケーターの良いところが極限まで詰め込まれてる。これを振り付けたステファンの才能が凄いと思ってしまった。スケーターを極限まで引っ張り上げるプログラム、「宇野昌磨ならできる」と言う絶対の信頼がないとこのプログラムは作れなかったと思うよ。

プログラムを初めてアイスショーで披露する時っていうのは、もちろんまだまだ滑り込めていないので、最初は「お披露目」感が強くて出来も「まあまあ」なのだけれど、これは既にかなり滑ってるよね。前のオリンピックシーズンで「冬」を最初のアイスショーで見た時は「3拍子大丈夫か?」と思ったものだけれど、この曲はテンポと拍子が何度も変わる。振り付けは緩急、静と動が目まぐるしく散りばめられていて、一瞬のポーズのキメとため込んで引き伸ばす振り、ステップは滑りながらスピードを変えて上半身で向きを変えていく。これはものすごく体力を消耗するはず。

実際、滑り終わった後は本当にきつそうで、それでも挑戦していく昌磨さんが本当に真剣に楽しそうで、これは今から本当にどう変化していくのかが楽しみだ。初日は「まあまあ」だったそうだけれどこれは見ることはできなくて、初めて見たのは2日目の演技だ。「ジャンプはまだこれからだね、、」という感じだったが振り付けのハードルの高さに驚く。そして翌日にはすべてのジャンプ要素の部分を3A4回と3S3回で埋めてノーミスで滑り切る。自分で少しずつジャンプのレベルを入れて挑戦しているのだろう。最終日には4Tも入れてきた!この最終日の演技は本当に鳥肌が立ちそうに素晴らしく、さすがに最後で力尽きてスピンで転倒という珍しい終わりになったけれど、それを差し引いても凄かった、、、、!

このプログラムに挑む昌磨&ステファンの心意気がすごいじゃない。まさにエネルギー全開で、スケートとの真剣勝負!という感じ。ずっとずっと心待ちにしていた宇野昌磨のピークがここでやってくるかもしれない。私は平昌の後も、調子を落とした2年前からも、彼のピークはまだこれからだと思っていた。スポーツ選手のピークは本当に人ぞれぞれだ。羽生選手は19歳でオリンピックチャンピョンになったけれど、本当のピークはその後だった。そして本当に残酷だったのは、まさにそのピークの時に大怪我をしてしまったこと。もちろん今だって王者としての最高レベルを保っているけれど、あの怪我がなかったらもっとピークをキープできたと思う。ネイサンはおそらく今がピークだ。特に今季は目を見張るものがあった。このまま来年のオリンピックに突入すれば王者の貫禄たっぷりに金メダルを狙える。

ショートはまだ決定ではないとの事だけれど、もし「オーボエ・チェロコンチェルト」をショートに持ってくるなら、これはSPもFPも宇野昌磨の代表作になりそうな気がする。両方のプログラムを持てる最高のレベルで滑り切れば、ずっと待っていた宇野昌磨のピークの演技が見られるかもしれない。そう思うと本当に心から待ち遠しい。どうかどうか、怪我だけはしないで欲しい。足を酷使しすぎたら待っているのは大怪我だ。高橋大輔さんも、羽生さんも「今がピーク!!」と思った時に大怪我をしてしまったからね、、、本当にこれだけは気をつけて欲しいです。ステファン自身も怪我が多くて22歳で一度引退しちゃったんだよね。その後バンクーバーに向けて復帰したけど、、、。選手としての浮きも沈みも怪我や手術も全て経験しているコーチだから、万全の体勢をとっていると信じます!

それにしてもあのプログラムに4回転ジャンプを4−5本入れるのは本当に地獄のような鬼プログラムとしか言いようがない。ステファンも案外涼しい顔して、「じゃあこれで4回転5本にしようか。コンボは4F-3Tと3A-4Tもね」とか言ってそう、、、、本当にどうか怪我をしないで思い切り滑りこんで欲しい。早くスイスに戻れますように。おそらく本人はワークパーミットを取ってあるだろうから滞在は問題ないとは思うけれど、同伴のお母さんのヴィザが降りなかったという事だったので、今年のスイス行きはどんなスケジュールになるんだろうか、、、私はスイスでしばらく一人暮らしでやっても、というかやった方がいいんじゃないかなとも思うけれど、まあそれは彼の陣営が考えているはず。ただ、Emmaちゃんと離れ離れは悲しいなあ、、、連れて行ってあげたいよね。

まだ来シーズンが始まってもいないのにこのワクワク・ドキドキ感!こんな気分にさせてくれるから宇野昌磨というスケーターが今は一番好きなんだ。天下取りの相と言われる「ますかけ線」の手相を持つ宇野選手、ピーク到来で天下を取れるのか、、、?!!来週はPIWだけれど、神奈川はまだ開催する方針らしい。日本のコロナ状況が心配だ。むしろこれからは日本を離れたほうがいいのかも。早くスイスに戻ってEmmaちゃんと共に天下取りに出陣できるといいね。
本当に本当に私は「その時」を心から楽しみに待っている、、、、
 


シーズン最後の国別対抗戦もあっという間に終わった。こちらではすべての競技をライヴでEurosportsが放映していたから、連日仕事から帰ると6時間ほどの録画が溜まっているのだった。


国別はいつもちょっとお祭りムードなのが楽しいのだが、来年はオリンピックシーズンなので、その前哨戦で結構真剣に来る国もあるかな、と思ったら、ロシアが勝つ気満々のメンバーでやってきたし、世界選手権で上位だった選手たちが2週間足らずで再結集という豪華な顔ぶれになった。フランスチームにパパダキス・シゼロンがいなかったのがちょっと残念だけど。

 シーズン最後の競技会ということでベストを目指す選手、少し力を抜いてまとめにくる選手、新しいことに挑戦して来シーズンに繋げようと考える選手、、その上でチームの為に団結して貢献することには変わりない。私が個人的に好きな選手たちが沢山で、みんなの演技を堪能しました。

ネイサンと結弦さんの戦いはまたしてもネイサンの安定勝ちだったけれど、決して差があるというのではなく、本当にちょっとの完成度や小さなミスでの差なので、本当に見応えがあるわ〜〜。やっぱり今年のこの二人のプログラム、どちらも好きだ。それにしてもネイサンのあの安定度はどうやったら毎回毎回保てるのだろう、、、二人とも、このプログラムで来年も見たいなあ〜

3年前の世界選手権の時のように、またしても靴が壊れて痛い思いをしながらの最終戦になってしまった宇野選手、、、「そんなことも準備できてないのか」なんて声も聞こえたけれど、靴が1ヶ月しかもたないというのはやっぱり大変だ。以前Edeaの靴(硬くて持ちが良いという評判)に変えた時期があったようだけれど、結局合わずにRisportに戻したと聞いたっけ。でも、履き慣らすのに数週間なのに1ヶ月ちょっとで壊れてたんじゃ追いつかないよね。

オリンピックパフォーマンス向上を目標として筑波大学で研究・開発したという「調整期間の要らない靴」を1日も早く宇野昌磨さんに届けて欲しい!! 筑波大の靴と小塚ブレードで来シーズンに向けて新しいジャンプを安定させてくれ〜〜!!

今回の国別は、、、まあご本人が「覚悟を決められなかった」と言っていたあたりにちょっと迷いが見えてしまったかな。世界選手権はあれで納得している、とも言っていたけれど、やっぱり今まで数ヶ月スイスで仕上げてきたことができなかったのは心に?マークが残っただろうし、まさに5年前の自分のような鍵山くんの活躍も、揺さぶられるものがあったんじゃないかな。

昌磨さんは最近はすっかり貫禄もついたし、人前で話すこともむしろ好きだといえるようになったけれど、ジュニアの頃からの彼はもともとシャイで自分に自信がなさそうな子だった。自信がないから人一倍練習して巧くなってきたタイプの選手だった。やっぱり大人になっても根底にある性格は顔を出すのだろう。不安になると悪いほうに転んでしまう、、?せっかくスイス拠点にしたのだから、一人暮らしでやってみるほうがいいのかも。選手としてもだけれど、自活できる大人になるのも必要だよね。それともお母さんの方が息子を手放せないのかな?スイスで昌磨さんが困らないように、とお母さんが作り置きしてくれた冷凍庫いっぱいの食事は、本当に母の愛と心配の表れで、素敵なお母さんだなとは思うけれど、同時に「ここまでしなくてもちょっとくらい自分でできるだろう〜〜?!」とも思ってしまった。

坂本香織選手は一人暮らしを満喫しているようで、そのせいか今年はがっちり地に足がついた感じでどんどん良いプログラムになっていったよ。今回のMatrixはまさに集大成、このプロは彼女の代表作になるね。女子はロシアの二人が「来年のオリンピックに行くわよ!」という気合いが入っていて、リーザ姉さん、行かれるといいな。シェルバコワ選手は来年までいけるかな。あの体型でもう一年いるのはきついだろうに、、、もう18だよね、ロシア女子はおばさん化が始まってしまう。身体が健康で強くなってくれるといいな。ワリエワ選手がシニアに来るから使い捨てにならないといいけれど、、、、

コリヤダ選手、ジェイソン、ゲヴィンも来年も頑張ってオリンピックに行かれますように。美しいスケートが見たいわ。私は美しく見える男性は、エレガントでチャーミングな人だと思っている。そう、エレガントでチャーミングな男性が好きだ。役者でも、周りの男性でも、私が好きなのはこの二つを持った人。そこに色気が加わったらもっと素敵だ。フィギュアスケートやバレエが好きなのはそのせいかも。(ただし、エレガントでチャーミングで色気のある男性はゲイであることが圧倒的に多いのだが、、、)

そしてエキシビション・ガラ。やっと世界にお披露目できた宇野選手のオーボエ。(本当はオーボエは前半だけで後半はチェロなんだけど)今回は気合入ってたかな。やっぱり美しいスケート。このプロ、もしガラ用に来年も滑るんだったらもうちょっと長くしてもらえないかしら、賢二先生?元々ショートにできるようにと作ったそうなので2分半程なんだけど、短すぎると思います。これはあちらこちらで耳にしているので、そう思っているのは私だけではないはず。もっと見たいプログラムなのでどうでしょうか、、?成功するかわからないジャンプを入れてしまうと壊れてしまう作品だと思うので、競技用ではなくガラのプロで良いと思うけれどもう少したっぷり見たくなる。

ガラだけはEurosportsのライヴがなくて、あれ?と思ったら全く放送されなくて、しかたないからテレ朝の番組を後で見たのだけれど、全選手じゃなかったのね。端折りがひどくて、カメラと画面の色もよくなかった。あれって映画館のライヴビューはもっと良い映像だったんだろうか?2週間後にCSで放送するときには地上波との違いはあるのかな?完全版ということだけど、、、

さてさて、こうしてフィギュアのシーズンが終わり、これからはアイスショーの季節。でも今年もどうなることやら、、?日本は状況が悪化しているのが気になるなあ〜。今週末はもうSOIだけど、5月からのアイスショーは大丈夫なんだろうか?このオフシーズンは是非とも筑波大の靴が実用化しますように!そしてみんなそれぞれの場所にちゃんと戻って来シーズンに備えることができますように。
オリンピックシーズン、楽しみだよ!!
 


フィギュアの世界選手権、やっと全体の演技を見返してGala を鑑賞する。Galaを全編ライヴで放送してくれたのはBBCのほうだった。実はEurosports に物言いたい!!ライヴの時、放送時間の関係で、最後のトップ選手が出てきたところで終了してしまうのはどうにかして!!よくあるのよね〜〜、、、

やっぱり今回のガラは順位にかかわらず、いろんな国の選手たちが顔をそろえた。皆んなここにいられることが楽しくて、滑れることがうれしくて、という気持ちがよくわかる。

競技会の間、他のカテゴリーの選手たちが客席に座って声援してくれていたのもよかったね。キーガン・メッシング選手がお馴染みのハットに大きなカナダの国旗を客席で振っている姿は見ていて嬉しくなった。もう直ぐお父さんになるそうだ。

男子の演技をゆっくりと見返す。やっぱり好きだな、コリヤダ選手、ジェイソン・ブラウン選手、キーガン選手、ケヴィン・エイモズ選手、若手のダニエル・グラッスル選手、 4回転をショートプログラムできっちりと成功されられる選手は前半では良いけれど、やっぱりフリーになると演技構成で点数がばらけてしまう。6位以内で争うには4回転は数種必須だ。

そして、宇野昌磨選手のDancing On My Ownを繰り返して見てみる。演技の出来としては今までで一番良かったのは去年のチャレンジカップだったと思うけれど、今回演技の空気感が変わったなと思った。とても優しくて暖かいものを感じる。氷の上に暖かい空気がそよいでいるようだ。

演技を終えてステファンを振り返り、「え、、ガッツポーズでいいの、、」といいたげに小さく拳を握って笑った顔は、どうやら言語を超えて各国の実況者にも伝わったようだ。前半のジャンプは耐え抜いてどうにかこらえたものの、後半で3本の連続ジャンプを入れて巻き返すあたりは諦めずにチャンレンジする宇野昌磨!なのだが、攻めよりも優しさを感じた。最後のステップで微笑む顔は、この歌の、「思いが実らない相手をあきらめようという気持ち」を受け入れるような微笑みに見えた。「この優しさはなんだろう?」と思ってすぐに頭に浮かんだのが、弟の樹さんのUNO1ワンチャンネルで、スイスを離れる直前のEmmaちゃんを抱いて優しく滑っていた姿だ。

愛しいものを腕の中に抱いてゆっくりと滑っている昌磨さんの顔は、「愛する」という感情を優しく漂わせていた。同世代の女の子は苦手で恋愛している暇はなさそうな23歳も、トロちゃんやEmmaちゃんが家に来たことで、「愛おしい」という感情が湧いてきたのだろうか。あのYoutube動画は本当に優しくて、樹さんいわく「とっておきの動画」だ。

そんな優しい感情が演技にも現れてきたのかな、と思いながら見ていたDancing On My Own だった。Eurosports のほうの解説にクリス・ハウワース氏がいてくれて嬉しかった。彼はガルシア・アイスアリーナのサブマネージャーもしているので、何度か合宿に行った昌磨さんのことをよく知っている。今回も「彼は本当にナイスガイなんだ、取り繕った面が全くない、本当に見たままそのままの人物なんだよ。オリンピックのメダルを子供達みんなに自由にかけさせてあげたりね」と言ってくれていた。この時の「No pretentiousness, What you see is what you get」という表現に、まんまだなあ〜と思って思わず笑った。

このプログラムもこれで見納めかあ〜〜、、、
と思ったところで思い出した!今年は国別対抗戦のある年だった。どうするんだろう、、、チェックしてみたら予定通り開催されるとのことで、限定数のチケットも販売されているらしい。フランスが選抜メンバーを発表し、女子のチャンピオンになったシェルバコワ選手も参加を表明している。

あと2週間しかないのに、海外の選手は、というより今回の世界選手権に出た人たちは隔離してる時間は大丈夫なのか?? 今までバブルにいたから、特例で来日後は3日間だけホテルに缶詰でその後はバブル内での練習はできるのかしら、、?開催するからにはスケ連はそれくらいの準備はしているよね。
羽生・宇野両選手は羽田に帰国で、残りの人たちは関西から帰国したらしい。国別の開催は大阪だから、関西からの帰国組が国別に出場するっていうことなのだろうか。 

男女シングルは本来はその国の上位 2名が出ることになっている。世界ランキングでいうと日本の上位2名は羽生選手と宇野選手だ。でもこの2人が出ないなら、世界選手権2位の鍵山くんと、田中刑事くんかなあ。なんとなく、世界選手権後の最後の最後で、羽生選手の初4アクセルや昌磨くんの初3A-4Tとかが飛び出すかも、、、なんて事も考えたのだけれど、(4Lo, 4F誕生がそうだった)今の段階ではまだなのかな、、、とりあえずは皆さん3日間はゆっくり 休んでくれますように。

海外の選手たちも無事に参加して楽しい国別になるといいね。国別は毎回本当にお祭りのような雰囲気があるから、日本が好きだと言ってくれている選手たちがこの桜の季節にまた来てくれたら嬉しい。
今シーズン最後を楽しく笑顔で飾れますように。 


やっとフィギュアスケートの世界選手権に追いついた!今回は昼間の競技だったから仕事でライヴは見られず、(むしろ日本の方がちょうど夜の時間にライヴだったのかな)帰ったらなんと、Eurosorts だけでなくBBCでもやっていて、連日の録画時間がすごいことになっていた、、、!!(ライブとダイジェストで7時間とか)

本当にとにかく出場した選手たち皆さんに「おめでとう」と言いたい。どうなるかわからない一年の中で、自身のできることを信じてストックホルムに集まってきた選手たち。バブルに入った人たちは大会中も無事にCovid-19の影響を受けずに最後まで競技が開催されて本当によかった!

もう、全ての選手たちにそれぞれの思いがあって、順位や点数にかかわらず素敵な大会を見せてもらったというのが一番の感想。まず、ペアの三浦・木原組が凄く凄く上手くなっていてびっくりした!彼らはコロナ騒ぎで帰国の機会を失って全日本にも出られなかったから、本当に結成当時以来に見たのだけれど、ショートもフリーも素敵だったよ!おまけに10位でこれは来年のオリンピックに2枠がもらえる順位だ。さて、2枠目に入れるペアがいるのかな、、、?確か2組目も、それなりの大会でフリーに進めたペアじゃないといけないはず。 ネーベルホルン杯に誰かを出すのかな?

女子の番狂わせはもうびっくりだった。そして、リーザ姉さん=トウ クタミシェワ選手が銀メダルを取ったのが何より嬉しい!17歳で世界女王になってから一度も世界選手権に選出されず、ずっと10代の子達に追いやられていたのが、 ここにきて素晴らしい復活だ。彼女は今は24歳、大人の魅力とベテランの貫禄をまとっての表彰台復活は本当に素敵だ。ロシアは彼女を誇りに思って欲しいな。優勝したシェルバコワ、リンクに出てきたときに、ギョッとしたわ。まるで美しくない、、、骨と皮の拒食症患者みたいで、大人っぽく見せようとしたのか、メイクがまた顔色が悪くみえて病人みたいだ。身長は伸びてるようなので、あれじゃ34-35キロしかないだろうね。来年のオリンピックまで持つかなあ〜〜、、、??

対象的に、トウルソワ 選手は背が伸びた分筋肉質な身体になっている。細くて強い筋肉をしっかりつけて、身体の成長に負けない筋力を維持している感じなので、これからもジャンプは跳べるだろう、でも
4回転5回がこれからもできるかどうかは解らなけれど・・・まああれも戦略だよね。さすがに4回転を5回跳べば、そのうち2回くらい転んでも点になる。勝つための戦略、、私は好きじゃないけど、「勝つ」ためには有りなんだよね、平昌オリンピックの時のザギトワ選手のように。(すべてのジャンプを基礎点の上がる後半に詰め込んだ=今は禁止)

宮原さんにはかける言葉もない、、、でも彼女はベテラン。しっかりと自分と向き合って次に進んでくれるはずだ。フリーでの梨花ちゃんはなんだか具合が悪そうに見えたけれど、彼女もアスリートしての自覚が凄いから、これから修正してくるだろう。かおちゃん=坂本選手はとりあえずできることはきっちりやった感があってよかった。でも何故かPCSが低すぎた気がするなあ〜〜  トウルソワちゃんのスピンなんて流れ流れてたのにレベルもGOEもついてたりね、、今回、日本の選手たちのGOEが低くなかったか、、、??

そして男子!もうネイサンのフリーが額に入れて永久保存する価値あるんじゃない?本当に本当に素晴らしかったよ!!実は私はネイサンのスケートが好きな時とそうでもない時があって、点数盛られすぎか、と思ったこともあるけれど、今年のこのプログラムは本当に今までとは別格に違う。私は80年代によく聞いたフィリップ・グラスの音楽が好きで、でも「これはフィギュアスケートで滑るには向かないかなあ」と思っていたのだけれど、見事に滑ってくれました!一つ一つのエレメントがタイミングをしっかりと測っていて、確実で丁寧に決めてくる。見ていて本当にワクワク・ドキドキした。5つの4回転を見事に決めて、美しくて力強くて本当に素晴らしいかったよ。

そして宇野昌磨君!ショートはお昼休みにスコアをチェックして「どこで転んだんだ、、?」と思っていた。順位は6位、でも4-6位までの点差がほぼなくて、フリー次第では鍵山くんを超えられるかな、という位置にいたので、「まあまあの点数」なのか、「落ち込みの点数」なのかが気になっていた。

帰って演技を見て安心した。3Aで何故ころんだのかは本人のみぞ知るだが(本人曰く、降りられるジャンプだったのに欲が出て身体が縮んだとか、、)それ以外はむしろ以前より良くなってる印象だった。スピンも綺麗でスピードあったし、ステップもキレがよくてスケートが伸びてる。笑顔だったので「大丈夫だ」と安心した。 

ストックホルムに入ってからジャンプに苦しんでいたらしい。ちょっとした調整でジャンプが不調に陥ると抜け出すのが苦しいんだよね、、、 アルベールビルの時の伊藤みどりさんみたいに、、、それでもフリーはとにかく転倒だけは堪えて後半にはコンボ券も3枚ちゃんと使ったし、なによりもスピン、ステップがすべてレベルを揃えて美しいプログラムになっていた。それにしてもちょっと点が低いかな、と思ってプロトコルを見たら、ジャンプ2つがQマークだった。今季からの新しいqマークは、基礎点はついてもGOEが引かれてしまう。やっぱりGOEを如何に上げるか、が今後の課題だ。もう「回りきって降りればなんとかなる」時代は過ぎたということか。3年前には4度転んでも銀メダルだったけれど、今は2回つまづいたら4位なのだ。それでもショートから順位を上げて本人は納得の笑顔だったからよかった〜。ステファンとの愛の抱擁がガッチリで、私は以前からこれからの宇野昌磨のコーチは男性がいいんじゃないか、と思っていたので、本当にステファンの懐に飛び込んでよかったね、と言いたい。完全版とはいかなかったけれど、本当に素敵なDancing On My Own でした!

そしてそして鍵山くん!!本当におめでとう、これで彼の立ち位置は底上げされたこと間違いなし。これからの試合に有利になるし、まさにその価値あり、の演技だった。まず、初めての世界選手権でショートとフリーを揃えてきたのは素晴らしい。(小さいミスはあっても)よく伸びるスケート、スピンの綺麗さ、ジャンプのしなやかさと安定感、得点をみてキス&クライで飛び上がるように喜んでいたのが本当にピュアで初々しくて可愛かった〜!これからだよ、もっとどんどんくるだろうね。来年のオリンピックはまず間違いなしかな。昌磨 さんはまた以前の負けん気を前面に出さないと鍵山くんに抜かれるぞ。今回はまだ「抜かれた」というよりは自分のミスだったから納得できるだろうけど、来年は本気で勝ちにくると思うなあ〜。まだまだ「負けない」ところを見せてください!

アイスダンスは1枠確保。これで来年の代表争いがし烈になる、、、ココさんたちも大好きだし、もちろんカナ・ダイ にも頑張って欲しいし、、、応援する方も辛いのよ、、、でもこれで団体戦の出場が可能になったからカップル競技が盛り上がっていくといいね。

今日のガラには残念ながら昌磨 さんと宮原さんは出場しなかった、、、いつもなら上位選手で占めるエキシビションだけど、人数の偏りを考えたらこれも仕方ないかな、むしろ順位は下でも印象に残った選手にもう一度滑ってもらうというのも大事なこと。この異常な状況下で世界から戦うために集まってきた選手たちをできるだけ紹介してほしいよね。昌磨君もさっとんも、スイちゃん達もまたすぐに次の大会のガラで観られるんだから。

でも、昌磨 くんのOboe concertoを世界選手権のガラで魅せて欲しかったなあ〜〜! 


コロナウィルスの感染拡大でイギリスがロックダウンになったのがちょうど一年前。はじめは「とりあえず2週間」なんて言っていたのが、仕事も休みになって3ヶ月の休職になり、先がどうなるのか誰にも解らない状態で家にいる毎日が始まった。

もう丸一年だなんてね。本当にあれ以来一度もロンドン市内には行ってないし、電車にすら乗っていないし、誰にも会っていない。やっと美容院の予約を入れた。美容院が開くのは来月の12日から。私の休みとスタイリストさんの予約状況が合ったのが27日だ。まだあと1ヶ月もあるよ〜〜!本当にもう早く切りたい!! 一年で20センチは伸びてるよ〜、、、

日本のテレビで放映された野田秀樹作品の「真夏の夜の夢」、鈴木杏さんを観たかったので嬉しかった。野田さんの作品を演出したのは、ルーマニアのシルヴィウ・プルカレーテ氏。シェイクスピアを原本に新しい、そして本当に夢のような一夜の物語になっている。野田さんの本も昔と比べると変わったなあ〜と思う。若い頃(夢の遊民社)は物凄いスピードとエネルギーで考えさせずに一気に突っ走る感があったけれど、最近の作品はもっと深く頭と心に入り込む隙間ができているようだ。ちょうど「偽作・桜の森の満開の下」も数日後に放映されていて、(舞台は2018年のヴァージョン)比べてみると、その本の書き方の違いがよくわかる。深津絵里さんももっと見たいなあ〜。

ぼちぼち劇場の再開も視野に入ってきて5~6月ごろからのプロダクションの宣伝が始まっている。一番の注目はイアン・マッケラン氏の「ハムレット」!!彼だけではなく、他の出演者達も見逃せない顔ぶれが揃ったカンパニーだ。名優マッケランももう82歳だ。彼の舞台を生で見られる機会は多分もうほとんどないだろう。若い頃から数々のシェイクスピア作品を演じてきた彼のおそらく最期のハムレットだ。

そしてこの「ハムレット」と同じカンパニーでその後に引き続いて「桜の園」も上演されるという。2シーズン連続でのダブルビルだ。見逃したくない!!

ところが、、、実はこの2つの公演はロンドンではない。ウィンザーのTheatre Royalで上演される。エリザベス女王お気に入りの第二居住地でもあるウィンザーは、まあロンドン郊外と言っても良い距離で、電車で丸1時間くらいなのだが、流石に終演後に家まで戻るのは考えたくない。(ロンドンまでは電車で1時間でも、そこから北ロンドンの我が家まではさらに1時間はかかるし、終電に間に合わない)とすると、ウィンザーで1泊はしないと無理だ。

いつもなら、カレンダーを見て休みの日を決め、さっさとホテルも取ってチケットゲットで楽しみにするのだが、なにせこのご時世。チケットは最初の数週間は席数も少ないし(半分くらいしか出ない)もうあっという間に売り切れるかと思ったら、思ったよりもチケットの売れ行きはスローペースのようだ。
でもこれは逃したくないのでマジで考える!!

他に注目しているのが、5月からレイフ・ファインズ氏が演出+出演する「Four Quartets」だ。T S エリオットの「四つの四重奏 」を舞台化だ。レイフといえば、ルドルフ・ヌレエフを描いた映画「ホワイトクロウ」(ミハイル・コリヤダ君の今季のフリープログラム!)を監督し、私は監督・演出としての彼にも注目しているので、今回の舞台も是非見たい。ところが、、、こちらも遠い所での開演だ。Bath に始まり、オックスフォードやケンブリッジへのツアーは決まっているようだが、ロンドンでの上演予定はまだ出てこない。

う〜ん、、、どうしたものか?! イギリスではCovid ワクチンの接種がどんどん進み、今や50%近い50以上の人達が少なくとも1回のワクチンを受け、2回目を受けている人もこれから増えていく。感染数も死者数もこの2週間で毎日少しずつ減っている。世界の中でもおそらく一番早いペースで進んでいる。それに反して、大陸ヨーロッパではまた最近感染が増えてロックダウンに入る国もあるとか、、イギリス開発のアストラゼネカのワクチンが最初に契約した通りにヨーロッパの各国に行き渡っていないという批判もあり、そうかと思えば、血栓ができるケースが数件みられたという事でワクチン使用を見合わせたり、、

私は薬を使用するリスクについてはあまり懸念していない。もちろん持病がある人や常用している薬との関係を心配する人にとっては不安もあるのだろうが、健康な一般人にとっては、なんといってもリスクよりのベネフィットのほうがはるかに大きい。 「ワクチンを打ったから起こった」という確かな因果関係がない限りは無用の心配だと思っている。日本はなんでこんなにワクチン配布が遅いんだろう、、、??

さてさて、今週からになったフィギュアスケートの世界選手権。昨日には続々と現地入りする選手達の姿も報道され、いよいよ、、という感じだ。ロシアからの選手たちはおそらく皆んなワクチン接種を受けてるのだと思う。アメリカ・カナダ組はどうなんだろう?もう受けてるかもしれないね。そう考えると、日本の選手たちは政府の対策が遅いおかげでリスクを負っていると言えるのではないか、、、

ワクチンを受けているといないとでは、精神的な不安感が全然違うと思う。試合以前に「感染防止」を第一に考えなければならない選手達と、「たとえ感染しても無症状ですむか、重症化しない」と思って、試合の方を最優先に考えられる選手たちとではメンタルに差が出ると思うな〜〜 本当に、日本政府のワクチン対応の遅さはなんなんだ、、?それでいてオリンピックを開催しようと考えてるのが、訳わからない、、!!まず「国民みんなにワクチンを!そしてオリンピックを楽しみましょう!」じゃないのか、、??海外からの観客は無しって、そりゃそうでしょう。私だったら、夏までにだれもワクチンを受けてない国には行きたくないよ。

ともあれ、なんだかドキドキしてきた。春のせいか、世界選手権のせいか、もう直ぐ劇場が開くせいか、、、ドキドキ、、ワクワク、、、 


昨シーズンにいきなりユーロスポーツから姿を消したフィギュアスケートの中継・放送。放映権を失ったか契約切れか、、と思ってあきらめていた。仕方がないので昨シーズンはネットでのストリーミングやに日本のBSやCSでの番組をチェックして観ていたのだが、どうやらEurosportsは新たにISUの競技の放映権を得たようで、いきなり来週の世界選手権は連日すべてのライヴとさらにダイジェストと、怒涛のようにフィギュアスケートが放送される。 

テレビの録画予約にFigure skatingを入れてあるので、自動的に番組をひろって録画してくれるのだが、丸一年何もなかった(たま〜〜に映画のタイトルとかで勝手に拾うものもあったけれど)のに、いきなり来週の録画予定がびっしり世界選手権で埋まっているので、びっくり仰天した。「やった〜〜!」と思うと同時に何故かドキドキしてきちゃったよ、、、そうか、いよいよワールドなんだ、と思うと緊張感が、、、

今年のワールドは面白くなると期待している。まず、去年のワールドがキャンセルになって、タイトルが宙ぶらりんだ。そしてこのcovid騒ぎの一年間、思うようなトレーニングができなかったであろう選手たちがその状況の中でどれだけ成長できたのか、あるいは逆なのか、、、今シーズンは前年からの持ち越しプログラムの選手も多い。どれだけ磨かれているのかも興味がある。演技構成の変更や振り付けのブラッシュアップにも注目したいし、新プロの人たちももちろんだ。

ジュニアからいきなり上がってきた女の子達も一昨年からは体型も変わって、もう既にその下が出てきている。その中でハン・ヤンやリーザ姉さん、コリヤダ君やキーガンのようなベテランが顔を揃えるのも嬉しいね。トップはやっぱり羽生さんとネイサンの一騎打ちになるのかなあ〜、、、でもそこに宇野昌磨くんやベテラン達がどう突っ込んでくるのか、、、

女子だってロシアの女の子達に他がどこまで食い込めるのか、、、そうか、「ロシア」じゃないんだよね。国としての参加は認められていないんだから。シェルバコワ選手があの体型を維持できていて、covie-19からの回復も完全に後遺症がない状態ならいいけれど、そのあたりが気になるところ。インスタグラムに可愛い写真が上がっていたりするから元気なのだろうけれど、彼女の安定感に注目したい。

ペアは久しぶりで三浦・木原組も出るんだね。全日本にも来られなかったから心配だったけれど、渡航状況は大丈夫なんだろうか。小松原組にはぜひとも頑張ってギリギリでいいから2枠取っていただきたい。もし日本のアイスダンスが2組参加できたら、これから先の日本のアイスダンスに道が開ける。

世界選手権はバブル方式と言われているけれど、実際には選手たちは開始日の3日前までに入れば良いとの事らしい。コーチを中心とするチームと国毎のチームと、どういう基準で選手達をグループにするんだろうか。ステファンは紀平梨花ちゃんもシャンペリーにいるから、デニス、アレクシア、昌磨君、梨花ちゃんと4人を連れて行くことになる。UNO1ワンチャンネルによると、付き添いでスイスに行っていたお母様の滞在ビザが降りなかったそうで、世界選手権にも帯同できずに帰国されたとのこと。大試合直前にいきなり一人暮らしで癒しのEmmaちゃんもいなくなってしまって、宇野昌磨23歳、ここが勝負所!

今からなんだかドキドキしてきたよ〜〜、まだ一週間あるのに。ともあれEurosportsが全競技フルでライヴ中継と夜にはダイジェスト版もやってくれるので、ゆっくり見られる。そういえば競技は朝からなんだよね。仕事だから試合自体はお昼休みに結果をきいて夜に観る事になるかな。日曜日にはGalaもあるけれど、この日は夏時間に変わるはずだから土曜日の夜が一時間短くなる。みなさんご注意を!

たのしみだ〜、、けど心臓に悪そう、、!!

 


心がなんとなく曇っていたので、2月は書きたいことが頭にはあったものの、文字にするのが億劫なまま過ぎてしまった。でも3月になって「早生まれは一年得!」と思っていた自分も赤い誕生日の大台ということで、心機一転!。残りの人生のほうが今までの半分もあればラッキーなのだから、と心を取り戻すべく 自分の人生を大切にすることにした。

ロンドンはまだまだ劇場再開にならないけれど、ようやく春から少しずつロックダウン解除の調整がされ始めている。ここで間違ったら大変だから、政府の慎重な対策は無理もない。それでも夏頃には劇場も再び開けられる方向になってきていて、いくつかの芝居は夏のチケットを販売し始めている。でもまだどうなるかは確定じゃないので、まだしばらくは様子をみるか、、、、

この機会になるべく日本にいられない間のものを見たいと思ってチェックしている。実はもうず〜っと子役の時から応援している鈴木杏さんが今年の読売演劇大賞、紀伊国屋演劇賞を手にして、すごくすごく嬉しい。一人芝居の「殺意」の舞台をやるのは知っていたけれど、NHKのBSで放映があったのは知らなかった、、、う〜〜んすっごく残念、受章を機に再放送してくれないかしら、、?観たかった。せっかくBSやCSも観られるように有料サービスにしたんだから、しっかりとチェックしなくては。

そして今日見つけたのが、「いきなり本読み!」
岩井秀人さんプロデュースのこの企画は、俳優たちが初めて手にした台本の読み合わせを、そのまま観客に見せるというもの。昨年に何度か公演したうち、12月の国際フォーラムでの舞台がテレビ放映されていた。NHK BSありがとう!

いつも「シアターリーグ」のツイッターで、芝居関係の放映状況を把握するのだけれど、なんといってもキャストが大好きなひとたちだ。神木隆之介、松たか子、大倉浩二、後藤剛範の4人。実は後藤さんのことはピンと来なくて「何に出てたかな」とチェックしてみると、なるほど、ドラマなんかはちょこちょこで、ずっと舞台をやってきた方なのですね。声がとても良い役者さんだ。

初めての本読み、もちろん私も遠い昔に経験がある。でも普通は最初の稽古までに本を読む時間があるわけで、全くの初見で本読みをするわけではない。それがこの企画の恐ろしくて素晴らしいところ。しかも俳優は4人だけなので、2役読まなきゃいけないシーンもあれば、男女数が合わなければ女役・男役も。しばらく読んでから初めて自分が女役だと気付いたり、、爆笑もんです。

そうだね、確かに芝居の稽古って、本番より面白いことがたくさん起こる。初めのうちは役者たちもあれこれと試してみるし、演出的にオッケーだったら採用、ダメなら何度でも、、、となる。この舞台では岩井さんが進行役とあって、一場ごとに役のイメージや台詞の口調を考えて配役を変えながら作っていく。

人間の体を乗っ取った宇宙人が、自分たちが持っていない「概念」を人間達との会話の中で盗み取り、取られた人はその言葉の概念を失って理解できなくなる、、、ちょっとSFっぽい作品だ。
違う人のように性格が変わってしまった人を、同じように愛したり憎んだりできるのか、性格が変わったというのは、違う人間になったのとは違うのか、なんて事を実験的な読み合わせをきいて爆笑しながら考えてしまう。

だんだん話も佳境に入り、最後には「愛」という概念を与える=失くすという決意に辿り着く。愛するという概念を失くしたら、人はどう変わるのか、、、というところで、この企画はいつも最終場面までやらないというのがルールなのだそうだ。結末はわからないまま、ただ俳優たちが初めて出会った台本をあれこれと作り替えながら作品のイメージを作っていく、というもの。

本読みの先にあるのが立ち稽古だ。舞台に立った状態をつくる、この立ち位置、セリフの掛け合い位置、セットとの見え方なんかがまた試行錯誤の連続だ。そうだね、芝居を作るのはおもしろい。やってる時は本当に辛いと思う方が多かったけれど、それでもやっぱり好きで、辛いのも楽しかったからやってたんだね。こんな企画、ほんとうに今までなかったよね。5月からWOWOWでレギュラー番組になるらしい。必ずチェックしよう。

BSやCSも見られるのはうれしいのだけれど、本当にいつ何をやっているのかが追いつかない。映画チャンネルや衛星劇場、ライヴなんかのチャンネルを全部チェックしたら相当いろんなものが見つかるんだけど、なかなか時間もない。そうこうするうち、あと2週間でフィギュアスケートの世界選手権だ。ロシアは不調のコストルナヤちゃんに勝ったリーザ姉さんが6年ぶりに出場する。これは嬉しいことだ。

ISUはシニアの年齢を17歳に引き上げることも検討しているそうだけれど、私はその方が良いと思うな。ジュニアからシニア1−2年でトップになってそのまま次の世代に交代なんて、やっぱりスポーツとして選手の成熟期間が短すぎる。男子だって、大人の筋肉がちゃんと出来上がる年齢を考えたら、シニア競技の年齢引き上げには私は賛成だ。

コーチを行ったり来たりと、コストルナヤも今年は大変だったけれど、まずCovid−19がちゃんと完治しているのかどうかが先決だ。後遺症についてもいろいろ言われているのだから、スポーツ選手にとっては命取りだ。まあ、エテリさんにとっては、もう既にオリンピックでメダルを狙える次の子達が何人もいるのだから、彼女一人が今更どうなってもあんまり痛くはないんだろうなあ〜、、、

どうか世界から集まる選手たちが安心して力の限り戦える世界選手権になりますように。スウェーデンはまだ感染者が増えている状況の様子。イギリスはやっと死者数がグッと減ってきた。明日からは学校が再開する。あ〜〜道が混むよー、朝の通勤が今まで静かだったんだけど、それも終わりか〜。

それにしても寒すぎる、、最高で5-6度って3月には異常だ。水仙も一応咲いてるんだけど、「あら?間違えました?」っていう感じがする。早く春らしくなって欲しい。



先週受けたcovidのワクチン、いきなり最初のアポイントメントがキャンセルになって、同じ日に別の病院で予約を取り直した。こっちの病院の方が我が家からは便利で家の前からのバスはこの病院行きだ。10分もかからない。

身元と職場を証明するものを確認し、(このアポは医療関係者オンリー)その後には2ページの問診票に書き込み、また確認。そして個室でさらに病歴やアレルギー、最近服用した薬のことなどしっかりとした 問診とワクチンについての説明がされた。予約の変更で、私が受けたのはオックスフォード大/アストラゼネカのワクチンになった。

注射はあっという間で、打ってくれた看護師さんが巧かった。 ほとんどチクリともせず(チ、くらい)。その後は15分間別室で待機・観察の時間。急激な反応は何もなく、そのまま帰宅。その後も全くなんともなかったので、午後は家でぶらぶらしていた。そのうちなんだか眠くなって少しソファーで寝たのだけれど、その後もなんだかだるい。結局午後中グダグダしてしまい、さすがに夕方になって熱を測ってみたら37.6度あった。38度以下の軽い熱は副作用としての想定内ということで、「ああ、これがそうか」と思い、解熱薬を飲んで早めに寝た。翌日はもう大丈夫だった。2回目の接種は10週間後。

そんなCovidとの戦いの最中、なんだかロシアのフィギュアスケーター達はあれこれと楽しいことをやっている様子。いつにも増した国内イベントでなるべく滑る機会を設けているのだろうけれど、なんだかロシア国内だけやたらといろいろやってないか、、、??

特に今回の楽しそうなチーム戦「Channnel One Cup」ロシアスケーター勢ぞろいでチームに分かれ、なにやら楽しそう。ジャンプ大会なんかもあって、チラリとあちこちに上がる動画や写真でも盛り上がりが見て取れる。それは本当に楽しそうで羨ましい企画なのだが、、、、あれって、おいおい、covid対策は本当に大丈夫なのか、、?!いくらバブルを作るとかいってもあれはちょっと無謀なのではないのか??

それとも、もう既に選手やコーチが何人も感染して回復してきたから、集団免疫オッケーってことになったのだろうか、、??選手たちだけじゃない、観客見てみてよ、、、マスクしてない人も多いし、あんなにギッシリ(満席ではなさそうだけど)お客さんが入ってみんな喚くわ叫ぶわでやんやの大喝采。選手たちもチームで抱き合い、大声援で飛び上がり、もう「この国だけコロナウィルスは消滅しました!」ってな勢いなんですけど、、、???!!!

これって世界選手権もこれからだっていうのに、大丈夫なのか、、??!

まあ、気持ちはわかるよね。選手たちには技を披露して評価してもらう場が必要だ。ライバル同士のモチベーションを保つためにも、選手たちが一体になってお祭りのような雰囲気で盛り上げるというのはもちろん企画としては良いのだけれど、何せこのご時世だ。世界中に異変種のウィルスが出回り出して、どんどん感染も広がっている。ロシアって本当にメンタリティーがズレてるんだよなあ〜〜〜、、、自分たちは「ロシア」としてオリンピックに参加できないこと、忘れてないよね??。
それとも、もうこれは今年も世界選手権は無理だろうと見越して、今のうちに楽しめるだけやってしまおう、というやけっぱちに出たのか、、、2週間後にクラスターが発生したりしたらそれこそどうするのか?

日本からの渡航者もとうとうEUからストップがかかってしまったね。ますます来月のストックホルムでの世界選手権は危なくなってきたなあ〜〜。日本から選手達を行かせるのがこれでもっと難しくなったよね。スイスにいる宇野昌磨さんも、世界選手権の前には靴の調整もかねて一度日本に戻る予定だそうだけれど、どうするんだろうか。日本だけじゃない、世界中からのエントリーがどうなるんだろうか。今月末のオランダでのチャレンジカップに出るのか、、、と思わせることも言っていたけれど、シャンペリーチームからはデニスとアレクシアが行くとのことで、日本人選手のエントリーはなかったようだ。

そうだねえ、、、こうなってくると「楽しんだもの勝ち」なのも解るよね。ワクチンを打ったからといって、感染しないということではなく、あくまでも「発症する、あるいは重症化する可能性が大幅に減る」ということにすぎない。ちなみにファイザー社、モルデナ社、アストラゼネカ社どのワクチンも、1回目の接種だけでは効き目は70%ちょっと、そして8-12週間後に2回目の接種を受けるとそれが90%ほどの効果になるそうだ。毎年のインフルエンザワクチンの効き目が大体60-65%という事なので、これは確かに頼りになる。

これからもイタチごっこのようにまた変種ウィルスが出てくる可能性も高い。ウィルスも生き延びようと必死なのだ。せめて春過ぎにはワクチンが行き渡って感染者/死者数が激減してくれるといいんだけれど。

焦らず、くさらず、やれることを頑張ろう。





 


来週の火曜日に、Covidのワクチンを受けることになった。
イギリスでは世界に先駆けて急ピッチでワクチン摂取が進んでいる。最初は病院勤務の最前線医療関係に始まり、80歳以上のお年寄り・ケアホームの人たちが既に受けている。私の仕事はオプティシャンだが、一応ヘルスケアーのフロントワーカーという事になるそうで、優先リストに載せてもらっていた。

登録してから数日で希望した病院でのアポイントメントをオファーされる。仕事に差し障りもあるので休みの火曜日を希望して、 来週受けられることになった。ワクチン摂取は2回受けなくてはいけない。2回目はきっちり10週間後の同じ時間に自動的にアポイントが取られる。

本当は自分は結構ロックダウンにも影響されていないつもりでいた。3ヶ月の休職期間もむしろ楽しんだし、ここ数ヶ月は仕事も忙しくてやりがいも感じていた。でもやっぱり、もうすぐ1年になる ロックダウン状態にかなりのストレスがきてるのかな、、、と最近気がついた。

仕事に行く以外はどこにも行っていない。スーパーで日用品/食料品を買うだけだ。誰にも会っていないし、劇場も映画館も開いていない。髪の毛も去年の2月以降丸一年切ってないし、カフェでちょっとお茶することもできない。閉まっているので休みの日にお店を覗いて歩くこともできないし、一年近く電車にすら乗ってないし、当然ロンドン市内にも出ていない、、、、、

好きな時にお店を見て歩いて、好きな時に一人でカフェでお茶して、芝居のチケットを取って楽しみにして、たまにマッサージやネイル、いつものスタイリストさんとおしゃべりしながらのヘアカット、そんな当たり前だったことが何もできない。日本に行かれるのはいつのことやら、、、っていうよりホリデーに行かれないよね。 

もちろん家ではネットでいろんな事を楽しんでいるし、必要なものはネットで買い物はできる。ラインやFBで友人たちとも連絡は取ってるし、家族ともたまに電話で話す。でも、やっぱりなにかがじわじわとストレスになって溜まってきているのを感じる、、、、

家庭内暴力や隣人とのいさかいが急増している。かくいう我が家も彼のほうにかなりのストレスが募ってきていて、先日お隣さんとモメてしまった。

ワクチンを受けることで、covidにかかった時の重症化が防げるのなら、願ってもないことだ。それと同時に、まだ未知のものを注射されるというのもなんだか怖い気もする。中には「ワクチンは政府の陰謀で、注射と一緒にチップを埋め込まれるんだ」なんて馬鹿げたことを本気で言っている人たちもいるしね。まあロシアならやりかねないけど、、、??

来週私が受けるのは、ファイザー社のワクチンという事だ。これで「かからない」というわけではないし、これからも予防に努めて生活することには変わりないけれど、「かかったら死ぬかもしれない」という域を逃れられるのならありがたい。

やっと少しだけ日が伸びてきたのを確認できるようになった。もう少し明るくなって、春の気配がしてきたら、もう少し明るい気持ちになれるのかな。

できることを楽しもう、今はそれしかないし。順調に続けている筋トレも功を成してきて、7キロほど絞った。オリンピックの選手たちは今だ先の判らない目標に向かって努力してるんだろうね。フィギュアの世界選手権は本当に開催されるのかな、、、スウェーデン、どうかな、、、、 


もう10日になってしまったので、今更新年、、、というのもおかしいかな。
いつもなら、もう10月頃から「来年の初芝居は何にしようか」とチケットを厳選して楽しみにするのだけれど、今年はそれもかなわず。実を言うと、一時期だけ一部の劇場が空いて、(席数は制限されていたが)ベケットの芝居をやっていたので「どうしようかなあ〜」と思ったのだけれど、やっぱり仕事の後に電車で中心地まで出てまた夜遅くに電車を乗り継いで帰ってくるのはちょっとやめておくことにした。今のコロナの状況は最初の頃の比じゃない、、、、

で、ちょうどライヴ配信をやっていたのが、藤原竜也さんと柄本明さんがタッグを組んだ「てにあまる」だった。舞台のことは情報が入っていたけれど、ライヴで放送というのは直前になって知った。WOWOWで5日にあった舞台放送を今日ゆっくり観た。

初めてのタッグだ。知った時は「へ〜〜、柄本明と藤原竜也の舞台か」と思ったよ。柄本さんといえば「東京乾電池」。劇団畑で演出もやる方なのは知っていたけれど、舞台で見る機会は無かった。個性的は役をテレビでは色々と見ていたけれど、今回舞台で見て「ああ、やっぱり舞台畑の役者なんだな」と思った。異色な組み合わせのようで、実はすごく良いケミストリーが出た芝居になっている!

心理を深くえぐる話は結構きつい。でも現実にある事だし、今はロックダウンの世の中で、ここイギリスでも家庭内暴力が急増加している。みんなストレスギリギリになってきていて、いつ爆発するかわからない、、という人も多いのが現実だ。この芝居の二人=親子は怒り・暴力的な感情を抑えられなくなる、いわゆるキレ易い性格を共有している。普通はどんな人でもある程度の激情は抑えて冷静に戻る事ができるが、たまにそこから勢いのままに取り返しのつかない暴挙にでてしまう人がいる。

性格異常なのか、たまたまのアクシデントなのか、 長男を死なせてしまった父親と兄を失ってしまった次男はその後は違う人生を歩んでいたのに、ある時再び同居することになる。人生を見失ってしまったのは息子(勇気)のほうだった。ず〜っと心に抱え続けてきた暗い闇と向き合おうとしたものの、その闇はどんどん広がってしまっていく。

芝居が始まる時点では、勇気のほうは若いなりに成功してIT企業の社長、メディアにも取り上げられてちょっとした有名人、妻は元モデルで 8歳の娘と高級なセレブマンションに住んでいる。そして父親(この時点ではまだ親子関係は明かされない)は刑務所を出所後は、取り壊し予定のぼろアパートで生活保護を受けて暮らしている。20年ぶりに突然やってきたユウキは自分の高級マンションに住み込みの家事手伝いとして来ないかと持ちかける。
ところが、勇気は表向きはベンチャー企業の社長としてセレブなマンションにいるけれど、実際には仕事はほとんどまとまらず、妻からも離婚されようとしているのだ。さらに有能な部下(三島)はやがて独立して会社を立ち上げるために辞表を持ってくる。

躾か虐待か、にはじまり、カッとなった 瞬間の行為は殺意なのかアクシデントなのか、、、そしてそれ以降自分と向き合うことでどんどん追い詰められてしまう、、、コロナ渦でストレスが募っていく現在の状況にマッチしてタイムリーな芝居になっている。最初にこの芝居の情報を得たとき、「てにあまる」というタイトルがなんだか芝居の題名らしくなくて、ちょっと不思議な感じがした。抑えきれない怒り、激情、とまらない暴力、暴言、、、それらを嫌いながらも止められない、そんな意味での「てにあまる」なのか、、?

「あんた達の世界は私のものとは違うんですよ」というセリフが何度がでてくるが、世界が違うのははっきりと柄本明・藤原竜也の親子と、ユウキの妻、みどりと部下の三島の2対2にはっきり分かれている。役者の演技なのか、柄本さんの演出意図なのか、芝居のしかたも空気もこの2対2で歴然と違いがあるのだ。柄本明さんがやっぱり上手い。それでいてさりげなく藤原竜也を主演にしてくれているんだよね。演出しながらの出演は大変なはずだけど、流石だなあ〜と思って見てしまった。

柄本さんと竜也さんのケミストリーは素晴らしいものが生まれたね。今回の竜也さんは声がよく出ていて、喉に負担のないしゃべりだから聞きやすかったし芝居が生きていた。 シェイクスピアとかだと、やっぱり喉に負担がかかってるのが判っちゃたりすると聞いてて辛くなるからねえ〜〜。長年彼を応援してきて、一時は喉・発声が大丈夫かなと思った時期もあったけど、今回は「巧くなったなあ〜〜」と思った。彼ももう38歳になったんだね、、、信じられないよ〜〜!!実生活でもお父さんだし、これからまた役者として1段階大人になっていかなくちゃいけない過渡期だ。きっと蜷川さんも天国から「うん、竜也なかなかいいよ」と言っているかも。

精神的にはきつい部分もある本だけれど、すごく揺さぶられるものがある。現実なのか幻覚なのか微妙な部分があって、これは演出の狙いなのだろうか、、、はっきりと 結果を提示しないで、見る人に投げかけて終わる、、、途中で、部屋の壁にある絵をわざと斜めにずらす芝居があったんだけど、あれって、何か現実と幻想の境、、みたいな意味でもあったんだろうか、、??ちょっと目についた。まだ最長2週間は見返すことができるので、ちょっともう一度細かい所を見直してみようかな、、でも逆に、芝居は一度しか観ないのが基本なので、これはこれではっきりと解らなくてもいいのかな、とも思う。

芝居ってそういうものなんだよね、だから面白いんだ、作るのも観るのも、、、!! 


とうとう今年も最後の日になってしまいました。今年は何のハイライトもない一年で、いつもなら日本行きともう一つ夏のホリデーに行くのに、今年は何も無し。 髪も2月末から切っていない、、、!!もうひどい頭で山姥状態。今度こそヘアサロンが開いたら即予約しよう。とはいってもこのほぼロックダウン、まだ続くかなあ〜〜。1月1日からは正式にEUを脱して5年近くかかったBrexitもようやく実現だ。来年は少しでも良い年になりますように、、、、

さて、メダリストオンアイスを観て、今年はアイスショーが無かったからMOI良かったなあ、、くらいに最初は思っていたのだけれど、、、なんだか宇野昌磨さんのEXプロが後になってじわじわくる、、、しばらくしてからまた観たくなってしまって、FODのほうで見る。フジのほうはアップの顔が入っているのだけれど、出だしのポーズの全身を入れなかったのは編集ミスだ! 

そしてまた他の事をしていてしばらくすると、「もう一回見てこよう」と思ってしまって、なんだかリピートしてしまうのだ、、、、続けてじゃない、、一回みて、またしばらくしてもう一回、という風に、、、、じわじわくるわ、このプロブラム、、、 

バッハとヴィヴァルディだと思ったら、前半の原曲はヴェネシアンのマルチェッロのオーボエコンチェルトで、それをバッハがキーボード用にしたものがBWV974として知られているのだった。他の人の曲をバッハがオルガンに、、というのはヴィヴァルディーのRV522もそうだ。私の大好きなヴァイオリン曲だが、バッハのオルガン曲と思っている人が多い、、、、

雰囲気的にはオリンピックシーズンの「冬」と重なる感じもある。あのプログラムは樋口美穂子先生の傑作だと思う。小さい頃から育ててきて、20歳になった宇野昌磨というスケーターの良さを思い切り引っ張り出した、オリンピックで表彰台に乗せるためのショートプログラムだった。彼のスケートが一番綺麗に見えるプログラムだったと思う。

グランプリ東海時代には振り付けは全て美穂子先生(山田先生も)だったから、これは宮本賢二氏が昌磨 さんに振り付けた最初のプログラムだ。もう何年も前に何かのテレビ番組で、宮本さんが宇野昌磨さんのスケートを評して「手が色っぽすぎる」と言っていた事があった。まだ15−6歳の頃の演技を見ても、腕と手の動きに何とも言えない謎の色気があるのだ。「タンゲーラ」あたりが良い例かな。まだ大人になり切っていない身体で、しなやかな細い腕と華奢な手がなんとも妖しい感じ。彼の持っている艶のある色気というのは、持って生まれたもので、研究しても努力しても無い人には無い。(ある人の方が圧倒的に少ない)一昔前のジュリー=沢田研二さんもそうだった。

羽生選手と宇野選手の「相手にあって自分に無いもの」は、羽生選手の長い手足と7頭身、宇野選手の艶のある色気だ。これは変えられない事実だと言っておこう。さらに、この謎の色気は普段のキョトンとしていたり、ボーッとしていたり、ゲームをしていたりする時の彼からは消えている。氷に乗って動き出した時に初めて吹き上げてくるのだから不思議だ。

そしてやっぱりこの新しいプログラムで一番目につくのが「手」だ。出始めの最初のポーズ、上半身を倒して右手を横に出した瞬間に、全く違う空気に変わる。その後も大きく開いた手がとても印象に残るプログラムだ。これはやっぱり宮本さんのこだわりなのか、、、?オフシーズンに振り付けてもらって練習していたそうだけれど、最近はあまり力を入れて練習していなくて、本番は賢二先生もいたので緊張した、とゲームチャンネルで明かしていたけれど、これをもっとブラッシュアップして滑り込んだら、一皮化けそうな気がする。なんだろう、、心がざわざわするものを感じるのだ。

昔から、私が誰かを(役者とかスポーツ選手とか) 応援する時のこの「ざわざわする感じ」というのは大抵当たる。自慢してもいいのかな、私が「この人!」と思った人はほぼ必ず成功すると言ってもいい。昔からそうだ。美穂子先生の「冬」は傑作だったけれど、あの頃の昌磨さんにこのプログラムは滑れなかった。去年のMOIでは18歳の時に一時封印した「La vie en rose」を披露して、maturityを見せてくれたけれど、それ以上のインパクトがあるような気がする。

まだ完成されてないからなのかもしれないけれど、だから余計にじわじわくる。また次の機会に観たいと思わずにいられない。1月4日の名古屋フェスでまた滑るだろうか。年末年始にもっと練習して4日にまた滑って欲しい。苦労してネット配信チケットを取ったんだから、、、!!

来年はオリンピックのシーズンだから(あるかどうかは判らないけれど)、コーチ陣ももちろん既に準備しているだろう。(ボレロか、、??!!)でもこのプログラム、EXだけじゃもったいないような気がしてきた。スケーター宇野昌磨の転換期になるかもしれない予感がするんだけど、、、23になった宇野昌磨さん、これから化けていくのか、、?!! 

そんな事を思いながらの年の瀬になってしまいました。
今年も(あまり頻繁ではなかったけれど)立ち寄ってくださった皆さま、ありがとうございます。

来年が世界にとって良い年になりますように。 

↑このページのトップヘ