見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

一難去ってまた一難、、、??


どうも調子が良くならない、、、
クリスマス前に39度4分の熱が出て寝込んでから熱が下がるまで3日、その後は気管支にきて、ダラダラと咳が続くこと 3週間近く(医者にも行かなかったけど、典型的なインフルエンザの兆候なので、そうだったのだと思ってる)、治ってきたと思ったら今度は別の風邪をもらったらしく、またしても喉をやられて2週間ほど、これがやっと無くなってきたと思ったら今度は鼻風邪で呼吸も苦しいくらいの鼻づまりに悩まされて1週間、、、、

一体どうなってるんだろう 風邪なんて滅多に引かない方なのだけれど、なんだか立て続け。おまけに冬真っ最中だから毎日どんよりと暗くてジメジメして、おまけに滅茶苦茶寒い 前回書いたガス無しの数日間はそれほどでもなかった、、、っていうか、たっぷり着込んで包まってたらとりあえずなんとか我慢できた。でもここ数日は気温が1〜3度で、これは日中の気温としてはロンドンではかなり寒い!夜間や早朝には零下になるしね。雪も舞ったし•••••

いつまでこの「風邪気味」が続くのか、、、??でもこの鼻風邪も最初の2日が左の鼻詰まりに始まって、今は右にきてるから、これが去ったら治るのか、、、それとも下に降りてきてまた気管支にくるか、、?それにしては鼻以外はほとんどなんともないのが不思議。普通だったら鼻水も「炎症」のサインがあるのに、ただ、鼻が詰まって痛くて、通ったら鼻をかみ続けてもう顔がヒリヒリしてる

他には頭痛も咳も喉の痛みも無くて、ただ鼻だけっていうのも不思議な症状だ、、 もしかして「風邪」じゃないのかも、、?と思って思い浮かぶのは良くある「花粉症=Hay fever」というやつだが、私は今まで花粉症らしきものを経験した事がない。いきなりやってくるというものおかしな話。しかもこの冬真っ盛りに、、??

ちょっと具合は悪いときというのは、結構自分の言い訳をしてしまう。普段は食べないようなお菓子をつまんでみたり、エクササイズをサボっても仕方がない。とりあえずストレッチだけは続けているけれど、、、そんなこんなでクリスマスから一気に体重増加してるよ〜〜!! これからこれをまた削ぎ落とすのが大変なのだが、それは春のお楽しみにしておこう。来月には誕生日だし、それを機にまたリセットしますかね。日が伸びてきてるのがとりあえずは救い。この鼻風邪が完治するまで、もうちょっとぬくぬくしてしまおう、、、

 

ガス無し3日目、、、、


寒い、、、
いえ、ただ気温が低いというだけではありません。なんと日曜日から一切ガスを使えずに、つまりはセントラルヒーティングもお湯もそしてガスクッカーも使えないという状態

何があったかというと、うちの彼が電気のヒュースボックスを変えようとしていた所、 十分注意はしていたはずなのに、生きたケーブルがネジを抜いた反動で跳ね戻り、真横にあったガスメーターのパイプに触れてしまったのだ、、、スパーク!そして吹き出す炎、、パニック!!

まあ、すぐに元栓を閉めて火を消したので大事には至らなかったものの、一瞬家が炎に包まれる光景が頭をよぎった。火は恐ろしいからねえ〜〜、、スパークしてパイプに穴があいてしまったしまったので、ガス漏れ確定だ。試しに彼がいろんな業務用のテープを巻いたりしてみたけれど、どうしても少量のガスが漏れているのが解る。 

我が家では彼がエンジニアなので、家に関することでは滅多に業者を呼ばない。電気関係はもちろん、ヒーターのエアロックだって、ボイラーの小さな故障もトイレのパイプも、全部彼がやってくれた。でもガスはやっぱりそうはいかない。ちゃんとガス専門の安全保障の資格を持ったエンジニアにやってもらわないといけないのだ

英国でのガスは、外から家のガスメーターに入る所まではNational Gridが責任を持つ。そしてメーターから出た部分から住居内の範囲は居住者の責任という事になっている。今回穴が空いたのはアウトレットパイプ、つまりガスメーターから出てくる部分のパイプなので、修理の責任は私達にある。それでも最初にNational Gridに電話したら1時間ちょっとでエンジニアが来てくれて、とりあえずガスもれの位置を確認して、今まではちょっとグラグラしていたメーターをきちんと固定してくれた。なにせ古〜い家(築120年)だから、最初にパイプが配管されたのが何時なのか想像もつかないし、第一、電気のヒューズボックスのすぐ隣にガスメーターがある方がおかしいのだよ••••

折しもここ数日のロンドンは日中でやっと2-3度、夜には連日マイナス5度になる。なんだってこんな寒い時に!!足には日本で購入した厚手のあったかソックス、何年か前に「代謝を良くする痩せパンツ」のうたい文句で買ってみたHot Shapersというサーマルなパンツ、その上に部屋着のパンツ、上半身はユニクロのヒートテックのタートルネックの上にカシミアのセーター、さらに以前母が送ってくれた日本のどてら(半纏丈)を着込んで完全装備

それが意外な事に、結構我慢できるものである。上記の完全武装でいればそれほど辛いということもない。一番寒いのはトイレ行く時か、、、、ただ、夜の11時を過ぎる頃からグングン気温が零下になって行くので、さすがに12時半頃には寝てしまいたくなる。朝起きて底冷えするのはちょっと辛いけれど、まあ出かけるまでの事だしね。

クッカーとオーヴンが使えないのはちょっと不便だ。でもレンジが使えるのと、卓上の電気コンロが1つある。以前すき焼きをしたくなった時、卓上ガスコンロが高かったので、あれこれ探して買ったやつだ。一つでもこれは役に立つ。火加減がガスと違って最初に熱くなるまでに時間がかかるけど。レンジでできるタイプの出来合いのディナーもスーパーには色々とあるし、まあ数日の事だからなんとかなりそう。

本当は最初に火を消した時は電気の方が心配だった。電気がなかったら本当に生活できないからね。朝も8時前まで真っ暗だし、テレビもマックも使えないし、携帯の充電さえできないわけで、、、、電気ケトルが使えないんじゃお茶も入れられない。とりあえず電気の方は彼が何とかしてくれたので、まあ料理とヒーターは不便だが、ここは着膨れしながら我慢しますわ、、、

それにしても昔はセントラルヒーティングだってなかったわけだし、そうやって考えたら、昔の人はなくてもちゃんと生活していたんだよね。「あるのが当たり前」の世の中に生まれたから不便に感じるだけで。でもやっぱりお風呂に入りたいよ〜〜
髪を洗うのもケトルで何度もお湯沸かして、それを少しずつ水でぬるくして使ってる。ああ、早くバブルたっぷりのお風呂に浸かりたい!!


 

Art - おじさん達の儚き友情


今年初の芝居は笑えるドラマで外れる確率の低いもの、、ということで楽しみにしていたのが、ヤスミナ•レザの「Art」。

ところが思いっきり予定外だったのが、ロンドン地下鉄のストライキ!今回は地下鉄のチケットオフィスのクローズや駅のスタッフ削減に反対しての大ストライキで、なんとロンドン中心部は全ての駅が閉まるという大掛かりなもの。ロンドンでの芝居、ほとんどの開演時間は7時半だ。6時に北ロンドンで仕事を終えて、いつもなら7時前にはウェストエンドに出て、軽くサンドイッチとコーヒーをとる時間もあるのだが、今度ばかりはやばい!!

少しでも早く、、でも早退は不可能ということで、とりあえず5:55の電車(地下鉄ではない)に乗れるように少しだけ早く上がらせてもらう事にした。ところが いつもの終点駅は閉まっているため、電車はキングス•クロスへ。キングスクロスは主要駅なので、もう駅の周りはバス待ちの人々で凄い事になっている、、、

なんとかバスに乗ったはいいけれど、道が全く進まない。本来なら10分ほどの所まで30分かかったところで、思い切ってバスを降りて走る事にした、、、直線で約800m程。Waterloo bridgeにかかるところで丁度劇場に一番近いところまで行くバスが来たので、再び飛び乗る。この時すでに開演12分前、、、バス停からまたも走って劇場に文字通り飛び込んだのが、7:29だったよ

全く、、今の職場に移ってからこの11年、ストとは無関係の生活だったので、久しぶりにえらい目にあったもんだ、、、よく10年以上もウェストエンドで仕事してたよなあ〜〜〜

さて、芝居の話。このArtはレザ女史の20年ほど前の作品。実はロンドンでも長い間上演されていてオリヴィエ賞も取った作品なのだけれど、私は初演の時には見ていなかった。なんでだろう、、?あの頃はあまりコメディー芝居に興味なかったのかな?レザ女子の芝居は「God of carnage」を初めて観て大好きになったので、今回は年の初めに楽しい芝居を、、と思っていた。
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男3人の芝居。3人ともおじさん。そのうちの一人=サージ(原作はフランス語なのでセルジュだと思うけど、英語だとサージ) が白い背景に白い線が描かれているだけの絵を10000ポンドで買ったことから、15年来の友人だった3人に亀裂がはいってしまう。その聞いたこともない画家の白+白の絵を観て、そんなお金を出す価値があるか、芸術として認める価値があるか、そしてその価値観の違いを正直に言い合う事がどう友人関係に影響するのか。言葉で言い合ううちにどんどん深みにハマってしまう可笑しさが見事なセリフで展開する。

仲の良い友人というのは、何が基準なのだろう、、?意見の食い違いから議論になった時に、どこまで相手の意見を聞いて認める事ができるか、そしてその時に感情的になって相手を非難し始めたらどうなってしまうのか、、 サージに絵を見せられたマークは思わず笑ってしまう。「これ、、?これに、、金を払ったわけじゃないよな、、?」と。そしてさらには、「こんなクソに10000ポンドも出したのか?」と今度は嘲笑してしまう。芸術審美眼のセンスを傷つけられたサージは「お前は芸術センスがないし、時々高みから見下ろすような態度をとるよな!」とやり返してしまう。

マークからサージの絵の事を聞かされていたアイヴァン(これも言語だとイヴァンだと思う)はいざその絵を見せられると、マークが取ったような反応もできず、かといって賞賛もできず、ただ「うん、、、うん、、、」とうなづいてしまう。アイヴァンは結婚を控えているのだが、伯父の文房具店の仕事を始めたばかりな事もあり、式の準備にストレスが募っている。アイヴァンにも婚約者のキャサリンにも、其々実母と養母がいて、式の招待状をお互いの2人の母親に出す/出さないで大もめになっているのだ。ところが
絵の事でギクシャクしている所なので、サージとマークもアイヴァンに親身になってあげられない。

意見・価値観の違いを本音で言い合う事が、相手を認めて思いやる気持ちを無くしてしまうなら、友情とは何なのか?子供の仲直りはおじさん達にはできなくなっているのか、、、自分の意見が違う時、どの程度まで言えば良いものなのか、、?

休憩無しの90分。笑いながらも考えるところがあり、3人の俳優達も素晴らしかったよ。ただ、サージ役のRufus Sewell氏の声が掠れていた、、潰れたのか、今大流行りの風邪か、、? でも声は少し掠れていても演技に影響していないところが凄いなあ。普通、声が掠れてると芝居も弱くなるから私はダメなんだけど、今回はサージが風邪をひいているのか、という感じで見る事が出来た。

言語からの翻訳はお馴染みのクリストファー•ハンプトン氏だ。彼の翻訳もリズムがあって良いんだよね。特にアイヴァンが4人の母への招待状のことでもめているストレスを吐き出す時の長台詞は観客から拍手が出た。役者のセリフの技術もだけど、本の巧さ=リズムの良さもあっての拍手だった。

終わったのは9時過ぎ。さすがにこの頃には道も空いていたので、帰りのバスは普通に乗れた。遠回りだけど、家まで1本で帰れる電車駅まで出ると、30分に1本の電車が1分前に出たところだった、、!!何も食べてなかったので、駅構内のWasabiという日本食のTake away屋でおにぎりを2個買って次の電車を待つ。

長い一日だったよ、、、、

新年!

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明けましておめでとうございます。

毎年思うのだけれど、1年が経つのがどんどん早くなっていく、、、

誰かが言っていた説に、「10歳の子供にとって一年はそれまでの人生の10分の1、それに対して30歳にとっての一年は30分の1、だから歳と共に1年という時間が短く感じるようになる」のだとか、、、
これからはもうどんどん加速していくわけだから、これからの10年が今までの10年と同じ感覚ではいられないという事か。 

年末は11日も休みがあったのに、半分はまだインフルエンザを引きずっていて「休養した」という感じしかないなあ〜〜。それでも毎日用事もなく家でグタグタできるなんて普段にはないのだから、これもまた良し。

今年はまたピラティスをちゃんと再開しようか。今までもなんとなく気が向くと(その間隔がどんどん長くなって)ちょっとエクササイズ、、という形ではやっていたけれど、それもなんとなく端折ったプログラムで済ませていた。 年と共に筋肉が急激に衰えていくのが日に日に解る。ちょっと高さの違うブーツを一日履いただけで、足の負担が違うのを実感する。怖いよね〜〜

本読も復活しよう。これはやっぱり携帯がダメにしているよね。休み時間や通勤時間は以前は本を読んでいたのに、最近は携帯でネットしてしまう。ネットは目的はないのにキリがないという難点があるのだ。目的がある時には本当に便利なのだが、無目的でネットを始めるとダメにされてしまう。

とりあえずは健康が一番。久しぶりに39度を超える熱が出て、ちょっと身体をリセットしたつもりでまた頑張ろう!

今年一年がみなさまにとって幸せな年になりますように。 

締めくくり 2016

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今年の最後はバレエ。久しぶりでMatthew Bourne氏の新作「The Red Shoes
レッドシューズといえば、アカデミー賞も受賞した1948年のバレエ映画。バレエを志すダンサーなら必ず観ているであろう大作にして名作だ。アンデルセンの原作は宗教的な色が濃く、残酷でダークなイメージもあるのだが、それを「踊らずにはいられない」というバレエに対する情熱と、興行を制作するバレエ団という組織の舞台裏に絡めて作られた映画版は7年前にデジタルリマスター版がリリースされて、今も色褪せない作品だ。

マシューさんのことだから、ダークな色を押し出したちょっと普通から外れた解釈になってるんだろうか、、と思ったら、バレエ作品としてはオーソドックスな作りだった。とはいえクラシックバレエとモダンバレエの組み合わせは、観ていて全く飽きない。

映画版The Red Shoesでの音楽を使用しているのかと思ったら、 曲は「華氏451」「鳥」「タクシードライバー」等の映画音楽を担当したバーナード•ハーマン氏の曲を組み合わせて使っている。この作品用に書かれたものではないけれど、各場面で時々耳慣れたメロディーが入り込んでくるので初めて聞く感じがしない。冬といえばヨーロッパはバレエシーズン。この新作も大人から子供まで楽しめる作品になっているので、これからの冬のレパートリーとして毎年踊られてもいいかな

このカンパニーのダンサー達は身体がギスギスしていない。主演のヴィクトリア役のダンサーは(3人が交代で踊っているようだ)みんな身体に丸みがあるし、足や腕もガリガリしていない。これは映画版で主役を演じたモイラ•シェアラーもそうだった。年代的にはやはり1940-50年頃を意識しての衣装や振り付けになっている。そんな所も映画版のファンには嬉しい。

ストーリーは全く知らないで観てしまうと、バレエカンパニーがあちこち旅をして興行しているあたりが解りにくいかもしれない。場所が場面毎に変わるから、、、、 それでも場面毎に振り付けの雰囲気も変わって視覚的にもクリスマスにふさわしい楽しい舞台になっている

そんなわけで今年も終わっていく、、、今年は本当にたくさんの、それも私の青春時代からずっと人生の一部に在り続けた人たちが何人も亡くなってしまった。年明けのDaved Bowieに始まって、さすがにもう今年は出尽くしたか、、と思った所へクリスマスにジョージ•マイケル氏、さらにはつい2週間ほど前までイギリスのテレビにも出ていた(本のプロモーションにイギリスに来ていた)キャリー•フィッシャーさんが亡くなり、翌日にはお母さんのデビー•レイノルズまで、、、

デヴィッド•ボウイー、プリンス、キース•エマーソン&グレッグ•レイク(ELP)、ジョージ•マイケル、グレン•フライ、 彼らは私が10代〜20代の頃にずっと私の生活の一部だった。イギリスに来てからこちらでずっとその活躍を見て来た人たちで亡くなったのは、ヴィクトリア•ウッド、キャサリン•エイハン、テリー•ウォーガン、ロニー•コルベット、ボール•ダニエルズ、皆お馴染みの顔ぶれだ。
そして、ナタリー•コール、モハメド•アリ、キャリー•フィシャー、デビー•レイノルズ、そういえばピート•バーンズ(Dead Or Alive)もだっけ。 

日本では何と言っても蜷川幸雄さんと平幹二朗さんが相次いでいなくなってしまったのは大きい、、、70年代から親しんだ大橋巨泉さんもだし、年の瀬のだめ押しのように根津甚八さんまで、、、大好きだったんだよね〜根津さん•••

本当にね、だんだん自分の人生での大切な時間を共有していたような人たちが亡くなっていくのは寂しいよ。まあ80も超えてれば仕方ないけど、まだ60代とか、ジョージ•マイケル氏は53だよ、、!一度ロンドンのクラブで会ったことあるなあ〜〜、、会ったというより、たまたま私たちが踊っていたすぐ横にいたっていう感じだったけど。

来年はどんなことが待っているのか、、、とりあえずは元気が一番。クリスマス前にかかったインフルエンザがもうほとんど治りかけてるんだけど、気管支炎が完全に抜けないなあ〜〜このゼイゼイする咳が早く消えて欲しい。でもこれのおかげで一発でタバコをやめることができた。まあ良しとするかな。

毎日の忙しさに紛れて、以前ほど本も読まなくなってしまったし、あれこれといろんな事をつついて面白いことを発見したりする機会が無くなってしまっている、、、これじゃあいけないよね。来年はまた本を読もう。映画もせっかくAmazonのプライム会員になったんだから色々と探してみようか。
今年もこのブログをのぞいてくださった皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。 

インフルエンザのうちにクリスマス〜〜


いや〜、まいった、、、!
久しぶりに39.4度まで出てしまった!日本に行った時に鼻風邪をひいて、いつも友人たちと行くスーパー銭湯は無しにしたけれど、3日ほどグズグズしているうちに気力で治ってしまったものだ。
でもやっぱりインフルンザだねえ〜〜、やってきた時の勢いが違います。

ゾクゾクっと悪寒がし始めて、それがどうもいつもより顕著なゾクゾク感なのを気にしながら寝たら、翌日起きる時にはもう体が「起きたくない」状態になっていた。それでも仕事に行ったはいいけれど、もう立っているのも、目を開けて頭を上げているのも困難になって行く•••• 半分眠ったような感覚でなんとか一日やり過ごして家に帰ると、前述の39.4度という高熱になっていたのだった。 

流行っているみたい。明日からのフィギュアスケートの全日本も、羽生選手は棄権とのこと。そういえばGPFの時はジュニアの本田選手がやっぱりインフルエンザで棄権していたっっけ。

いつもインフルエンザだと、高熱が下がるのに3日、「フラフラと吐き気」が無く動けるまでもう1日、気管支炎のような咳が治まって引くまでにさらに3−4日ってところ。まあ今回はギリギリでクリスマスにはなんとか間に合った感じ。(まだ咳がゼロゼロいってるけど)

仕事も明日1日で今年は終わりだ。なんだか日本から戻ってからはもう毎日仕事しかしていない日々だった。ブログに書くネタも無いくらい、、、、それでも見続けていた真田丸もとうとう終わってしまったし、、、 三谷さんの本が本当に冴えてた! 役者を光らせる、あるいはもっと言うと育てられる本を書ける人ってなかなかいない。今年は蜷川さんが亡くなってしまって、役者を育てられる演出家がいなくなってしまったのは日本の演劇にとって大きな損失だったけれど、戯曲家が役者を伸ばして行く力にもなるんだなあ〜と、新たな期待感を持ってしまう。

クリスマスの期間中はまたこちらでもいろんな特番があるし、11日休みだからダラダラと過ごしますかね。病み上がりだし、、、、

 
 

Black Fridayの謎、さらにはサイバー、、??


なんなのだろう、、、

日本でも最近はハロウィンに大騒ぎをするようになったとかで、去年は祭りの後の渋谷の惨状がニュースになっていたけれど、イギリスでここ数年に広まったのが Black Fridayというやつだ、、、 
そもそもイギリスにThanksgiving (収穫感謝祭)なんて風習は無い。これはアメリカでは毎年クリスマスくらい大切な日として、皆帰省して家族と食卓を囲んで迎えるというのは周知の事実だけれど、この後の金曜日がBlack Fridayと呼ばれる セールの日だ、なんてことはこの数年前まで皆知らなかったよ、、、


2年くらい前から何だか突然Black Fridayと呼ばれる大特価の日がやってきて、店内に押しかけた買い物客が大型テレビを取り合って殴り合いの喧嘩になったりしている映像がニュースで流れて、「なんなんだ、これは、、!?」と思ったものだ。それがなんとなく定着してきた様子。

そもそも私がイギリスに来た頃は、12月の25,26日はお店も全て閉まり、交通手段もなく、帰る家のない海外からの学生はクリスマスイヴの夕方から食料やドリンクを買い込んで誰かの所に集まり、27日までそこに篭って飲み食いする、、、というのがパターンだった。そしてクリスマスが終わると新年の馬鹿騒ぎ、1月に入ると恒例の冬のセールが始まった。そのうち少しずつ26日には開けるお店も出て来て、今では大型デパートでも26日からセールを開始するようになり、まあそれでも帰省してる人が多いなか、丸二日間こもらなくても26日には街の喧騒が感じられるようになった。

時代変われば、、というのは解るけど、本来の意味をなさずに金儲け部分だけを横取りみたいなブームってどうなのよ、、、と思う。それもだんだん欲が出たのか、最初はBlack Friday一日限りだった特価日がそのまま土日にもずれ込んで、Black Friday Weekendということになっている、、、?フライデーじゃ無いだろう!!と突っ込みたくなるのをこらえて、ともかく週末をやり過ごす。

そしたら今度は何、、??週が開けて携帯にメールに入ってるジャンクのほとんどがCyber Mondayとやらのこれまたセールらしいものの宣伝だ
サイバーマンデーって何??なんなの?

本当になんでこういう事になっていくのか、、クリスマスのプレゼントを探しながら、「あ、1月のセールになったらこれ買いたいな」と思いながら楽しみにしていたあの頃はどこへ行ったんだ??ちなみにイギリスではセール品として別に安物を仕入れて売るという事は認められていない。セールというのはあくまでも昨日まで店頭にあったものが値下げになるというのが基本だ

皮肉なことに、このブラックフライデーを嘲笑しながら見ているイギリス人の方が多いかもしれない。確かにテレビに映る、特価品の取り合いをして店中を埋め尽くしているのは、イギリスに住む外国人たちがほとんどだ。ある映像なんて、ここがイギリスとは解らないほど、見るからに移民の人たちばっかりなのがちょっと、、、、

ちなみに今年のブラックフライデー、なんとロンドン中心地では夕方の5時頃から大停電になってしまったのだった 今の時期はもう4時前には真っ暗になるイギリス。店側は仕事帰りの人達の買い物も見込んで意気揚々だったはず。それがウエストエンド全域で停電ですって!! その日の公演をキャンセルした劇場も多かったようだ。これぞ本当にBlack Fridayだわ、、、

セール商戦っていうのは最初に始めた者が勝ち、みたいなところがあるよね。そして誰かが始めたら、他もそれに対抗しないとビジネスで戦えない。でもなんだかイギリスらしく無いよ〜〜。
来年に入ると、いよいよEU抜けの交渉に入ることになるし、この先を考えるとイギリス経済に不安は大きい。確かに安売りが増えるというのは有難いことなのだけれど、ちょっと寂しい思いがするのは私だけじゃ無いはずだ

Lunch and the Bow of Ulyssesー叙情的で挑戦的な台詞


案内のe-mailでこれを目にして、観る!と即決した。 
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まずはスティーヴン・バーコフの本である事、そして演出がナイジェル・ハーマン。

Steven Berkoff 氏は俳優として映画やテレビで悪役やちょっと癖のある役であちらこちらに出ているけれど、実は映像での彼を私は観た事が無い、か、出演作を観ていたとしても普通に見過ごしている、、、
私が彼を観たのは、彼が演出・ヘロデ王役だったオスカー・ワイルドの「サロメ」だった。台詞も動きもスローモーションなこのプロダクションは、それまでに何度か観た「サロメ」の中で、一番印象に残っている美しい舞台だった。冷え冷えとした空気が漂うような白い月の中で、台詞が美しく散りばめられていて、「こうなるのか!」と目を見開いて舞台に魅入っていた。その後も彼の演出、脚本の舞台をいくつか観て、鬼才=バーコフ氏のファンになった。彼の本なら面白いこと間違いない!

一方、今回の演出はNigel Harman、彼は元々子役出身でミュージカルにも出ている舞台畑の役者だ。でも彼の名前をお茶の間に広めたのは、何と言ってもBBCの看板ソープドラマ「Eastenders」だった。Eastendersを離れてからはまた舞台に戻り、Shrekというミュージカルでローレンス・オリヴィエ賞の助演男優賞を取った。ちなみにEastendersから卒業?していった俳優達が結局その後はほとんど名前も聞く事が無い中で、ここまで舞台で活躍している人はいない。その彼がバーコフ氏の本を演出するというのでとても興味が湧いた。

どんな芝居なのかは全く知らない。そして会場は劇場というより、スタジオだ。俳優が動ける距離は、幅7歩、奥行きは3歩(実際に確かめた)で、コの字に囲む客席は100席程の空間しかない。でもこういう身近な空間での芝居がまた私は好きだ。私が観た日はハロウィーンの月曜日という事もあってか、客数は40人程だったので、おそらく役者は観客一人一人の顔を意識していたと思う。

この芝居は実は2本の一幕ものが一つとして上演されている。どちらも45分程なので、これを一幕、2幕として上演していて休憩無しの90分だ。バーコフ氏は最初の「Lunch」を1983年に、2幕となる「The Bow of Ulysses」を2002年に執筆した。そして後者はまさにLunchの続編で二人の20年後を描いている。
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海辺のピアにあるベンチでランチタイムに偶然出会った男と女。男は彼女を一目見て強烈に惹かれる。なんとか話しかけようとしては怖じ気づき、でも頭には彼女を讃えるありとあらゆる形容詞が飛来して、長い独白で彼女への募る思いを吐く。やがてぎこちなくも話を始める初対面の二人。女の方は表面上は興味なさそうに男を観察しているが、やがて男が仕事でやりきれない思いを吐き出し始めると、少しずつ相手になる。出会った二人は見知らぬ同士のまま、やがて心の奥底にある闇のような思いをさらけ出し、ベンチで身体を合わせ、そして見知らぬ同士としてひと時の出会いに別れを告げる。

膨大な台詞の量だ。そして、とても叙情的でポエッティックで長い長い独白の応酬はシェイクスピアにも至適する。掛け合いではなく、当たり障りの無い会話の合間に胸の内の本音を長い台詞で描いて行く。凄い本だ。これだけの台詞で心のうち=本音を語るのは挑戦でもあり冒険だ。
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一幕の終わりではそれで分かれたと思った二人が、暗転して2幕になると、同じベンチに少しくたびれたレインコートを着て座っている。前半とは逆の位置に座った二人。1幕から20年が経っている。あの日から付き合い始めてこの20年を一緒に過ごしてきた同じ男と女が、この20年でどんなに二人の関係が失望し、疲れ果て、初めから間違っていたのではないかと、これまた膨大は独白台詞の応酬で語り合う。そこに描かれているのは、ごく普通にありそうな男女の苦しくても現実的な本音だ。生々しい言葉はリアリティーがある、だからこそ「それを言っちゃあ、、、」「そこまで言うか?」と思いつつも、観ていると心の内から裸にされるような奇妙なリアリティー。

リズミカルで詩的な台詞は美しく語られる。必ずしも言葉が奇麗なのではない。聞くに堪えないような単語が並んでいても語られる様が美しい。それはそこに現実があるからなのか、、、、まさにバーコフ氏が鬼才と呼ばれる所以か。「痛い」。耳にも胸にも痛い本音が延々と語られて、どんな大人でもなにかしら「まいったなあ〜〜、、」と思わずにはいられない。こんな本があったなんて・・・・

シェイクスピア張りの本もさることながら、演じる役者の力量には唸ってしまう。決して名の知られた役者ではない。でもこれだけの台詞をあんなにもリアリスティックに、20年という歳月の二人の関係を吐き出して語れるのは凄い事だ。たまに日本に帰った時に芝居を観ると、内容よりもやっぱり役者の技術的な力の差を感じてしまう。声、滑舌、呼吸、身体の動き、感情を微妙な空気で言葉に重ねて表現する技は、何が違うのだろう、、、訓練の仕方か?美しく書かれた叙情詩を、美しく観客の耳に届ける事がどれほど至難の技か・・・

ハーマン氏の演出は、この狭い空間の中、ベンチの周りで二人が語り合って、あるいは責め合って、そして挑発し合って、最後には絶望的な関係になっている様を最小限の動きで聞かせている。目の前にいる(まさに目の前だ)私たちは、二人の言い分をじっと聴き、時に笑い、共感し、そして一緒に失望していくのだ。

こんな芝居が観られるなんて、、、この本はほとんど上演される事の無い二つの一幕ものだけれど、芝居としては小さな宝石のような輝きがある。観た後になんだか「痛い所を突かれた」ようなちょっと気まずい気持ちで席を立つカップルが多いはず。この日の40人程の観客も年齢層は40~50代で、夫婦連れがほとんどだった。私もうちの彼と一緒じゃなくてよかったかも、と密かに思ってしまったよ、、、

芝居って、こういうものなんだよなあ〜〜、、と、ちょっとまた演ってみたくなってしまう舞台だった。






 

谷中で食べ歩き


あっという間に帰ってきてしまった、、、、 そうそう、帰りのBA便、前にも増してサーヴィスが悪くなってたよ、、飛んだらすぐにランチが出て来て、飲み物のサービスは食事と一緒に、、みたいな感じ。そして何と!その後9時間もの間、スナックや軽食は一切無かった さすがに皆途中でお腹がすいたようで、カップラーメンをすすっている人やプリングル(ポテトチップス)をお金出して買ってる人も、、、、あれはないよ〜〜!普通は免税品の機内販売とかもするのに、それも無し。いや、販売はしてるみたいなので、欲しい人は自己申告して買うという感じらしい。もうどんどん嫌いになっちゃうBritish Airways、、、、

さて、今回は東京でいつもと違うエリアへ足を伸ばしてみた。東京育ちとは言っても、やっぱり山手線のある一角はほとんど足を踏み入れた事がなかったりするのだ。
そこで、今回は谷中へ行ってみました

実はなんで谷中かというと、少し前にNHK Worldでやっていた番組を観てほとんど初めて知った。どこぞの国の駐日大使が谷中を歩く、、という番組で、「おお、、行った事なかったなあ〜〜、行きたい!」と思っていたのだ。 

友人と11時半に千駄木で待ち合わせてブラブラと谷中銀座
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入り口には招き猫。実は谷中散歩は日暮里側から紹介されているものが多いのだが、私たちは千駄木から出発。まず入り口近くのお店で食べ歩き第一弾、メンチカツをば、、、
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カリッカリの外側で、中はジューシーなメンチカツ。ソースはなくてもしっかり味がついてる。本当は他にもいろんなコロッケなんかがあって、もっと食べたい気もしたのだが、食べ歩きはやっぱりちょこちょこといろんなものをつまみたい。

少し行くと「しっぽや」というドーナツやさん。NHKの番組で見てチェックしておいた。猫のしっぽという事でいろんなクリームの入った棒状のドーナツ。私は新商品だという、「茶々」=紅茶クリーム入りにした。
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この棒状の太さが丁度食べ歩きにはぴったり。中のクリームも重くないからぱくぱくいける。これも本当は2−3本食べられそうだった。
谷中銀座は思ったより短い通りだ。初めてなのでキョロキョロ見ながらまず夕焼け段々まで歩いて、もう一度戻ってみる事に。この夕焼け段々と呼ばれる坂の周辺には猫が多い、と聞いていたのだけれど、実はこの日は1匹も見かけなかったのでした。ちなみにお昼時なので、夕焼けも見えません、、、

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この後もう一度戻りながら天ぷらや蓮のはさみ揚げ等、食べ歩く。地元で働いているらしい人達は、観光客とは別の列でお弁当を買って行く。食べ物だけでなく、小さな個性のあるお店が沢山並んでいて、2−3往復しないとちゃんと見られないかな、、
とりあえず食べ歩きの締めはやっぱりアイスクリーム。
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普通はソフトクリームに付いてくるのはワッファーだけど、 小さな猫を型取ったカスタード入りのミニどら焼きが添えられていた。ここ「招き屋」の猫型のどら焼きは「福にゃん焼き」というそうだ。本来はちゃんとあんこの入ったどら焼きを焼いているのだけれど、何せ私はあんこが嫌いな人間なので、抹茶のソフトクリームを頂いた。結構満腹。千駄木近くへ戻っていかにも昭和な喫茶店でアイスコーヒー。椅子に張られたビロードがいかにも古い感じ

谷中、根津、千駄木を総称して「谷根千」というらしい。ブラブラと根津神社まで歩く。赤い鳥居の列で有名だけれど、一度も来た事が無かった。
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 もっと裏道とか上野方面まで行くという手もあるみたいだけれど、とりあえずは午後の数時間散歩という言う事で、丁度良かったかな。
いつもは来ない反対側の東京。まだまだ懐かしい匂いのする場所があるんだね。うん、素敵です、文京区

初の銀河劇場ー「鱈鱈」


日本に来て3日目から鼻風邪をひいて4日ほど調子悪かったけれど、幸い喉に来る前に追い返すことに成功。連日誰かとランチの約束が続いて食べまくり、、、日本にいればこんなにいろんな美味しいものが手頃なお値段で毎日食べられるのかと思うと、まるで違う惑星に来たみたいだ

今回は丁度「鱈鱈」を上演中なので予めチケットを取ってあった。銀河劇場は初めてだ。幅の広い造りで、客席空間が大きい。韓国の劇作家という事で、今までとは少し違う空気の芝居かな、、といつものように予備知識無しで観る。

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この芝居、創る側にとっては面白いだろうなというのは観ていて思った。本を読みこむほどに色々見えてくるものがある芝居で、役者も演出家もきっと台本を読み込んで創っていったのだろう。でも、一度しか観ない一観客としては、それが今一つ、もう一歩で見えてこない部分があった。少人数の芝居というのは其々の相手との関わりが線で見えてくると解りやすい。その線がちょっと点線にしか見えない部分があったような印象だ。

日本で演劇公演で思うのが、不要な前宣伝かもしれない。この舞台はホリプロ制作で主演に藤原竜也を銘打っているので、まず公演が発表された時点で、「藤原竜也が同性愛者を演じる」と、宣伝されていた。でもそれは芝居を観て解れば良い事で、むしろ必要ない宣伝だったように思う。というのは、彼がずっと一緒に倉庫に住みながら働いてきた同僚をひそかに好きなのだという事は、芝居を見て「ああ、、」と気付きたかった。藤原さんはちゃんとそれが見えてくる繊細な演技をしていたので余計にそう思う。

正直に言うと、藤原さんの演じた役は、ゲイというより、「ちょっとIQの低い半分OCD」という設定なんじゃないかとさえ思う。そう思って観ていて、「ああ、彼を好きなんだな」と思わせるあたりは、余計な前宣伝は要らなかったね。ここで役名をチェック。舞台では相手の名前を呼び合う事はなかったように思うので、役名を覚えているのは「ミス・ダーリン」だけだ、、、あ、解った。藤原竜也=ジャーン、山本裕典=キームね。

山本さんの演じたキームのほうがキャラクターとしては解りやすい。長い間ず〜っと倉庫の中で昼も夜も働きながら一緒に生活していたこの二人に転換期が訪れるのだが、この二人をかき回すことになるミス・ダーリンがこれまた難しい役だ。中村ゆりさんは初めて観たけれどミス・ダーリンのいろんな側面を演じ分けて見せていた。でも、その切り替えが唐突で、なんでそういう顔に急になるのか理解しきれない。きっと演じている役者には意図があるのだろうけれど一度しか観ない観客には一発で解らない、、、というもどかしさ。

観終わってプログラムで補足しようと思って高いな、と思いつつ購入した。ちなみにロンドンで芝居のプログラムは600円前後だ。プログラムにはその芝居が書かれた時代的・社会的背景とか、作者の意図とか、それが及ぼした影響とか、芝居を理解する要素が沢山書かれていて、観た後に読むと参考になって面白い。出演者の紹介は略歴やキャリアの代表作を羅列するだけ、というのが普通。でもこのプログラム、読む価値があったと思えたのは演出の栗山民也さんのページと藤原・木場両氏の対談くらいだ。(この対談も、このプログラムでじゃなくてもよかったかも。)これでこのお値段はちょっと驚き、、、

時代的に少し古いのかと思ったけれど、90年代の作品なので、社会的背景は少し違うのだろう。韓国の労働階級が倉庫で寝泊まりしながら何年も箱を積んで並べるだけの仕事を一日中しているとは、、、、思えないよね?? 嫌だ嫌だと言いながら結局10年以上も倉庫にいたキームが最期に自分の生活を変える決心をするのも、現代的感覚だと「そんな結婚いつまで続くんだよ??」とツッコミたくなるのだけれど、ちょっと現実とはちがう状況に設定することでこの芝居に奥の深さを与えているのは良く解る。

やっぱりこの芝居は創る側にとって面白い本だな、という事。観ていて「これ、台本で読みたいな」と思ってしまった。でも観る側は2時間弱の一回だけ。今一つ、「こだわり」が見えてこないもどかしさが残ってしまった。テンポもあまり変化がないので時差ぼけの身としては途中で眠くなってしまった。もう少し速いテンポで回せるシーンもあったと思うのだけど、、、が多い、、、持たせられない間は眠くなる。その点ではやっぱり藤原竜也という役者は間を持たせて引き付ける力がある。これはやっぱり天性のものかな。

役者は皆さん良かった。木場さんの役はミス・ダーリンよりも「外からの侵入者」というインパクトがあった。チームとしては良いんだけど、なんだろう、、、やっぱりこだわりなのかなあ、、?芝居っていうのは観る人の感想や思いは皆違うのだから、とにかく舞台から「おれたちの芝居はこれだ〜!」っていうこだわりが見えてくれば良い悪い、好き嫌いの判断ができるのだけれど、そのこだわり感が弱いというのが印象かなあ〜、、。そういう意味で、やっぱり蜷川幸雄という演出家はこだわりをきちんと見せて、役者にもそれを要求する人だったんだなと改めて思う。

面白くないとは言わない。結構深い本だし。全く違う舞台にもなりそうだし。でもこれで「完成版」なの、、?という印象。なんとなくまだ終わっていない不思議な感じ。いや、もしかしてそれが狙いなのか・・・


Hello Tokyo!!


着いた着いた、、、、

私が日本に行く前日になって、なんと同僚のM嬢が肺炎で入院してしまって、大慌てのボスを尻目にやってまいりました日本。 BA(ブリティッシュエアウェイズ)は去年同様まあまあ、、、でもね、12時間のフライトで2回の食事が両方ともチョイスが無かったのはちょっとね〜〜。食事のメインは数に限りがあるのは解るけど、バランス良く勧めるとか、配る順番を変えるとかできないのかしらね。2度の食事を両方とも「ありません」って言われてた人達、気の毒だったよ。(私は両方とも欲しかったほうが残ってたんだけどね

2日前には台風情報が気になってて、丁度着くときに関東地方に来ないといいなあと思っていたのだが、どうやらそれは大丈夫だった。まだ暑いね〜東京は、、、、以前のヴァージン便よりも早い時間にしかも羽田に着くので、実家までの道のりが早いこと。モノレールとタクシーで30分程で家に着けるのは有難い。

朝着いたらまず行動。とはいってもなにせ徹夜状態だから遠出は無理だ。初日はお昼過ぎからネイルと、その後にはマッサージの予約をあらかじめ入れておいた。電車に乗って行くのはきついので、歩いて行かれる所。ネイルの間はまだよかったけれど、さすがに足つぼマッサージとボディーマッサージの時には半分意識が遠のきそうになった、、、「寝ちゃいそうなので強めにお願いします」と言ったら、足つぼはかなり痛くやってくれた

今回は機内で2時間ほどウトウトしたし、12時間が割と楽に過ぎたので夜まで寝ないでいられたら、、と思うもののやっぱり頭の回転はかなりスローダウンしている。ヒルズでネイルをやってもらって歩いているとこんなものが

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ん、、、?ロンドンバスだ。頭が混乱してるのか、、?いや、良く見るとこれは旧型のルートマスター。こんなところにも来ていたんだね〜と思わず目を細める。直前まで仕事が大変だったし、バタバタと出てきたので実感がまだあまりない。去年の今頃と東京の記憶が繋がっているのもあって、1年経ったという感覚がないんだよね。もう毎年の事なのだけれど、このロンドンと東京の時間差・距離感というのはなんとも説明できない不思議な感覚だ。

さてここから二日目。
今日はこれから髪を切ってもらって、友人と初日ランチ。夕方には整体に。昨日足を中心にほぐしてもらったから、今日の整体で体を調正できたら後が楽になるかな。

今回は観劇が1本、映画は友人たちのお薦め候補から邦画を2本。本当は1泊独り旅で金沢にでも、、と思っていたのだけれど、ごたごたしているうちに手配しないで来てしまった。またにするかな。







目が四角、、、


なんと!一ヶ月飛ばしてる、、、その間に今年の里帰りまであと2週間になった
この夏はなんだかテレビやネット観まくりで、ブログをすっかり放置していた。っていうか、時間が足りないよ、、、仕事終わって夕飯食べて片付けたら大抵9時頃、ちょうどオリンピック・パラリンピックが始まるから(イギリスの夜がリオのお昼過ぎ)思わず観てしまう。他にも録画しておいた番組に追いつくだけでも夜は終わってしまう・・・

いや〜〜、RioはオリンピックもパラリンピックもTeam GBは大活躍で、ロシアのドーピング問題が影響していたとはいえ、どちらの大会でもメダル獲得テーブルで2位という快挙! 来月、メダリスト達の凱旋パレードがあるそうだけれど、なんと!私は日本滞在の最後の日という事でこっちにいられないのが残念・・・・

この夏は日本のドラマも私としては好きな役者の当たりクールで、結局「真田丸」と「遺産相続弁護士・柿崎真一」「そして誰もいなくなった」後半でWOWOWが放映した「賢者の愛」を観ていた。 
こんな感じで英語・日本語でテレビやネットを観ていたら、毎日夜中の2時過ぎになってしまうのだから、ブログを書く暇はほんと、ありませんでしたわ・・・・まさに「目が四角」状態で睡眠不足の身体を引きずって仕事に行くのが精一杯、、、

日本のドラマ、、凄く面白い!と思って観ていたか、というと少し違うけれど、いや、「真田丸」は面白いよ!(これはやっぱり脚本の三谷幸喜さんの筆力と役者一人一人への愛情がものをいってる)藤原竜也、三上博史両氏が同じクールに出てる事って滅多にないからね。

そして誰もいなくなった」は最初の回で、全く先が読めなかったから、どうなって行くのだろう??と思ったけれど、藤原さんがしっかり芝居しているので安心した・・・・
それにしてもどうなったのが釈然としない部分もあったよね。馬場さんはもしかしてエイジの父親か、、?なんて思ったりもしてたのだけれど、結局車ごと海で死んだ、という事でいいのか、、、??
このドラマの撮影中に蜷川さんが亡くなって、何年も前からその時」が来てしまった時の役者・藤原竜也を心配していたのだけれど、ブレていなかった。それが観たかったんだ。10月には蜷川さんがいなくなって最初の舞台。丁度里帰り中だから観に行かれる。頑張れ!!

深夜枠だという「柿崎、、、」はまあ娯楽作品という事で、力を抜いて観た。はっちゃけた三上さん、久しぶりだ。夏の夜に一話、怪演炸裂の回があったけれど、やっぱり好きだな〜三上博史という役者!前に観た「明日ママがいない」も凄く良かったし、WOWOWの「贖罪の奏鳴曲」でも思ったのだけれど、若い頃の三上さんは痛みをそのままナイフの切っ先のように表現していたけれど、最近は痛みを抱えて時を重ねて来た、その時間を感じさせる演技になったと思う。やっぱり三上さんももう50代だもんなあ〜〜と思ってしまう。(見た目、全然そうは見えないけれど)痛みを知っている優しさ、みたいなものが表現できる年代になったんだね・・・

実は連日寝不足の原因のひとつは、もう一人、しばらく忘れていた(?)田辺誠一さんを改めて観ていたのもある。「賢者の愛」で、あれ?、、と思ったのだ。今までけっこうあちらこちらで観ていたのに、なんだかこの15年くらいなんとなく観てしまっていた。彼の事は役者としてよりも、私が初めてiMacを購入した頃(2000年になる頃)、もう既にデジタルな事には先駆けしていた人なので、当時、短編映画を監督として撮ったりしていた頃にちょくちょく彼のサイトをのぞいたりしていた。役者としてはやっぱり第一印象はガラスの仮面=紫の薔薇の人・速水真澄だった。でも映画の「ハッシュ」やマンガチックなドラマでサイコな役をやってたりしたなあ〜と思って、ちょっとネットで探してみた。(このサイコな役をやった「サイコメトラー」で、後に奥様になる大塚寧々さんに「君は僕のものだ!」と言ってるのが凄い)

元モデルで役者になった俳優といえば、竹野内豊さんもそうだし、大沢たかおさんとかいるけれど、この人が一番「役者」なんじゃないだろうか、、、と思ってちょっと探してみると、そうだ、この人も蜷川さんの舞台に何本か出ていたんだよね。最初に観たガラスの仮面から3−4年の間に凄く演技が変わってる。コメディータッチのものも、ちょっとニヒルでサイコな役もちゃんと演じている。最近は画伯としての地位も固めた事だし、ご本人のふんわりした部分と、コミカルな感性と、そして本来の自分とは違うかもしれない役を躊躇なく演じる術を持っていると思う。 「賢者の愛」で思った。田辺誠一さんにはもっと文芸作品のようなものをやって欲しいなあ〜情緒っていうのかな、そういうものが表現できる人なんじゃないだろうか・・・次のクールでは市民相談員でキレる役をやるらしい。楽しみ。

そして気がつけば、日本行きまであと2週間!!ひたすらこの里帰りを楽しみに1年間働いて来たんだよ、、、後少し、もう少しだ!!10月に入ればまたスケートのシーズンになるし、F1のレースもあとちょっとだし、労働党の党首選も投票が終わって週末には決まるし、来年になったいよいよBrexitが本格化するだろうし、、、あ〜あ、やっぱりあれこれあれこれと忙しい毎日なのだよね・・・

 

夏の夜の大道芸=「三文オペラ」


時差の関係で寝不足になりがちなリオ五輪も終わった〜〜。前回のロンドンからもう4年も経ったという事が信じられない。連日寝不足になりながら(日本はもっと大変だった?)も、チラチラといろんな競技を観た。今回のチームGBは、メダルテーブルでなんと 中国を抜いて2位

オリンピックってやっぱりその国の活躍選手を追いかけるので、日本選手達の活躍がなかなか観られなかったけれど、英国もメダルに関わった体操やテニス、陸上では日本の選手が観られた。今までいちどもちゃんと 観た事がなかったフィールドホッケーも初めて観たし。(イギリスが金)

さて、夏に芝居を観に行くのが楽しみなのは、ナショナルシアター(NT)。テムス沿いのサウスバンクになるNTだと幕間の時間にもまだ明るくて、テラスからテムズ沿いのロンドンが見渡せる。
今回は久しぶりの「三文オペラ」。

三文オペラは数年前に日本で宮本亜門氏演出の三上博史さんのヴァージョンを観て以来。ロンドンで最期に観たのはえ〜っと、、、94年、もう12年前かあ〜〜!!実はこの時のDonmar Warehouse のヴァージョンがとっても好きで、オリジナルキャストのCDもダウンロードしてよく聞いていたので、すっかり歌詞をこのヴァージョン で覚えていたのだけれど、実は「三文オペラ」の原語はドイツ語なので、英語での上演もプロダクションによって訳が違う。私が耳慣れている94年版はかなりストレートでちょっとお下品な部分もあるのだけれど、今回のはもうちょっとソフトで解り易くて、この演出に合っていた。

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全体のイメージとしては1920年代の大道芸という感じ。幕開けはブラスを中心にしたミュージシャン達が舞台の上で大道芸のように奏でるOvertureで始まる。役者とミュージシャンが入り交じっていて全体でのパフォーマンスという創りはなかなか良い。この戯曲のドイツでの初演は1928年なので、考えてみればこの空気が巧くはまるのも当然か。舞台装置もパネルや骨組みを巧く使って、完全に奇麗な絵としては仕上がっていない感があって、それが結構良い。NTに4つある劇場の中でも、このTheatre Olivierは舞台全体を2重に回せる装置があるのが特徴。それを巧く使っている
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こういう空気というか、匂いって結構好きだなあ。幕開けで言っているとおり、これはたかだか3文のCheapな芝居。ちなみに英語でCheapというのはただ値段が安いという意味だけでなく、質も安っぽいという意味合いがある安かろう悪かろう、がcheapなのだ。質が良いものが特別価格で安くなっている場合は、「It's cheap!」とは言わない方が良い。

日本語訳だとメッキー・メッサーだけれど、この名前、英語版ではあくまでも三文オペラのオリジナル=Begger's Operaのキャラクター、Macheath(マックヒース)で通っている。実はこの舞台、あまりマックが目立たない。というと語弊があるけれど、マック独りが主役という創りじゃないのだ。あくまでもざわついた大道芸、マック役はその中の一人。そしてこの役者がこのイメージには良いんだけど、私としてはマックにはもっとワルの色気が合って欲しいのだが・・・・魅力はあるんだけど、セクシーさがちょっと足りない?、、、、対して、色気があったのはタイガーブラウン。軍隊仲間だったマックになんとか情をかけてやりたいという男心が垣間見えて良かったなあ。

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今回のポリーはちょっとお固い秘書みたいな感じで、ピーチャムの娘としては堅物な感じ。でも本来の堅物が恋をすると突っ走っちゃうんだよね、、、、2幕での女二人の対決=ポリーとルーシーの歌合戦は、黒人女優(ルーシー)の大声量とポリーの高ソプラノで、拍手を取っていた。
キャストを見て気がついたのは、12年前に観たヴァージョンでポリー役をやっていた人が今回の舞台でジェニーを演じていた事。CDで聞いていたポリーでの声より12年経って、ぐっと大人な深みがあった。
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そういえば、前回日本で観たときの感想をもう一度読み返してみたけれど(こちら)、やっぱりどうしても日本人がやると匂ってくるようなセクシー感をなかなか出せないんだよね。だから亜門さんのあのブリブリなポリーやキティーちゃんの演出がとても日本っぽくて成り立っていたっけ。
映画、舞台でこの三文オペラも4−5回観たかな。いつも楽しみだけれど、この舞台も面白かったよ。1回休憩の3時間。個人的にはやっぱり12年前のTom Hollanderのマックに軍配が上がってしまうかなあ〜〜。これは歌唱力が大きいかも。セクシーなワルの魅力があったしね

オリンピックが終わって、次はパラリンピック。そうしたら夏も終わるなあ〜〜〜





 

5p対決 ー スーパーの有料袋


久しぶりでイギリス生活での話題を書いてみようか、、
以前は無料だったスーパーの袋が去年の秋からの法律で有料になった。大型店では一袋につき5ペンスがチャージされる事になり、以来、使い回しの袋を常時バッグに入れている。大型店の定義は従業員が250名以上いる企業が対象で、角のニュースエージェントなんかは今でも無料でくれるけれど、いわゆる「名のあるスーパー」は軒並み有料となった。 

最低で5pだけれど、各スーパーは大きさや強さによって5pから20pまで揃えていて、家族で1週間分の買い物をする人は丈夫で持ち易い袋を追加料金で買っている。私の場合は買い物の量や重さからいっても5Pのもので充分なのだが、それでもたまに重くなると持ち歩いている袋では足りずに買い足す事もある。

このスーパーの袋、一口に5Pといっても店によってその袋の質にはかなりの違いがあるように思う。面白いのは、格安スーパーの袋の方が、高級指向の店のものよりずっと丈夫で何度も使えたりするのだ。値段が安い上に袋も何度も使えるというのは嬉しい限り

ちょっとランク付けしてみると、中流階級をターゲットにしているWaitrose、M&S, Sainsbury's の中で、私が一番利用するのはWaitrose
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タウンセンターだけでなく職場の間の前にも小さな支店があるので一番利用する。クレジットカードも作ったし、割引がされるメンバースカードもあるので利用度は一番高い。メインの食料はここで調達する率が一番高いのだけれど、野菜はなんだか種類も少なくて質もイマイチ。それより実はここのバッグが一番弱くて薄くて、一度使ったら後はゴミ出しに使うくらいしか手が無いのだ。ペラペラだから、箱入りのもの(パイとかピザとか)を入れていると、角が切れてしまう事も・・・

労働階級スーパーのTesco, Morrionsは、Waitroseのものだけでは飽きてしまうので、特に職場近くの大型のMorrisonsはよく利用する。店舗が広くてなんでもあるけれどやっぱり野菜の質が今ひとつ。それでもお値段はWaitroseより少しお安いし、ちょっと珍しいものもある。(缶のSapporoビールとか)このMorrisons とTescoの袋はまあ5Pとしては丁度良いといったところか、、、2-3度使ってゴミ入れに。Tesco のカードはBAのマイレージになるので使いたいのだけれど、ちょっと場所が悪い。ショッピングセンターの中じゃないので、わざわざTescoに行くために方向をかえなくちゃいけないので、どうしても利用頻度が下がってしまう、、、

ドイツ系のスーパーで今一番人気なのがAldiLidlという二つのスーパー。よく比較されてライバルと呼ばれるこの二つは他と比べると格安のお値段で質も結構良いのでイギリスで人気だ。うちの近くにもLidlがあって、かなり良いお野菜が並び、店内ベーカリーで焼かれているパン類も豊富。ここのパンを買いに仕事が終わって駆けつける。何せすべてが他と比べると格段に安い。同じメーカーの同じ商品なのに、、だ。そしてここのバッグは星4つクラス!少し大きめだし、丈夫なので何度も使える。
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LidlとAldiに共通しているのはドイツ系というだけでなく、店内がなんとなく少し暗い。余計な飾りや華やかさを一切省いてその分商品が安い、という印象だ。初めはなんだか陰気な感じがして違和感だったのだけれど、慣れてみれば別に店内の雰囲気なんてどうでも良いという事に気づく。ただ、品揃えはWaitroseやMorrisons と少し違う。「いつものあれ」が無かったりするので、ここだけで買い物の全てを済ませるという事はあまりない。まずここで買えるものを買って、あとは他の店で揃える、という事になる。

さて、5pバッグの大賞は、なんといってもここでしょう。Sainsbury's。中流志向のスーパーで、大型店は本当に品揃えが豊富で海苔やお味噌、えのきやじめじ、練り梅干しなんかもあるのだけれど、残念ながら今の家からはちょっと不便。でも今年の春に家から5分の小型のスーパーが店を閉めた後に、Sainsbury'sのコンビニ版がオープンした。小さいけれど、「ちょっとあれが無い」という時に便利だし、家からは一番近いので、しょっちゅうではないけれど、買い足しが必要な時やタウンセンターまで歩きたく無いときに利用している。
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ここの5pバッグは他店の7P~10Pバッグに至適するくらいに丈夫で大きさもたっぷり。しかも横開きではないのでスマートに持ち易い。いかにもスーパーのバッグですという感じがしないので、一度この店に行くと袋をずっとバッグに入れて持ち歩くようになった。

今思うと、実は私が初めてロンドンに来た頃もスーパーのバッグは有料だった気がする。それがある時期から無料になって、それが当然と思っていたけれど、また時代は変わったという事か。袋はいつも最終的にはゴミ捨てに使ったいたけれど、確かに大量に残ってしまっていたのが、最近は無駄がない。

もちろんこちらでは、レジで他の店の袋を取り出しても全く意に介さないばかりか、見れば隣の人も同じ袋を出してたりして、、、Waitroseのレジで隣に並んだ人と「Sainsubury'sの袋が一番よね」なんて会話もよくする

小さな事のようでも毎日の買い物となるとあれこれ番付したくなってしまうのだ。

 

どんどん出てくる=The truth


連日Brexitで大騒ぎな中、一転二転して無事に新しい首相が誕生した。サッチャー氏以来の女性首相の誕生だ。Brexit勝利の時には、真っ先に首相候補として元ロンドン市長で離脱派を率いたジョンソン氏が上がっていたのに、 親友官僚の裏切りにあって出馬を断念。ところが新内閣に「外務大臣」として就任するというドラマさながらの展開だった。本来は新首相が決まるのは10月と見込まれていたのが、首相選に残ったのがメイ女史だけ=そのまま決定、という事で、あっという間にキャメロン首相は10番地から引っ越す羽目に・・・・ニースのテロ、トルコの反逆劇と、メディアはまさに大忙し

政治はさておいて、レビューで絶賛されているコメディーを観て来た。「The Truth
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嘘をつくのと本当の事を言わないのは違う、なんてよく言うけれど、今回観た芝居は、「真実を話そうかどうしようか?」から 始まって、実は知らなかった事がどんどん吐き出されてくる、、というもの。
不倫をしているカップル。実は旦那同士は親友という事で、彼女の方は「いつまでもコソコソ会わなきゃならないのはいやだから、私たちの事を話そうか」と言い出したから、男は大慌て、、、という所から始まる。 

登場人物は2カップルの4人。不倫カップルはアリスとミシェルで、アリスの夫=ポールとミシェルは長年の親友。女医のアリスとビジネスに忙しいミシェルは、いつもミシェルのビジネスミーティングの合間にホテルで抱き合うという関係をもう数年続けているのだが、そんな刹那な関係に疲れ気味のアリスが、「もっと二人の時間を持ちたいわ、旅行にでも行かない?いっその事ポールとローランス(ミシェルの妻」に私たちの事を打ち明けない?」と言い出したものだから、ミシェルは仰天。とりあえず次のミーティングを「具合が悪い」とキャンセルしてアリスと午後いっぱい過ごした後、家に戻ってみるとミーティングに参加しなかった事が妻にバレている、、!思いつく知恵を振り絞って取り繕ったものの、妻は実際には「もっと知っている」様子・・・ 

お互いにパートナーに嘘をついて週末の夜を一緒に過ごそうと出かけて来たものの、家からかかってきた電話で話すうち、嘘がバレないかと肝を冷やす羽目になる。誰がどこまで事実を知っているのか、知っているのに知らない振りをしているのか、自分の撒いた種なのに、状況が変わるにつれて逆ギレするミシェルと、実は虎視眈々と相手に逆襲する機会を待っていたかのようなポール。一言の台詞で立場が一転する、という連続で、ちょっと恐い爆笑コメディーになっている

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脚本はフランスで大人気らしい若手のフローリアン・ゼラー。まだ30代半ばだ。そして翻訳にはクリストファー・ハンプトン。 フランス作家のハンプトン訳で似たようなタイプの芝居と言えば、何年か前に観た「God of Carnage」がある。会話していくうちに状況が変わって怪しんだり逆ギレしたり、という展開も良く似ている。展開によって弱気になったり勝者になったり、実は裏切られていたり、真実=The Truthが出てくる度に立場が逆転していく、という作りはハロルド・ピンターの作品にも近いものがある。

普段は女医としてキビキビと仕事しているアリスが、二人の時には「もっと甘えたい女」になったり、一見やり手のビジネスマンで女や妻には口が巧いミシェルが、嘘がバレているのでは、、と思い出した途端にみっともないくらいに慌てたり怒り出したりするのが見事に面白い。対照的に、ポールは今は失業中でちょっと冴えない感じだけれど、実は長年の金融マンとしてのキャリアと落ち着きがあり、口には出さないけれどじっくり状況を見据えている感じがある。ミシェルの妻のローランスも良妻賢母タイプでありながら、「実は知っていて知らぬ振り」をしているような、本音を隠しているタイプだ。

アリスとミシェル、そしてポールとローランスという陽と陰のような対照的なカップル、、、いや、本来のカップルはアリスとポール、ミシェルとローランスなのだが・・・・

会話はどんどん真実を表し、最期にはどうやらアリスとミシェルの事は双方のパートナーはもうずっと前から知っていて、それどころかポールとローランスも不倫関係にあった、、 毎週のテニスで何年もずっとポールに勝ち続けていたミシェルだけれど、どうやらそれもポールがわざと負け続けていたのかも、、??まさに「真実や如何に、、?」という感じの終わり方だ。

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最期は、どうやらポールがスウェーデンで新しい仕事に就く事になったようで、「これで不倫もおしまいだ、また二人でやり直そう」と妻を抱きしめるミシェルだけれど、ローランスの顔は複雑。「ポールとの関係なんて無かったわ!」と堂々と夫に言い切ったものの、その顔は明らかにポールが遠くへ行ってしまう事のショックと、そして本当にこれからこの夫と幸せにやっていけるのか、という疑問と、夫の言葉を信じていいのかという迷いと、、、、見事に複雑な表情を見せて幕が下りる

休憩無しの2時間弱という芝居が私は好きだ。台詞の展開でついていける丁度良い長さ。才能のある若い作家がどんどん活躍してくれるのは本当に楽しみだ。これから時代を超えて何度でも上演されていくような新しい作品の一つになるといいね。 
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