見つけもの @ そこかしこ

ちょっと見つけて嬉しい事、そこら辺にあって感動したもの、大好きなもの、沢山あるよね。

オリンピックパークと歓声と、、、


2週間前に始まった世界陸上のロンドン大会。会場は5年前のオリンピックのスタジアム。あの夏は女王の戴冠60周年からサッカーのユーロ大会、そしてオリンピックと、夏の間中テレビをつけると いつもワーー!という歓声やざわめきが聞こえてきた日々だった。

今大会は初日に英国のモー•ファラーが10000mで金メダルを獲って盛り上がった。ボルトが短距離のスターなら、モーは長距離のスター。二人とも今大会で競技会からの引退を表明しており、二人が有終の美を飾る姿を観たいと、観客も期待している。

ちょうどスイスから友人が息子さんとロンドンに来たので、スタジアムで競技を見るわけじゃ無いけれど、オリンピックパークに遊びに行った。正式名はQueen Elizabeth Olympic Park

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この日は朝からだいぶ暗くて、絶対午後には雨になるとのことだったから、とりあえず傘を持って行った。せっかくの友人との再会、雨になるのは残念だけど、そこはロンドンなのだから仕方ないよね。ところが、、!降りませんでしたよ!!午後いっぱい風が少し強くなったりしたけれど、どりあえず雨は一滴も降らずにすんだ。実は私は昔から晴れ女なのだ••••
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スタジアムに隣接する芋虫お化けのような形のタワーはArcelorMittal Orbitという。上は展望台になっていて、ぐるりと360度見渡せる。東ロンドンからの景色というのは今まであまりなかった(というか初めて)ので、また違った角度から見るもの面白い

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この日の世界陸上は夜だけの競技日程で、昼間はまだ静かだ。隣のスタジアムも上から見られる。周りのパークには夏休み用の遊園地が出ているし、駅からの通り道には大きなショピングセンターがあるので、一日中でも家族連れで遊べる
ArcelorMittal Orbitの目玉は展望台から下までの螺旋トンネル滑り台だ。約30秒のこのスライドを体験するためにやってくる人は多く、私たちもやりたかったけれど、前日にチケットをネットで調べた時にはもう夜の7時過ぎまで売り切れていた、、、仕方なく、スライド抜きのチケットで行ったのだけれど、やっぱり一度やって見たかったかなあ、、、でもかなりみんな叫んでいたよ、、、

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スライドができなかったので、下りはエレベーターでなく階段で降りて来た。塔の周りを包帯で巻くようにグルグルと続いているのが階段。これが段差はかなり低いのだが、翌日ふくらはぎに結構キテいた。

屋台式のフードコートで軽く食べてからは、ボートトリップ。この周りは広範囲の自然パークになっていて、歩いてもいいし、自転車を借りて回ることもできるのだが、私たちはカナルボートにした。オリンピック以前のこの東ロンドンのエリアは全くもってひどい状態だった。このカナルや自然パークもなんと15年かけて綺麗にしたとのこと。

このボートのガイドさんは若い女性で、しかも生粋の東ロンドンアクセントの人。今時、こんなにローカルなガイドさんも珍しい。いかにも「地元です」という感じで、そう、本来の東ロンドンっ子というのはこんな感じなのだ、と嬉しい気分になった。今やロンドンの観光地はどこに行っても外国人ばかりだからね。チケット売りの人も、この後に乗ったベダロスの乗り場のおじさんも、ロンドン訛りのイギリス人だということが、本当に今時珍しいのだと痛感する。
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曇りだったけれど、お天気はなんとか持って、夕方は3人でショッピングセンターを少しうろつく。このころにはゲームを観にスタジアムに来る人たちが増えて来てセンター内は大混雑。でも楽しい1日だった

陸上の世界選手権はそれほど真剣に観ていたわけじゃ無いけれど、昨日は盛りだくさんだったね〜。まず女子の、そして男子の4x100mリレー。女子ではGBは銀メダル、そして男子は金メダル おまけに男子は日本が銅メダル!有終の美を飾る姿が期待されたモー•ファラーの5000mは惜しくも銀、そしてドラマチックな最後になったボルト選手の最終レース、、、、、、

アスリートの引き際は本当に難しいね。まだまだ一番でいられるなら今やめなくてもいいわけだし、でも「そろそろ限界か、、」と自分で思い始めたからこそ引退を決意したのに、周りはやっぱり有終の美を求めてしまう。銀メダルで本当に悔しそうな、絶望的な顔を見せたモーにしても、最後のレースを苦痛に顔を歪めてゴールできなかったボルトも、観ていて胸が痛くなったよ
嬉しいやら悲しいやらなんだか一日で盛り沢山だった。

今日で最終日かな。日本は競歩でもメダルを取ったんだね。今までちゃんと観たことなかったけど、ルールに沿ったテクニックをずっとキープして歩き続けるのは、途中で疲れたら歩けるマラソンよりきついかもしれない、、?

毎晩テレビをつけるとなんとなく聞こえていたウワ〜〜!、、という音、この音がなくなるとまた夏の終わりを感じてしまう。本当に早いなあ〜〜、ロンドンはもう秋の空気。




 

ダメだ、、、iCloud Lock


なんと、、、7月は一度しか書かないうちに終わってしまった、、、なんて早い
もう年々時間が短くなっていく気がする。だってもう8月ですわよ、奥様!!!

私の職場のボスは「フリントストーンかギャートルズ」と呼ばれても不思議じゃないくらいのIT音痴。今の世の中、オプティシャンだってコンピューター使って目の検査するし、眼底もカメラ撮影でプリントしたりする時代だっていうのに、ひたすら時間をかけて一人一人手作業で検査していく。もちろんそれが信頼されて沢山の家族が10年以上も来てくれるのだからそれは良いのだけれど、、、

職場にあるiPadはもっぱら私が遠近両用メガネのいろんな測定に使っていて、ツールを使っているレンズ会社からソフトをアップデートしてくれと言われていたので、家に持って帰ってきた。(職場にはインターネットの接続が無い

3年ほど前に私のところに来た時にはすでにソフトがインストールしてあって、私は連絡先リストを作ったり、コンタクトレンズの取り扱いビデオを 入れたり価格表を入れたりしていただけで、初期設定には関わっていない。で、アップデートしようとしたら、「iCloudのパスワードを入れてくれ」という表示が出てくる。最初はボスの奥さんが設定したようで、IDは彼女の名前の入ったメールアドレスなのだが、聞いてみると、「パスワードは全く覚えていない」という。しかもこのメールアドレスはとうの昔に使っていないので、メール自体のパスワードも解らないと••••

とりあえず不都合だから彼女個人のではなく新たに店のメールアドレスを作って、新しいiCloudのIDを作り、 iOSのアップデートもできたのだけれど、今度はやたらと「iCloudのパスワードを」のポップアップが30秒ごとに出るようになってしまった。調べてみると、最初に元々のiCloud IDからサインアウトしないとダメらしい。

なんとか試みたのだけれど、どうしてもうまくいかない、、、いっその事、ファクトリーリセットしてしまえばゼロに戻るだろと思い、とりあえず新しく作ったIDでiCloudにファイル類をバックアップし、ネットでリセットのやり方を探して、私の家のiMACに繋いで「全て消去」を試みる

できた! 完全にゼロからの立ち上がり、、、、、と思ったら、なんと!!最初のページに例のiCloud IDのポップアップが出て、そこには最初のメールアドレスがすでに入っている、、、抜けられない!!これを解決しないとこの先に一歩いや、1ページも進めない

これは、アップルが転売や盗品売りを阻むためにつけた、「元のオーナーがiCloudからサインアウトした状態にしないと新たな持ち主には使えない」という非常に強力かつ厄介なセキュリティーだ。
もちろん盗品の転売は止めなくてはいけない。でも家族や友人から譲り受けた、とかなら本人に連絡もできるけれど、誰かから買った後でもうその人には連絡がつかない場合には全く無価値の代物になってしまう

探してみると、これにハマった人はかなり多いようで、iCloud ID Unlockなる方法が説明されていたりするサイトもいくつかあるけれど、よくよく調べてみると結構怪しいらしい。特に£20位でアンロックすると言ってるサイトなんかは、下手すると詐欺だったりすると危ないよね。 ビデオでは、iPadのパネルをヒートガンでこじ開けて中の部品を操作するなんてツワモノもいたけれど、それはさすがにちょっと無理

ここは何としてでもボス夫人にパスワードをリセットしてもらうしかない。ということは、まずメールアドレスのパスワードをリセットして、そのアドレスでアップルからのiCloud IDリセットのメールを受け取り、サインアウトするしかないか、、、、
彼女ものんきな反応で、「パスワード、、、もう全然わかんないから、変えていいわよ」なんて言っていだけれど、これはやっぱりあなたの仕事ですよ!

何としてでも思い出すか、秘密の質問とやらに答えてパスワードをリセットしてもらわなくては、、今やこのiPadは無用の長物と化している。まあ、それでなんとか使えるようになったら、今度こそ職場にwifiを入れてもらわなくては、、、なんだか道は遠い気がするよ、、、、 

新釈サロメ


新しい解釈の「サロメ」というのに興味が湧いて観てきた。久しぶりのナショナルシアター。毎年この時期にはテムズ沿いのサウスバンクが気持ちが良い。ロイヤルフェスティバルホールの側は人が多いし、レストランやバーでザワザワしてるけれど、ウェストミンスターブリッジを超えた側のナショナルシアターのテラスは穴場だ!NTのテラスは広くて、各階にあまり人のいない隠れ家的なテーブルが沢山あり、一人でものんびりできるスペースを確保できる、とっておきの場所だ

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さて、「サロメ」と言えば、オスカーワイルドの戯曲によるイメージが有名で、ユダヤのヘロデ王の娘、サロメが王の前で官能的なダンスを踊り、その褒美として宣教者、ヨハネの首を要求する、というのが定着している。ワイルドの戯曲では、サロメは囚われた預言者のヨカナーン(ヨハネ)を自分に振り向かせようとするのだが、彼から拒絶され、呪いの言葉を浴びせられた彼女は、銀の盆に乗って運ばれてきたヨカナーンの唇に口付ける、、、というエロスと眩惑的な空気に満ちたストーリーだが、これは必ずしも史実ではない。

ヘロデ王の娘(正確には義理の娘)が踊りの褒美にヨカナーンの首を求めたのは聖書に出てくる話だ。でも聖書には実はサロメという名は出てこない。1世紀のローマ時代に古代ユダヤの歴史を記したヨセフスという人の記述の中に、ヘロデ王の義理の娘でサロメという名の王女が出てくるため、これが聖書の人物と同一と理解された。そして彼女の踊りに「七つのヴェールの踊り」と付けたのはワイルドの戯曲で、それでも内容については記述されておらず、あたかも衣服を一つずつストリップの様に脱いでいくダンスであるかの様に定着したのはその後だ。 

この新しい「サロメ」はワイルドのサロメの一部も残しつつ、新しい解釈に仕上げている。サロメを歴史から名前を消された女として 、当時のローマに征服されていたユダヤの政治的な危うさと反発を象徴するものとして描いている。若く美しいサロメは言葉を発さない。義理の父を始め、男たちに陵辱されても声をあげず、自分の意思ではなく周りの状況に翻弄される。そして彼女の言葉を代弁するのが、名無しの女。彼女はサロメと呼ばれる女の声として、侵略され、押しやられたユダヤのことを語る。 

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政治的な解釈は面白く、演出も目を奪う場面があって、「面白い」と思う反面、時々 なんだか退屈になってしまう場面もあり、休憩なしの1時間45分がギリギリ、、という印象だった。もう少し、一気に進んで欲しかった気もするし、でもそれなりにのめり込める部分もあって、これって本なのだろうか、演出なのだろうか、、、

NTのオリヴィエシアターは舞台が何重にも回る装置がついていて、これを本当に上手く使っていた。奥行きも広く使えて、見応えは十分ある。本を書いたYael Farberは南アフリカ出身の40代の女性だ。ゲイだったワイルドの描くサロメは女嫌いが見え隠れしていると感じたそうだ。
聖書にも少し書かれているけれど、多くのユダヤの信者を持っていたヨハネの首をはねるのは、ヘロデも躊躇したという。Farber氏はそこに支配者=ローマと反発するユダヤの分裂を描きたかったらしい。サロメは反勢力のきっかけになった、でもやがて歴史から名前を消された女とし、彼女の声を、自身の口から出なく、名無しの女=歳をとったサロメに語らせる。

実は6月にロイヤルシェイクスピアカンパニーがオスカーワイルドのサロメを再演していたのだけれど、こちらはストラトフォードでの公演で、今のところロンドン公演の予定はなさそう。見比べてみたかったなと思いつつ、史実にある聖書の逸話というのは、いろいろな解釈ができる題材の宝庫かもしれないな、と改めて思う。

モーゼの十戒、アダムとイヴ、カインとアベル、ノアの箱舟、聖書の話を史実として裏付ける調査はいろんな形で行われているし、本も書かれている。私もそういう本は大好きで、Graham Phillips氏の本に立て続けにハマった時期がある。この新しい芝居も、もう一つの「サロメ」として定着するだろうか、、??

 

母、息子、愛人の3角関係=Love In Idleness


 
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ありそうであまりなかったかもしれない、、、、

この芝居は1944年=世界大戦の最後の年に書かれ、初上演されて以来一度も再演されていなかったという。 作者のTerence RattiganはLess Than Kindというタイトルでこの芝居の元本を書いたそうだが、これはそのまま上演されることはなかった。そして当時のスター俳優を主演に上演することになった際、その役者の為に政治的要素をかなり削ってホームドラマタイプの本に書き換えタイトルも、Love In Idlenessに変えて上演された。今回この埋もれた作品を上演するにあたり、演出のトレバー•ナン氏はこの二つの本を付き合わせ、初演時に削られた政治思想的なやり取りの部分も適度に復活させて本を仕上げたそうだ。

終戦も間近なロンドン、オリヴィア•ブラウンはいかにも上流層な家でハイソな友人たちをパーティーに招くべくあちこちに電話しては連絡を取っている。彼女は、大金持ちのビジネスマンで政治家=軍事大臣でもあるジョン•フレッチャーのいわゆる愛人。と言ってもスキャンダラスな関係ではなく、妻との結婚が事実上破綻しているジョンはオリヴィアを新たなパートナーとして 、落ち着いた大人の生活を築こうとしているのだ。ハイソな奥様風情がなかなか板に付いたオリヴィアだが、実は彼女はもともと庶民の未亡人で、以前は歯科医だった夫と一人息子と小さなアパートで暮らしている普通の奥さんだったのだ。

終戦の気配が見えてきた頃、カナダに学生疎開していた一人息子のマイケルがロンドンに戻ってくる。泣く泣くカナダにやったときは13歳だった マイケルも今やほぼ18歳になっている。そして戻ってきたマイケルは、なかなか母親の「今の状況」が飲み込めない。今のオリヴィアが政治家の愛人として囲われの身になっていると知ると、オリヴィアを挟んで息子と義理の父(になりたい男)の三角関係のコメディーが繰り広げられる。

母の転身に驚き、怒り、傷つき、ジョンに嫉妬するマイケルはハムレットよろしく混乱してみせる。一方ジョンには敵対心や、ましてやオリヴィアを権力で囲い者にしているというような意識は全くない。純粋に彼女とこれからの人生を共にしたいと思っているのだ。
この50近い男と18歳の若者のやり取りがおかしく、理想主義の左翼的なマイケルと実利的で保守派のジョンの意見の対立が最初のLess Than Kindに書かれていた政治的な要素なのだろう。ほどよく取り込んで二人の対立に拍車をかけている。

そして二人の間で引き裂かれそうになるオリヴィア。ジョンのことも息子のことも愛しているのに、相入れてくれない二人の間で右往左往する。さらにジョンと離婚協議中の妻、ダイアナまでが現れて余計にややこしく、、、このダイアナ、ジョンよりも20歳ほども年の離れた上流階級のお嬢さんで、どうやら本来ならいけ好かないタイプのはずなのに、マイケルはなぜか彼女に惹かれてしまう、、、??

結局ハムレットばりの苦悩をぶつけて母に詰め寄ったマイケルが勝利し、オリヴィアは身を切られる思いでジョンと別れ、マイケルと二人、元の安アパートに戻って質素な生活を始めるのだった。

が!?、それでは終わらない。二人のアパートにある日ジョンがやってくる。マイケルが出かけたのを見計らってオリヴィアに会いにきたのだ。そしてどうやらマイケルにも最近付き合ってる女の子がいるらしい。そして、マイケルの相手が実はダイアナだと判明、、、
初めは突っぱねていたマイケルだが、やがて母とジョンの関係を認めるべく、ジョンに歩み寄る。(どうやら、ダイアナにマイケルを誘惑するように頼んだのはジョン、、、??)最後には3人での新しい生活が始まりそう、というシーンで終わる。

母を巡って義理の父と息子の火花が散るというのは、ありそうであまりなかったかもしれない。人間の感情によるコメディーだ。人生で何を求めるのか、それがどうして許せないのか、正しいと思って前に進もうとするのに、過去の感情に罪の意識を感じたり、あるいはお金と地位以外に興味はなかったり、、、こういう本は時代に左右されずに受け入れられるのに、今まで上演されてこなかったのが不思議だ。

演出のTrever Nunnはイギリスでは最も幅広く舞台を作ってきた人だ。まだ20代の時にロイヤルシェイクスピアカンパニーの芸術監督になり20年以上RSCの顔だった。そのあとはナショナルシアターの芸術監督になり、イギリス演劇を代表する二つの大役を務めた人だ。古典だけでなく、「キャッツ」や「レミゼラブル」のようなミュージカルの演出も手がけ、今までにイギリスのローレンス•オリヴィエ賞やブロードウェイでのトニー賞をいくつも受賞している。 シェイクスピアに関しては、蜷川幸雄さんがあと3作、、で成し遂げられなかった37作全作品の演出を達成している。

新作ももちろんだけれど、こういった埋もれていた作品に目をつけて掘り出すというのは演出家としての目利きなのだろう。今現在も毎年数作品を演出している。

数人のカンパニーでの芝居は観やすい。オリヴィア役のEve Bestは賞もいくつも採っている女優さんだ。ハンサムで悩めるマイケルも、大人で物静かなのだけれどちょっと画策的なジョンも、あっけらかんとして深く考えていなさそうなダイアナも、それぞれの役がとてもわかり易い。日本で上演しても面白いんじゃないかな。シンプルだけど見応えがあって、やっぱり役者たちの技量がモノを言ってる。

考えて作られてるなあ〜〜と思わず唸っちゃうよね。 

だから言わんこっちゃない、、、


だから止めとけばよかったんだよね、、、 総選挙なんて要らないことしなければ、少なくとも堂々と保守党の一党内閣でいられたのに。
まあ、確かに2か月前の調査では保守党の圧勝が予想されてたから、メイ首相も賭けに出たんだろうけど、それで、せっかく持ってた過半数を減らしちゃうんじゃねえ、、、
とりあえず足りないのは10席だから、聞いたことあったかも忘れてる北アイルランドの党にバックアップを取り付けて、なんとか保守党内閣維持って事になる様子。

イギリスの政治は解りやすい。メイ首相がいきなり6月に総選挙をすると言い出した時はみんなびっくりした。というのは別にやる必要性は無かったのだから、、、、でも前回の国民投票でEU離脱が決まり、前首相のキャメロン氏が退任したことで、なし崩しに首相の座に就いた彼女としては、確固たる地盤固めをしたかったのだ。(キャメロンの後任の党首選で、最後の二人になった時、もう一人が辞退したためにメイ氏が党首=首相になった)

4月時点は保守党の圧勝が予想されていたし、まあ、ここで変わられても困る、、というのも事実。ところが、各党が選挙戦でマニフェストを発表すると風向きが変わった。保守党のマニフェストをよ〜〜く注意して読んでみると、老後の年金を受給できる年齢がますます引き上げになりそうだし(上限を明確にしていない)老後にプライベートケアが必要な場合は家を売って、そのお金を当てることができる(そこに住むことはできるけれど、自分の家ではなくなる)、学校での無料のランチを廃止することになりそう、、云々、「えっ、、、???」と思わず2度読みするような内容が••••

結局保守党は最多数の議席を取ったものの、過半数にはわずか8席届かず、7年前の選挙同様のハングパーラメントに。2年前の総選挙ではキャメロン氏が念願の過半数勝利を納めて、勢いに乗っていたのに、公約にあったEU離脱を問う国民投票をやっちゃったもんだから、自滅したんだよ、、、、なのにまた余計なことやっちゃって自分の首絞めちゃったね。

でもメイさんは首相続行する様子だ。普段ならば即降りるんだろうけど、今は普段の状態じゃない。とにかくもうBrexitの交渉は始まってしまっているのだ。 期限が2年しかないのだから無駄にしている時間はない。今また保守党内で党首選などやっている暇はないのだから。それでも5年任期は持つかなあ?2年後にEUから抜けた時点で降ろされるかもしれないね。

予想に反して票を上げたのが労働党だが、面白いのは前回勢いに乗ってスコットランドをほぼ統一状態にしたSNP(Scotish national party)が3分の1近くも議席を減らしてしまった。去年Brexitが決まってから、党首のスタージェン氏はなんとしてでもスコットランドをEUに残したい、 として、スコットランドの英国からの独立を強く促し、再度の国民投票を訴えていた。でもさすがにスコットランドの人たちも今は独立するより安定を求めたということか、、、

何かの投票があるたびに「翌朝起きてびっくり!」ということがよく起こるイギリス。とりあえず私としては老後が不安でたまらない、、、、、 

Mallorcaでの見つけもの


ちなみに日本語だとマヨルカ島と呼びますが、英語表記だとMallorcaMajorca があって、本来のスペイン表記はMallorca。でもバレアレス諸島をまるでイギリスの植民地のごとく、あちこちのビーチリゾートで飲み歩き、踊り回っては朝からイギリス式朝食を出すバーに入り浸るイギリス人ツーリストにとっての呼び名はMajorcaらしい、、、

散歩の合間に見つけたもの、レストランの横側の壁にこんな絵が、、、ハシゴは偶然じゃなくて、意図して立てかけてあるのかな、、?
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メインスクエアーのバーはもちろんリゾート地でも一番値段が高いのは当たり前。でもこのバーは雰囲気が気に入って(オーナーのおじさんがちょっとマッド、、)何度か通った
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店中の時計の文字盤が反転してるのに加えて、なんとトイレが、、、約10秒毎に照明の色が変わり、こんな水玉がグルグル回ったりするので、なんだか落ち着かない••••• おまけにこのトイレットペーパーホルダー、5つもあるんだけれど、一番上にはとても届きません!!
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でもここのバーのカプチーノが一番美味しくてカップも大きくてクリームたっぷりで、おまけに必ず小ぶりのマフィンが一緒に付いてくるのだった。(お代わりしてもまたマフィンが付いてくる)

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ビーチで文字通りの「砂の城」を作っていたアーティストのおじさん。かなりの手の込みようで、リアルだった。後ろでバケツも持っているのが作者のおじさん。写真だけ撮って知らん顔はないだろうと思って2ユーロ置いたら、とびきりの笑顔でThank you! って言ってくれた。

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アルクディアの街からビーチまで歩く間にあったササボテンが花満開で、去年テネリフェで見たときに「自然のサボテンの花は初めてかも」と思ったけれど、去年のよりずっと大きくてなんだか取って食われそうな勢いのある花だったので思わずアップで撮って見た
 
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Cala Boquerまでのハイキングの途中で出会った巨大な岩、私たちは「お化け岩と名付けた。よく見ると顔が見えて、ちょっとゴーストバスターズを思い出したので。 お化けというか、なんだか仙人のようでもあり、なかなかのキャラだったわ、この岩、、、、

というわけで、ちょっと短めだったけれど、初夏の地中海はやっぱりいいなあ〜〜。この島にはまた是非来たい。特に今回泣く泣く断念したSoller行きの130年来の電車の旅、次回は必ず行くぞ!!

それにしてもイギリスに戻って来たときのこの気温差がなんとも悲しいこと、、、、、 

マヨルカPart 2ーAlcudiaと山歩き


やっぱり車を借りればよかったかも、、、道は運転しやすそうだし、島の大きさから見ても8日の間に一通り全体のエリアをカバーできそうだった。でもまあいいか、それは次の機会に、、、

ということで、滞在したポイェンサから近いところでAlcudia(アルクディア)へ行ってみた。
マヨルカ島の北側のアルクディア湾は島で一番大きく、ローマ時代にはここから内地に少し入ったところにPollentiaという街が作られ、この頃の遺跡が少しながら残っている。
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やがてpollentiaは(Pollensaとは違う)外からの侵略で打ち捨てられてしまうのだが、12〜13世紀に新たにアルクディアの街が作られた。ちなみにポイェンサ同様、海岸のリゾート地はpuerto de Alcudia,そして旧市街はAlcudiaと区別されているが、こちらは2マイル程の距離なので歩くことにした。Alcudiaの街は城壁で囲まれ、14世紀半ばには現在も残っている形になったそうだ。アルクディアの街まではポイェンサからバスで15分。海岸沿いを走るルートでとっても景色が良い。カイトサーフィンをしている人たちが沢山いる。
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市街地の入り口はSt.James教会。もっと静かかと思っていたら、この日は土曜日だったせいか、地元の小学生たちも来ているようだった。城壁で囲まれた旧市街は石畳で気の向くままに右へ行ったり左へ曲がったりしながら散策できる。
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Pollensの街はもっと山側だったけれど、ここは海岸から近いので町並みは古くてもなんだか明るい。入り口付近はレストランやカフェもあってなんだか土曜日の人混み、、という感じだったけれど、歩き回るうちに人がばらけて来て、少し待てば誰もいないうちにそこここの街角でシャッターチャンス!
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扉や窓の形や色合いがなんとも可愛らしくて、だんだん写真撮りに熱中してしまった。城壁の上を歩くこともできて、ここからの景色も良いそうだけれど、私たちは街中だけを歩いて一休み。
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軽くお昼を食べてから、最初の写真の旧ローマ市•Polletiaの脇を通ってブラブラと歩くと、30分ちょっとでPuerto de Alcudiaに着いた。このPuerto de AlcudiaからCan Picafortというエリアまで、延々と真っ白な砂浜が10キロ近くも続いている。いくつかのリゾート地が出来上がっていて、小さい家族連れにも人気のエリアだ、真夏にはこの浜が人で埋め尽くされるというのも解る。本当に眩しいくらいの白い砂浜に青い海。私たちはPuerto de Alcudiaのメインエリアとハーバー側だけをブラブラして見た。
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ビーチはとても静かだ。大きな音楽をかけている人やギャギャー騒ぐ人もいない。フリスビーを楽しむ人達くらいか、、、、リゾート地としては建物の感覚や道路が広々としていて、なんだか落ち着いた

ポイェンサもアルクディアも観光散策だったので、次の日にはちょっと山間を歩いてみることにした。アパートを出てから20程も歩くと、二つの山間を抜けて小さなビーチに抜けるハイキングコースがあるというので事前にチェックして見た。距離は片道で3キロ程、とあるので、往復しても半日だ。まあ市内歩きよりはちょっと時間がかかるかもしれないけれど、、、?

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山というよりはちょっとゴツゴツした岩肌で、道は歩き易い。日曜日なので結構人も多く、時間的にもみんな半日ハイキングのつもりで出て来たのだろう、遠足のように人が途切れないのがちょっと計算外だったけれど、まあ景色を楽しみながら歩く。サンダルで来てる人もいたけれど、あれでは途中からは無理だと思うよ、さすがに、、、、
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岩肌には鳥の巣も多いらしく、バードウォッチングに来ている人たちもいた。「あそこにハヤブサがいるんだ」と言って待っていたおじさんは、もうしょっちゅう来て様子を見ているのだろう。歩いているとかなり暑くなって来て、帽子を持って来なかったのがちょっと後悔、、、気温より日差しがきつい。日焼け止めをしなかったので、あっという間に服のラインで結構焼けた。
45分くらい歩いたところで目の前に海が見えてくる。ここがcala de Boquerという小さな海岸。
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ここからはちゃんとした道があるわけではなく、なんとなく草をかき分けてできた線をたどりながら反対側へ回るもよし、頑張ってビーチまで降りていくもよし、という感じ。沢山いた人達もここからは思い思いに歩くうちに「あれ?みんなどこへ行ったの?」と思うくらいバラバラになる。私たちはビーチまでは降りずに高台から景色を楽しんで戻ることにした。ところがここから元来た道になかなか戻れなくなってしまって(方向はわかるのだけれど、道に戻れない)実は結構焦ったのだった、、、ちょっと不安になって来た頃、後から来た人達の姿が見えて、やっと元のルートに合流。歩き始めてから戻るまで2時間半くらいのちょうど良いハイキングになった

島の西側はトラムンターナという山脈地帯で、サイクリングもトレッキングもかなり本格的なコースもあるし、鍾乳洞の洞窟なんかもあるそうなので、本当に是非また来たいね


 

マヨルカ島ホリデー Part1=Pollensa


行ってきました、マヨルカ島。イギリスに住んで30年以上も経って初めてのバレアレス諸島。なんとなく今まではイギリス人が大騒ぎしに行く所、みたいなイメージがあったのだけれど、それは一部のリゾート地の話で、調べてみると、マヨルカはいろんな歴史を持つ面白い所だという事が解った
島の中でもどこのリゾート地にするか、というのはいつも時間をかけて探す。今回も2週間かけてあれこれと調べて、島の北側にあるPuerto de Pollesaという所に決めた。
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今回は早朝のフライトだったので、お昼過ぎにはもう着いてしまった。アパートは中心地からは15分ほど歩く距離で、ここも散々調べて決めたのだけれど、キッチン付きのアパートは広くてバルコニーも大きい。Basic&Cleanが私達の基準、そしてスタッフがみんな本当にフレンドリーで優しい
まだ真夏ではないものの、日中は25-26度で日差しがジリジリと焼けるように熱い。これはやっぱりイギリスでは体感できない空気だ。そして何より眩しいのなんのサングラス無しでは3分も歩けないくらい、明るさが別世界!ビーチまでのんびり歩いて行く。今の時期はまだハイシーズン前なので、バーやレストランもどこもゆったりしていて、それでいていい感じに賑わっている。
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 このPuerto de Pollensa(ダブルのLはイェと発音するそうでポイェンサ)を選んだ理由の一つが、大型の高層ホテルがないという事だった。ホテルやアパートメントは高くても4階くらいでなんとなくプライベートアパートメントの感覚だ。ハーバーからはパイン並木のプロムナードが続き、レストランやカフェが並んでいる。実はこのハーバー側はビーチ側に比べると明らかにアップマーケットで、お金にゆとりのあるリタイヤ夫婦らしき人たちで溢れている。ヨットの持ち主ですか、、、?
小さなリゾートなので直線で10分も歩くともう街はずれ。あとは延々と砂浜が伸びている。裏道を何本も抜けてメイン通りじゃない所に密かにあるローカルなお店を見つけてみたりするのも楽しい。
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メインのスクエアーでは水曜日にマーケットが出ていた。この広場と周辺の道一帯にいろんなスタンドが出て、新鮮な野菜から偽ブランドの洋服や土産物等、この日はツーリストもローカルもみんなやってきていて賑やかだった。ホリデーに来ているのはイギリス人の他に、オランダやフィンランド、ドイツ、ロシア、、といろんな人に出会った。そしてここに移住して住んでいるイギリス人も多く、すっかりローカルになっている。旅先でいろんな人とひと時の会話をするのは楽しい。

今回この島に来て一番驚いたのは、なんとサイクリストが異常に多いという事。それもかなりシリアスな、全身ギアで身を固めたサイクリスト達が4-5人、あるいは10人ほどもグループで飛ぶようにサイクルレーンを走り抜けて行く、、、、自転車に乗った人を一人も見ない間隔はおそらく1分も あるかどうか、、??
アパートにもサイクリストのグループが何人も泊まっていて話をしてみたら、クラブに属している人たちも多く、アマチュアのロードレースもあるそうだ。島全体で平坦なエリアと山間のハードなコースがあって、気候的にももってこいなのだとか。中にはトライアスロンの選手でトレーニングに来ているという人もいた。ホントに、Tour de Mallorcaという感じだ。そういえば、道路もきっちりとサイクルレーンが作られていて、よく整備されている。

Perto de Pollensa(Puertoは英語のPort)は海沿いのエリアのことだけれど、本来のPollensaという街はもう少し内地にある。古い歴史のある街でバスで15分程なので、ここを訪れるのもポピュラーだ。今回は車を借りなかったので、ローカルバスで行かれる範囲に絞って行動する事にした。

Pollensaの街でも特に旧市街(Old Town)は石畳の狭い道にお店やカフェがあり、道を歩くだけでも風情がある。
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そしてPollensaに来たら挑戦するようにといろんなところで聞いていたのが、メインスクエアーから365段の階段を登ってカルヴァリーという小さなチャペルを訪れる、というもの。カフェやレストランの並ぶスクエアーはいかにもツーリスト用という感じだけれど、とにかく頂上を目指す。
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遠くに小さく見えているのがカルヴァリー•チャペル。実はこの365段、一段の高さが低いので、思ったほどきつくはない。そして途中で振り返って景色を見たり、ちょっと座れるスペースもあったりするので、個人のペースでゆっくり登ればお年寄りでもいけるかも••• 流石に途中でかなり暑くなって来たけれど、チャペル周辺からの景色は素晴らしく、頑張ったご褒美に値する。ただ、登ったものはまた降りなければならない、、、、でも景色を見ながらゆっくり裏道を抜けたりもできるので、来た道と同じ道を戻らなくても別の楽しみがあるのでした、、、
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今回は8日間だけだったから遠出もせず、さらっと流した感じのホリデーだったけれど、もう少しゆっくりとポイェンサの街を堪能したかった。夜に来るのもまた違った雰囲気なんじゃないかな。
海岸側とオールドタウンの二つのPollensa、このエリアを選んで大正解でした
 

ローゼンクランツとギルデンスターンは、、、なぜ、、死んだ?


久しぶりに観たRozencrantz and Guildenstern are dead。シェイクスピアの「ハムレット」では脇役のこの二人を主人公にしたハムレット•スピンオフとして有名なTom Stoppardの戯曲。
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ハムレットと幼少時代の友人なのだけれどホレイショーのように友情と信頼を寄せられているのではなく、国王にハムレットの監視役を命じられ、狂気を演じてイングランドへ送られることになったハムレットを共に船に乗る。けれどイングランド王が自分を殺すように仕向けた仇の叔父・国王の手紙を見たハムレットは内容を書き換え、代わりにローゼンクランツとギルデンスターンがイングランドで処刑されてしまう

ハムレットではほんの小さな役だが、私も以前思ったのだ、確かにこの二人はちょっとバカで論理的にも感情的にも地に足がついていない感じで、それがちゃっかり国王の手先(という自覚が本人達にはない)になってハムレットの行動を監視・報告する役目担ってしまうのだが、本人達にとってはハムレットの為を思っての事なのだ。悪気は全くないし、むしろ単純バカの典型のようなキャラクターだ。それなのになぜ、ハムレットは自分の代わりに彼らを処刑するようにとイングランド王に手紙を書いたのか、、殺さなくたって良かったじゃないか、、??

ローゼンクランツとギルデンスターンは舞台袖にいる。そう、彼らはなんだか舞台袖で出番を待っているエキストラ俳優ような感じだ。常に二人のたわいのない掛け合いが続く。彼らの周りでは大ドラマが繰り広げられていて、一国の宮廷にまつわる陰謀と復讐が織り成されているというのに、彼らは事の次第をきっちりと理解していなくて、コインを放って裏表を当てたり、話の進展の全くない言葉の掛け合いで会話したりしている。この、何も起こらない中で会話の応酬が続くあたりは、ベケットの「ゴドーを待ちながら」ともちょっと似ている、、、

「ハムレット」でも、ローゼンクランツとギルデンスターンは取り違えられがちだと解らせる場面がある。要するに、どっちがどっちでもあまり重要ではないような二人なのだ。背丈も見栄えもなんとなく似た感じの2人の役者がこの役を演じるのが常なのもその為だ。 こちらの本でも初めからなんども二人の名前がごっちゃになるので、はっきりとギルデンスターンがローゼンクランツを「ローゼンクランツ!」と呼ぶまで確信できない位だった。ちなみにこの二人は背丈が似ているのだが、他の出演者達よりも小さい。この「小さい二人」というのもなんとなくキャラクターを反映しているように見える。

でも確かにキャラクターには違いがある。ギルデンスターンの方がセリフが多く、なんとか筋道を立てようとあれこれ考えて喋っている。そしてローゼンクランツは合いの手を入れながらどんどんそれに乗っていくタイプだ。 相手の意見を覆すような討論じみた会話は一切無い。ハムレットのことも、アレヨアレヨというまに宮廷に呼び出されて、久しぶりに会ったのだが、特に命がけで友を守ろうというような熱い思いもないし、殺人騒ぎが起きても大した危機感も持っていない。ようは流れに乗っているのに周りの状況が把握できていないのだ。

それでもその表舞台の袖でひたすら無意味な会話の応酬を繰り返し、コインを放る姿はなんだか憎めないから不思議だ。

そしてこの芝居でもう一人、脇役から主役級に抜擢されているのが旅芸人たちの座長だ。ハムレットの劇中劇で前国王暗殺の様子を演じることになった旅役者一座。この一座と二人が宮廷に行く前に旅の途中で出会っていて、さらにはイングランド行きの船にも隠れて乗りこんでいうるという設定。座長は芸術と現実について語る。彼は舞台劇の核となるのは弁論技術はもちろんのこと、芝居で血が流れなければいけないと信じている。すべてのものは死につながるのだと。 
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あまりインパクトのあるキャラではない主役二人の代わりにこの座長役が多いに語る。そして二人はまたそれを袖で聞いていて流れに乗る、、ということの繰り返しだ。座長を演じたのはDavid Haig。古典劇からミュージカルまで幅広く活躍するベテランだ。私はThe Madness of  George III でこの人の国王を観た。演じる座長が主張する通り、セリフ術に長けた役者さんで、今回の役も(馬鹿馬鹿しい)説得力十分だった。コミカルで大げさで、愛嬌がある

ローゼンクランツはようやくハリー•ポッターから脱出した感じのダニエル•ラッドクリフ、ギルデンスターンはジョシュア•マグアイアー 。ダニエルは深く考えずに相槌を打つうちにどんどん流れに乗って行ってしまうローゼンクランツの能天気なキャラをユーモアラスに演じている。ギルデンスターンの方が先のことを考えて不安がったりするのだが、独白のようなセリフが上手い。この辺りは座長のいうレトロリックか。(チェックして観たらRADA出身の人だ)

クスクス笑ううちに、終盤ではこの二人の残酷な運命に気づかされる。ハムレットの原作では最後は「ローゼンクランツとギルデンスターンは死にました」という報告のセリフだけで終わってしまう二人の人生だが、最後にギルデンスターンは呟く、、「こうなる前に、どこかで、NOという機会があったんじゃないか、、??」 それでも運命の流れのままイングランドで待ち受ける死を受け入れてしまったらしい二人が哀れに思えてくる。そうだよ、殺さなくたって良かったんじゃないの?

こんな単純でお人よしの二人組を、仇の国王のパシリになったという事で殺すように仕向けたハムレット、、、この芝居を初めて観たのはかなり昔のことだけれど、これを観てからは「ハムレット」の見方が変わったのは確かだった。そしてこの二人とは大違いの信頼と愛情ををハムレットから 寄せられるホレイショーのことも、もっと深く見るようになったっけ。

でも、要するにNoと言うきっかけを逃してしまったのがいけなかったのだ。もっと周りで起こっていることに集中して目を凝らしていれば、異国の地で死ぬことはなかったのにね。原作のハムレットがシリアスなキャラクターだからこそこの二人組に意味があったとも言えるけれど。シェイクスピアがハムレットを書いた時には何を想定してこの役を作ったのか?もちろん当てて書いた役者がいたのだろう。似た者同士でみんなからちゃんと個人として見てもらえない二人の役者がいたのだろうか?でも「ハムレット」ではコメツキバッタほどのインパクトも無いような二人なんだけど、、、

ハムレットを全く知らないで見ると面白さは半減するけれど、これだけでも面白いセリフ劇だ。ボケとツッコミのような二人の延々と続く掛け合いは、テンポの良いリズミカルな演出で観客を引っ張る。 舞台袖を、さらに舞台裏から見ているような芝居。
やっぱり面白い

始まった、始まった、、、


さて、そして今年もやってきたBGT, ことBritain's Got Talent。ジャッジは去年と変わらず、アシストの二人組、Ant & Decも健在だ。っていうか、この二人無くしてはありえないよね
実は毎年年明けから4月からのBGTまでのつなぎの期間に、このAnt & Decが土曜の夜のスタジオライヴでバラエティーショウをやっていて、実はこの番組の大ファンなのだ。だからBGTが始まるということはこのSaturday night Takeawayという番組が終わってしまうのでちょっと残念。でもまた来年戻ってきてくれるはず。

今回は初回放送からあれこれとバラエティーに富んでいる。その中で、ちょっとジンときたのが、The Missing People Choir というグループ。イギリスでは毎年行方不明になっている若者が沢山いる。まだ10代から二十歳位の若者がある日突然姿を決して、家に戻ってこないまま十数年、、、何てケースが本当に多い。このクワイヤーはそんな行方不明の家族がいる人たちと、それを支えるチャリティーメンバーやサポートする人達が集まって作ったグループだそうだ。彼らの歌ったオリジナル曲、I Miss Youで会場の空気は一変する。何年も、何年も、帰らない我が子を探して、待って、「明日になれば見つかるかもしれない」と思い続けて生きてきた思いが美しい合唱になってメッセージを発する、、、

 

歌のバックに、もう20年以上も前にいなくなった人たちの写真が映し出される。これをきっかけに一人でも誰かが消息を知ることができたら••••
こういうのがイギリスの良いところ、っていうかこういう人達がいるから大抵はバカバカしくて笑っているBGTに価値があるんだ。

もう一人、こちらは15歳の女の子。ミルトン•キーンズから来たごくごく普通の黒人家庭の子。地味な色のセーター(ちょっと裂けてるのはファッションか?)にジーパン姿でステージに立つと、彼女の演目表を見ていたサイモンが「この歌を選んだのはどうして?」と聞いた。
私のヴォーカル力を発揮するのに一番良いと思ったので
世界中でトップクラスの大きな歌だよ
はい、、
そして歌い出したのがこれ、、、


会場は総立ち、そしてサイモンの腕がまっすぐにゴールデンブザーに伸びる。(このゴールデンブザーは各ジャッジが一度ずつ使えるもので、押された人はひとっ飛びにセミファイナル進出が決まる)

15歳だよ、、、もちろんBGTに出てくる若い子達の中にはちゃんとプロのレッスンを受けている子もいる。今までだってびっくりするような歌唱力を披露した子は何人かいたけれど、このSarahは、「教えてできるものではない何か」を持っている、、、こんな大人の歌を自分の歌にしてしまっているのがすごい。この子は楽しみ。このBGTに勝つかどうかじゃなくて、おそらくこの子はこれから誰かが(おそらくはサイモンが)育てて行くことになるだろう。 そんな将来性のある大きな才能の持ち主だ。

最初はいつもとんでもない勘違いみたいな人たちも多く出てくるのだけれど、今回は結構見ごたえのある人たちで編集された第一回だった。(この編集の仕方も毎週違って面白い)
第一回でゴールデンブザーが出たのはびっくりだけど、この後どんな人たちが登場することやら、、、 

Kindle Fire 買ってみた

学生時代には通信手段はもっぱら電話。留守電がやっと出てきて、待ち合わせでのすれ違いには駅の伝言板を使っていた。今のこんなネット生活なんて想像もしていなかった、、、いや、想像はしていたかな、テレビ電話とか。でも現実になるのは遠い先のことだと思ってた。

私はコンピューターウィザードではないし、仕事やビジネスに使うわけではないので、最初に購入した時点からずっとiMacを使ってる。今のマックで3台目。そして携帯電話はあくまでも必要最低限のスペックのものを選んでいる。スマホは本当に便利だけれど、私には必要ないものも多くて、欲しいなあ〜とは思っても、iPhoneなんかは宝の持ち腐れで高価すぎる。大分前からその中間を探していた。
で、買ってみました!アマゾンのKindle Fire 8HD。もちろんiPadもいいけれど、大きいのはいらないし、何に、何時、どれくらい使うのかを考えたら一番手頃なのがKindleだった。
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なんで急に決断したかというと、もちろん以前から携帯とマックの中間になるものが欲しかったのと、今回5月の頭にホリデーに行くので持って行きたかったからだ

前回のホリデーはTenerifeだったけれど、今回は厳選の結果、マヨルカ島にした。第一に予算。我が家の家計は火の車、去年行ったアパートが手頃で便利だったので、再度、とも思ったけれど、やっぱり一度行ったところより違う所に行きたくなってしまう。カナリー諸島の方がバレアレス諸島よりも南だから、5月初めに行くならカナリーの方が夏っぽさは体感できる。私はテネリフェでも違うエリアに行きたかったけれど、うちの彼はできればビーチは白砂がいいと言う、、、

日本(火山国)生まれの私には灰色の砂のビーチは珍しくなくても、彼には黒砂ビーチがなかなかの違和感だったようだ。カナリー諸島で白砂のビーチがあるのはモロッコに近いランザロテグランカナリアあたりだけれど、訪れる場所としての魅力がイマイチ。私はやっぱり古い歴史や文化を感じ取れるものがある場所が好き。どうせイギリス人だらけのホリデー地なら、景色が良くて見所のある場所がいいからね。で、なんだか「ハワイに行ってきます」という感じのマヨルカ島行きが決まった

ホリデー先でちょっと持て余すのが、エンタメだ。アパートに泊まるのだけれど、大抵プールサイドのバーの周りで夜には歌やマジックのショーがあったりはする。けれどそういうものに興味はない。夜はキッチンで簡単なものを作って食べたあとは結構やることがないのだ。衛星放送のテレビがあるとはいっても、英語放送はBBCと他に1つ2つ、、??

そこで、せっかく最近アマゾンのプライム会員になったので、観たい番組や映画をダウンロードする手を思いついた。Kindleならもちろんビデオだけでなく、本やゲームもダウンロードできる。アパートメントでWiFiが無料で使えることはあらかじめ調べてから選んであるのでネットはできるはず。でも大きなコンプレックスだと部屋の位置によっては入りが悪いことも考えられるので、たとえネットに繋がらなくても手元にダウンロードしたものがあれば夜リラックスして観られる

というわけで、ゲーム、ビデオ、本をいつくか早速ダウンロードした。8インチのHDなので画面は綺麗だ。大きさも本サイズだし、何と言っても軽いので手軽に持って行かれるのが嬉しい。やっぱり10インチにしなくてよかった。この大きさが丁度いいわ〜〜カバーをつけたらこれも便利で、立てられるし閉じれば自動的にオフになる。
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これからも携帯の方はネット以外はメールとFBやLine、つまりライフラインとしてコミュニケーションできるアプリだけにして、使わないことにしたアプリはアンインストールしてしまった。最近「容量が足りないのでアップデートできません」のメッセーが出まくりだったので、これで必要最低限だけをスマホに残せる。

私はゲームはほとんどやらないのだけれど、マックにダウンロードしたEnigmatisシリーズにはちょっとハマってしまった。これを始めるとあっという間に2時間ほど過ぎてしまうのだけれど、そのあと首と肩がゴリゴリに凝ってしまう、、、Kindleなら膝の上に乗せてもいいし、床に寝ながらだってできる。何かちょっと調べたい時にいちいち2階のマックまで行かなくても、テレビを見ながらちょっと手を伸ばしてネットできる。

これは使い道あるわ〜〜!お値段£89-99(約12600円)ですもの。お買い得

ワイルド!ワイルド!=The Wild Party


久しぶりのミュージカル。なんだか最近はミュージカルよりももっぱら芝居の方が面白くて、なかなか「観たい!」と思う ミュージカルに出会わなくなっている。今だってもちろんミュージカルも好きなのだけれど、なかなか新作でピンとくるものが少ないのだ。大掛かりな(いわゆる観光客がお土産に観にくるタイプのもの)舞台は再演ものがほとんどで、しかも異常なほど値段が高い 最近観たのはミュージカルでも小劇場ものが多い。
で、行って来ました。The Wild Party
-Photo-Credit-Scott-Rylander


原作は1928年にJoseph Moncure Marchという人が書いた物語詩で、ポエムの形で書かれたのだが、あまりにも過激な内容で、発禁処分になってしまったそうだ。この作品が2000年に、ほぼ同じ時期にブロードウェイとオフ•ブロードウェイで2つのミュージカル作品になって上演されている。今回ロンドンで初演となったのは、ブロードウェイで公開されたMichael John LaChiusaのヴァージョン。
クイーニーは、ブロンドの踊り子で 、パートナーのバーズは同じヴォードビルショウに出演している芸人だが、少しヴァイオレントで危険なタイプの男。クイーニーとも時々激しく争う関係だが、クイーニーはおそらくこういう少し乱暴で危険な男が好きなのだ、、、ある日、二人はお互いの関係をリフレッシュするためにも、久しぶりにワイルドなパーティーを開くことにする。
少しさわりを、、、


 

パーティーのゲストが次々とやってくる。 レズのストリッパーと彼女の新しい恋人で重度のモルヒネ中毒のサリー、sexは誰でも何でもOKでお金持ちのジャッキー、オスカーとフィルは近親相関風な怪しい仲良しの兄弟。プロデューサーとしてアップタウンへ行こうとしているユダヤ系の二人組、黒人ボクサーと白人妻、その妹のナディーンはブロンドに憧れる16歳、、、、
ワイルドなパーティーが始まり、みんなで浴びるように飲み、踊り、コカインを吸いまくって大盛り上がりだ。そこへクイーニーの長年のライバルでもあり親友でもあるケイトがジゴロのブラックという男を連れてやってくる。

ゲストの一人一人を紹介する形で、役者たちが交互に歌い踊る。とにかくタイトル通りのワイルドなパティーだ。乱痴気騒ぎとはまさにこのこと!役者たちは所狭しと歌い踊り、そのパワーがとにかく凄い
このThe Other Palaceという劇場は以前はSt.James Theatreと呼ばれていたのだが、最近ロイド•ウェバー氏が買い取り、創造的なミュージカルの発信地になるような場所にしたい、と再オープンした。このThe Wild Partyは新しくなったThe Other Palaceのこけら落とし公演となる。舞台は半プロセニアム型(=舞台から客席が階段状にせり上がっていく形)で、段差が高めなので、どこに座っても前の人の頭で舞台が遮られることがない。これは本当に見やすくてありがたい。客席数は300ちょっとで、舞台と客席が一体感を感じられる空間だ。役者たちのエネルギーが劇場全体の空気になって客席を包む。良い劇場だわ〜〜

主演のクイーニーを演じるフランセス•ルフェルを始め、役者たちの力量がめちゃくちゃ高い。どの役者も一流の演技者で、シンガーで、ダンサーだ。もともとブロードウェイ版を作った時に、最高の技量を持つ役者たちが集まる事を前提として企画したそうだ。

パーティーは派手に続く、、、、お酒とドラッグで日常の仮面が剥がれていくにつれ、あちらこちらで淫らな乱行が始まる。今欲しいものを目の前で捕まえて、誘い、奪い、ジンのお風呂にコカインを撒き散らし、ほとんどオージーパーティーだ。その結果、皆がパートナーと言い争いになり、嫉妬と激怒で怒鳴り合い・殴り合いになっていくのだ。最後にはsexだけでなく、本当にロマンチックな関係になりそうなクイーニーとブラックにキレたバーズがピストルを持ち出す••••

人間の仮面を引き剥がすような、スキャンダラスな話だ。パーティーに集まってきた、かなり変な人間達が、やがてお酒とドラッグで日常の関係とは全く違う関係に発展していってしまう。メチャクチャな乱痴気騒ぎのあとには、昨日とは違う現実が待っているような終わり方で、前半の汗が飛び散るようなパワーが、後半ではジワジワと心が寒くなるような怖い空気になっていく。人間って、、こんなに簡単に揺さぶられてしまうのか、、、??

パワフルで、セクシーで、スキャンダラスなミュージカル。上に貼ったビデオでも、雰囲気を感じていただけると思う。エネルギーをもらえる舞台は本当に良いね!それでいて人間の心の闇を少し覗いてきたような気分。スキャンダラスな舞台って、大好きだわ〜〜


 

テレビタイムが追いつかない、、、


日本でもあると思うけれど、うちのテレビにはVirgin Mediaのセットボックスが付いていて、チャンネルは120位ある。そしてキーワードで興味ある番組をピックアップして録画を設定できる

まあ数多いチャンネルでも、実は同じチャンネルが一時間ずれてるという重複チャンネルや、私たちは観ないチャンネルも多くて、実際には本当によく見るのは12-3チャンネルなのだけれど、、、。観たい番組をセットにして契約できるといいのに、実はこのチャンネルの契約セットは数種類がヴァージンの方で決められていて、チャンネル数を少なくして契約料を安くしたくても、一つ上のセットに観たいチャンネルが入っていて、どうもうまくいかないようにできている、、、、

で、うちではテレビをリアルタイムで観ることは殆ど無くて、録画に頼っているのだが、、、キーワード録画というのが結構困る。うちの彼が料理番組が好きで、中でもカレーのレシピがあるといつも観ているのだが、(カレーといってもインドカレーだけじゃ無くて、タイカレーやマレーシア風とかインドネシアとか、カリビアン風とか沢山ある)Curryというキーワードで録画をセットしておくと、関係ない番組、例えばCurryという苗字の役者が出ている映画とか、変なものまで拾ってしまう。数日でセットボックスの録画量が30%近くになってしまうのだ。

30%なら少ないと思うかもしれないけれど、実は録画量が30%以上になるとリモートでの切り替えが重くなる。だからいつも20~25%を限度にして、観たらさっさと捨てていく。(観ないで捨てるものも多い)録画してあると安心してしまって、続きのドラマでも数週間観ないでいたりすると、あっという間に4話程溜まってしまって、休みの日に慌てて観る羽目になる。追いつくのも結構時間を見つけるのが大変なのよ、、、、

1月に放映されたSharlockもやっと観られた。う〜〜ん、やっぱりクオリティー高いわ〜〜。今回の4話シリーズは今までで一番上質かも
冬のシーズンで嬉しいのは、Eurosportsがフィギュアスケートをやってくれる事。四大陸が終わって次はいよいよ世界選手権だ!!オリンピックの枠取りがかかってるから各国必死のはず。日本勢がどこまでオリンピックに期待を繋ぐことができるのか??特に女子はもうジュニアからの人たちも含めて大混戦だわね〜〜。新時代がやってくるのを感じます!

テレビ以外でも、実はどうしてもThe Grand Tour(BBCで人気のTop Gearという番組を担当していた3人組が新しく始めた番組)が観たくてAmazonのプライムメンバーになったのに、なかなか観る暇がない
もちろんThe Grand Tourだけじゃ無くてプライム会員はアマゾンでの買い物が翌日配達でも送料無料になるし、映画やオリジナル番組が見たい放題という特典があるのだが、これもまた「観る時間があれば」のお話、、、、The Grand Tourのクオリティーははっきりいって、今のBBCの番組を抜いている

どうして10年以上もBBCの看板番組を仕切っていた3人が揃ってやめることになったのかは、こちら
ジェレミーの契約が更新されない(=クビではない)事になったとき、後の2人も同時に契約更新を断って、この3人で新たにアマゾンに乗り換えたのだった。それにしても制作費が半端じゃないよ!!実は彼らが去ったッBBCのトップギアの方は、1シーズンでメインのクリス•エヴァンスが降板してしまった。後はなにやら5−6人で2シリーズ目が始まったけれど、以前のような盛り上がりは、、、

アマゾンで見たい映画なんかもあるのだけれど、録画テレビを消化するだけでも時間がないのに、それに加えて日本のドラマも見ちゃったりして、ほんとに追いつかない、、、!!ちなみにNHKの「精霊の守り人」シーズン2が始まった。平幹二朗さんの最後の元気な姿。話が5カ国に散らばって込み入ってきたけれど、クオリティー高いドラマになってると思う。なんでも原作は10巻にも及んでいるらしい。

2月は金欠で劇場での芝居はパスしたけれど、今月には楽しみにしている舞台がある。アンドリュー•ロイド-ウェバー氏が新しく買い取って改装した劇場、The Other Palaceでのミュージカル、The Wild Partyだ。最近は芝居ばかりで久しぶりのミュージカル、楽しみだ〜〜

 

一難去ってまた一難、、、??


どうも調子が良くならない、、、
クリスマス前に39度4分の熱が出て寝込んでから熱が下がるまで3日、その後は気管支にきて、ダラダラと咳が続くこと 3週間近く(医者にも行かなかったけど、典型的なインフルエンザの兆候なので、そうだったのだと思ってる)、治ってきたと思ったら今度は別の風邪をもらったらしく、またしても喉をやられて2週間ほど、これがやっと無くなってきたと思ったら今度は鼻風邪で呼吸も苦しいくらいの鼻づまりに悩まされて1週間、、、、

一体どうなってるんだろう 風邪なんて滅多に引かない方なのだけれど、なんだか立て続け。おまけに冬真っ最中だから毎日どんよりと暗くてジメジメして、おまけに滅茶苦茶寒い 前回書いたガス無しの数日間はそれほどでもなかった、、、っていうか、たっぷり着込んで包まってたらとりあえずなんとか我慢できた。でもここ数日は気温が1〜3度で、これは日中の気温としてはロンドンではかなり寒い!夜間や早朝には零下になるしね。雪も舞ったし•••••

いつまでこの「風邪気味」が続くのか、、、??でもこの鼻風邪も最初の2日が左の鼻詰まりに始まって、今は右にきてるから、これが去ったら治るのか、、、それとも下に降りてきてまた気管支にくるか、、?それにしては鼻以外はほとんどなんともないのが不思議。普通だったら鼻水も「炎症」のサインがあるのに、ただ、鼻が詰まって痛くて、通ったら鼻をかみ続けてもう顔がヒリヒリしてる

他には頭痛も咳も喉の痛みも無くて、ただ鼻だけっていうのも不思議な症状だ、、 もしかして「風邪」じゃないのかも、、?と思って思い浮かぶのは良くある「花粉症=Hay fever」というやつだが、私は今まで花粉症らしきものを経験した事がない。いきなりやってくるというものおかしな話。しかもこの冬真っ盛りに、、??

ちょっと具合は悪いときというのは、結構自分の言い訳をしてしまう。普段は食べないようなお菓子をつまんでみたり、エクササイズをサボっても仕方がない。とりあえずストレッチだけは続けているけれど、、、そんなこんなでクリスマスから一気に体重増加してるよ〜〜!! これからこれをまた削ぎ落とすのが大変なのだが、それは春のお楽しみにしておこう。来月には誕生日だし、それを機にまたリセットしますかね。日が伸びてきてるのがとりあえずは救い。この鼻風邪が完治するまで、もうちょっとぬくぬくしてしまおう、、、

 

ガス無し3日目、、、、


寒い、、、
いえ、ただ気温が低いというだけではありません。なんと日曜日から一切ガスを使えずに、つまりはセントラルヒーティングもお湯もそしてガスクッカーも使えないという状態

何があったかというと、うちの彼が電気のヒュースボックスを変えようとしていた所、 十分注意はしていたはずなのに、生きたケーブルがネジを抜いた反動で跳ね戻り、真横にあったガスメーターのパイプに触れてしまったのだ、、、スパーク!そして吹き出す炎、、パニック!!

まあ、すぐに元栓を閉めて火を消したので大事には至らなかったものの、一瞬家が炎に包まれる光景が頭をよぎった。火は恐ろしいからねえ〜〜、、スパークしてパイプに穴があいてしまったしまったので、ガス漏れ確定だ。試しに彼がいろんな業務用のテープを巻いたりしてみたけれど、どうしても少量のガスが漏れているのが解る。 

我が家では彼がエンジニアなので、家に関することでは滅多に業者を呼ばない。電気関係はもちろん、ヒーターのエアロックだって、ボイラーの小さな故障もトイレのパイプも、全部彼がやってくれた。でもガスはやっぱりそうはいかない。ちゃんとガス専門の安全保障の資格を持ったエンジニアにやってもらわないといけないのだ

英国でのガスは、外から家のガスメーターに入る所まではNational Gridが責任を持つ。そしてメーターから出た部分から住居内の範囲は居住者の責任という事になっている。今回穴が空いたのはアウトレットパイプ、つまりガスメーターから出てくる部分のパイプなので、修理の責任は私達にある。それでも最初にNational Gridに電話したら1時間ちょっとでエンジニアが来てくれて、とりあえずガスもれの位置を確認して、今まではちょっとグラグラしていたメーターをきちんと固定してくれた。なにせ古〜い家(築120年)だから、最初にパイプが配管されたのが何時なのか想像もつかないし、第一、電気のヒューズボックスのすぐ隣にガスメーターがある方がおかしいのだよ••••

折しもここ数日のロンドンは日中でやっと2-3度、夜には連日マイナス5度になる。なんだってこんな寒い時に!!足には日本で購入した厚手のあったかソックス、何年か前に「代謝を良くする痩せパンツ」のうたい文句で買ってみたHot Shapersというサーマルなパンツ、その上に部屋着のパンツ、上半身はユニクロのヒートテックのタートルネックの上にカシミアのセーター、さらに以前母が送ってくれた日本のどてら(半纏丈)を着込んで完全装備

それが意外な事に、結構我慢できるものである。上記の完全武装でいればそれほど辛いということもない。一番寒いのはトイレ行く時か、、、、ただ、夜の11時を過ぎる頃からグングン気温が零下になって行くので、さすがに12時半頃には寝てしまいたくなる。朝起きて底冷えするのはちょっと辛いけれど、まあ出かけるまでの事だしね。

クッカーとオーヴンが使えないのはちょっと不便だ。でもレンジが使えるのと、卓上の電気コンロが1つある。以前すき焼きをしたくなった時、卓上ガスコンロが高かったので、あれこれ探して買ったやつだ。一つでもこれは役に立つ。火加減がガスと違って最初に熱くなるまでに時間がかかるけど。レンジでできるタイプの出来合いのディナーもスーパーには色々とあるし、まあ数日の事だからなんとかなりそう。

本当は最初に火を消した時は電気の方が心配だった。電気がなかったら本当に生活できないからね。朝も8時前まで真っ暗だし、テレビもマックも使えないし、携帯の充電さえできないわけで、、、、電気ケトルが使えないんじゃお茶も入れられない。とりあえず電気の方は彼が何とかしてくれたので、まあ料理とヒーターは不便だが、ここは着膨れしながら我慢しますわ、、、

それにしても昔はセントラルヒーティングだってなかったわけだし、そうやって考えたら、昔の人はなくてもちゃんと生活していたんだよね。「あるのが当たり前」の世の中に生まれたから不便に感じるだけで。でもやっぱりお風呂に入りたいよ〜〜
髪を洗うのもケトルで何度もお湯沸かして、それを少しずつ水でぬるくして使ってる。ああ、早くバブルたっぷりのお風呂に浸かりたい!!


 
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