見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

芝居と桜、同時鑑賞


久しぶりの更新かな、、、あっという間にもう4月、なのに気温はやっとここ2−3日で二桁になるようになった。でも待ちきれないとばかりにあちこちで桜が咲き始めている。芝居を観に来たら、思いがけず劇場裏に小さな桜並木があってびっくり。幕間に一人で夜桜見物
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私の好きな小振りの劇場、Hampstead theatreで芝居を観て来た。チケットを取った時は気がつかなかったけれど、なんとこの月曜日はイースター!地下鉄のエンジニアリング工事があって、この劇場の真横にある駅を通るラインはサービス無しまいったなあ〜〜、、、という事で電車と地下鉄とバスを乗り継いで出かける

Stevie」というタイトルのこの芝居は、1930年代から60年代にかけてイギリスでそこそこの活躍をした女性詩人、Stevie Smithの自伝語りのような作品だけれど、彼女の事は私はもちろん知らなかったし、あまり一般的には有名な人ではない。というのも、活躍していた時代には知られた人だったけれども、亡くなってからも名を残すタイプの人ではなかったようだ。そんな彼女の事を芝居にしたのはHugh Whitemoreという人で、彼女に会ったときのちょっとエキセントリックで子供のような話し方・仕草の彼女にインスピレーションを受けたという。

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登場人物は3人だけ。ちなみにスティーヴイーというのは本名ではなく、学校時代についたあだ名だそうで、幼い頃に北ロンドンのPalmers Greenにやって来て以来、すっと叔母と暮らしている。家族を顧みずに海に出た父親、病弱で若くして亡くなった母親、学校時代の自分、「死」というものに幸福を感じていたという彼女自身の事を叔母との会話の中で同時に観客に語って行く。結婚には興味がなく、ボーイフレンドとも最終的に友人関係を求めてプロポーズを断り、やがて詩人としてデビューし、物書きとしてそこそこに成功して行く。

舞台になっている彼女の家があるPalmers Greenは実は私が働いている場所だ。70年代以降はキプロスからの移民が大きなコミュニティーを作って移住して来た為、今ではトルコ系、ギリシャ系の人で出来上がっているようなエリアだ。でも彼女の頃はまだ生い茂る森が残る「ロンドン郊外」で、ちょっと都会から離れて、でも田舎ではない雰囲気の街だったようだ。そこで、スティーヴィーは叔母と二人でくらし、詩人として文学界に人脈を広げ、エリザベス女王から文学への貢献者としてメダルも授与される。

一幕、二幕とも1時間の芝居のうち、スティーヴィーの台詞がゆうに8割以上占めていると言っていい。後は叔母との掛け合いや、彼女の人生に登場する男性達(婚約者や友人達)を男優一人が語り役もかねて演じている。若い頃から70歳で亡くなるまでのStevie Smithを思い出や自分の思いを語る事で綴って行く。

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私はこんなシンプルな芝居が好きだ。一人の女性の生き方、考え方を周りの目からも盛り込んで観客に語って行くだけの芝居なのに、飽きがこない。これは本を書いたWhitemore氏の手腕だ。主演のZoe Wanamakerはイギリスではよく知られた実力ある女優さんで、その語りの巧みさは観る側が「よく途中で寝なかったなあ」と思わずにいられない。場面毎に年を取って行く演技の細やかさも観ていてすぐ解る。

なんといっても小さな劇場の良さは舞台の役者が手の届くような距離にいる事だ。役者も観客全体に直接語りかけるので、聞いていて思わず「うん、うん、」とうなづいてしまったりする。こういう本は役者が巧くないと全然面白くない作品にもなりかねないので、このキャスティングは成功している。シンプルな芝居で誰かの人生と出会うには丁度良い

この芝居、初演の時はオスカー受賞者で今では下院議員の政治家、グレンダ・ジャクソンが演じたそうだ。ちなみにジャクソン氏はこの劇場があるHampstead地区の代表議員。実在したStevie Smithの写真をみると、グレンダ・ジャクソン氏によく似ているのでちょっと驚き・・・・


The end of The Trio-Top Gear


イギリスのテレビ番組で何が好きかと聞かれたら、いくつかある中でも真っ先にあげているのがBBC2の看板番組「Top Gear」だ
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車を扱っている番組なのだが、これがただのカーマニア向け番組とはちょっと違う。毎週いろんなカテゴリーの車を紹介したり比べたり、スペックやメカニカルな事と同時に、車を使って数々の事に挑戦したりする。イギリスのみならず世界中のいろんな分野からスター達をゲストに呼んで、インタビューの後には3週ラップに挑戦させてその記録を番付する、、、、

このBBCの人気番組を仕切っているのがユニークな3人組、Jeremy Clarkson, James May, Richard Hammondで、なんといってもこの番組の一番の魅力はこのキャラクターの違う3人の大人子供のような男達のチームプレーだ。それぞれのジョークや反応が微妙に違うがためにこの3人のケミストリーがTop Gearの鍵だった。

何百万というファンを毎週釘付けにしてきたこの番組の、3人の中でもリーダー的存在で人気のあるJeremyが、今回とうとうBBCの忍耐を切らせてしまう事態になってしまった・・・・

ジェレミー・クラークソンは今までにも何度が失言が取り沙汰されたり、放送禁止用語をいってしまってカットされたりと物議をかもす事件を起こしてはいた。でも今まではやっぱり何と言っても看板番組のトッププレゼンターという事で、首が繋がってきたのだが、今回はなんと酔った勢いで番組の上司のプロデューサーを殴ってしまったという

ニュースになるや、賛否両論が巻き起こり、「いい加減にスター気取りの鼻をへし折るべきだ」という意見や「いや、やっぱり彼無くしてTopGearはありえないのだからここは許してやってくれ」といった署名嘆願が集まる等、これからの番組がどうなるか、みんな固唾を飲んで見守ってきた。とりあえず先週の放送は急遽中止になり、首相のキャメロン氏はじめ、番組のファン達はなんとか彼を復帰させてくれるように祈っていたのだが、やはりBBCとしてはこれ以上の温情はかけられないという事になってしまったようだ

きついジョークというのはイギリス独特で、日本的な感覚だと思わず息を飲んでしまうような発言でもイギリス人は大笑いしてやり過ごす。言われたら言い返す機転をきかせられる者が認められるのだ。だからこのトップ・ギアという番組は、そんなイギリス式ジョークを3人の男達が飛ばし合いながら、世界中をまたにかけて車を使って馬鹿な事をやり、無謀な挑戦をし、BBCは莫大な予算を使って番組を制作してきた。この10年、私もずっと見続けて来た

スタープレゼンターとして君臨するジェレミーが、今までにも何度が暴言や失言を吐いてきた事は番組のファンでない人に「こんなヤツがのさばるのは許し難い」と言われても仕方がない。何かしでかす度にニュースになり、「今度はどんな処分か、降ろされるのか??」とファンをヒヤヒヤさせてきた。でもやっぱり上司に当たる人にパンチをくらわせたというのは、いくら酔っていたとはいえちょっとやり過ぎちゃったよねえ〜〜、、、

結局は番組はBBCものだ。一契約社員は会社組織にはかなわない。一般社会に例えれば解る。販売課の契約社員で、売り上げはトップ、業績も次々に出して顧客も一番多いサラリーマンがいたとする。時折会社に文句を言ったり取引相手に失礼な事を言ってしまったとしても、比較的大目に見てもらえる。でもさすがに酔って上司に脅し文句をぶちまけながら殴ったらやっぱりこれは首になっても仕方ないよね。しかも今まで何度も警告を受けていた果ての事なのだから、、、

それにしても寂しいよ、、ジェレミーのいないTop GearなんてTop Gearじゃないよ〜〜番組は残ったジェイムスとリチャードで続行するようだけれど、中心になっていたのがジェレミーなので、どうなる事やら、、、2人にとってもものすごいプレッシャーだろう。ファン離れも気になる所だし、それでもやっぱりBBCの力で番組はどうとでもするんだろうか、、、

本当に、本当に残念だ〜〜〜数少ないイギリスでの楽しみだったのに・・・
ジェレミー自身からはまだ発言がないけれど、ずっと黙っているとは思えないので、彼がどう出てくるかも大いに気になるところだ。何百万というファンからの署名嘆願がBBCに殺到しているというし、しばらくしてほとぼりが冷めたらまた、、なんて期待してしまう。

でもやっぱり大人の社会では超えてはいけない一線だったんだよね。ホントに馬鹿だなあ〜〜〜
あ〜〜あ、、この虚脱感、どうしてくれるのよ〜〜

Incredibly Hilarious!! - Light! Camera! Improvise!


抱腹絶倒の即興劇だった
芝居の出来が、とか、役者がとか、本や演出がどうのとか、そういう次元ではないのだ。とにかく全てがぶっつけ即興の笑いっぱなしの舞台。仮のタイトルはLights!Camera! Improvise! それ以外には作者も演出家もストーリーも無い。

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先日観て来た芝居、「The play that goes wrong」を上演中のカンパニーが、毎月第一月曜日に同じ劇場でこの日は「その場で作る即興映画」なるものを上演している。このMischeif Theatreはもう数年前からこの手の即興劇をエジンバラフェスティバルやツアーで演じていて、固定のファンがいるようだ。行く前に解っていたのは、その日の演目やジャンルは観客が決め、総上演時間は休憩無しの2時間弱という事だけだった。

まず、始まる前から観客層がちょと違う。ツーリストのような人たちはいなくて、みんな服装もカジュアル。場内は開演前から活気にみちたおしゃべりの声でざわめき合っている。年齢層は20代から60代、男女比率は半々だ。

始まると、進行役(今日作る映画の監督役をする)の役者が観客に「皆さんのリクエストで今日の芝居が決まりますので、どんどんアイデアを出してください」と語りかけると場内はもう参加気分満々だ。一通り盛り上がると、本題の作品決めに入る。

「最近観た映画でどんな作品がよかったですか?」と問いかけるともう場内はものすごい勢いで皆が口々に映画のタイトルを叫ぶのだけれど、ひときわ多かったのが「Fifty shades of Grey!!」の声。これは絶対出るだろうなとは思ってたけれど、圧倒的だった

続いての、「どんなジャンルの映画にしましょうか」にはあちこちから「Porn!」の絶唱が・・・これには進行役もさすがに「いや〜、今日の観客は変態ばっかりか〜〜」と苦笑していると、2階席からひときわ大きな男性の声が「Western~~!」と叫んだ。これには一部の観客がブーイングを起こして場内爆笑。それでも誰かが中間を取って「Western porn!」と言うと一斉に大拍手がわき起こる・・・

すると客席中央から「ちょっと待ってくれ、子供と来てるんだ」の声がした。「いくつだ?」「16」。これが進行役を救った形になった。「まあ、ポルノは置いておいて、ウェスタン・ロマンチックという事で、、、」と取りなす。

次にはストーリーの中にどんな要素を取り込むか、を決める。ここでも場内割れるような大声が飛び交い、進行役がいくつか拾って「ウェスタン、ロマンチック、スリラー・ミステリー、ボリウッド」が組み込まれる事になった。進行役の役者はそれまで書き取ったメモを見ながら「これは役者達にとってはボリウッド(インド映画、インドのボリウッドダンスが特徴)が一番の難関になりそうだな、、」とつぶやく

そして最後にタイトルを決める時には、一女性の大声で満場喝采。この日のタイトルは「Fifty Shades of Hay」。これらが決まるとカンパニーの役者達が舞台に出て来てスタンバイに入る。進行役がタイトルや要素の確認をしながら観客を盛り上げている間、役者達は暗転の中でものすごく真剣な顔でスタンバイしていた。みんな必死で考えているのだろう。舞台袖で役者達が相談して筋書きを決める時間は全く無かったのだから、、、

最初の役者の台詞でストーリーの背景が決まる。
「大丈夫?ジェイソン、今週はもうロデオの落馬が3度目よ」
これで、この男優の役名はジェイソン、ロデオのライダーで何度も落馬している駄目選手という事が決まってしまった。女の子のほうはお隣に住む幼なじみでひそかにジェイソンを思っている様子

監督(進行役)は役者の台詞で少しストーリー背景ができる度に「ポーズ!」と叫んで場面を止め、「では、どうしてそんな事になったのか見てみましょう」と言って、役者達に次の場面を提示していく。メモを取っては、ストーリーに食い違いがないように、でも即興なのでちょっとずれてしまった時は「実はその真相は別の所にあったのです」等と言って話を作るように仕向けて行く。このチームワークが素晴らしい

この劇団がやっているのはコメディーだ。次から次へとどんどん出てくる場面やキャラクターにもう場内は大爆笑の連続。セットは無く、舞台には3つの大きさが違う箱があって、それを並べたり積み上げたりして必要に応じて使っていく。音はギターとキーボードの2人が場面に応じてそれらしい音楽をつけて行く

ロデオ一家に生まれたジェイソンはなかなか上達しないため、かつての名選手でコーチの父にも認めてもらえずに自信を無くしていた。名選手だった兄が落馬事故で死んで以来、なんとか自分が、、とは思うものの、父には相手にされず、いつか認めてもらいたいと努力するものの、うまくいかない。そんな彼を見つめて(実際にいつも家の窓からのぞいている)励まし続けるお隣さんのスーザン。兄が死んだ事故は落馬した際に頭から積んであった干し草の束におちたのだが、運悪く積まれた干し草の下に固いバスケットボールがあって、頭を強打してしまったのだ。でもジェイソンはその日に馬具装備をした自分の責任だと思っている。
一方、ロデオに命をかける競技会荒らしの女ライダー、アン・ウェルは恋人も作らずとにかくロデオの勝つ事だけに執念を燃やしている。やがて全国大会が催される事になり、アンは勝つためにジェイソンの馬具に細工をするように仲間に命じるのだが、、、


次々と新キャラクターが登場する度に、監督が裏付けを提示して、どんどんストーリーにも深みが出てくる。最初は足を折っただけなはずの父親が、いつの間にか上半身も両手も首さえ不随になっていて、グダグダの身体を他の役者が操り人形のように動かしたり、落馬したら確実に死ぬように干し草の中にボーリングのボールを10個隠したりと、コメディーのセンスが半端じゃない

それでも即興のデュエットがあったり、もちろんボリウッドダンスも盛り込まれた。デュエットの場面は歌詞も曲も即興なのにちゃんとハーモニーになっていて、バックコーラスも最高のチームワーク。監督役を含めて9人の役者達がそれぞれに出しゃばらず、相呼応して各キャラクターをしっかりと演じてストーリーを作っていく。役者の言った事を監督が素早くキャッチして文字通り、ウェスタンでロマンチックでサスペンス(ミステリーというよりは)ボリウッドも踊る、立派な1時間半の映画が出来上がった

芝居の稽古では「相手の台詞を聞け」と何百回も言われたものだ。覚えた台詞を言うのではなく、相手の言葉を聞け、と。会話の中からストーリーが生まれ、そこに感情が生まれ、人間関係が出来上がって行く。芝居はこうして生まれるのだという最高傑作のお手本だ。抱腹絶倒とはまさにこの事!

毎月の第一月曜日にやるそうなので、また行きたい







穴だらけ、、、


やっと日が長くなってきて、朝起きても真っ暗じゃなくなってきた
仕事終わりが薄明るくなるものもう少しかな。イギリスの暗くて陰気な冬もやっとおわろうかという所。
ところが最近は休みの日にちょっと寝坊をしようとしてもどっこいそうはいかない状況なのだ。なにせ我が家の前はこの通り・・・
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もう2週間近くこの調子。そういえば少し前に水道局からなんとかの工事をするって手紙が来てたような気もする。でもねえ〜〜、時間かかり過ぎと違う??
掘り返されてるのは我が家の前だけじゃなくて、近辺一帯であっちこっちがこの調子。おかげでバスサービスが時間通りになってなくて困るのよ!!

スマートフォンでバスの時間がライヴで確認できるようになったのは本当に画期的だった。家を出る前にチェックしてあと2分くらいになってたら良いタイミングで乗れるのだが、、、この工事があちこちで始まって以来、一度チェックしたら「次は3分」になってて、丁度駅からの電車に間に合うと思ってたら、次にはいきなり「6分」に変わっちゃったりする。「ヤバい!電車に間に合わないかも、、」と思うとルートを変更しなくちゃならなかったりしてね。
逆もまたしかり、「あと10分あるのか」と思ってたら次にはいきなり「5分」になってたり、、、全く信用できない状態!

彼ら(どうやらここは2人でやってるみたい)は毎朝きっかり8時に仕事を始める。朝一で道路を掘り返す「ガガガガ〜〜!」という音で開始するので、せっかくの休みの日も寝坊はできない・・・・でも8時から1時間程ガーガーやったと思ったら今度は誰もいなくなっちゃってシ〜〜〜ンとしてる時間が2時間くらい???何をやってるんだろうねえ〜〜??さっさと終わらせてくれないかしら、、、

もうひとつこれにまつわる二次災害がゴミ収集の日。いつもなら収集車がこの通りをゆっくり走りながら各家のゴミを回収していくので、おじさん達はそれぞれに家のナンバーがついたゴミ箱(車付きの大型ボックス=Wheelie Bin)を家の前に戻してくれるのだけれど、今は車が通りに入れない。

その為、おじさん達は通り中のゴミ箱を一気にかき集めて収集車に開けた後、道の端に残して行ってしまう。夕方戻ったらどのゴミ箱がうちのものか探し出して持ってかえらなくてはならない。間違えて他の家が持ってっちゃったら困るので、もう一度ビンに家番号を明記しておかなくては・・・
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さて、今夜から30年続いているソープドラマ(人々の日常が完結なくダラダラと続いて行く、そしてありえないような事が次々と起こるドラマ)「Eastenders」がライヴ放送という事で大宣伝してる。去年のイースターに死体で発見された女の子を誰が殺したのか、が解明されるという事で、この数週はストーリーも盛り上がりを見せていた。

このドラマは5年前の25周年の時に初めてライヴ放送を試みた。やっぱり似たような設定「誰が○○を殺したか」の解明エピソードで、あのときは初めての試みという事で役者もスタッフもリハーサルがかなり大変だったよう。(そのときの感想はこちらです)今回はLive Weekとうたっているから、もしかしたら今週の放送は全部ライヴなのかな、、?今日から始まって、真犯人解明は木曜日だそうで、楽しみだ〜〜

冬の夜は鍋!!


ずっと思っていたのにやっていなかった。
冬と言えばやっぱりこれだよね!すき焼きや鍋料理

イギリス生活30年にしてやっと我が家に卓上コンロがやってまいりました。日本だったらどこにでもあるようなガスコンロは、こちらではキャンプ用として売られている。今までもある事はあったけれど、なぜかあまり真剣に考えていなかった。でも先日、お気に入りのチャイニーズの卸屋さんで、冷凍の薄切り肉を発見。今まで薄切りのお肉だけは手に入らなかったので、灯台下暗しでびっくりした。

もちろん今や手に入らない物なんて無い。薄切り肉も日本食のスーパーや特別なお肉やさんで入手する事は可能だけれど、第一法外なお値段だし場所も遠いのでスルーしていたのだ。日本にあるような霜降りの神戸牛にはほど遠いけれど、間違いなく薄切り。これだけでやっぱり買ってしまった。
ついでに店内をくまなく見て回ると、シラタキも発見。現地のスーパーでは見ないような新鮮は白菜や肉厚の椎茸なんかもここにはある。で、これだけ材料が揃えば日本人なら誰だって思いつくのが「すき焼き」です!!

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やっぱり卓上コンロが欲しくなってネットで検索。考えた末にガスボンベ式のコンロではなく、電気コンロにした。以前パン作り用にハンドミキサーを購入した会社から£17程(2600~2800円位)のもの。

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やっぱりいいよねえ〜〜! 早速すき焼きです。実は秋に日本ですき焼き用の割り下を買ってきてあったのだ。イギリス生活初の「お家ですき焼き」です

ちなみにすき焼き鍋なんてないので、フライパンで代用、十分いけます。やっぱり美味しい、、、というより、このテーブルでグツグツ、熱々の鍋物っていうのが寒い冬には一番だわ〜〜

というわけで、すき焼きの次には寄せ鍋を、、と今週はわざわざJapan centreまで出向いて出汁用の昆布を購入。これも今までは顆粒の鰹出汁の元で済ませていたのだが、やっぱり鍋には昆布出汁でしょう。

卓上コンロと昆布出汁、これからも冬の間重宝しそう。チャイニーズの卸屋さんはHoo Hingという大きなキャッシュ&キャリーの店で、実は豚肉の薄切りもあったのを確認してきた。鶏肉で寄せ鍋の次は薄切り豚でみそ仕立てもいいなあ〜〜

ちなみに写真にある薄切り牛肉、パッケージには「厚切り」となっているのだけれど、これで立派に薄切り。もう一つあった「薄切り」のほうは、本当に触っただけで破れそうなWafer thin だったので、鍋物や生姜焼きなんかは厚切りのほうでで十分薄い。あそこまで薄いのはしゃぶしゃぶか・・・!?

今週末からまた寒い日が続くとの予報だから、当分お世話になりそうな卓上コンロです

便利さが仇...


スマホどころか携帯さえも、パソコンも無かった頃って、もっと時間があったように思う。すべてが手近であっと言う間にいろんな事が処理できるのは21世紀のテクノロジーに乾杯なのだが、相手と連絡が取れるまで何度も電話してみるとか、らちがあかないから時間かかるけど行ってみようとか、そういう意味でもっとコミュニケーションするために使う時間というものがあった。

定期=Oyster Cardを落とした

この日はバス2本で仕事に向かっていて、はじめのバスに乗った時ちょっと考え事をしていた。でもいつもの通りに途中で2本目のバスに乗り換える
が、、、無い!
入れたはずのバッグのポケットにoyster cardが入ってない、、、あわててバッグ本体の中もかき回してみるけれど無い、、

このバスに乗らないと遅刻だからここは仕方が無い、とりあえず乗って私のデビットカードで払う。
ちなみにロンドンのバスには現金では乗れない。これは去年の夏からで、小銭での乗車はいっさいできなくなってしまって、オイスターカード、あるいはデビット/クレジットカードのコンタクトレスができるものに限られてしまっている。

コンタクトレスというのは、カード支払いの際、暗証番号を入れなくてもターミナルに軽くタッチするだけで支払いができるので、£20以下の買い物なら支払いが素早くできる。サインも暗証番号も無しなので、カードを無くした時が怖いのだけれど、安全性はかなり高く、最近はどの銀行もコンタクトレス付きのデビットカードを出している。

ちょっと頭がパニックになっていた。だって、私は定期=トラベルカードを無くしたのはこの30年のイギリス生活で1度しかなかったんだもの。
前のバスで落としたに違いない
ちょっと考え事してたから、バッグのポケットに入れたつもりがきっと落としたんだ・・・・・誰かがドライバーに届けてくれたとしても戻ってくる可能性は低い。カードにはちょうど1ヶ月分の通勤ゾーンと、それ以外のエリアがカバーできるだけのPAYGをチャージしたばかりだ

だれかに使われるのを止めなくては、、、、

さすがはスマホ、本当に便利だよね。
2本目のバスに乗ると、すぐに携帯でLondon transportのサイトにアクセスして、登録してあった私のカードをキャンセルし、新しいカードをオーダーする。確認のメールをチェックするまでものの7分ほど
チャージしてある金額はすべて新しいカードに移行されるので、とりあえずダメージは少ない。でも新しいオイスターカードがくるまで4-5日かかるので、その間だけは自分の銀行カードで支払わなくては、、、、

悔しいけれどとりあえず新しいカードを待つ事にして、バスを降りた。まだちょっとだけ時間があるのでコーヒーを。コーヒーを待つ間、カウンターの上でもう一度バッグの中をみてみたけれど、やっぱりオイスターカードは無い。「しょうがない、すぐ新しいカードがくるさ」と思い、ふと、鍵を入れてあるポケットを開けてみる。ここには鍵しか入れないので、鍵を出すとき以外に開け閉めはしない。

なんと!!鍵と一緒に私のオイスターカードが、、、、、

ええ〜〜〜!!?今キャンセルしちゃったよ、、、さっきのバス、余計にお金払っちゃったよ、、、なんでここにあなたがいるの〜〜

う〜〜ん、今やこのカードは使えない。さっきサイトで「新しいカードをオーダーを確認すると、自動的に今のカードは使えなくなります」って出てたし、、、
なんで、、?私の手の中にあるこのカードは既に使えず、新しいカードが来る
までは余分に乗った分だけ払わなくちゃいけないのよね、、、

スマホじゃなかったら、少なくともバスを降りて職場に着くまでは何もできないままだったはず。職場に着いたらきっと同僚が、「バッグ全部ひっくり返してもう一度隅から隅まで見てみなよ」と言ってくれて、そうしたらきっと鍵のポケットにあったカードを見つけて皆で笑っておしまいだったはずだ、、、、

買い物でも調べものでもいつでもどこでもできてしまうスマート携帯、本当に便利なのだけれど、勇み足という事もあるんだよねえ〜。あの7分を戻したい、、、
なんて、ようは私がおっちょこちょいなだけなんだよね
本当にどうしてこうかなあ〜〜、、、、、

早く新しいカードこないかなあ〜〜

ドタバタ劇


2015年の芝居初めはコメディー。まさにドタバタの連続で、抱腹絶倒間違い無しのお墨付きだったので、一年の始めに良いかと思って行って来た。「笑う門には福来たる」って言うものね。タイトルはズバリ「The Play that goes wrong」、これですべてを物語っている
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舞台裏ものコメディーといえば、80年代にブロードウェイ、ロンドンで大ヒットした「Noises Off」という芝居があった。舞台を上演中の役者、スタッフ達の舞台裏でのドタバタもので、これもまさに大笑いの連続だったのを覚えている。今回は舞台裏ではなく、上演中の舞台そのものの中ですべて、まさに全てが巧く行かないというコメディーだ

開演前から舞台では(舞台上の公演の)開演準備が行われている。スタッフがセットの最終調整をしているのだが、ドアの立て付けがどうも悪かったり棚がしっかり支えられていなかったりする。舞台上の演目は「Murder At Haversham Manor」(ハヴァーシャム邸殺人事件)。ハヴァーシャム卿と婚約者、彼の兄と彼女の兄、屋敷の召使い達と刑事による「誰がハヴァーシャム卿を殺したか」の解明をしようとする、アガサ•クリスティー風の殺人ミステリー劇という設定だ。

ところがこの舞台、あるはずの小道具がなかったり、ドアが開かなかったり、きっかけで役者が出てこなかったり、はては思い切り開けたドアに頭を打たれて女優が失神してしまう、、、、台詞を間違えたために芝居が数ページ戻ってしまって何度も同じシーンを繰り返す、セットが次々と壊れはじめ、音響のテープからは効果音の代わりにデュランデュランの音楽が流れてしまう。まさに、舞台上のアクシデントを役者達がどう乗り切るか、、、という役者にとっては悪夢のような喜劇だ。

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プログラムにはまず「Murder at Haversham manor」の配役とスタッフが記載されている。刑事役の役者が演出やデザイン、メイク、制作、広告からヴォイスコーチまでほぼすべての企画を受け持っており、それぞれの役者達のインタビューも載っている。ここまではすべて舞台上で上演されている(とされる)芝居のプログラムだ。そしてさらに、その舞台上の役者を演じている本当の役者達のプロフィールが後に続く。役を演じている役者を演じている役者達だ。役者達が2重に芝居をしていなければならないというこの喜劇の本質がここにある

混乱する前に本来に戻ると、この「The play that goes wrong」を上演しているのは有名な演劇養成機関、LAMDA(The London Academy of Music and Dramatic Art)の出身者である役者達が集まって作ったMischief Theatreという劇団で、主に即興劇のコメディーを上演している集団だ。本格的なウエストエンド劇場での公演はこれが初めてだけれど、エジンバラフェスティバルやツアー等での実績は絶賛されている

舞台上のアクシデントに役者がどう対処するか、、これは一発勝負の舞台だからこその予測のつかない事で、これが起こってしまった時に役者達の即興の対応力が試される。役者としては起こって欲しくない最悪の事態なのだ

私も昔、おかしな経験をした。
うちの劇団にはめずらしく、外からのお誘いで提携して子供向けの創作ミュージカルをやった時だ。演目は「孫悟空」と「かぐや姫」の2本立てで、最初は京都での上演だった。京都駅から劇場へ直行し、楽屋にスーツケースを置いたままリハーサル開始。大道具の立て込みから照明機材の設置に始まり、芝居の場当たりに入ったのは夜になってからだった。そして夜の1時も過ぎてから、ダンスの場当たり中に役者の一人がなんと骨折してしまい、ホテルにもいかないうちに彼は真夜中に救急車で病院へ。翌日朝から、彼の役の台詞を他の役者に振り替えて、彼の抜けたシーンを全てまた創り直す事に。(アンダースタディーはいなかったので、抜けた分を振り分けて埋めるしか無かった)

本番までは1日しかなかったので、この日は全員真っ青になりながら、最終確認に追われた。なんといっても夜中に足がボッキリ折れてしまった仲間を目の前にしたショックが残っている。それでもなんとか幕は開き、公演そのものには影響させずに済んだのだけれど・・・本番中だったらどうなっていた事やら、、、

そしてそれだけではなかったのだ、、、可笑しかったというのは、幕が開いてからの事。まだ20代前半の私はなんとこのとき「かぐや姫」でお婆さんの役だった。夜中に竹が光っているというので村人達が騒ぎだし、おじいさんがおそるおそる鉈で竹を割ってみると、なんと竹のなかには可愛い小さな小さな赤ちゃんが、、、というシーン。

もちろん竹にはちゃんと細工がしてあって、軽く鉈を当てると竹がパックリと割れて中には小道具さんが仕込んだ小さな人形が入っている。「お婆さんは思わず目をそむけ、赤ちゃんの鳴き声でおそるおそる振り返ると光った竹に女の子が、、」という手筈の通りに私が効果音の鳴き声で振り向くと、村人役の仲間達の様子がなんか変、、?

「ハッと驚いて呆然としている」という芝居なのに、何故かみんな肩が小刻みに震えている(笑いをこらえている?)竹をみると、中は空っぽだ。一瞬「小道具さんの仕込みミスだ」と思ってそれでも芝居は止められないので「まあ、赤ちゃん!!」といつもの倍近い声で強調して駆け寄ろうとすると、なんと 首が見事にギロチンのごとく身体から離れた人形が舞台に転がっている、、

駆け寄りながらとっさにかがんで人形を拾い、竹の中から取り上げる芝居を続けたものの、あれはちょっとわざとらしかったよなあ〜〜、、と今になっても笑えるアクシデントだった。子供達はともかく、一緒に観ていた父兄の人たちには解ったかも。一瞬の出来事でサッと拾い上げたつもりだけれど、客席のすべての角度から隠れたとは思えないからねえ〜〜。

生の舞台ならではのアクシデントと共に芝居を続ける役者というのはいつでも即興に対応できないといけないんだよね、本当に。

久しぶりに全編笑いっぱなしの全開コメディーだった。良い年明けになりましたよ




A Happy New Year!!


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明けましておめでとうございます!

なんと、今年のBBCのカウントダウンテレビ中継は、1月中旬からツアーを行うQUEENのライヴコンサートという大サーヴィスだった

ヴォーカルに、アメリカ版のシンガー発掘オーディション番組、American idolで準優勝したというAdam Lambertを迎えてのツアーを行う、とQueenが発表したのはしばらく前。11月に発売したCD、Foreverの宣伝やらで、インタビュー番組にも出ていた。以前一緒にツァーをやってアルバムも作成したポール・ロジャース氏はロックヴォーカリストとしての声とパワーのある人で、全体にロックバンド=Queenという感じだった。今回のアダムはとてもcampで、(間違いなくgayだと思う)フレディーの持っていたフロントマンとしてのカリスマを持っている

誰が歌ったってフレディー・マーキュリーにはならないのだから、Queenの音楽を続けるにはヴォーカリストに何を求めるか、、、ブライアン・メイがオーディションで一番聴きたかったのは、「Queenの曲をどう理解、解釈して歌えるか」だったそうだ。アダムは凄くQueenに合っている。歌唱力もあるし、声の質はフレディーともポールとも違うけれど、すごくQueenらしく歌う

カウントダウン前の45分の後、15分の大花火をはさんで2015年に突入するとさらに締めの15分、大盛り上がりのミニコンサートだったよ。BBCさんに感謝!!
Under Pressureではロジャーがドラムを叩きながらのダブルヴォーカルを務め、ハスキーなのにキーが高い独特の声は60を過ぎても健在だった。こんなドラムを叩くバンドはもういないねえ〜〜 

フレディー亡き後、バンドを終わらせてしまわずに、誰が歌おうとQueenの音楽を残して行く選択をしてくれたBrian とRogerには本当に感謝。はじめは私も「フレディー無くしてQueenじゃないよ」という気持ちもあったけれど、どうしてどうして、彼の死から20年以上過ぎても、次の世代の人たちにとってQueenは間違いなくAll timeなバンドだ。ビートルズよりもその名を残すかもしれない・・・・

ご機嫌な2015の幕開けでした
今年も健康で、また一歩前進できる一年にしたいと思います。


日本晴れ


クリスマスまでは12−3度あったのに、急に寒くなった!
でもお天気の良い冬晴れの日はキリっとして気持ちがよい。温暖化のせいだと思うけれど、最近はロンドンでも青空の広がる清々しい冬晴れの日をみる事が多くなった。以前は真っ青な空なんてこの国には無いんだと思っていたもの・・・

クリスマスはとにかく夜更かし〜寝坊〜食べて飲む、、、の繰り返しで3日間を過ごしてしまったよ、、、、まあ、それこそがクリスマスというものなのだけれど。
クリスマスディナーは今年はローストポーク。詰めはオレンジとクランベリー入りにしたのでグレイビーソースもオレンジ風味で。
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まあ、ローストディナーというのはなんの変哲もないもので、お肉も野菜も一緒にローストして(温度が違うので、時間差を使う)ローストからでたオイルと焼き汁でグレイビーを作るだけ。芽キャベツは別に蒸してベーコンとバターソテー。
お肉を切るカーヴィングナイフが無くて、スライスというよりはザクザクに切ってしまった。それでもオレンジグレイビーのおかげでちょっとはクリスマスっぽくなったかな。

友人がロンドンに来たので彼も一緒に中華を食べに久しぶりでウェストエンドに出た。まあなんとすごい人だこと、、、もちろん観光客ばっかり。海外からの人たちだけでなく、今は学校のホリデー中という事で家族連れで一杯だ。ほんと、こうしてみるとロンドンは狭い。道幅ひとつとっても東京の半分くらいだから、人をよけてすたすた歩くのが本当に難しい。

友人はドイツに数日滞在してから来たので、ドイツ土産にミュンヘン名物の白いソーセージを頂いた。本来は豚腸に子牛肉と豚肉、豚脂、ハーブ等を混ぜ込んだもので、煮込まずにお湯で暖めて、皮は剥いて甘いマスタードをつけて食べるのだそう。

頂いた物は缶詰になっていたので、皮は薄く、別にむかなくてもよかったかもしれないけれど、そこは一応教えられた通りに皮をむいて頂いた。ふわふわした食感で一番近い所でハンペンみたいな感じ。一緒についていた「甘いマスタード」が本当によく合って、ビールがどんどん進んでしまいそう。

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ミュンヘンっ子はこのホワイトソーセージは朝食(遅くともお昼まで)に食べるそうだけれど、イギリスのどっしりしたソーセージと違ってとても軽い。イギリスの朝食に出てくるソーセージは生肉だからいかにも「肉の塊」という感じで、私には朝たべるのは重すぎる。

アングロ・ジャーマンスタイルで、ビールの代わりにイギリスのサイダー(リンゴ発泡酒)で頂きました。まだあと2缶あるから、別の時にゆっくり食べよう。

クリスマスはイギリス式だけれど、やっぱり新年というとなんとなく日本のお正月の気分が恋しくなる。でもおせちを作るのは材料も暇もないから、いつもなんとなく日本食もどきで済ますのだけれど今年はどうしようかな。年越し蕎麦がなつかしい・・・お蕎麦はスーパーでも買えるけど、うちはほとんど食べないからなあ〜〜

今年は本当に山あり谷ありでブログもかなりスローペースになっていた。でもとりあえず無事に安定した新年になりそうでホッとした。来年は谷より山のほうが多い一年になりますように。

つたないページを訪れてくださった皆様もどうぞ良いお正月をお迎えください。来年が幸せな年になりますように!!


それでもMerry christmas!

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 長くイギリスにいると、新年よりもクリスマスのほうが大きな日という感覚になる。日本では祝日ではないけれど、それでもクリスマスは年末の忘年会とも相まってプレゼントやパーティーのシースンだ。こちらはそれよりもむしろ家族との日。

24日はまさに帰省ラッシュ。今年はクリスマスも新年も週中なので、ギリギリまで仕事の人が多く、今日の混雑は例年以上かもしれない。スーパーの行列は延々と待たなくちゃいけないし、ラストダッシュでカードを買う人の列も半端じゃない。みんなぶつかり合いながらワサワサと歩いている。

もちろん皆がみんなクリスマスを祝うわけではない。日本もそうだけれど、宗教的な意味でクリスマスを祝わない人たちにとっては、この喧噪も人ごとのようだ。それでもこの国に住んでいる多くの他宗教の人たちも、祝日としてのクリスマスはいわば習慣だ。

今年は昨日で仕事納めだったので、来る人みんなが「Merry christmas & A Happy New Year!」と挨拶を交わした。イスラム教の人たちでもこの国に住んでいる人たちはほとんど抵抗なく挨拶としてそう言う。それでも自分からは「メリークリスマス」と言わなそうな人たちには「Have a nice Christmas break」とか「Have a happy new year」とホリデーや新年を強調して言えば抵抗なく同じ言葉を返してくれる。

明日になれば町中が静まり返り、電車もバスも動かないゴーストタウンのような街になるのだが、それも外だけの話で、各々の家では年に一度のごちそうとプレゼントを前に飲んだくれるのだ。

家族の元に帰る、というのは誰にとっても特別の思いがあるはずだ。そのためにこの数週間をカードやプレゼント探しに奔走し、楽しみにしているのだから。だからこそ、クリスマス直前の事故や事件には本当に心が痛む。亡くなってしまった人たちの家族や友人達、その痛みを思うと「何故、、、!?」と思わずにいられない。

我が家は彼のお母さんが亡くなる前は毎年兄弟達が集まったものだけれど、お義母さんがいなくなってからはなんとなく集まる場所が無くなってバラバラになってしまった。最近はクリスマスはいつも2人。まあ、彼の仕事はクリスマスや新年でも関係ない事が多いので、最悪クリスマス当日でも仕事だったりするから、私もなんとなく手抜きになってしまった。せいぜいプレゼントを用意して、ちょっとそれらしい食事を作る程度。まあ、楽チンといえば楽チンだ。

こちらでのクリスマスプレゼントは、高価なものよりもユーモラスなものが多く、他の日には絶対に着られないようなクリスマス柄のセーターだのジョークあふれるガラクタ、手軽に使えるような物が多い。そのかわり、一人に2−3個の包みを用意して、クリスマス当日には、いくつもの包みを開けるのが楽しみなのだ。

そういう意味では家族が少ないというのはプレゼントの準備もお手軽。昔は義兄弟やさらにその奥さんや彼女にも、、、、と言う事で結構大変だったっけ。

クリスマスの飾り付けも、凝る人は家の外壁いっぱいに装飾を施して、家ごとピカピカ光っている所も結構ある。それはそれで通りすがりにも楽しめるのだけれど、労力と電気代を考えるとあそこまではちょっと、、、というのが本音だ。でも今までは本当に小さなおもちゃのようなツリーしかなかったので、今年はデスクトップサイズのものを新調した。小さな我が家にはこれで十分のサイズだけど、色合いが可愛いので買ってしまった。

最近はLEDが主流で、放つ色も紫やピンクや、奇麗だけれど昔ながらの伝統的な雰囲気が無くなってしまっているものも多い。やっぱりツリーは小さくても昔っぽいものが可愛いと思うんだけどねえ〜〜

サイダーやスパークリングワイン(シャンパンじゃなくて、プロセッコね)を飲みながらソファーでゴロゴロとクリスマスのテレビを観る、、、明日のディナーはローストポークのオレンジ&クランベリー詰め。やっと静かな時間がやってくる・・・・



Venus In Furs=毛皮のヴィーナス


11月は結局芝居は観ずじまいだった・・・なんだか仕事に追われて気づけばもう12月、クリスマスで盛り上がり始めている。

今まで利用していたアマゾンのレンタルDVDをキャンセルしてオンラインでのレンタル鑑賞に変えた。期限無しで良いというのは気楽だったけれど、やっぱり観る時間が少ないと、どうしても最低でも会員としてかかる利用額がもったいないので、観たい時に観た分だけを1本毎に払うInstant videoのほうが私には都合が良い

ローマン・ポランスキー監督の「Venus in furs」(毛皮のビーナス)を観てみた。ポランスキー監督の映画は結構好きなので、新作が出ると観る事が多い。19世紀に問題作となったこの作品の作者、マゾッホの名前は、その作品の性質から、虐げられる事で性的満足を得る「マゾヒスト」の語源になっている。

登場人物は2人。設定は舞台のオーディションが行われるパリの劇場。マゾッホの「毛皮のヴィーナス」を上演するため一日かけて主演女優のオーディションをしたものの、使えない役者ばかりで、すっかり疲れきって帰ろうとしていた演出家のトマの前に、大遅刻の上に半分酔っぱらったごり押し女優が「私もオーディションして!!」と駆け込んでくる。雨に濡れて髪はバサバサ、服装はアウトロー、原作の本の題名をロックバンドの曲名と勘違いしているというとんでもない迷惑女優に、トマは拒絶反応を隠せない。

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それでも「駄目だ!」「お願い!」の押し問答の中で、トマはこのごり押し女優が作品の主人公と同じ名=ワンダで、しかもまだ一般には渡っていないはずのフル上演台本を読み込んでいる事に気づく。台詞を諳んじている上に、オーディション用の衣装まで持ち込んでいる。
ワンダの語気の強さに押され、とうとうトマは台本の数ページを読み合わせする事に応じる。さっさと衣装を身につけて、台本を手に舞台に立ったこの女優が、実はトマの描く作品の主人公に重なる事に驚きながら、最初は数ページだったはずのオーディションがどんどん進んでいく・・・

演出家と女優として本に対する意見をぶつけながらトマとワンダは役を演じていくうちに、次第に二人の心理関係が本の中のクルジェムスキーと若き未亡人ワンダに重なって行く。やがて、トマ/クルジェムスキーは彼女に虐げられる事を願い、奴隷となる契約を交わすシーンで二人の強弱関係は完全に逆転する・・・

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舞台作品のようだ、と思っていたら、この映画は原作本というよりは、オフ・ブロードウェイで上演された舞台版の「Vinus in furs」を映画化したものだそうだ。演出家とごり押し女優という立場が、台本を読み込んでいくうちにどんどん強弱関係が現れて、最後にはエロティックで摩訶不思議なマゾッホの世界に堕ちて行く。台詞の掛け合いもよく、作品の世界からいきなり「プロの芝居屋」に戻ってキャラクターを批判したり意見したりする二人の現実と非現実の交錯が巧みだ。頭と感情が交錯するうちに、底から湧いてくるような官能を実力派の二人、エマニエル・セニエールとマチュー・アマルリックが演じている。

この二人はThe Diving Bell and the Butteflyで共演しているが、すてきなケミストリーを持っている。Diving...ではマチューは事故による脳溢血のため、閉じ込め症候群になってしまった元編集者、エマニュエルは献身的な妻を演じていた。007でのマチューは狂気をはらんだ悪役で、その大きな目を最大限に生かしていたっけ。

ポランスキー監督の妻でもあるエマニュエルは今までにも彼の作品で、官能的な魅力を振りまいてきた。年齢的にどうか、、?と思ったけれど、どうしてまだまだ素敵なものです。1時間半という時間の中での閉ざされた世界。どちらかというと、前半のほうがテンポ良く、作品と現実の行き来がうまく使われていて、後半はどんどん非現実の世界に引きずり込まれていく感じ。「どうやって終わるんだ?」と思っていたら、これまた摩訶不思議なまま(突っ込み満載状態)で劇場の扉が閉じる。最後の5分程の部分はもうちょっと違う方法もあったような気もするけれど・・・

そういえば、ポランスキー監督はヤスミン・レザの「God of Carnage」も映画化したっけ。舞台を観ていた私は、なんとなく映画のほうがピンと来なかったのだけれど、今回は逆にこの舞台版を観てみたいと思った。

作品としては小降りで、むしろ「Bitter Moon」(邦題は今調べたら「赤い航路」だそうだ、、???)のほうがもっと愛憎と官能が結びついて傑作だと思うけれど、エマニュエルとマチューのコンビでこの映画を撮ったのは正解だと納得。

マチュー・アマルリックを007で観たときは、「三上博史さんに似てるなあ〜」と思ったものだけれど(特に目が)、この映画の日本公開用の宣伝を三上さんがナレーションしていると知ってびっくりしている。でもこの役、三上さんにも合うかも。舞台上演するなら是非三上さんで観てみたいね。ワンダは、、、日本の女優さんじゃ無理かなあ〜〜

チャリティー王国のNO1合戦


今年もクリスマスの気配がやってきた。11月初めの花火の時期が過ぎると、街はあっという間にクリスマスモードに突入する。
この時期になると、クリスマスNO1を意識するいろんな曲がリリースされるのだけれど、今年はちょっと早めにチャリティーがらみの目玉ソングが相次いでリリースされている。今からクリスマスまでNo1をキープするのは大変だから、あえて、時期をちょっとずらしてでもNo1にしたい、という意図が見て取れる

毎年11月の戦没者記念と近い頃に行われるのがBBC主催の「Children in Need」というチャリティーで、これはその言葉通り、様々な障害があったり、不遇な環境にいる子供達を救う活動をしているいろんな団体をサポートするもの。特別番組の放映以外にもその時期を通じてあちこちでChidren in Needを支援する募金活動がおこなわれている

今回、このチャリティーの目玉としてリリースされたのがセレブ達による合唱で、指導・指揮は「Choir」シリーズでおなじみのカリスマクワイヤーマスター=ギャレス・マローンだ。彼は過去にも従軍兵士の奥さん達を集めたMilitary wives chiorでクリスマスNo1を勝ち取り、エリザベス女王の60周年戴冠記念の特別曲(アンドリュー・ロイド-ウェバーとTake Thatのギャリー・バーロウの作曲)を歌唱指導・指揮してこれも確かNo1になったっけ

それにしても今回選出されたセレブ達はみんな基本的に「歌った事がない」人たちばかりという事で、最初の顔合わせ時にはさすがのギャレスも「僕はミラクルワーカーじゃないんだけど、、、??」と困惑顔だったのが可笑しい。それでも、短い期間で忙しい人たちを叱咤激励して、なんとか本番の日まで引っ張っていった彼の指導力は本当にリーダーシップのお手本だ。見事に先週末のオフィシャルチャートで一位に輝いた


そして今週頭に発売されたもうひとつのチャリティーソング、30年後の新しい「Do They Know It's Christmas」。
1984年にブームタウンラッツ(なんて今の若い人は知らないだろうね)のボブ・ゲルドフ氏が発起人となってアフリカ救済の為に当時のトップアイドルミュージシャン達を結集させてレコーディングしたこの曲はその年のクリスマスNo1となり、その半年後、共感して同じような形でアメリカのミュージシャン達が結集した「We Are The World」と共にロンドンとフィラデルフィアでリレーコンサートを行ったLIVE AIDは伝説となっている

個々のバンドには詳しくなくても、音楽好きの人ならLive aidの伝説は聞いているだろうしビデオやDVDで観た人も多いはずだ。その当時のミュージシャン達はもう50~60代になっているけれど、ボブは今度は新しい人たちを集めてBand Aid 30を結成。大人気のOne Directionほか、オリジナルに参加したベテランも交えて新しいヴァージョンをレコーディングした。歌詞も一部ちょっと変わってるかな。

これも間違いなくNo1を目指してのリリースで、多分だからこそリリースをChildren in Needと1週ずらしたのだと思う。昨日の発売からロケット並みのスピードでダウンロードされているというから、今週末のNo1はこれかな


英国人のチャリティーに対する関心と協力は本当にいつも感服する。ボブが30年前にこの曲で世界中を駆け回ったとき、彼の事を「偽善者だ」と言う人もいた。でも影響力のある人たちが動くからこそ関心が集まり、お金も集まる。この30年間ずっとBand Aidを継続させてきた彼の熱意は、立派に結果を残して来ている。

80年代のミュージシャン達を知らない世代でもBand Aid は知っている、Do they know It's Christmasは毎年この時期になるとクラシックなクリスマスソングと共に町中に響く。新しいメンバーでのこのヴァージョンで、またこの曲がアフリカ救済チャリティーのテーマとして、そしてクリスマスソングとして次の世代に引き継がれて行く。きっとオリジナルメンバーのミュージシャン達が皆いなくなってしまった後も・・・・



100年目の戦没者記念日

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あっという間に秋を通り越してもう冬が来た感じ。とはいえ、今年は9月も10月もまずまずの気候で、お天気も悪くなかったし、良しとするかな。

今年もやって来た戦没者兵士達を弔うremenberance day.今年は特に第一次大戦勃発から100年目に当たるとあって、今年の11月11日は特別な雰囲気になっている。

ロンドン塔の周りは真っ赤なセラミックのポピーで埋め尽くされ、第一次大戦から第二次大戦、それ以降のすべての戦いに関わった兵士達を讃え、弔う催しが話題になっていた。折しも、アフガニスタンから英軍が今年中に完全撤退する事が決まっており、この13年間にアフガンで亡くなった兵士達も含めた追悼の日となった。

日本では考えられない、この戦争・戦没兵士達に対する追悼は、いつもながら私の中では奇妙な感覚だ。いまだに戦争対して悲観的な日本の現状は、戦争で戦った兵士達を誇りに思うという風潮には遠く及ばないからだ。

戦争といえば、悲惨なのもの。2度の被爆で犠牲になった市民達を追悼する儀式は毎年行われているものの、片道の燃料で無意味に敵に向かっていって命を落とした大勢の若い兵士達を讃えるという意識は無い。靖国神社への政府官僚の参拝が問題視されてしまうのだから仕方が無いか・・・「勝てばヒーロー」とはよく言ったものだ。

それでも大地震や火山の噴火等の惨事の度に活躍してくれる自衛隊員達に、もう少し誇りを持ってもいいんじゃないかなと、御岳山の噴火を日本滞在中に目の当たりにして思ったものだ。

もちろんあの当時の日本の戦争の仕方は間違っていたかもしれない。でも彼らの犠牲の後に訪れた和平と、その後70年近い年月の間に日本という国が遂げた経済的・国際的な大成長は、あの悲惨な敗戦があったからこそと言っても良い。もうそろそろ、今の日本の礎になった人達に「ありがとう」と言えるようになってもいいんじゃないかと思う。

無謀で愚かな戦いに負けた惨めな歴史は今さら変える事はできない。それは勝った国の「ヒーロー達を誇りに思う」という意識とはもちろん比べる事はできないけれど、それでもこの季節になると、「負けると解っていた戦いにかり出されて今の日本の礎になった人達」にも、敬意を払ってもいいんじゃないかと思えてならないのだ。

今日は他のヨーロッパ各国(かつての連合国)でもいろんな形で追悼の儀式が行われたらしい。(ドイツやイタリアはどうなんだろうね)
イギリスの人たちはみんな募金で買ったポピーの花を胸につけ、敬意を表して黙祷する。ロンドン塔のポピーは1本1本がすべて手作りで、この後はチャリティーとして売られるそうだ。
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アジアでは今だに慰安婦問題や小島の所有権で事あるごとに糾弾される日本。もちろん責任問題は解決したとは言えないけれど、一度握手をしたらそれ以降は口にしないというヨーロッパ気質とはかなり違う。ドイツもイタリアもとっくの昔にEUとしてヨーロッパ共同体に参加し、戦争中の事を責められてニュースになるなんて事はこの30年近くイギリスにいて一度も聞いた事がない。

ヒーロー崇拝のアメリカみたいになる必要はないけれど、亡くした命の重さは同じだ。日本が終戦記念日に、まだ20歳にもならずに散って行った多くの日本兵達に「ありがとう」と言えるようになるのはいつの事やら。

毎年のRememberance dayになるとちょっと思う事・・・・

数字と格闘、、、


この3日間、まさに頭は数字でいっぱい状態!
というのは、ガス・電気の供給会社を変えようと思ってあれこれあれこれいろいろな会社のいろ〜んな課金システムを比べていたのだ・・・これがもう、ややこしいのなんのって、ガス料金の課金システムは使用量が解れば簡単なのだけれど、電気のほうが一筋縄じゃいかない

実は燃料費が5%も値上がりした去年の秋にも、いろんな会社が競って料金パッケージを出して来て、「ガス・電気会社を変えた方がこんなにお得です」という事で別会社への乗り換えがちょっとしたブームになった。「変えようかなあ?」と思ってちょっと見直しはじめたのだけれど、料金の比べ方が複雑で、結局月に£15程度(2500円位)の差ならサプライヤーを変える面倒を考えたら別にいいや、、と思ってしまったのだ。

そして、去年からの契約が終了するにあたって、またも「次はどのパッケージにしますか?」とのメールがきたので、今度はちょっと腰を据えて2年前までの請求書を全部見直した

電気料金の課金方法に「エコノミー7」というのが人気になったのは90年代だ。夜中の7時間、エリアによって12時から7時だったり、11時半から6時半だったりするのだけれど、とにかく夜中の7時間は1キロワット当たりの料金が昼間の半分程になる。これは家に充電式ヒーターがあったり、夜中に洗濯機・乾燥機を使用したりして、とにかくこの7時間の間に沢山電気を使う人にはお得だ。その他シフトの仕事で夜起きている人なんかも得になる。

我が家の電気メーターは何故か前の人の時からこのエコノミー7になっていて、当時はよくわからないままにそのまま昼レートと夜レートで払っていた。でも2−3年経って、私たちには全然向かないという事で「昼夜無しの均一料金にしたい」と言ってメーターを変えてもらった。

以来9年間、メーターの読み取りは昼と夜の2つの数字になるけれど、実際には合計の出力数をフラットレートで払っていた。・・・・はずだった!!

いや〜〜、今回今までの明細書をひっくり返してびっくりしたわ、、、私もいちいちチェックしてなかったといえばそれまでだけど、なんとフラットレートどころか、昼と夜の使用量が逆になって課金されている。つまり、一日の使用電気料の8割が安い夜中レートで請求されていたのだ・・・・

こっちの落ち度じゃないとは言える。この1−2年はメーターを実際に読みに来る人もいなくて、ずっと自分でメーターを読んで数字を申告していたのだけれど、いったいいつから逆になったのか、古い請求書をひっくり返してみたら、2007年に会社の人がメーターを読みに来た数字が既に昼夜逆になっている。私が自分で読んだメーターの数字は当然「前回の数字の次にふさわしい数」を申告していたので、そのままずっと逆になってしまったらしい。

まいったなあ、、、だって会社を変えるときは当然最終のメーター読みをするわけで、どうやらこれも自分で新旧両方の会社に申告するらしいけど、突っ込まれたら面倒だわ、、、「最初にそっちが読み間違えたからそのまま来ちゃったんでしょう!」というのが私の断固とした主張なのだが、下手をすると「何年も偽りの申告をして料金を正しく支払わなかった」と言ってくるかもしれない

あ〜あ、、だからイギリス生活っていやなのよ!それでも、このエコノミー7の読み取りが逆だった場合、フラットレートにした場合、これまで通りに知らん顔で続けた場合、といろいろなパターンを計算してみても、やっぱり他会社にしたほうが家計は助かる事になる。ここは面倒だが思い切って変える事にした

突っ込まれたら言い返すまでよ、、、月に2000円ちょっとでも家計を抑えるほうが大事だしね。本当にイギリスってこういう所がいい加減。何年も経ってから気がついちゃったこっちが気分悪くなるんですもの。

会社スイッチには4−5週間かかるとの事、これからハラハラしちゃうな〜〜



時差ぼけ解消!


そしてまたここにいるのだった、、
ホント、「12時間の魔法」は不思議なもので、いくらこっちで気になる事があっても日本に着いて1−2日経つとイギリスでの事なんか全く考えなくなるし、どんなに「かえりたくな〜〜い!!」と心で泣き叫びながら日本を後にしてもヒースローから家に帰ると、日本での2週間が夢のように感じる。この不思議な感覚
仕事に戻るとさすがに時差ぼけも相まって、連日夕食後はソファーでうたた寝してしまっていた。変な時間に寝ちゃうと余計につらいのは解ってるんだけど、体が言う事を聞かない状態
そして眠い体にむち打って行ってきたのがこの芝居。
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タイトルは「チャールズ3世」。でもイギリスの歴史にチャールズ3世はまだ存在しない。これは現皇太子チャールズが次期国王になったら、、、という仮想のお話。リアリティーの無い無意味なコメディーだったら興味ないな、と思ったのだけれど、レビューがかなり良かったので息抜きのつもりで取ったチケットだった。「面白く無かったら寝ちゃうだろうな〜〜」と思いつつ・・・

現エリザベス女王が崩御した、という所から舞台は始まる、王室家族達が寺院でろうそくを手にその死を悼んでいる。通常、王室メンバーが亡くなると、家族達は棺の周りを守るように立って回るのだが、演出では棺は置いていなかった。その辺りはやっぱり考慮したのだろう。

お決まりの人たちが登場する。チャールズ皇太子=新国王、カミラ夫人、ウィリアム&ハリー王子、ウィリアム夫人のケイト(正式にはキャサリン=ケンブリッジ公夫人) そして架空の首相と野党党首。フィリップ殿下は女王より先に既に亡くなっている。さらに亡霊のダイアナ元妃まで、王室メンバー勢揃いだ。これが皆さんなかなか特徴を捉えていて、顔は別だけど仕草や話し方がよく似ている。

今まで70年近くにわたったエリザベス女王の時代が終わり、チャールズはどんな国王になるべきか、思案にくれている。彼だけではない、国民のほとんどはエリザベス女王以外の国家元首を知らない世代なのだから、これからがどうなるのかはすべての国民にとっての関心事だ。

時の首相、野党党首、カミラ夫人や息子達とのさまざまな応酬の末、チャールズは今まで国王がほとんど使った事がない政治的な唯一の権限、拒否権を使ってしまう。政府が議会で決めた法案にサインをしないのだ。そして巻き起こる論争。その合間にも、労働階級の=普通の女の子との恋に走ろうとするハリー王子や、政治的意見に加担してチャッチャと仕切ろうとするケイト、亡霊となって徘徊するダイアナ元妃など、単に絵空ごとではなく、一時代が終わって新しい国王になる際の舞台裏を巧みに描いている

別に今の王室メンバーでなくても通用する構成で、シェイクスピアが未来に生きていたらこの時の話を舞台劇にしたかもしれない。ただ、私たちにとってはなじみ深いメンバーによるいかにもありそうな話、という事でこれが喜劇性を増している。 はじめは途方に暮れてちょっと優柔不断、そして国王としての権威を主張してみるののの、最後には世代の流れに隅に押しやられてしまうちょっと可哀想なチャールズ3世のお話だ。

実際にこうなるとは思えないけれど、一つの歴史劇として十分成り立つ脚本で、親しみ易い登場人物も相まって人気が出たのだろう、場内は満席だった。これも今の英王室が国民から慕われているひとつの証だ。

この芝居を実際の王室メンバーがお忍びで観に来たら面白いだろうな〜とは思うけれど、やっぱりそれはあり得ないだろうね・・・・2幕の途中でちょっとウトウトしかけたけれど、面白かったよ!
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