見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

nintchdbpict000306226097
Bitcoin=ビットコインという名を最初に耳/目にしたのは 3年ほど前の日本でだったか、、、ビットコイン、支払い、両替、という言葉の繋がりで、何かの支払い通貨らしい。でもその頃はゲームセンターの両替コインのようなものかと思っていた。

一時期FXに興味を持った事があり、でも勝手が解らないし手が出せずにいた。 だから久しぶりに会った友人が暗号通貨の投資をしていると聞いたときはびっくりしたけれど、同時に興味もあったので、少し真剣に調べてみた。今やビットコインに限らず、その他諸々のアルトコインと呼ばれる通貨が沢山あるという事も初めて知った。もちろん投資=賭けだから、実際に手を出すにはやっぱりきっかけが必要だったのだ。

身近な人が関わっているのはきっかけとなる話が聞ける。思い切って初めてビットコインを購入したのが十月の終わりだった

実はその後、11月の間にビットコインは今までの最高値を日毎に更新していき、 爆発的な値上がりを見せ、新聞でも毎日のようにビットコインの文字を目にした。そして私が初めて買ったコインはわずか2ヶ月弱であっという間に3倍近くになってしまった

毎日の生活に追われる庶民としては3倍にもなればホクホクで現金化してしまいたいのだが、投資家に言わせるとそれは間違いなのだとか。値が上がりそうなコインは長く保持し、余裕ができたら投資に回す。でも私のように、元々損しても良いような余分なお金があるわけじゃない人は、投資するための元金がないのだからお話にならない

せっかく足をつっこんだ暗号通貨、私なりにうまく活用できないか、と考えてみた。何百万もの金額をポンと出せる人はいいけれど、まず私には先立つ物が必要だという事で、今年は手持ちを増やすことにする

不安定な暗号通貨なので、上がる時もあれば下がる時もある。でも初めのビットコインが3倍になったので、これを元に始めたのがBitconnectというレンディング。初めに勧められた時は、あまりの怪しさに笑ってしまった。ビットコインをビットコネクトというコインに変えて(名前は似ていても別物の通貨)貸し付ける。調べてみると、毎日の利子が1%から2%もついている

本当かい??!毎日だよ?

しかも貸し付ける金額が大きくなるとそれにボーナスとして0.1%や0.2%がさらに付くという、、、 

紹介制度もあるようなので、これはポンジかネズミ講か、、とあれこれ調べてみることにした。なにせ確証のない世界だから、人によって意見は違う。 ここは、どの人の意見について行くかだ。貸し付けた元金が戻るまでの期間もある。私が用意した金額だと8ヶ月ロックされる事になるので、もしこのスキームがポンジで数ヶ月で突然消滅したらアウトだ。でもどうやら全くのデタラメサイトではないみたい、、、

で、私が出した結論は、とりあえず1年間乗ってみようという事。ロックされる8ヶ月さえ持ってくれれば、その時の状況で全て下ろして他に行くもよし、その時点でまた増えた分の大口投資を考えても良い。なにせ、計算だと8ヶ月後には4倍になっているという。さらにビットコネクトでは毎日支払われる利子分を再投資してどんどん投資金額を増やすこともできる。毎日少しずつ再投資してもいいし、しばらく貯めてまとまった金額になってからボーナス利子がつくように再投資してもいい。

途中経過、まだ初めて3週間だけれど、今のところ順調に$570増えている。これをまた再投資しているので、あと1ヶ月を過ぎた頃から毎日の利子分が倍増していくのが楽しみ
このビットコネクトは既に丸一年経っていて、どうやら安定していそうなので、今年一杯期待している。

そしてもう1つ、このビットコインと同じようなレンディングスキームがDavor coinというやつだ。こちらは新しく、この秋から始まったばかりだけれど、現在の毎日の利子はビットコネクトよりも良い。ビットコネクトは日本語の説明サイトがあるけれど、こちらのDavorは新しいせいか、日本のサイトで書いている人がいない。でも巷ではお祭り騒ぎの勢いだ。そもそもコインの呼び方も確信を持ってる人はいないみたいで、アメリカ風にデイヴォーという人、字の通りダヴォーと読む人、コインの呼称のDAVを使ってダヴという人、色々で面白い。みんな正確には解っていないらしい。

二番煎じというのも信じて良いものやら不安もあったけれど、とりあえず14日間のステーキングをしてみた。(Davor coinを保持しておくだけ)なんと!この2週間が大当たりの時期だったようで、コインの価値が一気に4倍たった14日間で4倍は本当にびっくり、でも確かに増えているのだ。 

実際初めにビットコインを購入した金額はもうとっくに回収して今は別のアルトコインにして保持している。ビットコネクトもDavor coinも全部増えた分だけで投資しているので、極端な話、この投資サイトが両方ともトンズラ したとしても私は全く損をしない本当にこんな世界ってあるんだ〜〜というのが正直なところ。まだまだ投資家とは言えない次元だけれど、今年は少しずつ勉強して、この投資で少し老後の蓄えを真面目に考えます。

もちろん投資は賭け。どの人も言っているのが、「なけなしの生活費を使うな」ということ。無くなっても、「う〜〜ん、残念!」で済む範囲でしかやってはいけないと。その意味では、最初のビットコインが3倍近くになったのは本当にラッキーな時期だったのかもしれない。とりあえず新年早々好調なスタートです

 Davor coinの登録はこちらのバナー
Unknown                       






とうとう今年も終わってしまう。本当に早かった。今年の前半はマヨルカのホリデー以外にほとんど記憶がない。でも秋頃から少しずつ来年に向けて進み始めた感じもする

今年最後の舞台は私の好きなHampstead theatreでの公演。いつも良い演目でレベルも期待はずれだった事がほとんどない。演目は「Cell Mates」解りやすく訳すと要するに「務所仲間」という意味だ。

CellMatesV2List


イギリスでは大きなスキャンダルになってその名を残した1950年代のダブルエージェント=二重スパイだったジョージ•ブレイクと、そのブレイクと刑務所で知り合って後にブレイクの脱獄を助け、後にソビエトで合流するアイルランド人のショーン•バークの話。イギリス諜報部に身を置きながら、ソ連のKGBに情報を漏洩するダブルエージェントである事が明るみに出て、ブレイクは42年の刑を受けていた。刑務所の図書室で知り合ったショーンは軽犯罪の常習犯で、刑事に爆発物を送りつけたかどで、ブレイクと同じ刑務所に入っていた。ショーンの方は刑も軽かったので、先に出所していたショーンは他にも刑務所内で知り合った3人と協力してジョージの脱獄を手助けする

脱獄という緊張と、逃げる際に怪我をして異常に神経質なジョージを、ショーンは励まし、慰めて隠れ家でのジョージの面倒をみる。そして二人の間には切り難い強い絆が生まれて行く。その後、ジョージを無事にモスクワまで脱出させた後、アイルランドに帰るつもりだったショーンはジョージのたっての願いで「1週間のホリデー」のつもりでモスクワの彼と合流する。

cellmates1


モスクワに着いて再開を喜び合う二人。だがその後、どうやらKGBに疑われているらしいショーンは徐々に囚われの身になって行く。1週間のつもりが、どうも半年は出国を許されそうにない。そしてモスクワで編集者としての仕事もKGBから与えられる。本当は一刻も早くアイルランドに帰りたいのに、ジョージの友人として時々やってくる二人のKGBオフィサーは地を這うような重苦しいトーンで、ショーンに「ここにいて欲しいんだよな」と再三告げる。やがて半年が過ぎて今度こそは国に帰れると思ったショーンにジョージは告げる、「KGBはあと5年、君にここに留まるようにと言っている」と。そして「5年ならまだましなんだ、君を殺さないように僕が哀願したんだから」、、、、たまらなくなってショーンは ジョージの家から逃げ出してしまう

6週間が過ぎ、ボロボロになったショーンが戻ってくる。森の中に身を隠して野宿していたのだ。絶望したショーンにジョージは真実を告げる、本当はKGBはショーンの帰国を規制していなかった事、5年どころか、半年もいなくてよかったのだ。「君に行って欲しくなかったんだ、、、」「ここにいて欲しかったんだ」と。

この二人の関係については、明確な答えが出されていない。同性愛的な感情があったのか、あくまで律儀で友情に厚い親友なのか、祖国を持たない寂しさを埋める存在だったのか、、、、

ジョージ役のGeoffrey Streatfieldはなんとなくゲイっぽい雰囲気を醸し出している。ブレイクには妻と子供たちもいたが、服役後に離婚が成立している。一方のショーンは、どうして悪名高いスパイだったジョージの脱獄を手助けし、危険を冒して匿い、モスクワまで逃したのか。彼には恋人はいなかったのか?モスクワのジョージの家のメイドとは仲良くなって、「家族みたいだ」と言ってはいたけれど、恋人関係ではないようだ。この二人の関係をあえて明確にしない事で、タイトルの「Cell mates」に意味を持たせているのか、、、??

前半の、脱獄してきて混乱し、弱って傷ついたジョージを懸命に面倒見るショーンと、モスクワで、すっかり二重スパイらしい冷酷さと威厳を取り戻したジョージと、KGBの圧力に酒量が増えていくショーンの精神的立場の逆転が見事に出ている。ジョージの嘘はショーンを追い詰め、決別へと向かって行く。まっすぐにジョージを親友と信じているショーンと、どこかしらスパイらしい冷めた表情を時折見せるジョージの微妙な関係。

ジョージ•ブレイクは英国籍だけれど、生まれはオランダで、ブレイクという姓もイギリスに来てから変えたものだ。父はユダヤ系のエジプト人で10代の頃はカイロの親戚の所で育った。17歳でオランダに戻ったが第二次大戦が始まり、ドイツ軍が侵略してくるとイギリスに逃れた。そしてブレイク氏は95歳の今もロシアで暮らしている。「私は英国を裏切ったとは思っていない。自分を英国人だと感じたことはない。裏切る為にはまずそこに所属していなくては裏切れない」と語っている。

実はこの芝居は95年に初演された。最初は小劇場から始まって、地方をツアーした後、ウエストエンドで幕を開けた。ジョージ役にはイギリスでも人気で時の話題人でもあったスティーヴン•フライが配役されていたのだが、地方公演を終えてウエストエンドに来てわずか三日で逃げてしまった。文字通り突然海外に行ってしまって舞台を放り出してしまったのだ。この時は大事件で、当人のうつ状態が取りざたされたりして、数日メディアを沸かせたものだ。代役がたったのものの、結局1ヶ月ほどで幕を閉じてしまった。

だから今回の再演は大きな意味がある。この芝居の本当の魅力をきっちりと描き出して、評判は5つ星が並ぶ。状況によって変わって行く人間の心理と立場。主役以外の3人は前半と後半で二役を演じて、これがまた演出上成功している。とてもエモーショナルで、それでいて微妙な曖昧さを残して終わるあたり、見ごたえありながらデリケートな作品になっている。

今年もこうして終わって行く。
来年はもっと明確なビジョンを持って一年を送りたい。また新たに進まなくちゃね

皆様も、良いお年をお迎えください


 


BlogPaint

クリスマスといえば、恒例になっているのがX Factorの決勝。でも今年は最初の数週分を観て、それ以降追うのをやめてしまった。実は去年も思っていた、なんだか年々レベルが落ちてきて、マンネリ化しているんじゃないか、と••••• 考えてみたら、大スターになる歌手なんて毎年出てこなくて良いのだ。もうこのシリーズが始まって10年以上、スターになるべく発掘される人がそんなにゴロゴロいるのはおかしい。そろそろX Factorも3年に一度くらいにすればいいんじゃないかしらね。一度挑戦して駄目だった人も、3年後には少し変わって再チャレンジっていう事もできるし

そしてこの時期、毎年気になってるのがフィギュアスケートの全日本。特に今年はオリンピック代表選考の年だ。シーズン始まりの頃から、男子の羽生、宇野両選手はほぼ間違いなかったから、男子は第三の男が注目されていた。田中選手か無良選手だろうなと思っていたら、今回は田中選手に決まったんだね。男子の3人はタイプもプログラムも違うから面白い

激戦の女子は流石の宮原さんと、上り坂の坂本選手に決まったようだ。数週間前までは、樋口新葉さんかなと思っていたけれど、坂本選手のスケートアメリカ以降の活躍は 絵を描いたような成長ぶりだった。連盟が彼女に決めたのは、やっぱりここ一番で結果を出した事なのかな、安定していたし、まだシニア一年目でオリンピックを経験できるのは彼女にとっても大きな収穫になるはず。世界選手権には樋口さんが行くようだ。これも良い配慮かも。

日本のメディアは最後まで本田真凛選手になんとか巻き返して欲しいみたいな事を書いていたけれど、彼女は「まだ今年じゃないな」とは思っていた。シニア初戦で優勝したとは行ってもスコアーはまだまだ低かったし。これから伸びて行って欲しい選手だけど、来年にはもしかしたらもう紀平選手に追い越されるかも。紀平選手の柔らかな表現力は真凛選手にも劣らないし、それでいて技術点が圧倒的に上だしスピンも素晴らしい。彼女は世界のトップに出て行って欲しい。あ、、もう今回で追い越してるか、、!

とにかく今日から年明けまで11日休みだ。この11日っていうのは実は厄介なもので、日本でお正月を迎えたくてもイマイチ短いし何と言ってもフライトが高いし取れないし、、、、うちの彼はクリスマスと新年の間の数日が仕事だしね。まあ一人でブラブラしたり、普段は仕事で滅多に会えない友人とランチしたりしてあっという間に過ぎてしまいそう。 
今年も後1週間だあ〜〜、、、、、 


DSC_0965-921x1637
あっという間にもうクリスマスまで2週間を切ってしまった。
先週見た芝居、「Oslo 」の事も書こうとかと思っているうちに、なんだか印象薄くて「書くほどの事もないかな、、?」なんて思ってしまってそのままにしてしまった。面白かったんだけど、なんだろう、取り立てて書く気がしない、、?1993年に戦後初めてパレスチナとイスラエルが話し合う機会を持った時の舞台裏の話。いわゆる「オスロ合意」に関わった人たちの話だ。お膳立て役のノルウェー大使、ラーセンを私の好きな役者、トビー•スティーヴンス氏が演じていたので観に行った。

政治的な意味での芝居ではなく、異なる「正義」を主張する人達が歩み寄るための話しをするのがどれだけ大変か、、、ということだ。エリアの権利を巡ってずっと争い続けてきたパレスチナ機構とイスラエル、そして2つの間にしゃしゃり出て割り込もうとするアメリカ。話が決まりそうになっては感情で一転してしまい、また新たにやり直し、、、それを辛抱強く見守る本当はなんの義理もないノルウェー。

面白おかしくセリフが交わされて、やっとあの93年の「合意」にこぎつけて、ホワイトハウスの前でラビン=イスラエル首相とアラファトPLO議長が握手を交わしたのに、実はそれ以降の進展はほとんどないまま今日に至ってしまっている。ラビン首相はその後暗殺され、アラファト議長も既に故人になってしまった。最後に虚しさが胸をよぎる。

ここ数週間はもっぱらフィギュアスケートを追っていた。怪我をしてしまった羽生選手、メドヴェデワ選手はグランプリファイナルにいなくて残念だったけど、他にも力のある選手は目白押しなのだから、、、
今年は男子のプログラムが面白い! 羽生選手のSeimeiもそうだし、宇野選手のSP、FP、アメリカのリッポン&ブラウン両選手のゲイでアーティスティックなプログラムにヴォノロフ選手の重厚なサラマンダ、、、いろんな個性のプログラムに高度なな技術が詰め込まれていて、本当に面白い!!

僅差での勝負になるとちょっとのミスで順位が変わるしね。グランプリファイナルでの男子のプログラムは是非オリンピックでもまた観たいものです。そのためにはどうか選手達は怪我と病気に気をつけて頑張って欲しい。 

女子のオリンピック争いは激戦だけど、やっぱり宮原さんと新葉さんかなあ〜?でも全日本の一発勝負で優勝する人がその場で決まるわけだから、ほんとうにどうなるか当日まで解らない、、、

DSC_0966-921x1637

ロンドンはというよりイギリス全国週末から大雪が降って、昨日は学校がどこも休みになったみたいで朝のバスがガラガラだった。ドカ雪で残っちゃうと厄介だな、と思っていたら、その後に雨が降ってうまく溶けてくれた。相変わらず厳寒だけど、今日は少しお天気が良かった。 風さえなければ結構我慢できるんだけどねえ〜〜

とにかく後10日働けば今年も終わり。やれやれというか、Oh My Godと言うべきか、、、、!!



 


数年前にポランスキー監督の映画を観て、元の舞台版が観たいと思った芝居、Venus in Fur(毛皮のヴィーナス)がロンドンで上演されている。
VIF_Haymarket-Web-Buttons_276x425-NEW

脚本はDavid Ives、初演は2010年にオフ•ブロードウェイで、後にブロードウェイに乗っている。ポランスキー監督が映画にしたのが2012年だから、映画化としては早い方か、、、 本来の原作はザッハー•マゾッホで、マゾヒズムの語源になったという。
話の展開は映画を見た時の感想に書いたので、ちょっと端折ってしまおう。こちらを参照してください

映画版はパリの小さな劇場でのオーディションという設定だったけれど、本来の舞台版は、アメリカで書かれている。今回の演出で面白かったのは、一応アメリカでの話という事で、トマもヴァンダも素で話す時はアメリカンな英語で喋っている

演じている俳優はもちろん二人ともイギリスの役者なのだが、実はこの二人、ナタリー•ドルマーもデヴィッド•オークスもアメリカのテレビドラマや映画にも出演していて、なかなかナチュラルなアメリカンを話す。そしてオーディション内の役柄、クルジェミスキーとヴァンダを演じている時は、設定がクラシックでヨーロッパという事なのだろう、イギリス英語でセリフが語られていく。だからオーディションとして台本を読んでいる時と、作・演出家と女優に戻った時の会話のやり取りが、芝居と素の状態が聞いているだけで区別できて解りやすい

映画を見た時はフランス語のセリフを英語のサブタイトルで観ていたのだけれど、今回全編英語で聞いてみると、台詞にかなり笑える要素が散りばめられている。 結構コメディーっぽい掛け合いもあるので、セクシャルでダークなイメージが気恥ずかしくなるという事が無かった。

最初からヴァンダはピチピチの女王様スタイルで黒いパンティー丸見えなので、男性じゃ無くてもやっぱりむき出しの足やお尻に目がいってしまうのは仕方ない、という事か••••• う〜〜ん、スタイル抜群で女性としてはひたすら羨ましい限り 映画版よりは二人ともずっと若い。ヴァンダ役のナタリーは一見可愛い顔でキュートな笑顔を持ちながら、男を自分のペースに巻き込むパワフルな魅力を持っている。そしてトマ役のデヴィッドは知的で素直な笑顔が魅力的で、あまりダークな秘密は表に出さない演技 がナチュラルだ。

映画版は最後の最後がなんだか「ん、、??よくわからない、、?」と思いながら突然終わってしまった感じだったけれど、今回はそのあたりは収拾がついた。それでも、一体このヴァンダと名乗るとんでもないゴリ押し女優は何者なのか??というあたりはなんとなくミステリアスなままだ。首に縄をかけられ、柱に縛られたトマが叫ぶ、「お前は一体誰なんだ

最初からまだ出回っていないはずの上演台本を持っていたり、トマが求める役とは真反対のイメージで登場しながら、本読みを始めると思った通りの役柄を演じてみせる。またやたらとプライベートな事=トマの奥さんの履歴まで知っていたり、(後で、「実は奥さんとはジムで知り合ったのよ」と言っていたが、真相は不明??)一体この女は何者なのか??!

venus-in-fur-production280-min


夢、あるいは幻という言葉が合うかどうかはわからないけれど、もしかしたらこれはトマの妄想、いや願望なのではないだろうか?自分が書いた脚本のオーディションに来た女優たちはどれもハズレで、失望にも似た気分の中でトマは妄想する、、、、こんな女がオーディションに飛び込んで来たら、、、こんな女が自分の書いた芝居を完璧に理解して役を理想的に演じてくれたら、、そして自分の奥底にある真実の願望と欲望に目覚めさせてくれたら、、、、 

嵐の夜の、劇場の片隅で一人の男が見た幻想、、、?

それにしても二人の役者のケミストリーが素晴らしい。映画版も好きだったけど、やっぱり舞台での芝居だね。日本ではやれる人がいるかなあ〜?と思ったけれど、稲垣吾郎さんと中越典子さんで上演されたそうだ。う〜〜ん、なかなかいいかも、中越さんならこの役、いいだろうな。そして稲垣さんの知的で素朴なイメージは結構あってるかも。

休憩なしの1時間半、グイグイと観客を引っ張りながらちょっと怪しい摩訶不思議な空間に連れていってくれた感じ。 テレビに、映画に、舞台にと幅広く活躍する役者同士、かなりレベルの高い演技を見せてくれた


北ロンドンの端っこにある私の住むエリアは、私たちが引っ越してきてからショッピングセンターが新しくなって 新しいマンションなんかも建ってまあ、それなりに便利な街にはなっているのだけれど、2年ほど前から持ち上がったのが、オランダのアムステルダムを真似た自転車専用のサイクルレーンをエリア一帯に造るという計画。もちろんサイクリングには賛成ですよ、そして近年サイクリストを巻き込んだ事故死事件が増えているのも事実です。だからきちんとした自転車専用レーンを、という案は決して悪いものではない。ちなみに私の職場近辺はこんな風になるらしい
cycleenfield0112a


ただ、それを実行するとなると、3年計画でこの行政区一帯が工事現場になってしまう。それにサイクルレーンを通すとなると、今路上にある、ただでさえ少ない駐車スペースが大幅に減少してしまう。自営で店を経営している人たちに取っては大打撃だ。駐車スペースがなくなる為に客数の減少が避けられない現実は、ビジネスに直接関わってくる。実は私の仕事もそうだ。自営の眼鏡店である私の職場はローカルの人たちが顧客の大半を占める。それでも口コミや紹介で少し離れたエリアから子供を連れてきてくれる人たちも多い。

地元の声にはかなりの反対もあったし、実際、「サイクルレーンなんて、誰も頼んでないよね」という のが私の耳に入る大半の声なのだが、一度決まると早いもので、今年いなるや否や、工事が始まった
予算は4200万ポンド。かなりのエリアもカバーすることになるので、当然工事は少しずつ移動しながら自転車用レーンを造っていく。

それにしても、この路線は北ロンドンからロンドン市内に向かう重要なバスルートだ。よく見ると、バス停では乗客はサイクルレーンをまたいでバスに乗ることになる。そして、サイクルレーンを付けた分歩道部分が広がるので、当然車線が狭くなる。今まではバス停に止まっているバスを後ろの車が追い越して行けたのに、そのスペースがなくなるので、バスが止まっている間、後ろに車が繋がってしまうことになるのだ。 

今年に入って始まった工事だけれど、進みはあくまでも少しずつ、、、、ある時突然バスルートが迂回ルートになっていて、大慌てしたり、昨日まであったバス停が今日から数週間止まらなくなっていたりと、いつ何が起こるか気が気じゃない。本当にね、街中が工事現場って、半端じゃないわ
右を見ると、、、

DSC_0974-1638x921
そして左は、、、

DSC_0977-1638x921
 
今はバス停2つが止まらない状態なので2つ前で降りて歩いて行かなくちゃならない日々。いつもは電車で行くのだけれど、最近寒くなってから電車の運行が怪しくなっているので、毎朝、仕事に行くまでにストレスが溜まってしまう

実際、こんな状態が数ヶ月も続いて、ビジネスが破綻してしまった人たちもいるようだ。最初の半年ほどはなんとかなったものの、この夏過ぎからクローズしてしまった個人経営の店がいくつかあるようで、地元の声はかなり批判的

実は日本から戻ってきたら、丁度道路を掘り返す工事が私の店の目の前で始まっていた。毎日毎日、ガガガガ〜〜!!
っという 道路を掘り起こすドリルの音が響いて、本当に集中できたもんじゃない
ミスをしないように必死で耐えながら仕事する毎日。お客さんだって、私の説明が全く頭に入らない様子だし、車で来てしまって検査の予約時間に間に合わない人もしょっちゅうだ

そして最近の噂では、どうやらカウンセルは予算を使い果たした、、、とか マジかい 
もし本当にお金が尽きちゃったらどうなるの? この写真の状態で放置?? まさかね、、、?でもありえるかも、ここイギリスだし•••••• 


あっという間に過ぎてしまった日本での日々。戻ってきてからもうすっかり日常に戻ってしまって、本当に2週間は短すぎる。

ハイライトは両親のダイヤモンド婚(60周年)。結婚生活が60年ということは、まず二人揃ってそれまで生きている、という事だけでも実は凄い事なんだよね。考えてみたら、ダイアモンド婚を祝える人達の方が実は少ないんじゃないだろうか、、、金婚式の時同様、今回もホテルオークラで食事会。お料理はもちろん、デザートの「伝統のクレープシュゼット」が技ありで、ワイワイと楽しい食事会になった。
DSC_0936-1152x2048

今回は遠出も山登りもしなかった。でも20年以上ぶりに一緒に集まれた友人たちとの時間にお喋りが弾み、 ブログがきっかけでロンドンでお会いした芝居関係の方と、久しぶりに再開して素敵な中華をいただきながら芝居の話に夢中になり、劇団時代の仲間と一日スパで汗を流しながらのんびりくつろいだり、本当に楽しい日々でした。みんな仕事で忙しい時期だったみたいで、貴重な1時間のランチタイムを付き合ってくれたり、美味しいランチのお店に11時から一番乗りしたり、ほとんど食べることで過ぎていった。

毎日食べ続けでさすがに後半はちょっと「何食べたい?」と聞かれるのが困るくらいで、そんな中、たまたま入った居酒屋のお豆腐料理がとても気に入ってしまった。「月の雫」というチェーン店のようだけど、表参道の店で お豆腐を使ったメニューが美味しかったので、別の女子会でも、新宿の月の雫へ。
DSC_0960-1638x921

この女子会居酒屋は毎年恒例にっていて、メンバー昔ロンドンで「外国人に日本語を教える、日本語教師養成講座」 で一緒だったメンバーだ。人生を区別はできないけれど、私の友人たちは、学校時代の同級生、劇団時代・芝居関係の友人、そしてロンドンで知り合った友人たち、の3つに大別できる。みんな私の人生の中で、小さなきっかけで長〜い付き合いをしてくれている大事な人たちだ。「あの時、あの場所で知り合わなかったら、一生会わなかったよね」なんて言いながら、ロンドンで、東京で会える時間がとても不思議な気がする。

ちなみにこの「月の雫」で最期に食べた豆腐チーズケーキが、なかなかのものでした。
DSC_0962-2048x1152

お豆腐なので、布で絞られて濡れた状態で出てくる。
と、、、
DSC_0963-2048x1152

これが、クリームチーズのような、豆腐のような、絶妙な食感で、思わず布についた分もこそいで食べてしまった。

日本最終日は、妹に誘われて地元の防災訓練に行ってみた。港区の中でも、今回は隣の地区だったのだけれど、のんびり歩いて高輪の方まで。ちょっと裏道で迷っていると、なんと、現役の井戸に出会った。
DSC_0962-921x1637

しっかりと水が出る井戸。高輪の周りも今は本当にマンションビルだらけになってしまったけれど、それでも小さなお寺やこんな井戸がまだあるんだね。そういえば大木戸跡はどの辺だったか、、昔、まだ小学生の時、夏休みの自由研究で、港区内の史跡巡りをしたことがある。あちこち写真を撮ってスクラップに説明書きを書いて、、、デジカメなんてなかった時代。

防災訓練では、心臓マッサージやAEDの使い方を実践したり、三角巾のいろんな使い方、救助に役立つロープの結び方等、為になる経験ができた。最期には非常食や簡易トイレのお土産(くじで当たった)ももらって。イギリスは日本のように地震も火山の噴火もないし、台風クラスのストームでさえ滅多に来ないので、緊急事態に対する意識は本当に皆無に等しい。でもテロが増えてきたりしている今日この頃、こういう実用的な防災知識は役に立つはず。

DSC_0963-921x1637

とはいえ、現実に難しいのは、その場に直面した時に、知っていることを実践できるか、なのだ。「こういう時にはこうしましょう」と、子供の頃から言われてきて、充分知っているのに、いざという時になると、違う行動をしてしまうのが災害時の悲劇なのだ。

生死を分ける事態の時に正しい判断ができる人間でありたい、と思う。 


今回の滞在での観劇は1本。丁度「Hedwig and angry inch」がオリジナルのジョン・カメロン・ミッチェルのヘドウィグで来日公演をしているというので、来る前にチケットを取っておいた。
f493bf42

ヘドウィグに出会ったのはもう10年以上前になる。映画版を観て、派手でいて素朴で純粋なヘドウィグのいじらしい人生に魅せられてしまった。映画は何度も観た。その後、日本での上演が決まって、しかもヘドウィグが三上博史さんと聞いて、観に行かれないもどかしさに身悶えしたものだ。三上さん版はレコーディングCDが出ていて、これを何度も何度も聴いた。(ちなみに海外での上演作は映像としては残してはいけないという契約があると聞いた) ブロードウェイでは3年前に新たなキャストで再演されて、トニー賞でも話題になったけれど、今回の来日公演でまたオリジナルキャストであり作者でもあるミッチェル氏が演じると聞いて正直驚いた。

東ベルリンに生まれたハンセル少年はある日アメリカ人の将校に見染められる。一緒にアメリカに行こうといわれ、でも彼と共に共産国の東ドイツを出るには、女性であることを示した上で結婚しなくてはならない。彼の母はハンセルに言う。「私の名前とパスポートを使いなさい。女性の体になることは、、、そう、自由を手に入れるためには犠牲にしなければならない事があるものよ」。こうしてヘドウィグという女性になるために手術を受けたものの、失敗して、女性器は形成されず、1インチのモノが残ってしまう。

犠牲を払ってアメリカにきたものの、一年で離婚、しかもその日はベルリンの壁が壊された日。女性としてメイクをし、かつらをつけ、女として自分を売りながらヘドウィグはけなげに生きていく。遠い昔に神によって引き裂かれた自分の片割れ、本当の愛を探し求めながら。
hedwig

ようやく見つけたと思った相手、トミーは、彼女がベビーシッターをしていた家の息子だった。クラブで歌う彼女に惹かれたトミーはヘドウィグと組んでバンド活動を始める、徐々に成功し、二人の関係も深くなろうかという時に、トミーはヘドウィグの残された1インチに気付いて去って行ってしまう。しかもヘドウィグが彼に教え込んだショウビジネスの知識や彼女の創った歌まですっかり持ち去って、、、、、

今回の公演はヘドウィグの新しい夫、イツァーク役の中村中さんがヘドウィグの人生を語る、という形をとっている。本来はヘドウィグが歌い、走り回りながら自分の物語を語っていくのだが、やはり言葉の壁とスタミナのバランスを考えたのか。実はちょっと私も心配だったのが、ジョン・カメロン・ミッチェル氏の年齢だった。初演の舞台はもう20年近く前だ。彼は今年で54歳。歌いっぱなし、喋りっぱなしのステージはきついんじゃないか、、、と。

だから、イツァークが彼女の事を語り、要所の歌をミッチェル氏自身のヘドウィグが歌う、というバランスはとても良かった。ジョンの歌唱力に衰えは全くない。そして、中村中さんが素晴らしい!開幕と同時に観客が総立ちで踊りだす、というのもすごいものがあった。この作品が映画化されてから、いわゆるヘドウィグフリークのようなコアなファンが沢山いるという事だ。中にはヘドウィグの扮装で来ている人達もいた。

夫のイツァークは元ドラッグクイーンだけれど、結婚するにあたって、ヘドウィグは「二度とクイーンとしてステージには立たない」という条件を付けさせる。でも最期、彼女を裏切ってしまった事を詫び、彼女の幸せを願う歌を贈るトミーを見て、ヘドウィグは何かに目覚める。自分のかつらと衣装をイツァークにつけさせて、素の自分になって彼を見つめるヘドウィグの、新しい人生を予感させる終わり方だ。

そして、なんとなくこのラストが、ミッチェル氏から中村さんへのバトンタッチのような印象すら持ってしまった。ジョンは年齢的にも、もうヘドウィグをステージで演じる事はこの先ないんじゃないか、そして、このラストはイツァーク兼もう一人のヘドウィグを演じた中村さんへのバトンタッチなんじゃないか、、、と。

ジョンの演じるヘドウィグは可愛い。彼女の生き方はいじらしい。なぜだろう、とても純粋なのだ。だからこんなにも世界中にファンができたのだろう。

シアターオーヴに行ったのは初めてだった。なんでもミュージカルを上演するのが主の劇場だそうだけれど、2000というキャパでありながら、とても観やすい。遠くても、ステージが良く見える作りになっている。
観られてよかった。やっと見られた=ギリギリ間に合ったというのが正直なところかな。



やっぱり日本に来ると食べまくりの日々になってしまう。季節の美味しいものがありすぎて、そして季節じゃなくても美味しいものがありすぎて、本当に2週間じゃ食べきれない。
10年以上も会っていなくて、しかも4−5年前からは音信不通になっていた友人と本当に久しぶりにしかも日本で再会した。実は二人ともロンドンに住んでいるのに、たまたま同じ時期に日本に来ている事がわかって、もうなつかしいやら嬉しいやら、初めて会った30年前に戻ったようにおしゃべりがはずんでしまった。おいしいお蕎麦を囲みながら、、、
DSC_0903

灯台もと暗しで、地元の老舗店で食べるのも本当に久しぶり。新そばの季節、それに季節のきのこの天麩羅もつけて私としてはちょっと贅沢なランチ。

今回は妹のごり押し、いや、強いお薦めで、人間ドックにいってみる事にした。もう15年くらい前、一度だけそれらしい検査に行った事があったけれど、なにせ年と共に体の変化を実感せずにはいられない今日この頃。病院でのドックは初めてなのでちょっとドキドキしながら行ってみる。

本当に日本って、凄い!!もう最初の受付から最期まで、なるべく時間の無駄がないようにスムーズに事が運ぶ。もちろん多少の待ち時間はあるのだけれど、各部署間に連結がすごくスムーズ。なんとこの病院、もう30年以上も前に一度だけ外科で外来に来たことがあったのだけれど、その時の診察番号がまだあったことが判明。イギリスのNHSとは雲泥の差だわ〜〜

ドックの後は病院内のレストランへ。場所はオフィス街でランチタイムは滅茶込みだし、8階のレストランからは眺めが良いのと、ドック受診者は1割引きになるのいうので、本館の8階にあるレストランへ。

いや〜〜、ここが病院の中だという事をすっかり忘れてしまう落ち着いた場所だった。そして目の前に懐かしい東京タワー!
DSC_0904-921x1637

私の実家からも昔は東京タワーがきれいに見えた、ほぼ全身、この写真に近いくらいに(もう少し距離があるが)上から下までキッチンの窓から見えていたのだけれど、今はもう立ち並ぶビルに完全にふさがれて全くみえなくなってしまった。だからこの構図でみる東京タワーは本当に懐かしい 新しいスカイツリーも良いけれど、私にとってはやっぱり東京タワーが故郷だ。

今回で初の一人ランチは、これまた病院内とは思えないメニュー。前の晩以降何も食べず、水すら飲まずにドックにいったので、健診途中でかなりお腹がすいてきたのだが、バリウムを飲んだら一気にお腹がいっぱいになってしまったので、ここは軽く、ライムギパンのオープンサンドイッチ。でもそうとは見えない出来栄えで、すごく美味しい!
DSC_0907-1638x921
パンの上にベーコンとサラダが乗っていて、トップには温泉卵。重すぎず、丁度良くてドレッシングも美味しかった。

まだまだ続く連日の友人とのランチ。これが楽しくて毎年来るのだから、多少の体重増加は見て見ぬふりをしてしまおう。

今日は連休初日。なんと、おととい会った友人だけじゃなかった

ロンドンに行ったばかりの頃に知り合って(同じ所に住んでいた)、一緒い遊んだ友達4人と本当に久しぶりで集まった。個別には何度かあってはいても、4人が一緒というのはなんともう20年ぶりくらい。(いや、もうちょっとか??)本当に話はつきない。人生はいろいろある。あの頃は若くてまだ学生で、何にでもワクワクして、毎週末遊んで、困った時は助け合い、ロンドンでの青春を謳歌していた。今集まって本当に尽きない人生話、そしてこれからの老後設計、、、
楽しい。私の人生の本当に楽しかった時代を共有した友達と、こんな風にまた集まっておしゃべりできるという事に本当になんだろう、、、感謝?の気持ち。うん、ありがたいね、人生は。

DSC_0922-1024x576

お昼に会って一日過ごして、なごりおしくて夜も軽く居酒屋へ。第一、4人のうち3人はロンドンに住んでいるのだ。向こうにいても滅多に会えないし、中の一人とはここ4−5年音信不通になっていた。やっと連絡がついたと思ったら、丁度同じ時期に一時帰国しているという、、、このタイミングで4人が日本で会えたという事がすごいよね。だから人生は面白い。これもまた何か意味があるのかな〜と思う。

DSC_0923-576x1024

おばさん達がすっかり20代に戻ってしまったようなひと時だった。そういえば皆変わってないよ。もちろん其々の人生、いろいろあっての今なのだけれど、合った瞬間から皆の顔が一気に若返ってしまった。初めての海外で助け合って頑張ったからね。ほんと、よく遊んだし。こんなひと時があるなんて来る前まで思ってもいなかったよ。

ほんと、人生ありがとう


どんなにこの日を待っていたか、、、これを楽しみにこの数カ月ひたすら働いたようなもの
やっぱりまだ暑いわね、東京は

またしてもBAの低サービスにやられてしまったわ 2回の食事はひどかった

最初は「パスタかカレー」というのでカレーにしたら、ご飯がひどくて食べられたもんじゃない 仕方ないから一緒に付いてきたロールパンをちぎってカレーに浸して食べた。デザートのチョコレートムースは初めは手を付けないつもりだったけど、(私はチョコレートが好きではなーーい!)ほんのお小皿程度のカレーと小さなパンじゃ持たないと思ったので、一口食べてみた、、、よせばいいのに、、、 結局一口でギブアップ。

そして最初の食事から着陸寸前の朝食まで8時間、いっさいの軽食やスナックは無し。これは去年の例で覚悟はしていた、でも機体後方のギャラリーにも、お水とジュース以外何も置いてなかったよ、、、

丸8時間経ってようやく出てきた朝食、これも失敗
イングリッシュブラックファストかオムレツ」という。実は有名な本来のイギリス式朝食にはトマトソースに浸ったビーンズがついてくる。そして焼きトマトも。トマトは好きだけど焼いてあるのはちょっと苦手、そして私はこのBaked beansが苦手だ。なので、「オムレツ」を頼んだら、、、、
なんというトリック!! これは「English BreakfastかVegitalian breakfastか」という選択だったのだ。そしてイングリッシュのほうには卵、ベーコン、ソーセージが付き、ベジタリアンのほうに焼きトマトもビーンズも入っているのだ。いつもは英国人のクルーだったのが、今回は私の列は日本人のクルーで,彼女のメニューの説明はあきらかに不明確だったわ。これは後でBAから来ていたアンケートのメールに書いておいた。

羽田からは家までは簡単、30分程で帰れる。両親と話しているうちにだんだんお腹がすいてきて、機内での食事が両方とも半分しか食べられなかった話をしたら、なんと父がお昼にお寿司をとってくれた

DSC_0899-1638x921

宅配のお寿司なのに、かなりのクオリティー。初日から嬉しいスタート
時差ぼけ対策には、機内で少なくとも2時間、できれば2時間半くらいウトウト寝るのがコツだ。少しずつでも、合わせて2時間ちょっと寝られると、調整しやすい。そして着いた日はどんなに眠くても夜の11時までは頑張る

今回も昼間にネイルとマッサージの予約をしておいた。ネイルの間はおしゃべりしながらだったので何とかなったけれど、足裏と全身のマッサージでは何度も寝落ちししそうになった。でも足がパンパンにむくんでいたので、生姜パックでの足マッサージでスッキリ。ここは3回目なのだけれど、施術してくれるのはみんな中国の人で、とても上手い。

今回のネイルは少し大人しめに秋色で仕上げてもらった。ネイル屋は実家のエリアは激戦区で、10件程もあるけれど、感性が合う所を探すのって意外と難しい。ヘアサロンと同じで、やってくれる人がこちらの容貌を同じような感性で把握してくれると、とても気に入ったものに仕上がるのだけれど、「う〜ん、ちょっと違うな」と思うとなかなか難しいのよね。今回の人は結構ちゃんと把握してくれて、サンプルの色を変える時も微妙な違いを理解してくれた。
DSC_0902-921x1637

さーて、今回も毎日ランチの約束や遊びの予定が詰まっている。みんなとの約束がジグソーパズルのようになってきて、昼夜と別口の日も増えてきた。両親のダイヤモンド婚のお祝いもあるし、盛りだくさんの2週間が始まる

3年前にオープンした時、いろんな役者達がこぞって「また面白い場所ができた」と集まり話題を よんだFinsbury ParkのPark Theatre。スタジオ式の空間は一応ギャラリーも3列あって、総席数は200程、Donmar Werehouseくらいの空間かな。ウェストエンドの劇場とは違う芝居空間が妙に安心感があって私は好きなのだ。

今回はジョー•オートンのLootという芝居。オートンについては前にこちらで書いたとおり、60年代、労働党政権のイギリスに爆風を起こしてあっという間に消えて(死んで)行ってしまった劇作家だ。
このLootは彼の3作目の芝居で、これが大ヒットとなり、いくつかの賞を受賞している。
LOOT-10


場面は葬儀屋の準備室、舞台中央にはこれから葬儀という棺桶。亡くなったのはマクレヴィー夫人で、彼女の葬儀の準備をするのは夫のマクレヴィー氏と夫人の看護師だったフェイ。フェイは早速亡くなった夫人のスリッパを自分で履いていたり、これからの人生をまた生きなくてはと、マクレヴィー氏に再婚(自分との)薦めたりと、気後れもなくちゃっかり自分の立場を確保する手段を進めている。

実はこの前日に葬儀屋の隣にある銀行に強盗が入った。やったのはマクレヴィーの息子ハルと、この葬儀屋 で働くハルとは幼馴染(で恋人?)のデニスだ。二人は盗んだお金を棺桶を保管している部屋のクローゼットに隠している。いつまでもクローゼットに入れておけないということで、二人は棺桶の中にお金を移すことにする。そうなると棺桶に横たわる母親=マクレヴィー夫人をクローゼットに移さなくてはならない、、、そうこうするうちに刑事のトラスコットが銀行強盗の事を調べに水道屋と偽ってハルに話を聞きに来る。嘘がつけないハル、「本当に刑事か??」と最後まで疑いたくなるような強烈なキャラのトラスコット、彼らの銀行強盗の事を感づき、山分けに参加するフェイ、妻の残したお金で薔薇園を作りたいと語るひたすら善良なマクレヴィー氏。

とにかく台詞の応酬がオートンらしく「あり得な〜〜い!!」の連続だ

夫人の遺体はミイラ加工されていて、その死体を隠したり、服を脱がせたり義眼を取り出したり、社会的な良識からは考えられないような事が実におかしく繰り広げられる。葬儀に行く途中で車が事故にあったり、刑事のトラスコットに問い詰められたハルが嘘がつけずに銀行強盗を白状したのに、今度はトラスコットがそれを信じなかったりと、今までのやりとりがいきなりひっくり返ったりする展開は唸りたくなるほど軽快で絶妙な台詞の掛け合いだ。実はフェイには過去に7回の結婚歴があり、その夫達はみんな不審な死を遂げたり行方不明になっているのだった。最後にはトラスコットまでお金の山分けに参加することになる
TELEM


正直者は一人もいないのかあ〜!と思う反面、みんなそれで納得して大笑いしているのだから 、この空気をどう説明したものやら、、、、

他の芝居ではもしかしたら人形(マネキン)を使うのかもしれないが、実は死体のマクレヴィー夫人もちゃんと役者が演じている。これが本当に影の主役。一言のセリフもなく、自分で動くことも一切ない「死体」を見事に演じていて、これが演出で一番だったかも。クローゼットに逆立ち状態で入れられたり、服を全部脱がされて、シーツでぐるぐる巻きにされた状態で車椅子に乗せられたり、 棺桶の下に足で押しやられたり、、、それでもひたすらミイラの役だ。
4288


笑い、というものの意味をこんなにも皮肉な形で芝居にすることができたジョー•オートンの作品をもっと沢山観てみたかったね。銀行強盗を見逃してお金を山分けしようという刑事や、死者であり母への冒涜を恐れないハルの振る舞い、結婚しようとプロポーズしながらしっかりホモ/バイセクシャル なデニス、
7人の夫殺しの上、もしかして夫人を死なせたのも、、、?と思わせるトンデモ女のフェイ、これだけ揃えばもう怖いものなしで世の中を渡っていけるような気さえしてくる

このPark Theatreはカフェバーも劇場とは違って、ちょっとクリエイティヴな感じの空間だ。フィンズベリーパークの周辺は結構アーティストも多いエリアなので、役者やミュージシャン、ダンサーなんかも住んでいる。まあ、駅裏のガード下にはホームレスも住んでいるようだけれど、、、
ロンドンらしい環境でのイギリスらしい芝居、こんな時間がやっぱりすごく好きだなあ〜〜
 


本当は蜷川さん追悼公演のマクベスを観るつもりでいたのだが、日本に行く2週間の休みを取れる時期が折り合わず、結局マクベスは諦める事になってしまった。
で、代わりというか、久しぶりでバービカンでRSCのシェイクスピアを観ることにした。
22


このThe Tempestは本拠地のストラトフォードで上演された時から話題になっていて、インテル社の協力のもと、舞台全体が3Dのプロジェクターで 大掛かりな仕掛けが施されている。
シェイクスピアのThe Tempestは妖精たちや魔女の息子が出てきたり、魔術で嵐を起こしたりと、現実のは少し外れたファンタジーの世界観を持つ話だ。

弟一味の陰謀でミラノを追われたもと大公のプロスペローは、無人島で娘と二人で暮らしている、彼には魔術を操る力があり、妖精のアリエルを家来のように使い、裏切った弟やナポリ王の一行が乗った船が近くを航海していることを知ると、大嵐を起こさせて、一行を島へおびき寄せる。

実は前回この芝居を見たのは、レイフ•ファインズのプロスペローでトレバー•ナン氏の演出だった。解りやすい芝居だし、視覚的な見応えもあって面白かったので、今回のスペクタクルな21世紀のテクノロジーを駆使した舞台がどんなものか楽しみだった。

さて、あらすじ等は前回のこちらのブログを参考にしていただく事にして今回はちょっと省きます。この舞台、幕が開いた瞬間から「大掛かり」がやってくる。大嵐のシーンが、まず船の枠組みに大波、大風、と3Dプロジェクターで本当にリアルだ。そういえば前に観た「Lord of the Rings」も大掛かりな視覚装置でファンタジーの世界を描いていた。
Intel-TheTempest-9-x
よく観ると、アリエル(空気を司る妖精)の体の動きが3Dでプロジェクターに反映する仕組みになっていて、マジカルなパワーがいっぱいだ。次から次へと目を奪われるような壮大な世界が展開する。

tempest-gramafilm-3048-e1480372282729

そして途中でふと気づいた。「あれ、、この芝居って、もう少し面白かったんじゃないかな、、、」
視覚効果が大きいのは見応えあるのだが、逆に本来の芝居の持つ面白さがその分薄れてしまっているような気がしてくるのだ。

プロスペロー役のSimon Russell Bealeは実力派のベテランで、RSCの役者達は皆さん力量は確かだ。でもシェイクスピアらしい面白さが、なんだか薄れているような、、、これが演出の違いによるものなのか、、?
前に観たトレバー•ナン氏の演出では、魔術のシーンは仕掛けよりも、リボンダンサーやアクロバット的な宙吊りにダンサー達を使って肉体で躍動感を出していた。もともとシェイクスピアの時代には仕掛けなんてできなかったのだから、それを補うためにシェイクスピアは台詞を書いたのだ、それを役者がきかせる事で、観客にイマジネーションを与え、想像を膨らませていたのだ。

この舞台をシェイクスピアが観たら何というだろうか?まずびっくり仰天するに違いない。もしかしたら台詞を3分の1ほど削ってしまうかもしれない。(描写の必要がないかも)21世紀のテクノロジーのおかげでCGがどんどんリアルになり、だからハリー•ポッターシリーズも映画化することができたわけだし、エンターテイメントということでは本当に進化している。でも元々の「本」にあった言葉達がなんだか薄れてしまうような感じでちょっと疑問を感じる。

「言葉、言葉、言葉だ、、」とシェイクスピアが本に詰め込んだ幻想的でマジカルな世界観が、言葉から離れすぎてしまうのは芝居の面白さを奪ってしまわないだろうか••••
今回の演出は5年前からRSCの芸術監督をしているグレゴリー•ドーラン氏。前任のトレバー•ナンやピーター•ホール同様、シェイクスピアへの愛情を感じる舞台を多数演出している。元々はRSCに役者として入ったのが、後に演出に移った人だ。RSC以前から劇団を作ったりしていた人なので、役者としてよりも、舞台演出をやりたかったのかも。

このテンペストは観る価値は十分にある。こんなにもマジカルな世界を舞台に出せるなんて思ってもいなかった。だけど、私が好きかどうかという観点で見ると、実は前回のナン氏の演出の舞台の方が解りやすくて芝居として面白かったと言える。視覚が言葉を遮らない範囲でみせてくれていた。

こちらの感想←と比べてみてください。

 


2週間前に始まった世界陸上のロンドン大会。会場は5年前のオリンピックのスタジアム。あの夏は女王の戴冠60周年からサッカーのユーロ大会、そしてオリンピックと、夏の間中テレビをつけると いつもワーー!という歓声やざわめきが聞こえてきた日々だった。

今大会は初日に英国のモー•ファラーが10000mで金メダルを獲って盛り上がった。ボルトが短距離のスターなら、モーは長距離のスター。二人とも今大会で競技会からの引退を表明しており、二人が有終の美を飾る姿を観たいと、観客も期待している。

ちょうどスイスから友人が息子さんとロンドンに来たので、スタジアムで競技を見るわけじゃ無いけれど、オリンピックパークに遊びに行った。正式名はQueen Elizabeth Olympic Park

DSC_0852

この日は朝からだいぶ暗くて、絶対午後には雨になるとのことだったから、とりあえず傘を持って行った。せっかくの友人との再会、雨になるのは残念だけど、そこはロンドンなのだから仕方ないよね。ところが、、!降りませんでしたよ!!午後いっぱい風が少し強くなったりしたけれど、どりあえず雨は一滴も降らずにすんだ。実は私は昔から晴れ女なのだ••••
DSC_0855


スタジアムに隣接する芋虫お化けのような形のタワーはArcelorMittal Orbitという。上は展望台になっていて、ぐるりと360度見渡せる。東ロンドンからの景色というのは今まであまりなかった(というか初めて)ので、また違った角度から見るもの面白い

DSC_0860

この日の世界陸上は夜だけの競技日程で、昼間はまだ静かだ。隣のスタジアムも上から見られる。周りのパークには夏休み用の遊園地が出ているし、駅からの通り道には大きなショピングセンターがあるので、一日中でも家族連れで遊べる
ArcelorMittal Orbitの目玉は展望台から下までの螺旋トンネル滑り台だ。約30秒のこのスライドを体験するためにやってくる人は多く、私たちもやりたかったけれど、前日にチケットをネットで調べた時にはもう夜の7時過ぎまで売り切れていた、、、仕方なく、スライド抜きのチケットで行ったのだけれど、やっぱり一度やって見たかったかなあ、、、でもかなりみんな叫んでいたよ、、、

DSC_0868
スライドができなかったので、下りはエレベーターでなく階段で降りて来た。塔の周りを包帯で巻くようにグルグルと続いているのが階段。これが段差はかなり低いのだが、翌日ふくらはぎに結構キテいた。

屋台式のフードコートで軽く食べてからは、ボートトリップ。この周りは広範囲の自然パークになっていて、歩いてもいいし、自転車を借りて回ることもできるのだが、私たちはカナルボートにした。オリンピック以前のこの東ロンドンのエリアは全くもってひどい状態だった。このカナルや自然パークもなんと15年かけて綺麗にしたとのこと。

このボートのガイドさんは若い女性で、しかも生粋の東ロンドンアクセントの人。今時、こんなにローカルなガイドさんも珍しい。いかにも「地元です」という感じで、そう、本来の東ロンドンっ子というのはこんな感じなのだ、と嬉しい気分になった。今やロンドンの観光地はどこに行っても外国人ばかりだからね。チケット売りの人も、この後に乗ったベダロスの乗り場のおじさんも、ロンドン訛りのイギリス人だということが、本当に今時珍しいのだと痛感する。
DSC_0879

曇りだったけれど、お天気はなんとか持って、夕方は3人でショッピングセンターを少しうろつく。このころにはゲームを観にスタジアムに来る人たちが増えて来てセンター内は大混雑。でも楽しい1日だった

陸上の世界選手権はそれほど真剣に観ていたわけじゃ無いけれど、昨日は盛りだくさんだったね〜。まず女子の、そして男子の4x100mリレー。女子ではGBは銀メダル、そして男子は金メダル おまけに男子は日本が銅メダル!有終の美を飾る姿が期待されたモー•ファラーの5000mは惜しくも銀、そしてドラマチックな最後になったボルト選手の最終レース、、、、、、

アスリートの引き際は本当に難しいね。まだまだ一番でいられるなら今やめなくてもいいわけだし、でも「そろそろ限界か、、」と自分で思い始めたからこそ引退を決意したのに、周りはやっぱり有終の美を求めてしまう。銀メダルで本当に悔しそうな、絶望的な顔を見せたモーにしても、最後のレースを苦痛に顔を歪めてゴールできなかったボルトも、観ていて胸が痛くなったよ
嬉しいやら悲しいやらなんだか一日で盛り沢山だった。

今日で最終日かな。日本は競歩でもメダルを取ったんだね。今までちゃんと観たことなかったけど、ルールに沿ったテクニックをずっとキープして歩き続けるのは、途中で疲れたら歩けるマラソンよりきついかもしれない、、?

毎晩テレビをつけるとなんとなく聞こえていたウワ〜〜!、、という音、この音がなくなるとまた夏の終わりを感じてしまう。本当に早いなあ〜〜、ロンドンはもう秋の空気。




 


なんと、、、7月は一度しか書かないうちに終わってしまった、、、なんて早い
もう年々時間が短くなっていく気がする。だってもう8月ですわよ、奥様!!!

私の職場のボスは「フリントストーンかギャートルズ」と呼ばれても不思議じゃないくらいのIT音痴。今の世の中、オプティシャンだってコンピューター使って目の検査するし、眼底もカメラ撮影でプリントしたりする時代だっていうのに、ひたすら時間をかけて一人一人手作業で検査していく。もちろんそれが信頼されて沢山の家族が10年以上も来てくれるのだからそれは良いのだけれど、、、

職場にあるiPadはもっぱら私が遠近両用メガネのいろんな測定に使っていて、ツールを使っているレンズ会社からソフトをアップデートしてくれと言われていたので、家に持って帰ってきた。(職場にはインターネットの接続が無い

3年ほど前に私のところに来た時にはすでにソフトがインストールしてあって、私は連絡先リストを作ったり、コンタクトレンズの取り扱いビデオを 入れたり価格表を入れたりしていただけで、初期設定には関わっていない。で、アップデートしようとしたら、「iCloudのパスワードを入れてくれ」という表示が出てくる。最初はボスの奥さんが設定したようで、IDは彼女の名前の入ったメールアドレスなのだが、聞いてみると、「パスワードは全く覚えていない」という。しかもこのメールアドレスはとうの昔に使っていないので、メール自体のパスワードも解らないと••••

とりあえず不都合だから彼女個人のではなく新たに店のメールアドレスを作って、新しいiCloudのIDを作り、 iOSのアップデートもできたのだけれど、今度はやたらと「iCloudのパスワードを」のポップアップが30秒ごとに出るようになってしまった。調べてみると、最初に元々のiCloud IDからサインアウトしないとダメらしい。

なんとか試みたのだけれど、どうしてもうまくいかない、、、いっその事、ファクトリーリセットしてしまえばゼロに戻るだろと思い、とりあえず新しく作ったIDでiCloudにファイル類をバックアップし、ネットでリセットのやり方を探して、私の家のiMACに繋いで「全て消去」を試みる

できた! 完全にゼロからの立ち上がり、、、、、と思ったら、なんと!!最初のページに例のiCloud IDのポップアップが出て、そこには最初のメールアドレスがすでに入っている、、、抜けられない!!これを解決しないとこの先に一歩いや、1ページも進めない

これは、アップルが転売や盗品売りを阻むためにつけた、「元のオーナーがiCloudからサインアウトした状態にしないと新たな持ち主には使えない」という非常に強力かつ厄介なセキュリティーだ。
もちろん盗品の転売は止めなくてはいけない。でも家族や友人から譲り受けた、とかなら本人に連絡もできるけれど、誰かから買った後でもうその人には連絡がつかない場合には全く無価値の代物になってしまう

探してみると、これにハマった人はかなり多いようで、iCloud ID Unlockなる方法が説明されていたりするサイトもいくつかあるけれど、よくよく調べてみると結構怪しいらしい。特に£20位でアンロックすると言ってるサイトなんかは、下手すると詐欺だったりすると危ないよね。 ビデオでは、iPadのパネルをヒートガンでこじ開けて中の部品を操作するなんてツワモノもいたけれど、それはさすがにちょっと無理

ここは何としてでもボス夫人にパスワードをリセットしてもらうしかない。ということは、まずメールアドレスのパスワードをリセットして、そのアドレスでアップルからのiCloud IDリセットのメールを受け取り、サインアウトするしかないか、、、、
彼女ものんきな反応で、「パスワード、、、もう全然わかんないから、変えていいわよ」なんて言っていだけれど、これはやっぱりあなたの仕事ですよ!

何としてでも思い出すか、秘密の質問とやらに答えてパスワードをリセットしてもらわなくては、、今やこのiPadは無用の長物と化している。まあ、それでなんとか使えるようになったら、今度こそ職場にwifiを入れてもらわなくては、、、なんだか道は遠い気がするよ、、、、 


新しい解釈の「サロメ」というのに興味が湧いて観てきた。久しぶりのナショナルシアター。毎年この時期にはテムズ沿いのサウスバンクが気持ちが良い。ロイヤルフェスティバルホールの側は人が多いし、レストランやバーでザワザワしてるけれど、ウェストミンスターブリッジを超えた側のナショナルシアターのテラスは穴場だ!NTのテラスは広くて、各階にあまり人のいない隠れ家的なテーブルが沢山あり、一人でものんびりできるスペースを確保できる、とっておきの場所だ

salome_production_image_1


さて、「サロメ」と言えば、オスカーワイルドの戯曲によるイメージが有名で、ユダヤのヘロデ王の娘、サロメが王の前で官能的なダンスを踊り、その褒美として宣教者、ヨハネの首を要求する、というのが定着している。ワイルドの戯曲では、サロメは囚われた預言者のヨカナーン(ヨハネ)を自分に振り向かせようとするのだが、彼から拒絶され、呪いの言葉を浴びせられた彼女は、銀の盆に乗って運ばれてきたヨカナーンの唇に口付ける、、、というエロスと眩惑的な空気に満ちたストーリーだが、これは必ずしも史実ではない。

ヘロデ王の娘(正確には義理の娘)が踊りの褒美にヨカナーンの首を求めたのは聖書に出てくる話だ。でも聖書には実はサロメという名は出てこない。1世紀のローマ時代に古代ユダヤの歴史を記したヨセフスという人の記述の中に、ヘロデ王の義理の娘でサロメという名の王女が出てくるため、これが聖書の人物と同一と理解された。そして彼女の踊りに「七つのヴェールの踊り」と付けたのはワイルドの戯曲で、それでも内容については記述されておらず、あたかも衣服を一つずつストリップの様に脱いでいくダンスであるかの様に定着したのはその後だ。 

この新しい「サロメ」はワイルドのサロメの一部も残しつつ、新しい解釈に仕上げている。サロメを歴史から名前を消された女として 、当時のローマに征服されていたユダヤの政治的な危うさと反発を象徴するものとして描いている。若く美しいサロメは言葉を発さない。義理の父を始め、男たちに陵辱されても声をあげず、自分の意思ではなく周りの状況に翻弄される。そして彼女の言葉を代弁するのが、名無しの女。彼女はサロメと呼ばれる女の声として、侵略され、押しやられたユダヤのことを語る。 

salome2

政治的な解釈は面白く、演出も目を奪う場面があって、「面白い」と思う反面、時々 なんだか退屈になってしまう場面もあり、休憩なしの1時間45分がギリギリ、、という印象だった。もう少し、一気に進んで欲しかった気もするし、でもそれなりにのめり込める部分もあって、これって本なのだろうか、演出なのだろうか、、、

NTのオリヴィエシアターは舞台が何重にも回る装置がついていて、これを本当に上手く使っていた。奥行きも広く使えて、見応えは十分ある。本を書いたYael Farberは南アフリカ出身の40代の女性だ。ゲイだったワイルドの描くサロメは女嫌いが見え隠れしていると感じたそうだ。
聖書にも少し書かれているけれど、多くのユダヤの信者を持っていたヨハネの首をはねるのは、ヘロデも躊躇したという。Farber氏はそこに支配者=ローマと反発するユダヤの分裂を描きたかったらしい。サロメは反勢力のきっかけになった、でもやがて歴史から名前を消された女とし、彼女の声を、自身の口から出なく、名無しの女=歳をとったサロメに語らせる。

実は6月にロイヤルシェイクスピアカンパニーがオスカーワイルドのサロメを再演していたのだけれど、こちらはストラトフォードでの公演で、今のところロンドン公演の予定はなさそう。見比べてみたかったなと思いつつ、史実にある聖書の逸話というのは、いろいろな解釈ができる題材の宝庫かもしれないな、と改めて思う。

モーゼの十戒、アダムとイヴ、カインとアベル、ノアの箱舟、聖書の話を史実として裏付ける調査はいろんな形で行われているし、本も書かれている。私もそういう本は大好きで、Graham Phillips氏の本に立て続けにハマった時期がある。この新しい芝居も、もう一つの「サロメ」として定着するだろうか、、??

 

↑このページのトップヘ