見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。


BBCがまたも素晴らしく見応えのある番組を創ってくれましたよ!!
少し前からアントニー•ホプキンズのリア王の宣伝をしていたので、これは観なければ!と録画しておいた。

まずチームが素晴らしい。リアにアントニー•ホプキンズ、長女のゴネリルにエマ•トンプソン、次女のリーガンはエミリー•ワトソン、とまさに実力派揃い。おまけに脇を固めるグロスターに名ベテラン脇役のジム•ブロードベント、ケント役にはこれまたお馴染みのジム•カーター、そして何とエドガー役には「シャーロック」でのモリアーティー役の怪演が大インパクトだったアンドリュー•スコットという豪華顔ぶれ。

テレビ用脚本と演出はリチャード•エアー氏で、今回のヴァージョンはテレビドラマらしく2時間にまとめられている。シェイクスピアは舞台作品でも演出によって様々だ。現代を設定にしたものも多いけれど、やっぱりオリジナルのセリフが持つ古典のリズムを壊さないように設定を変えるのは演出家の腕次第だ。
背景は現代そのままで、ロンドンの夜景からロンドン塔=軍の司令部にカメラが移り、リアを取り巻く兵士たちも迷彩服にベレーで軍靴を響かせている。

リア王というと、領地を分け与える娘達に「自分を喜ばせる賛辞の言葉をより上手く言えたものから領地をやろう」と言われて、お世辞タラタラの挙句に後で父親を見捨てる上二人の娘と、お世辞を言えずに父を怒らせて勘当されてしまった末娘の真の愛情、みたいな部分が先行するけれど、この芝居はそれだけではない。兄を陥れてのし上がろうとする野心家のエドモンドは、結局リアの上の娘二人とも両天秤にかけるという悪党キャラだ。そして弟に陥れられた兄のエドガーは気がふれた男のふりをしてリアと出会い、また後には目の言えなくなった父親と再会する。

そう言えば、80年代の黒澤明監督の作品「乱」はこのリア王をモチーフにして、イギリスでも大絶賛された。私がロンドンの映画館で観たときも、終わりに拍手が沸き起こって、「映画館で拍手」というのは初めてだったのでびっくりした。

今回はシェイクスピアもリア王も知らない現代の若者がたまたまテレビを付けたらドラマをやっていたので観た、という流れでも十分楽しめるドラマになっている。老いて少しボケ始めた独裁的なおじいちゃんを当てはめても良い。平気で親を見捨てる家庭の絆の薄さ、兄弟でありながら兄を蹴落として自分を引き上げてもらおうという身勝手な若者、それらの構図は本当に何百年経っても変わらないのだ。改めて、シェイクスピアという人の人間を観察して描き出す筆の力は凄い、と痛感する。 

それにしても80歳になったホプキンズ氏の重厚な演技の素晴らしいこと。凛と響く声も鋭い眼力も健在だ。重いだけでなく、コーディリアと和解するあたりはそても柔らかく、 狂いかけて、スーパーのカートにゴミを山積みにして引き廻すあたりの力を抜いた演技も的確だ。

端折っているシーンもあったのだけれど、観ていてほとんど気にならなかった。(エドガーとグロスターのシーンがもう少し欲しかったけど)グロスターの目をくり抜くシーンは本当に目を覆いたくなるようなリアリティーがあり、エドモンドを挟んでのゴネリルとリーガンのビッチな火花のちらし合いもさすがはベテラン女優お二人。

まず、ホプキンズ氏の年齢を考えたら、もうこんなキャストでこんなドラマって作れないんじゃないか、、とさえ思ってしまった。2−3年前にやっぱりテレビ版で放映された「The Dresser」というドラマで、イアン•マッケルンとアントニー•ホプキンスがダブル主演していた時もそう思って、ドラマの質の高さに感動したのだけれど、、、、偶然か、今年の夏からマッケルン氏も舞台でリア王をやる。彼も79歳だ。

考えてみたら、私がずっと尊敬しているイギリスの名優達はみんなもう80代になっている、、、機会があるうちに是非観ておかなくては。

 


今回のホリデーのおまけ。

泊まったアパートはPuerto del Carmenというリゾートのどちらかというとビーチよりも旧市街(Old Town)に近い所を選んだ。海沿いのプロムナードというのは実はどこへ行っても同じで、延々とビーチに沿って遊歩道に面したショップやバー・レストランが並んでいる。この光景はこれだけだと、もうどこのリゾート地なのか、ギリシャなのか、トルコなのか、イタリアなのか、スペインなのかも判らないほど同じと言ってもいい。レストランの前では客引きのようにお兄さんが立っていて、 いちいち「Hello」とか言ってくるのもウザい。特にうちの彼はこの声かけが大嫌いなので、5分も歩く頃にはキレる事間違いなしなのだ。

だから、地元の人やスペイン本土、あるいはイギリス・アイルランドから移住している人達が普通に生活しているエリアの方が面白いし、カフェやレストランも20年以上ファミリーでやってるようなところが多い。それにしてもアイルランド人が多いのにびっくり。アイリッシュのバーもたくさんあった。

朝食に入ったカフェバーの棚にあった電灯に、何だか見慣れた感じのする絵がプリントされていたので よく見たら東京の街だった。
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よーく近づいてみると、うん、新宿だ。「これ、東京だね、私は東京生まれですよ」と言ったら、カウンターにいたお兄さんが、「日本に行くのが僕の夢なんだ!今ここで働いてるのも、日本に行く為だよ」と目を輝かせて力説する。アフリカ大陸に近いこんな島のバーで、懐かしい新宿通りがプリントされたスタンドランプに出会うとはね。

泊まったアパートは良いサイズのリビングに小さなキッチンが付いていて広めのバルコニー。ベッドルームはシングルが2つで、私としては有り難い。というのも、ホリデーになると彼は11時前には適度に酔っ払って寝てしまう事が多いので、ダブルだと後から寝るときに起こさないようにするのが面倒なのだ。私達のアパートは3階で、バルコニーからは海も少し見える。そしてエレベーターがこれ。

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なぜかあっちゃこっちゃ向いてるボタン達。でもちゃんと機能してるからご愛嬌。

海沿いのリゾート地とは違った、内地の小さな村でちょっと訪れるのに良い所といえば、Teguiseという街(いや、村かな)ここは毎週日曜日に大きなマーケットが開かれるというので、訪れる人は大抵日曜日に行くのだろう。私たちはドライブがてら、平日に一度立ち寄って見た。なんせ、30ー40分で島の半分はいけるのだから、結果として3回くらい通ったことになる。
水曜日の静かな昼下がりがこちら
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本当にだーれもいない、、、お昼に入ったカフェ・レストランは地元の人達のランチタイムようだった。そして同じ場所が日曜日にはガラッと様変わりする。マーケットに訪れる車やコーチ(観光バス)の為に即席駐車場ができていて、普段はどこでもいつでも止められるのに駐車料金を取ろうとする。で、私たちはそれを無視して裏通りに普通に止めた。日曜日のテギース。
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ちなみにこのテギースには不思議な家があった。最初に通ったときにも目に付いたのだけれど、小さな 博物館かな、、?位に思って通り過ぎていた。
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何の説明もなく、普通に家の庭にぎっしりとこんなものが所狭しと並べられていて、彼は「お墓じゃ無いか?」なんて言ったくらい。マーケットに来た人たちも、興味深げで写真を撮っている。実はここはさるアーティストの家で、単純に「The house of the statues in Teguise」として知られているようだ。それにしても奇妙な感じは否めない、、、、

というわけで、今年も夏のホリデーが終わった。次なるは日本行きの予定を組まなくてはね。本当に一年があっという間だなあ〜〜、、、


 


10日間のホリデーもあっという間に終わってしまった。今回は中5日間は車を借りた。小さな島だからほんとうは3−4日でもよかったのだけれど、レンタカーの値段が4日でも5日でも同じだったので、それならと5日間キープする事にした。 

ところでこの島の日本語表記は「ランサローテ」だという事を発見。島全体が火山だらけのこの島は、18世紀、1773年から6年間にわたり大規模な噴火が相次ぎ、ティマンファヤ国立公園の一帯はまるで別の惑星に来たかのような壮大な光景が広がっている。
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本当に、火星か猿の惑星にでも来たような気分だ。何もない。そして連なる山々は全て天辺が無くなっている。この島の山は高くはなく、一番高い山でも700mも無いのだが、こうもギロチンにかかったような山々が連なっているのは異様な景色だ。
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ティマンファヤでは各自が勝手に歩き回ることはできない。車で来た人も全て駐車場に車を置いてバスに乗り換え、40分ほどかけてバスで一帯を回る。降りることはできないので、写真は全て窓越しに撮ることになるので、反射を抑えるのが一工夫だったけれど、結構良い写真が撮れた。10時をすぎるとツアー団体が押し寄せるというので、私たちは開園の9時を少し回った頃に行ったので、混雑を避けることができた。戻って来た頃には3−4台の観光バスが来ていたので、ラッキーだった。

この島で入場料を払って見たいと思っていたのは、この
ティマンファヤと、もう1つ北のほうにある、ヴェルデス洞窟(Cueva de los Verdes)。7キロも続く溶岩の洞窟のうち、歩いて回れるのは1キロ程。チケットを買うと、これまた勝手には歩けなくて、人数が30人ほどになった時点でガイドさんが連れて行ってくれる。女性のガイドさんはスペイン語と英語で同じ説明を繰り返してくれる。(少し声が掠れていて気の毒だった)
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私は地学は全く苦手で高校で習ったことの少しも覚えていないのですが、、、  いろんな成分を含んだ溶岩は、場所によって違う色を見せている。
歩いて行った先には小さなステージがあり、クラシックコンサートが開かれるのだそうだ。洞窟の中でのコンサートなんて、ちょっと素敵。
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そして「この洞窟で一番の見所」とガイドさんが力を入れた場所がある。「指示するまでは写真を撮らないで私の説明を聞いてね」と言われて付いて行ったところは少し階段を上がって2階に来たような感じ。
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ヴェルデス洞窟で検索すると必ず出てくるこの場所の写真。一見しただけでは判らない秘密がある。本当にガイドさんがその瞬間を見せるまで全く思いもしなかった!!う〜〜ん、、、やっぱり「話さないでね」と言われたのでここはやっぱり教えません!!

車で島中を走っていてもとにかく「何も無い感」がある。もちろん10分も走れば小さな村は見えてくるのだが、なんせ殺伐としている。
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日本でも、子供の頃に浅間山近くの「鬼押出し園」に行った事があるけれど、こんなにも「何にも無い」という感じは広がってなかった気がする。それでもドライヴはとてもしやすい。地図にある道は全て走りやすく舗装されていて、場所によっては本当に見渡す限り私たちだけ、ということも何度もあった。首のない山と殺伐とした溶岩の岩場の続く中をドライヴするのは面白かった。
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運転は地図の読めないうちの彼が、そして左ハンドルに自信は無いが方向感覚は絶対の自信がある私がナビ役での5日間。他のビーチリゾートにもリピートでお昼を食べに行ったりして楽しめた。なにせ、島の端まで走っても1時間もかからないので、本当に地図に乗ってる道は全て制覇したと思う。
こういう場所には来たことがなかった、というのが1番の感想だ。最初に書いた通り、まさに「火星か猿の惑星か」というのが実感!




 


やって来ました、2年前のテネリフェに続いて今回はランザロテ島。
ホリデーフライトは朝早い便が多く、(午後からは折り返しで帰ってくる人達を乗せる)今回も7時に飛ぶとあって、空港へのキャブを4:15に頼んでおいた。まだ暗いうちに家を出て、空港に着くころには朝日が昇り始めた。

それでも空港はホリデーに胸踊らせる人達で一杯だ。セキュリティーだけでたっぷり45分かかったし、、、格安フライトは、飛ぶだけなら安いけれど、連れと隣の席に座るにも別料金がかかる!私達はバカバカしいので、払わずに別々の席に座った。4時間ちょっと位どうって事ないしね。ちなみにスーツケースにも機内持ち込みバッグにも別料金がかかるので、私達はスーツケース1個にまとめて入れてしまった。下着もシャツ類も手洗いするしね。

いつものようにホテルじゃなくアパートメント。トリップアドバイザーではアパートの位置によっていろんなレビューがあったけれど、私達のアパートは、運良く3階でバルコニーからは海も見えるプールサイド側。Wifi も、レセプション周辺しか入らないとの事だったのに、部屋でもきれいに入る。満足!

Puerto del Carmenは昔からのリゾートで、移住しているイギリス人も多い。いや、それよりもあっちもこっちもアイリッシュが多いのが目につくなー。

思ってたより気温は高くなくて、22-23℃が続く。でもやっぱり太陽の強さが全然違う!かなりの強風で息ができない位な時もあるけど、暑すぎるのも体力消費するので、むしろ気持ちが良い。

最初の2日はエリア散策で中5日間で車を借りる。5日も要らなかったかもしれないけれど、4日間と5日間のレンタル料金が同じだったので、あれば便利だし。反対車線の運転は彼に任せて私はナビ専門と言うことで。


写真とホリデー期間のブログは後でまとめてアップします。


久しぶりのマクベス。

実はシェイクスピアの作品の中でもよく知られているのに、舞台で観た事って意外と少ない。2−3回かな、、? 今回はマクベス夫人役のAnne-Marie Duffを観たくて行ってみた。
劇場はNT(ナショナルシアター)の中のOlivier、ここはアンフィシアター=円形舞台なので、とても見易い.。どの席も良席と言える。そして高さ5回建で何層にも回せる最新の舞台機能があり、これをどんな風に使った演出になるかも楽しみだ。
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マクベスのあらすじは比較的シンプル。

舞台はスコットランド。ダンカン王の信頼厚い武将のマクベスは、反乱軍を鎮めて帰途に着く途中、森の中で3人の魔女たちに「未来の予言」を告げられる。「コーダの領主に、そしてやがてスコットランド王になる」と告げられたマクベス。さらに一緒にいた友人のバンクオーにも「お前の子孫がやがて王になる」と予言がされる。半信半疑だったマクベスだが、すぐに自分がコーダの領主に任命されたと知らされると、さらなる予言の成就=王座に野心を抱き始める。
そしてマクベスよりもその予言に執着したのがマクベス夫人だ。王がマクベスの城に泊まった晩、ひるむマクベスを駆り立てて、野心をむき出しにして王の暗殺をそそのかす。そして王を刺し殺た罪の意識におののくマクベスを叱咤激励して後始末の手はずをする。危険を察したダンカン王のの息子、マルコムがイングランドに亡命すると、マクベスは王位に就く。
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しかし王位についても安心できないマクベスは「王を生み出す」と予言されたバンクオーを暗殺し、また、マクベスに疑惑の念を抱いていた貴族のマクダフがイングランドに亡命すると、マクダフの妻子をも暗殺する。不安をぬぐいきれないマクベスは再び森の魔女達にあって、さらなる予言を聞き出すと、「女から生まれたものにマクベスは殺せない」「森が動かなければマクベスは倒されない」と言われ、どちらもありえない事、と安堵する。王の暗殺には冷徹な顔を見せたマクベス夫人だが、やがて罪の意識は彼女を夢遊病にしてしまい、夜な夜な血で汚れた手を洗おうとさまよい歩く。そしてついには自ら命を絶ってしまう。やがてイングランドでダンカン王の王子=マルコムを説得したマクダフは、マクベス討伐の為にイングランドから攻め込む。女から自然な形では生まれなかった=母の腹を蹴破って出てきたというマクダフにマクベスは討たれ、マルコムが次期王として即位する。

マクベスで有名なのが、魔女たちの予言だ。しょっぱなから謎かけのような有名なラインがある。
Fair is foul and faul is fair
これは日本語ではよく「良いは悪いで、悪いは良い」とか「綺麗は汚い、汚いは綺麗」「フェアはファウルでファウルはフェア」と訳されてる。この時にバンクオーに与えられた予言、「王を生む」は、やがて彼の子孫が王女と結婚して世継ぎをもうけることになるのだが、ここでは出てこない。
2度目の予言では
For none of woman born shall harm Macbeth =女から生まれた(自然に)者は誰もマクベスを倒せない

となっているのだが、実はバンクオーは今でいう帝王切開で出てきた、という屁理屈でマクベスを倒す。
そうはいってもあの時代、麻酔も医療技術も無かったのだから、お腹を割いて赤ん坊を取り出すという事は間違いなく母親は死んだのだろう。まさに「母の腹を切り裂いて出てきた」のだ。森が動く=イングランドの護衛軍が木の枝をかぶって前進してきた様子が「森が動く」という光景になる。

ストーリー的には簡単なのだけれど、魔女たちの予言に野心と欲が出て、手を血で染めることになったマクベス夫妻。その後の罪の意識と不安におののく姿がこの芝居の軸なのだけれど、意外と淡々と作られていた。マクベス夫人のAnn-Marie Duffがやっぱりよかったな。殺害の場面では男気がある感じで、その後の夜歩きまでの心情の変化がうまかった。
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今回のマクベスは時代設定的には明確でない。衣装は軍服にブーツで、現代風ではあるけれど、いきなりセットで生首が木の上に吊るし上げられていたり、とちょっと野蛮な中世の雰囲気も出ている。
マクベス役のRoy Kinnearは何処かで見たな、と思ったら、以前「三文オペラ」でマックをやった人だった。

マクベスはそれほど長い芝居ではないけれど、なんとなくあっさりと話が進んだなあ〜と思ってプログラムやレヴューを見てみると、結構削った台詞も多いらしい。ハムレットのように台詞の下まで覚えているわけではないので、見ている時には気づかなかったけど。

オリヴィエ劇場といえば、やっぱりセットと舞台転換がすごく見ものなのだが、今回は何本も高く作られた木に魔女たちが上ったり生首がかかってたりと、高さをよく使っていた。ただ、最終シーン間近、まさに木をかぶった兵士たちが近づいてきて「森が動く」というそのシーン、途中で回転舞台が動かなくなってしまった!

「なんかこのシーン遅いな」と思っていると、舞台監督らしき人が出てきて「申し訳ありません、テクニカルプロブラムで中断します」 と挨拶。こういうハプニングは本当に珍しいので、拍手喝采。アンフィシアターは幕がないので、裏が全部見える。
どうやら手動ではなんとか動くらしく、スタッフやその場に出てない役者も出てきて、手動で舞台を回して無事続行。 滅多にないハプニングに遭遇できました。

ちょっとびっくりしたのが、、「この人もいいな」と思ったマクベス夫人の侍女役のNadia Albinaという 女優さん、右腕が肘までしかない事に途中で気づいた。あれ?と思ってからも、角度で見えないのかな?と思ったのだけれど、確かに右腕の肘から手がない。身体的なハンデをもつ役者が普通の舞台に出ているのを見たのは初めてだったので、これは結構印象に残った。プロフィールをみると、舞台でも映像でもあちこちで活躍している。新鮮だった。

去年日本行きと重なって見られなかったNINAGAWA Macbethがやっぱりみたいな。私がイギリスに来た頃に、ちょうど話題になっていた作品だ。初演は平幹二朗さんと栗原小巻さん、この二人のポスターの絵はよく見たなあ。DVDになってる再演版を買ってみるかな、、、、 


シーズンものだからあまりカテゴリとしてしょっちゅう書いてるわけじゃないけれど、「まやさん、フィギュアスケート、好きなんだ」という声をいただいたので書きますと、私のフィギュア歴ははっきり言って長いです!

子供だったけれど、札幌オリンピックでのジャネット•リン選手やカナダのカレン•マグヌセン選手達の演技に見せられたのがきっかけ。渡部絵美さんがトリプルで苦労していたのも、佐野稔さんが世界選手権で3位になったのも覚えている。佐野さんは容姿が外国選手と張り合える人だったから、エキシビションでのバック転とか、カッコよかったよね。(いま、解説者になってるあのおじさんの事ですよ〜

今でこそYoutubeで探せば本当に40年くらい前のものだって見つかるけれど、以前は録画が命だった。
こっちに来てからは、オリンピックや世界選手権はこちらのテレビでも放映されていたので、トップ選手たちはなんとか把握できた。でもテレビ放映は主に上位選手(最終グループ)だけなので、PCでインターネットができるようになるまでは日本の選手は世界選手権で最終グループに出ている人しか観られなかった
だから日本人選手が男女共3枠で出られるようになってからは、本当に楽しみが増えた。

昔からタイプの違うトップ選手対決というのは必ずあった。羽生選手のコーチをしているブライアン•オーサー氏とカルガリーのメダルを争ったボイタノ選手、「Battle of Brians」と言われたこの二人で、私が応援していたのはオーサー選手の方だった。その後も男子ではヤグディン選手とプルシェンコ選手もそうだったし、ペトレンコ選手とブラウニング選手も全くタイプが違った。男女共、タイプが違うからこそ、毎回表彰台の立ち位置を交代するライバル選手というのは必ずいる

ちなみにわたしのAll time fevouriteステファン・ランビエル選手と高橋大輔 さん!

高橋大輔さんのようなスケーターは日本人では出ないと思っていた。音とリズムの感性が素晴らしくて、ダンサーとして踊れる、そして彼の演技には芝居心がある。何よりも、日本人男子スケーターには無いセクシーさ・色気、これは海外メディアにもアピールできる魅力だ。完璧な演技をした事はむしろ少なかったかもしれない。でもジャンプを跳ばなかったとしてもずっと観ていたいと思った。

ああ、もうこういう表現力のスケーターはしばらく日本からは出ないだろうな」と思った矢先、まだジュニアで注目されていた宇野昌磨選手の存在は嬉しい期待だった。まだ少年と言っていいのに、そこはかとない色気と周りの空気に色を付けるような表現力に目がいった

 高橋選手の引退後、羽生弓弦選手が、どんどん高い技術と最高に美しい完成品のようなスケートで世界の頂点に登って行くのは本当に痛快だった。「これでもか!」というくらい別次元のスケートを見せてくれるのだが、だんだん「おいおい、周りはどうした!?」という気持ちにもなってくる。やっとジン・ボーヤン選手やネイサン・チェン選手が数種類の四回転を武器に参戦してきて、おまけにシニアに上がってからの宇野選手のびっくりするような急成長で、もうこの2−3年での四回転争いは50年に1度の進化だろうと思う

でもやっぱり私の心を一番引き付けるのは宇野昌磨選手だ。美しい完成品のようなスケートをする羽生選手は今世界一だとは思うけれど、宇野選手のスケートは少しいびつでまだ完成されていなくても心に響く。ただ、とてもシャイで弾けるのが苦手な性格だそうで、う〜〜ん、もっと芝居っ気が出せるといいんだけどな、、、振り付けの幅が広がらないと壁になるかな、、?


そういえば、羽生選手のお父様は中学の先生で、宇野選手のお祖父様は画家だそう。
なるほど!教師の息子と芸術家の孫か、、、
なるほど〜〜!すごく納得。二人のスケートの違いそのまま

パトリック・チャン、カロリーナ・コストナー、ハビエル・フェルナンデス、、、ジャンプだけでなく、美しいスケートと深い表現でフィギュアスケートを魅せてくれた選手たちがみんな引退してしまう、、、
すご〜〜く残念!!

技術で押してくる若い世代に混ざって、美しいスケートをしてくれるベテランがいてくれるのはとても重要な事なのだが、なんだか今年は一気にいなくなってしまう感じがする。プロになった人達のアイスショーが最高に楽しそう!

またルールが変わるということで、来季の振り付けはみんな新しいルールブックをひっくり返しての作業になるのだろう。ジャンプの質の高さと演技構成の美しさが重要になるという事で、宇野選手が口にしていた目標とまさに一致しているし、次に何を持ってくるのか、楽しみだわ。もしかしたらこのルール、羽生・宇野両選手にとって、他の選手よりも有利に働くかも、、、と期待したい!








 


綺麗な涙だった、、、

録画しておいたフィギュアの世界選手権を週末に観て、波乱万丈の結果に唸ったり笑ったり頭を抱えたりした今大会。「まさか!」の連続で、でも日本のフィギュアファンにとっては願っても無い結果になったのが嬉しいね。中でも一番目を奪われたのが、フリーの演技後に宇野選手が流していた涙だった。

五輪以降に新調した靴がなじまずに痛みが増してしまったそうだけれど、無理をしないで、、と周りが思いがちな中、「とにかく頑張る、攻めたい」と話していたフリーには、オリンピックと同じ3種類4つの四回転で挑んだのが彼らしい。

跳んでは転び、また跳んでは転んだ。転倒3回、手付き一回、両足着氷1回。それでも諦めずに跳んで、回り続けた。一見ボロボロなのに、なぜか悲壮感はなくて、「この人はまだ諦めていない」ということだけが伝わって来た。それが終盤になって立て続けに3つのコンビネーションを着氷して、壮大なプログラムを滑りきった。3回転んでも、ジャンプでパンクは一度もなかった。だから少しずつでも点数になり、最後の3つのコンビネーションで踏ん張って見せたからこその銀メダルだ。

最後のポーズの直後によろめき、放心したような表情で氷の上を回る。観客席に向き直ってお辞儀をする頃には頬に涙が流れていた。泣いているのではなく、涙が流れていた、と言うのが合っているのだろう。隠そうともせず、拭うこともせず、流れるにまかせてリンクを降りるとコーチの肩に飛び込んでしっかりと抱き合っていた。

リンクを降りる前に頬を伝う涙がテレビに映ったのはアップになった一瞬だったけれど、「うわあ〜、綺麗な涙だ、、、」と思って、演技と一緒に何度も見返してしまった。オリンピックの時の演技よりも繰り返して観たくなってしまう、、、、

試合後のインタビューでも、途中から涙を流していた。それを拭いもせずにそのままインタビュアーをしっかり見ながら答えていた姿に、宇野選手の純粋な強さを感じた。オリンピック後には「天然キャラ」と散々言われるようになっていたけれど、どうして、この人は実は揺るぎないものを芯に持っていると思う。ただ、人の目を気にして言い方を変えたり、自分を誇示しようとはしないだけなのだ。しっかりと言葉を選んで話しているのに、それを違う言い方で広められてしまっているような気がする。

今回のEurosportsでのコメンタリーはサイモン•リードとクリスティーン•ウィタカーの二人が担当。この二人はスポーツジャーナリストで、私が好きなNick&Chris(二人とも元スケーター、ニックはアイスダンス、クリスはシングル)のコンビより、冷静でレポーターという感じ。サイモンは以前にシカゴで宇野選手と接する機会があったような事を以前言っていて、以来、「彼は本当に素晴らしい奴なんだ=(Super kid, Amazing character)」と事あるごとに言っている。フリーの演技後には「彼がこの3年の間に遂げてきた成長は、素晴らしいスケーターであると同時に、素晴らしいキャラクターの持ち主でなければ成し得なかった事です」とコメントしていた。

ちなみに彼は今シーズンのはじめの頃から「宇野選手は足首に故障を抱えている」と何度かコメントしていた。日本サイドでは全く言われていなかったけれど、グランプリシリーズのフランス大会の時も、「足の怪我に加えて病み上がり(インフルエンザ直後)です」って言ってたし、、、、だから「ああ、公には言ってなくても、多少の故障は抱えてるのかな」と思っていた。まあ、トップアスリートなら誰しも多少の事は抱えていて当たり前か、、、、、?今回は「新しい靴が、、、」ということだったけれど、本当にそれだけかどうかは判らないよね。

今回は本当に波乱万丈で、オリンピックに出た選手達は皆んな気持ちとコンディションの調整に苦しんだ様子。ザギトワ選手は可哀想なくらい、後半にジャンプを集中させた最悪のシナリオになってしまった。一度転ぶと音楽に追いつくのがやっとでまだスピードも出きっていないのにまた次のジャンプ、また立ち上がって次に間にあわせる為に焦って曲に追いつき、、、の繰り返しでやっぱりあの詰め込み方じゃ立て直し不可能だわ、、、、来季からまたルールの変更があるようだけれど、今季に皆んないろんな大会を経験したことで、また来年の熾烈な戦いが楽しみだ。

とにかく男女揃って来年の出場3枠を確保できたのは、本当に良かったよね。来年からの日本勢の躍進が本当に楽しみ。女子は激戦になるだろうし、今大会で友野選手は一躍世界から注目される存在になった。アイスダンスの村元・リード組も来年は上位10位を目指すかな。

私がいつも注目するのは「私が好きかどうか」の判断による。羽生選手をはじめ、たくさんの素晴らしい選手達がいる中で、これからを観続けたいのが宇野昌磨だ。外国勢ではデニス•ヴァシリエフス選手が四回転を入れたら点数がジャンプアップするだろうし、コリアダ選手も伸び盛り。カロリーナ•コストナー選手は今季でやっぱり現役引退するんだろうか、、、あんなスケートを見せてくれる人は他にいないからちょっと寂しいね。若い人たちが皆んなお手本にしてくれるといいね。

来シーズンが今から楽しみです!!






 


3月も半ば過ぎたというのに、週末は2日間雪!だった、、、!!
やっと今日は太陽が出て、室内から外を見る限りでは春のような日差しの良いお天気なのだが、、、 実は気温は1度程で風がビュビューと吹き止まない。なんという寒さ!
3月でこんな気候というのは初めてだ。そういえばまだ私が小学生の頃、東京に「3月の大雪」が降った事があったっけ。あの時以来かなあ〜。それでもあの時だってもっと3月初めだったと思うけどね〜

オリンピックも終わって、パラリンピックが始まってるけれど、やっぱりこちらの方は放映が少ない。なぜかいつもテレビをつけると車椅子カーリング。こちらはスウィープは無いのね。

さて、とても評価が高かったので急遽観てきた芝居。「Beginning
パーティーが終わった後、知り合ったばかりの、なんとなく惹かれあった40近い男女が、初めての出会いの会話から少しずつ二人の関係を初めていきそうなところまで、深夜から明け方までの会話劇だ。

出演者はローラとダニーの二人だけだ。ローラのフラットで週末パーティーが終わった所。直接の知り合いではなく、ローラの友人の友達としてパーティーにやってきたダニーは初めて会った彼女に惹かれて、みんなが帰っていくのになんとなく最後まで残ってしまう。壁の時計は夜中の2時半を指している。「タクシーを呼ぼうか」と言うローラと、なんとなくこのまま別れてしまいたくなくて、たわいのない話を続けようとするダニー。
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そしてローラの方も、まだよく知らないダニーに何かを感じて別れがたく思って話し続ける。二人はティーンエイジャーではない。ダニーには別れた妻と娘がおり、ローラにもそれなりの過去があって今は一人でいる。そんな二人がお互いに探りながら、迷いながら、でも何かを始めたくて、ぎこちなく会話を続けていく。若い時のように、「パーティーの勢いでワーっと盛り上がって一夜限りを楽しんで終わり!」と言うようなエネルギーはもうない、、、でも誰かと新しい関係を始めたくて、でもそれが良いのかどうか迷い、踏み込む勇気が絞り出せない。

大人二人のとてもぎこちなくて、とても正直な会話が続く。

ベッドに行かない?
その後は?
一緒に眠るの。
朝になったら?
、、、、朝ごはん食べに行こうか
それから、、、?
、、、、
「じゃあね!」って別れてもう2度と会わないってか?
、、、そうじゃなくて、、、、


もう若くないから、慎重になってしまう。でもお互いに惹かれている。今の波風立たない毎日を変えるのは怖い。そんな葛藤が不器用な会話になり、またはやけっぱちな大胆さになって夜が老けていく。少しずつ自分たちの事を語る中に、普通の30 somethingの人生が垣間見えて、時にユーモラスにそしてシリアスに語り合う。

部屋の時計が4時になる頃、二人はフィッシュフィンガーサンドイッチを食べ、そのまま一緒に眠って明日の朝食を一緒に食べることにする、、、、迷いに迷った会話の後に、やっと見えてきた二人の「始まり=Beginning」
Unknown


とてもデリケートな会話シーンの連続で、二人だけで1時間40分の会話劇を持たせるのは大変だ。最初は「いい大人が何をもたもたやってるんだ、、」と思いながら観ているのだけれど、いや、大人だから勢いで恋愛を始められないのが現実なのだ。過去のこと、今の自分の生活、そしてこれを変えてしまうだろうこれからの事、新しい恋愛を始めたいのに戸惑ってしまう二人。

新しい人に出会ったとき、これから二人がどうなっていくのか、その関係を始める事が正しいのか、すぐには解らないし決められない。どこにでもいる、平凡な普通の男女の心境だ。

場面や状況に展開はないし、ただ部屋の中で話しているだけの設定なので、役者たちの正直な演技だけが頼りだ。でも飽きる事なく、なんとなく「わかるなあ〜」と思いながら時間が過ぎていく。最後には「頑張れ!一歩踏み出せ!」と応援してしまっていた。

今回のAmbassadars Theatreはもしかしたら私は初めてだったかも、、、、?30年以上ロンドンで芝居を観ているというのに、まだ来ていない劇場があったのか、それとも、もうずっと前に来たのを忘れていたか、、、? (実は他にも私が一度も行っていない劇場がこの隣で、66年のロングランを続けるアガサ・クリスティーの「Mouse Trap」をやっているSt. Martins Theatreだ。)

派手さはないけれど、とても共感できる大人の恋愛へのBeginning。小劇場でも良いかもしれないね。スタジオみたいな空間でも良い芝居になるかも。小さな短編小説を読んだような気分にさせられた。
 


もう3月になったというのに、なんと!大雪に見舞われているイギリス、いやヨーロッパ、いや、、実はこの寒波は1月にアメリカを襲い、そのあとアジア北部にも大雪を降らせたやつで、それがヨーロッパにやってきたらしい。イギリスではThe Beast from the East と呼ばれている。ロンドンも数日雪が降り、学校が休校になったり電車が大幅に乱れたりしている。それにしても北のほうはもっと凄かったようで、雪で孤立してしまったり水道管が凍ってしまったりと大変な事になっているらしい

1週間続いたこの寒波も、やっと今日から少しずつ和らいで、ここ数日は気温がマイナス5度くらいだったのがやっと2−3度になって、いや〜〜「暖かい」と思ってしまうのが怖いね。でも今回は前もってかなり警告されていたせいか、混乱というよりは、なんだか静かで、一番雪の多かった2日間はほとんど人も歩いてなかったし道路も空いていた。別の国に来たみたいだったね。明日は雨らしいからこれで雪はほとんどなくなって来週には少し回復するそうだ

それにしても3月だからね〜もっと春らしくてもいいのに、ほんとうに調子が狂ってしまう。

時差でなかなかライヴ感を味わえなかったオリンピックだけど、ユーロスポーツがかなりカバーしてくれていたので、録画で大体見る事が出来た。特に私の観たかったフィギュアも、スノーボードの平野選手やスピードスケートの小平選手の活躍も見られたし、日本でも一気に人気が上がったカーリングも。

カーリングは前回のSochiの時に、イギリスがメダル候補だったので初めて観た。その時は何をやってるのかわからなくて、床掃除に笑っちゃったりしていたのだが、今回はちゃんと観ていて、その面白さがわかりかけた。ボウリングのようなコントロールの投石に、氷の状態と表面を読んでコースを測るあたりはゴルフのようだし、石をどこへ投げてどう弾くか、という頭脳戦はスヌーカーのようだ。

日本チームの活躍は本当に嬉しかったし、日本でも「そだねーJapan」 が大人気になった様子

そして何と言ってもフィギュアですよ!! 男子の金・銀は本当に嬉しかったよね。実は私が「こうだといいな」と思った通りの表彰台になった。私としては羽生選手よりも宇野選手の方が好きなタイプのスケーターなのだけれど、やっぱり今回は66年ぶりのBack to backの金メダル目指して欲しかったし、彼ならやるだろうと期待していた。フェルナンデス選手の今季のプログラムはSPもFPもとても好きなので、 メダルを取って欲しいと思っていた。チャップリンとドンキホーテはまさに彼にぴったり!!

メディアにその不思議ぶりを暴露してしまった宇野選手も、世界選手権で今季のプログラムを完成させてくれると嬉しいな。シーズン直前にアイスショーで初めて今季のSPを披露した時は、三拍子に体のリズムが合ってなくて「うわ〜、三拍子、大丈夫か!?」と思ったのだけれど、どんどん消化していったね。この人は体得したら消化するまでが早いんだと思った。 

そうそう、今年のザギトワ選手のフリーの衣装、実は4年前のシーズンで当時14才だった メドべデワ選手が着ていたコスチュームだという事を発見。
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鬼コーチと呼ばれるトゥトベリゼ女史 は次々と若手のスケーター達を育成している。リプニツカヤ、メドヴェデワ、そしてザギトワ、さらにまだジュニアの世代の中には練習で既に4回転を飛んでいる子達もいるらしい。ザギトワ選手の今季は素晴らしかったけれど、去年から身体の成長がすごいなあ、2−3年のうちに彼女も体重増加に苦しめれれるんじゃないだろうか、リプニツカヤ選手みたいに、、?でもそうしたらまた次の選手が出てくるからいいのかな?う〜〜ん、どうなんだろうね。工場生産みたいな感じもするなあ〜〜〜

とりあえずまだ世界選手権がある。出ない人もいるんだろうけれど、(オリンピックにピークを持ってくると、燃え尽きちゃうんだね) チャンピオンになりたいなら出た者が勝ち。もう一戦、頑張って欲しいな。


不条理劇」と言う分野にサミュエル•ベケットの「ゴドーを待ちながら」やハロルド•ピンターの作品がよくあげられる。日本では別役実さんなんかも似た作風のものを描いていた。(芝居を始めた頃に別役実氏の芝居を観て、一緒に観た仲間と延々と話し合ったことがある)
今年初シアターはThe Birthday Party、ハロルド•ピンターの作品。ピンター氏の本は、理論的に筋が通っていようがいまいが、感情を揺さぶって強引に展開していく。時として「何故なのか」「誰なのか」「本当なのか嘘なのか」解らないままに怒ったり怯えたりする状況が繰り広げられる

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海辺の少し古びた感じのB&B(民宿)のような家。経営しているのは主人のピーティーとメグの初老夫婦。でも泊り客は1年程前にふらりとやってきて以来居ついている、スタンリーだけだ。スタンリーは30代後半くらいか、、? メグとの話の中で、昔はピアニストとしてあちこち演奏して回っていたらしい事がわかる。なんとなく半分息子のようなスタンリーに対して、メグはランドレディーというよりは、母親、あるいはもう少し親密な(?)態度で接している。

散歩から戻ったピーティーは、街で会った二人の男達に宿を提供する事にしたから、午後には彼らがやってくると告げる。そしてやってきた二人組のゴールドバーグとマッカーン。でも何故かこの二人の来訪を知ってからスタンリーの様子がおかしくなる
その日はスタンリーの誕生日だと言うことで、気乗りしない当人をよそに、メグやゴールドバーグ達は密かにパーティーを計画する。ところが次第にスタンリーはやってきた二人におびえ始め、パーティーが進むうちにどんどん追い詰められていき、遂には精神的に壊れてしまう•••••
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何故この二人がやってきたのか、彼らは誰なのか、また、スタンリーの過去は本当なのか、何故二人は彼を責め立てて追い詰めるのか、そして最後に正気を失ったスタンリーを何処へ連れて行ったのか、、、、??? 
それらに答えはない。解らないまま芝居は進み、感情を揺さぶられ、観ているこちらも言い知れぬ恐怖感を覚えずにはいられない

1幕目は穏やかにで、セリフのトーンも間もゆっくりと進む。ピーティーとメグの会話はお互いに同じ事を繰り返したり、あらかじめ相手が何を言うかわかっているかのように聞いていなかったりする。客というよりは居候のようなスタンリーに対して、いつまでも起きてこない息子(といってもいい大人)に朝食を用意したり起こすタイミングを気にしたりしているメグの様子はもちょっとヘンだ。

パーティーになるとゴールドバーグとマッカーンに威圧感がどんどん増していく。明らかにスタンリーは彼らにおびえている。何故なのか、、、??解らないままにパーティーは進み、二人組の態度はどんどん冷酷になって行き、スタンリーはとうとう取り乱し、メグの首を締めようとまでする。ところが酔っ払っていたマグは次の朝には覚えていなくて、「楽しいパーティーだったわ〜」と夢うつつになっていて、一夜にしてスタンリーが壊れてしまった事には気づかない•••••

ハロルド•ピンター氏は2005年にノーベル文学賞を受賞した。受賞の理由は「日常の何気ない無駄話の下に潜む危機感を浮き彫りにし、人間の抑圧され、閉じられた空間に押し入っていった」というもの。
この芝居でも、ストーリーに沿って気持ちが動くのではなく、曖昧な状態でも感情を揺さぶり、精神を壊すことができるのだという事を観客に納得させてしまう

嘘か本当か、夢か現実か、何も起こっていないのに過剰反応していく人間の心理、観ているうちになんとも怖くなってくるのだ。

でも、これも特別な事ではないのだ思う。例えば、私はいつも電車の駅までバスで行くのだが、バス停から駅のホームまで、何気なく駆け足すると、なんと後ろからみんな走り出す。別にまだ時間は大丈夫なのだが、必ず、100%皆んなが走り出すのだ。訳もなく、一人が走り始めたから不安になって焦り、なんだか必死になって皆んな走るのだ。決して非現実的ではない心理。

言葉の繰り返しと間がなんとも言えない。この芝居の初演は不評で、わずか1週間ほどで終わってしまい、そのあと、ピンター氏自身の演出で再演されたという。最初の演出家をピンター氏は気に入らなかったようだ。本をどう理解するか、、、理解できない本を納得させるにはどうするか、という事なのだろう。
ダークで、でもコミカルで、よく料理された舞台だった

 


一月ももう終わってしまったとは!
先週末はちょっとロンドン市内に来る用事が続いたので、いちいち郊外の家まで遅くに帰るのは面倒なので安ホテルに3泊してしまった。(ま、これは半分口実で、また一人でふらり、、の癖が出てしまったのだが)余計な出費ではあったけれど、独りの自由には代えられない。

そうそう、前回ブログに書いたのが良くなかったのか、あれ以来仮想通貨はめっきり低迷してしまった。レンディングで結構なお小遣いになっていたBitconnectは突然サービスの停止を決め、元金が戻ってきた時には通貨価値は激減で、元金はないも同然に•••

それでも利子として1ヶ月で500ドル程出ていたので、良しとするか。もともとビットコインの値上がりで転がり込んできたお金で始めたんだから、私にとっては利子の分がまだプラスになったわけだし。でも全貯金をつぎ込んで右往左往している人もいるらしい。

さて、土曜日に仕事を終えて電車でホテルのあるOld Streetへ。金融街=Cityの一角で、日曜日に東ロンドンに出るにも、月曜日にウェストエンドで芝居を見てから帰るのも、仕事に行くのも便利。駅から3分ほどのホテルに向かっていて、いきなり目に飛び込んできたのが、いままで全く知らなかった場所だ

The Museum of Methodism & John Wesley's House 

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私が11年通った学校はキリスト教のメソジスト派で、その創始者はイギリス人のジョン•ウェスレーという人だ。(本当は英語だとウェズリーなのだけど)そのウェスレーの住んでいた家と彼が建てたチャペル。チャペルの下は小さな記念資料館になっていて、メソジストの布教の歴史やオリジナルの書物、歴代の司祭の肖像画等が展示されている。

学校にも毎日の礼拝を行うチャペルがあった。とても落ち着く場所で、私にとってはカソリックやアングリカンの重々しい空気よりも落ち着ける。チャペルの一角はウェスレー自身が執務していた部屋に、オリジナルのチャペルにあったベンチなんかもあって、かなり当時のものが残っている。
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ウェスレーのお墓はチャペルの裏手にあるのだけれど、行ってみると、ちょうど真後ろ=本当にお墓の1メートル先にある隣のビルが工事していて、「これはちょっとうるさいだろうなあ〜〜」という感じだった。私は写真に撮らなかったので、ウェブからお借りした写真、この真後ろのビルが工事していたので、どんな状況かご理解いただけるはず。
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チャペルの隣は彼が晩年の11年間を過ごした家だ。とは言っても夏の間は馬・馬車で全国を回って布教していたので、ここに住んだのはいつも冬の間だったという。家を見学するにはガイドさんについてきてもらう。でも資料館をうろうろしていると向こうから声をかけてくれて、最初は私一人だったのが、途中でチャペルにいた人達にも声をかけて6人でガイドツアーという事になった。この家は18世紀の家としてはかなり良好に当時のまま保存されていて、貴重品もあるため、普段は鍵をかけているのだそうだ。

案内してくれたのはマリアン。とても暖かくてフレンドリーな人。ウェスレーが住んでいた当時の家具や装飾品がそのまま残されていて、彼が毎朝祈りを捧げていた祈祷台にはちょっと感動した。

John Wesleyは元々アングリカン=英国国教会の司祭だった人なので、いわゆる当時の中流階級だ。この家はそういった意味でも貴重だと思うし、キリスト教に縁のない人でも十分みる価値があると思う。旅行ガイドに載っているような場所ではないから、今まで気づかなかったのだろうか。


チャペルではお昼の時間にランチタイムのリサイタルなんかも行なっているようだ。休みの日にロンドン市内に行くときはチェックしてみようかな。入場は無料で、でも寄付としてありったけの小銭を置いてきた。(本当にはお札で5ポンド、と思ったらお財布にお札がなかったので、マリアンの手の上でお財布をひっくり返して全部渡してきた)

またしても18世紀だよ。本当に18世紀後半は興味深い人が沢山いたのだ。ちなみにウェスレーは健康管理にはかなり気を使っていたようで、軽く電気を通す簡単な治療法も自分で行なっていたとか。電気はこの当時本当にまだまだ始めの貴重な発見だったのだから、ウェスレーはかなり最新のものに通じた人だったという事がわかる。87才で亡くなる数週間前に友人に当てた手紙が残っていたけれど、字もしっかりしている。この家に住んだのは1779年から亡くなる1791年までということだから、ちょうどフランスで革命が起こる前後だ。またしても18世紀後半に興味深いものを再発見

もちろんウェスレーの名前は学校時代知っていたし、大学の正門横には立派な彼の像がある。でもウェスレー自身の事はほとんど知らなかった

またふらりと寄ってみたい場所ができた。都会の宝石のような場所

 

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Bitcoin=ビットコインという名を最初に耳/目にしたのは 3年ほど前の日本でだったか、、、ビットコイン、支払い、両替、という言葉の繋がりで、何かの支払い通貨らしい。でもその頃はゲームセンターの両替コインのようなものかと思っていた。

一時期FXに興味を持った事があり、でも勝手が解らないし手が出せずにいた。 だから久しぶりに会った友人が暗号通貨の投資をしていると聞いたときはびっくりしたけれど、同時に興味もあったので、少し真剣に調べてみた。今やビットコインに限らず、その他諸々のアルトコインと呼ばれる通貨が沢山あるという事も初めて知った。もちろん投資=賭けだから、実際に手を出すにはやっぱりきっかけが必要だったのだ。

身近な人が関わっているのはきっかけとなる話が聞ける。思い切って初めてビットコインを購入したのが十月の終わりだった

実はその後、11月の間にビットコインは今までの最高値を日毎に更新していき、 爆発的な値上がりを見せ、新聞でも毎日のようにビットコインの文字を目にした。そして私が初めて買ったコインはわずか2ヶ月弱であっという間に3倍近くになってしまった

毎日の生活に追われる庶民としては3倍にもなればホクホクで現金化してしまいたいのだが、投資家に言わせるとそれは間違いなのだとか。値が上がりそうなコインは長く保持し、余裕ができたら投資に回す。でも私のように、元々損しても良いような余分なお金があるわけじゃない人は、投資するための元金がないのだからお話にならない

せっかく足をつっこんだ暗号通貨、私なりにうまく活用できないか、と考えてみた。何百万もの金額をポンと出せる人はいいけれど、まず私には先立つ物が必要だという事で、今年は手持ちを増やすことにする

不安定な暗号通貨なので、上がる時もあれば下がる時もある。でも初めのビットコインが3倍になったので、これを元に始めたのがBitconnectというレンディング。初めに勧められた時は、あまりの怪しさに笑ってしまった。ビットコインをビットコネクトというコインに変えて(名前は似ていても別物の通貨)貸し付ける。調べてみると、毎日の利子が1%から2%もついている

本当かい??!毎日だよ?

しかも貸し付ける金額が大きくなるとそれにボーナスとして0.1%や0.2%がさらに付くという、、、 

紹介制度もあるようなので、これはポンジかネズミ講か、、とあれこれ調べてみることにした。なにせ確証のない世界だから、人によって意見は違う。 ここは、どの人の意見について行くかだ。貸し付けた元金が戻るまでの期間もある。私が用意した金額だと8ヶ月ロックされる事になるので、もしこのスキームがポンジで数ヶ月で突然消滅したらアウトだ。でもどうやら全くのデタラメサイトではないみたい、、、

で、私が出した結論は、とりあえず1年間乗ってみようという事。ロックされる8ヶ月さえ持ってくれれば、その時の状況で全て下ろして他に行くもよし、その時点でまた増えた分の大口投資を考えても良い。なにせ、計算だと8ヶ月後には4倍になっているという。さらにビットコネクトでは毎日支払われる利子分を再投資してどんどん投資金額を増やすこともできる。毎日少しずつ再投資してもいいし、しばらく貯めてまとまった金額になってからボーナス利子がつくように再投資してもいい。

途中経過、まだ初めて3週間だけれど、今のところ順調に$570増えている。これをまた再投資しているので、あと1ヶ月を過ぎた頃から毎日の利子分が倍増していくのが楽しみ
このビットコネクトは既に丸一年経っていて、どうやら安定していそうなので、今年一杯期待している。

そしてもう1つ、このビットコインと同じようなレンディングスキームがDavor coinというやつだ。こちらは新しく、この秋から始まったばかりだけれど、現在の毎日の利子はビットコネクトよりも良い。ビットコネクトは日本語の説明サイトがあるけれど、こちらのDavorは新しいせいか、日本のサイトで書いている人がいない。でも巷ではお祭り騒ぎの勢いだ。そもそもコインの呼び方も確信を持ってる人はいないみたいで、アメリカ風にデイヴォーという人、字の通りダヴォーと読む人、コインの呼称のDAVを使ってダヴという人、色々で面白い。みんな正確には解っていないらしい。

二番煎じというのも信じて良いものやら不安もあったけれど、とりあえず14日間のステーキングをしてみた。(Davor coinを保持しておくだけ)なんと!この2週間が大当たりの時期だったようで、コインの価値が一気に4倍たった14日間で4倍は本当にびっくり、でも確かに増えているのだ。 

実際初めにビットコインを購入した金額はもうとっくに回収して今は別のアルトコインにして保持している。ビットコネクトもDavor coinも全部増えた分だけで投資しているので、極端な話、この投資サイトが両方ともトンズラ したとしても私は全く損をしない本当にこんな世界ってあるんだ〜〜というのが正直なところ。まだまだ投資家とは言えない次元だけれど、今年は少しずつ勉強して、この投資で少し老後の蓄えを真面目に考えます。

もちろん投資は賭け。どの人も言っているのが、「なけなしの生活費を使うな」ということ。無くなっても、「う〜〜ん、残念!」で済む範囲でしかやってはいけないと。その意味では、最初のビットコインが3倍近くになったのは本当にラッキーな時期だったのかもしれない。とりあえず新年早々好調なスタートです

  






とうとう今年も終わってしまう。本当に早かった。今年の前半はマヨルカのホリデー以外にほとんど記憶がない。でも秋頃から少しずつ来年に向けて進み始めた感じもする

今年最後の舞台は私の好きなHampstead theatreでの公演。いつも良い演目でレベルも期待はずれだった事がほとんどない。演目は「Cell Mates」解りやすく訳すと要するに「務所仲間」という意味だ。

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イギリスでは大きなスキャンダルになってその名を残した1950年代のダブルエージェント=二重スパイだったジョージ•ブレイクと、そのブレイクと刑務所で知り合って後にブレイクの脱獄を助け、後にソビエトで合流するアイルランド人のショーン•バークの話。イギリス諜報部に身を置きながら、ソ連のKGBに情報を漏洩するダブルエージェントである事が明るみに出て、ブレイクは42年の刑を受けていた。刑務所の図書室で知り合ったショーンは軽犯罪の常習犯で、刑事に爆発物を送りつけたかどで、ブレイクと同じ刑務所に入っていた。ショーンの方は刑も軽かったので、先に出所していたショーンは他にも刑務所内で知り合った3人と協力してジョージの脱獄を手助けする

脱獄という緊張と、逃げる際に怪我をして異常に神経質なジョージを、ショーンは励まし、慰めて隠れ家でのジョージの面倒をみる。そして二人の間には切り難い強い絆が生まれて行く。その後、ジョージを無事にモスクワまで脱出させた後、アイルランドに帰るつもりだったショーンはジョージのたっての願いで「1週間のホリデー」のつもりでモスクワの彼と合流する。

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モスクワに着いて再開を喜び合う二人。だがその後、どうやらKGBに疑われているらしいショーンは徐々に囚われの身になって行く。1週間のつもりが、どうも半年は出国を許されそうにない。そしてモスクワで編集者としての仕事もKGBから与えられる。本当は一刻も早くアイルランドに帰りたいのに、ジョージの友人として時々やってくる二人のKGBオフィサーは地を這うような重苦しいトーンで、ショーンに「ここにいて欲しいんだよな」と再三告げる。やがて半年が過ぎて今度こそは国に帰れると思ったショーンにジョージは告げる、「KGBはあと5年、君にここに留まるようにと言っている」と。そして「5年ならまだましなんだ、君を殺さないように僕が哀願したんだから」、、、、たまらなくなってショーンは ジョージの家から逃げ出してしまう

6週間が過ぎ、ボロボロになったショーンが戻ってくる。森の中に身を隠して野宿していたのだ。絶望したショーンにジョージは真実を告げる、本当はKGBはショーンの帰国を規制していなかった事、5年どころか、半年もいなくてよかったのだ。「君に行って欲しくなかったんだ、、、」「ここにいて欲しかったんだ」と。

この二人の関係については、明確な答えが出されていない。同性愛的な感情があったのか、あくまで律儀で友情に厚い親友なのか、祖国を持たない寂しさを埋める存在だったのか、、、、

ジョージ役のGeoffrey Streatfieldはなんとなくゲイっぽい雰囲気を醸し出している。ブレイクには妻と子供たちもいたが、服役後に離婚が成立している。一方のショーンは、どうして悪名高いスパイだったジョージの脱獄を手助けし、危険を冒して匿い、モスクワまで逃したのか。彼には恋人はいなかったのか?モスクワのジョージの家のメイドとは仲良くなって、「家族みたいだ」と言ってはいたけれど、恋人関係ではないようだ。この二人の関係をあえて明確にしない事で、タイトルの「Cell mates」に意味を持たせているのか、、、??

前半の、脱獄してきて混乱し、弱って傷ついたジョージを懸命に面倒見るショーンと、モスクワで、すっかり二重スパイらしい冷酷さと威厳を取り戻したジョージと、KGBの圧力に酒量が増えていくショーンの精神的立場の逆転が見事に出ている。ジョージの嘘はショーンを追い詰め、決別へと向かって行く。まっすぐにジョージを親友と信じているショーンと、どこかしらスパイらしい冷めた表情を時折見せるジョージの微妙な関係。

ジョージ•ブレイクは英国籍だけれど、生まれはオランダで、ブレイクという姓もイギリスに来てから変えたものだ。父はユダヤ系のエジプト人で10代の頃はカイロの親戚の所で育った。17歳でオランダに戻ったが第二次大戦が始まり、ドイツ軍が侵略してくるとイギリスに逃れた。そしてブレイク氏は95歳の今もロシアで暮らしている。「私は英国を裏切ったとは思っていない。自分を英国人だと感じたことはない。裏切る為にはまずそこに所属していなくては裏切れない」と語っている。

実はこの芝居は95年に初演された。最初は小劇場から始まって、地方をツアーした後、ウエストエンドで幕を開けた。ジョージ役にはイギリスでも人気で時の話題人でもあったスティーヴン•フライが配役されていたのだが、地方公演を終えてウエストエンドに来てわずか三日で逃げてしまった。文字通り突然海外に行ってしまって舞台を放り出してしまったのだ。この時は大事件で、当人のうつ状態が取りざたされたりして、数日メディアを沸かせたものだ。代役がたったのものの、結局1ヶ月ほどで幕を閉じてしまった。

だから今回の再演は大きな意味がある。この芝居の本当の魅力をきっちりと描き出して、評判は5つ星が並ぶ。状況によって変わって行く人間の心理と立場。主役以外の3人は前半と後半で二役を演じて、これがまた演出上成功している。とてもエモーショナルで、それでいて微妙な曖昧さを残して終わるあたり、見ごたえありながらデリケートな作品になっている。

今年もこうして終わって行く。
来年はもっと明確なビジョンを持って一年を送りたい。また新たに進まなくちゃね

皆様も、良いお年をお迎えください


 


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クリスマスといえば、恒例になっているのがX Factorの決勝。でも今年は最初の数週分を観て、それ以降追うのをやめてしまった。実は去年も思っていた、なんだか年々レベルが落ちてきて、マンネリ化しているんじゃないか、と••••• 考えてみたら、大スターになる歌手なんて毎年出てこなくて良いのだ。もうこのシリーズが始まって10年以上、スターになるべく発掘される人がそんなにゴロゴロいるのはおかしい。そろそろX Factorも3年に一度くらいにすればいいんじゃないかしらね。一度挑戦して駄目だった人も、3年後には少し変わって再チャレンジっていう事もできるし

そしてこの時期、毎年気になってるのがフィギュアスケートの全日本。特に今年はオリンピック代表選考の年だ。シーズン始まりの頃から、男子の羽生、宇野両選手はほぼ間違いなかったから、男子は第三の男が注目されていた。田中選手か無良選手だろうなと思っていたら、今回は田中選手に決まったんだね。男子の3人はタイプもプログラムも違うから面白い

激戦の女子は流石の宮原さんと、上り坂の坂本選手に決まったようだ。数週間前までは、樋口新葉さんかなと思っていたけれど、坂本選手のスケートアメリカ以降の活躍は 絵を描いたような成長ぶりだった。連盟が彼女に決めたのは、やっぱりここ一番で結果を出した事なのかな、安定していたし、まだシニア一年目でオリンピックを経験できるのは彼女にとっても大きな収穫になるはず。世界選手権には樋口さんが行くようだ。これも良い配慮かも。

日本のメディアは最後まで本田真凛選手になんとか巻き返して欲しいみたいな事を書いていたけれど、彼女は「まだ今年じゃないな」とは思っていた。シニア初戦で優勝したとは行ってもスコアーはまだまだ低かったし。これから伸びて行って欲しい選手だけど、来年にはもしかしたらもう紀平選手に追い越されるかも。紀平選手の柔らかな表現力は真凛選手にも劣らないし、それでいて技術点が圧倒的に上だしスピンも素晴らしい。彼女は世界のトップに出て行って欲しい。あ、、もう今回で追い越してるか、、!

とにかく今日から年明けまで11日休みだ。この11日っていうのは実は厄介なもので、日本でお正月を迎えたくてもイマイチ短いし何と言ってもフライトが高いし取れないし、、、、うちの彼はクリスマスと新年の間の数日が仕事だしね。まあ一人でブラブラしたり、普段は仕事で滅多に会えない友人とランチしたりしてあっという間に過ぎてしまいそう。 
今年も後1週間だあ〜〜、、、、、 


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あっという間にもうクリスマスまで2週間を切ってしまった。
先週見た芝居、「Oslo 」の事も書こうとかと思っているうちに、なんだか印象薄くて「書くほどの事もないかな、、?」なんて思ってしまってそのままにしてしまった。面白かったんだけど、なんだろう、取り立てて書く気がしない、、?1993年に戦後初めてパレスチナとイスラエルが話し合う機会を持った時の舞台裏の話。いわゆる「オスロ合意」に関わった人たちの話だ。お膳立て役のノルウェー大使、ラーセンを私の好きな役者、トビー•スティーヴンス氏が演じていたので観に行った。

政治的な意味での芝居ではなく、異なる「正義」を主張する人達が歩み寄るための話しをするのがどれだけ大変か、、、ということだ。エリアの権利を巡ってずっと争い続けてきたパレスチナ機構とイスラエル、そして2つの間にしゃしゃり出て割り込もうとするアメリカ。話が決まりそうになっては感情で一転してしまい、また新たにやり直し、、、それを辛抱強く見守る本当はなんの義理もないノルウェー。

面白おかしくセリフが交わされて、やっとあの93年の「合意」にこぎつけて、ホワイトハウスの前でラビン=イスラエル首相とアラファトPLO議長が握手を交わしたのに、実はそれ以降の進展はほとんどないまま今日に至ってしまっている。ラビン首相はその後暗殺され、アラファト議長も既に故人になってしまった。最後に虚しさが胸をよぎる。

ここ数週間はもっぱらフィギュアスケートを追っていた。怪我をしてしまった羽生選手、メドヴェデワ選手はグランプリファイナルにいなくて残念だったけど、他にも力のある選手は目白押しなのだから、、、
今年は男子のプログラムが面白い! 羽生選手のSeimeiもそうだし、宇野選手のSP、FP、アメリカのリッポン&ブラウン両選手のゲイでアーティスティックなプログラムにヴォノロフ選手の重厚なサラマンダ、、、いろんな個性のプログラムに高度なな技術が詰め込まれていて、本当に面白い!!

僅差での勝負になるとちょっとのミスで順位が変わるしね。グランプリファイナルでの男子のプログラムは是非オリンピックでもまた観たいものです。そのためにはどうか選手達は怪我と病気に気をつけて頑張って欲しい。 

女子のオリンピック争いは激戦だけど、やっぱり宮原さんと新葉さんかなあ〜?でも全日本の一発勝負で優勝する人がその場で決まるわけだから、ほんとうにどうなるか当日まで解らない、、、

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ロンドンはというよりイギリス全国週末から大雪が降って、昨日は学校がどこも休みになったみたいで朝のバスがガラガラだった。ドカ雪で残っちゃうと厄介だな、と思っていたら、その後に雨が降ってうまく溶けてくれた。相変わらず厳寒だけど、今日は少しお天気が良かった。 風さえなければ結構我慢できるんだけどねえ〜〜

とにかく後10日働けば今年も終わり。やれやれというか、Oh My Godと言うべきか、、、、!!



 

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